司法書士になるには?手順や受験資格・向いている人・難易度などを解説
by LEGAL JOB BOARD 金森
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。司法書士に特化したキャリア支援を行う「リーガルジョブボード」の金森です。
本記事では、「司法書士になるには?」をテーマに、以下のような内容を解説します。
司法書士という仕事が気になっている方や、司法書士を目指すか検討したい方に向け、網羅的に情報をお伝えします。ぜひご覧ください。
この記事の目次
司法書士とは?
司法書士とは、司法書士法に基づく国家資格です。専門的な法知識に基づき登記や供託の代理など、裁判所などに提出する書類を作成します。
起業時の会社の登記、土地購入の際の登記など、日常生活と密接に関わる役割を担う、なくてはならない職種です。
司法書士の仕事内容の詳細を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
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司法書士になる方法・手順
司法書士になるには、以下の手順を踏む必要があります。
- 司法書士試験に合格
- 新人研修を受講
- 日本司法書士連合会に登録申請
まず第一に、司法書士試験に合格しなくてはなりません。司法書士試験は合格率5%前後を推移しており、国家資格の中でも難易度の高い試験です。
また、試験に合格した後には、新人研修を受講し、司法書士として登録申請を行う必要があります。
これらの手順を経て、晴れて司法書士として働くことができるようになります。
司法書士試験の合格以外で司法書士になるには?
次の条件に当てはまる場合は、法務大臣に対して司法書士の資格認定を求めることができます。
- 裁判所事務官・裁判所書記官・法務事務官・検察事務官のいずれかとして登記、供託もしくは訴訟の事務などに従事し、これらの事務に関して自己の責任において判断する地位に通算して10年以上あった者
- 簡易裁判所判事または副検事として、その職務に従事した期間が通算して5年以上の者
ただし、司法書士業務に必要な知識・能力を有するか否かは、口述・必要に応じ筆記の方法で判断されるとのことです。
これらの条件に当てはまる方は希少であり、司法書士になるには、司法書士試験の合格を目指すのが一般的です。
働きながらの受験勉強を検討している、司法書士の実務の流れ・知識を身につけたい、といった場合には、司法書士補助者として働くことを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
受験勉強を応援する司法書士事務所であれば、勉強時間を確保しながら働くことができます。また、補助者としてのキャリアがあれば「経験者」として見なされるので、初年度の年収が上がりやすくなります。
司法書士試験の概要・受験資格・難易度など
司法書士試験は、例年7月の筆記試験が、10月に口述試験が行われます。筆記試験に合格しなくては、口述試験を受けることができません。
筆記試験では、民法、不動産登記法、商法、商業登記法などの全11科目が出題されます。
また、司法書士試験には受験資格が設けられておらず、誰でも受験可能です。年齢・学歴は関係なく、受験回数の制限もありません。
令和6年度の司法書士試験は、13,960人が受験し、737人(男性:495人、女性:242人)が合格。合格率は5.3%でした。
合格者の平均年齢は41.5歳で、最低年齢は20歳、最高年齢は73歳となっており、幅広い年齢の人が受験・合格しています。
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司法書士の年齢制限について
受験資格の部分でもお伝えしましたが、司法書士に年齢制限はありません。
幅広い年齢の方が受験・合格しており、40代や50代で、異業種から司法書士に転職する方もいらっしゃいます。
また、合格者の平均年齢が41歳、現役司法書士の平均年齢が50歳前後であることを考えると、司法書士はいつ資格取得を目指し始めても遅すぎるということはないでしょう。
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働きながら司法書士を目指すことは可能?
司法書士は働きながら目指すことも可能です。実際に、働きながら司法書士に合格する方も多いです。
働きながら合格した人の割合や受験回数、実践していたことなどを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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働きながらの受験勉強を検討している、司法書士の実務の流れ・知識を身につけたい、といった場合には、司法書士補助者として働くことを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
受験勉強を応援する司法書士事務所であれば、勉強時間を確保しながら働くことができます。また、補助者としてのキャリアがあれば「経験者」として見なされるので、初年度の年収が上がりやすくなります。
司法書士に向いている人の特徴
次のような方は、司法書士に向いている傾向にあります。
- 円滑にコミュニケーションを取ることができる
- 細かい確認を含め、コツコツと作業するのが苦でない
- 書類作成などの事務処理能力が高い
多くの司法書士は登記業務をメインとしており、デスクワークの印象が強いかもしれませんが、実際にはクライアントとコミュニケーションを取る機会も多いです。
書類のミス等を見逃さない几帳面さももちろんですが、クライアントとのコミュニケーションなども求められます。
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司法書士のキャリア・将来性
司法書士資格を取得した後は、司法書士事務所で働くのが一般的です。
そのまま司法書士事務所でスキルを磨き続ける方もいれば、独立して事務所を構える方もいらっしゃいます。あまり多くはありませんが、一般企業の法務部に転職される方もいらっしゃいます。
司法書士のキャリアや将来性について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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司法書士の年収・給料
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、司法書士の年収は1,121万円です。
しかし、このデータには独立開業している司法書士も含まれており、司法書士事務所に勤務する司法書士だけを対象とした平均年収ではありません。
司法書士の年収について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考になさってください。
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