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【79期最新】司法試験合格後の流れ・就職活動スケジュールをプロが解説!

【79期最新】司法試験合格後の流れ・就職活動スケジュールをプロが解説!

by LEGAL JOB BOARD 穂積

キャリアアドバイザー

担当職種:
  • 司法修習生
  • 弁護士
【79期最新】司法試験合格後の流れ・就職活動スケジュールをプロが解説!

司法修習生の方のキャリア支援を行う「リーガルジョブボード」の穂積です。

本記事では、「79期必見!司法試験合格後の流れ・やるべきこと」として、

などの情報を網羅的に解説します。ぜひご一読ください。

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司法試験合格後の流れ・やること

2025年(令和7年)司法試験の合格発表は、11月12日(水)です。司法試験合格後には、司法修習やその準備、就職活動などを並行して行います。

司法修習は約1年にわたって実施され、弁護士・検事・判事補となる資格を得るためには、二回試験(司法修習生考試)に合格して修習を終えなくてはなりません。

また司法試験の前後で、就職活動や職場選びも本格化します。法律事務所の就職活動は、事務所のタイプによってベストな就活スケジュールが異なるため注意が必要です。以下で詳しく解説します。

【79期必見】就職活動のタイミング&スケジュール

就職活動のタイミングは志望する法律事務所のタイプ別に、以下の3パターンが考えられます。

パターン別に解説します。

①大手法律事務所の就活スケジュール(2025年6月〜11月頃)

79期 大手法律事務所の就活スケジュール

五大法律事務所などを志望する場合、サマークラークに参加すると就活に有利とされており、司法試験の1年以上前から動き始める方が多いです。

志望度の高い事務所のサマークラークに行きそびれてしまった方は、事務所HPやロースクールの先輩などを経由した「個別訪問」を活用しましょう。

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②準大手・中堅法律事務所の就活スケジュール(2025年8月~2026年3月頃)

79期 準大手・中堅法律事務所の就活スケジュール

準大手・中堅法律事務所は、司法試験後から司法修習前に就職活動を行う方が多いです。

この時期は事務所側の採用活動も活発になり、求人数が増加します。司法修習前の時間に余裕がある時期に就活を進め、内定をもらってから修習に臨みたいという方が多い傾向にあります。

「余裕を持って就活を終えたい」「希望や適性に合った求人を見定めたい」といった方は、リーガルジョブボードの専門キャリアアドバイザーをご活用ください。

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③一般・地方法律事務所の就活スケジュール(2025年11月~2027年3月頃)

79期 一般・地方法律事務所の就活スケジュール

一般・地方法律事務所は合格発表後から動き始めて、司法修習が終わるまでに就職先を決定するケースが多いです。
※事務所によって採用時期が異なるため、幅を持たせたスケジュールになっています。

書類作成・面接選考は司法修習の合間で行うことになるので、情報収集や自己分析、応募書類などの準備をどれだけ余裕をもって進めておけるかがカギになります。

まずは司法修習の流れを確認し、余裕のある時期・忙しくなる時期を把握します。次に気になっている事務所の採用期間をリサーチするなど、就職活動の見通しを立てておきましょう。

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「余裕を持って就活を終えたい」「希望や適性に合った求人を見定めたい」といった方は、リーガルジョブボードの専門キャリアアドバイザーをご活用ください。

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司法試験合格後の進路・キャリアパス

司法修習生(弁護士)のキャリアパスについて、法律事務所に就職する場合・インハウスローヤーになる場合の2パターンを解説します。

①法律事務所に就職する場合

法律事務所はメインで扱う分野に応じて、企業法務系、一般民事系、総合系の3種類があります。さらに五大を含む大手事務所、弁護士数が100~50名程度の準大手事務所、50名未満の中堅・中小事務所と規模目安でも分類できます。

一般民事・刑事事件の経験を積みたい方は、「新興系」などと呼ばれる大手事務所や、「街弁」などと呼ばれる中小事務所に就職します。

特にキャリアパスを練った方が良いのは、企業法務の経験を積みたい場合です。企業法務でキャリアを積みたい場合、以下のようなパターンが考えられます。

企業法務の経験を積みたい場合のフローマップ

企業法務系の法律事務所は、そもそも事務所数が少ないうえ人気が高いです。そのため、採用選考で学歴や、司法試験の成績・順位・受験回数、英語力などを見られる傾向にあります。

特に都心の事務所は採用倍率が高いため、企業法務の経験を重視される方は地方就職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。詳しくはこちらの記事で解説しています。

法律事務所の種類・特徴や、後悔しない職場選び、一般的な選考の流れなど、就活に関する情報をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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②企業(インハウスローヤー)に就職する場合

