
西村あさひ法律事務所の就職・転職難易度や求められる条件|年収や業務についても解説

by LEGAL JOB BOARD 森田
転職エージェント
- 担当職種:

こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の森田です。
本記事では、五大法律事務所のひとつである「西村あさひ法律事務所」の特徴や就職・転職難易度を解説します。
具体的には、
- 業務分野・専門性
- 残業時間
- 年収
- 就職・転職条件
などを解説するほか、評判や口コミもまとめました。
西村あさひ法律事務所について知りたい方や、弁護士として就職・転職するための情報収集をしている方は、ぜひご覧ください。
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西村あさひ法律事務所の概要
1966年に設立された西村法律事務所と、1976年設立の松嶋法律事務所(ときわ総合法律事務所)が統合し、前身となる“西村ときわ法律事務所”が誕生。
その後、桝田江尻法律事務所(あさひ法律事務所)の国際部門が統合し、“西村あさひ法律事務所”となりました。
現在では、国内で最大規模の法律事務所になっています。
弁護士数 | 673名 |
所在地 | 〒100-8124 東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー |
拠点 | 東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、バンコク、北京、上海、ドバイ、 フランクフルト/デュッセルドルフ、ハノイ/ホーチミン、 ジャカルタ(デスク)、クアラルンプール(デスク)、ニューヨーク、 シンガポール、台北、ヤンゴン |
得意領域 | 銀行・金融、独占禁止法・競争法、コーポレート・M&A、不動産取引など |
公式HP | https://www.nishimura.com/ja |
※弁護士数は、LEGAL JOB MAGAZINE 編集部調べ(2023年3月時点)です。
業務分野・専門性
西村あさひ法律事務所は企業法務案件を得意としており、M&Aやコーポレートガバナンス、株主総会などに加え、国際案件にも長けています。
ITやテクノロジー、ライフサイエンスといった急成長中の分野もカバーしており、多くの分野で専門性を高め、さまざまな案件に対応しているのも特徴です。
扱う業務や分野が豊富なので、専門性の高い弁護士が多いほか、税理士や弁理士も所属しています。
残業時間や有給休暇取得日数
2018年の月平均残業時間は11.5時間、平均有給休暇取得日数は19.6日と言われていますが、それよりも多く働いているのが現状です。
五大法律事務所の弁護士は多忙であり、朝から晩まで働いていると有名です。
弁護士は業務が終わったときが退勤時間という感覚の方が多く、残業が当たり前になりがちな傾向にあります。
そのため、定時以降の残業や、有休を取得しても仕事をしているといったことがあるようです。
弁護士の平均残業時間については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
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年収
西村あさひ法律事務所は、五大法律事務所なだけあって給与水準はかなり高いです。
新人のアソシエイトでも年収1,000万円を超え、10年勤めると5,000万円、パートナーになると数千~数億円を稼ぐ弁護士もいらっしゃいます。
一般的に弁護士の平均年収は1,100万円程度と言われていますが、西村あさひ法律事務所では、その何倍も稼げる可能性があります。
転職する場合のキャリアとしても、“西村あさひ法律事務所”出身の弁護士はブランド化されるため、転職に苦労しないでしょう。
また、独立する場合も“西村あさひ法律事務所出身の代表”というだけで箔がつき、採用活動にも強くなるため、弁護士を採用しやすくなります。
就職・転職で求められる条件やスキル
西村あさひ法律事務所の就職や転職において、求められる条件やスキルについてまとめます。
新卒(司法修習生)と中途採用で異なる部分があるため、