法律事務所に就職する以外に、インハウスローヤー(企業内弁護士)として企業に就職する選択肢も一般的になりつつあります。

インハウスローヤーは、企業の内部で法律関連の業務を担います。主な仕事としては、契約書等の作成・チェックや、ガバナンス・コンプライアンス体制の構築と運営、株主総会の対応、法律相談・アドバイスなどがあります。

細かな業務範囲・業務内容は企業によって様々ですが、主な業務や求められる能力・法知識は業界(メーカー・金融・ITなど)ごとに大体決まっています。

インハウスローヤーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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職場選びのポイント・注意点

弁護士として働く職場を選ぶにあたり、ぜひチェックしていただきたいのが以下のポイントです。

応募先の内容を詳しく把握することで、「入ってみたら思っていたのと違った」というミスマッチが生じるリスクを低減できます。

  • 具体的な案件の割合
  • 案件の獲得方法
  • 昇給基準
  • 実際の勤務時間
  • 組織内の人間関係

例えば、案件の割合に関して、「事務所HPでは企業法務から一般民事まで幅広く受任しているように記載があるが、実際には企業法務は全体の数%(年に数件)程度の受任で経験を積むのが難しい」といったケースもあります。

また案件の獲得方法には、事務所の色が出ます。マーケティングに力を入れているのか、人脈を基盤にしているのかなど、事務所の特徴が掴めるだけでなく、将来性や持続可能性を計ることにも役立ちます。

インハウスローヤーを目指す場合は、特に組織内の人間関係について確認いただきたいです。法務部門がボトムアップの組織なのかトップダウンの組織なのか、チームプレーを重視した組織なのかなど、自分にフィットする環境であるか否かを見極める必要があります。

司法修習生の職場選びの軸は?

例年、多くの司法修習生が「勤務エリア」と「業務分野」を、職場選びの絶対的な軸とする傾向にあります。

勤務エリアは、都市部に人気が集中しています。業務分野の希望は人それぞれですが、業務分野ありきで職場・事務所を選ぶ方がほとんどです。

その他には、「ワークライフバランス」や「年収」、「個人受任の可否」、「事務所の規模感(大手・中小など)」などが軸として挙げられます。

全ての希望を叶える(軸に合った)職場があれば、それに越したことはありません。しかし、そのような職場はなかなか見つからないのが実情です。職場選びにおけるプライオリティを明確にしておくと、就職活動が進めやすくなるでしょう。

「余裕を持って就活を終えたい」「希望や適性に合った求人を見定めたい」といった方は、リーガルジョブボードの専門キャリアアドバイザーをご活用ください。

司法修習生が就活に向けて準備すべきもの

就職活動をスムーズに進めるため、以下の書類は余裕を持って準備しましょう。

  • 履歴書
  • 自己PR書
  • 司法試験の結果表
  • 法学部時代の成績表
  • ロースクール時代の成績表

試験結果や成績表は、履歴書などと一緒に提出を求められる可能性が高いです。司法試験の成績・学歴が司法修習生の就職活動に与える影響は、こちらの記事で解説しています。

また、履歴書や自己PR書は、あなたの第一印象を決定づける大切な書類です。応募事務所ごとに内容を作り込むのがベターですが、いざ作ろうとしてもなかなか難しいでしょう。

そんな時は、リーガルジョブボードの専門キャリアアドバイザーにお気軽にご相談ください。履歴書・自己PR書のレクチャーや添削をお手伝いをいたします。

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司法修習生の就活成功のカギは“情報収集”にあり

司法修習生の就活成功のカギは、どれだけ情報収集をできるかにあるといっても過言ではありません。

就職活動が本格化する前から、ひまわり求人求職ナビやリーガルジョブボードを活用したり、同期・先輩とコミュニケーションを取ったりして、積極的に就活関連の情報を収集しましょう。

特にキャリアアドバイザーを活用すれば、求人探し〜選考まで一貫したサポートを受けることができます。リーガルジョブボードでは具体的に、

  • 業界や事務所、キャリアに関する情報提供
  • 希望に沿った求人の紹介
  • 応募書類の添削・面接対策

などの幅広いサポートを行っています。就職活動やキャリアについて、少しでも不安や気になることがある方はお気軽にお問合せください。

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参考文献

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 穂積

キャリアアドバイザー

担当職種:
  • 司法修習生
  • 弁護士

大学卒業後、ブライダルジュエリー店で4年間勤務。トップセールスの功績が認められ、リーダーに就任。販売戦略立案・社員育成を先導し、顧客調査でも満足度90%以上を維持。 リーガルジョブボードでは、弁護士・司法修習生・パラリーガルのキャリア支援を行う。直接取材で得た職場の特徴や、業界動向を踏まえたキャリア提案に強みを持つ。

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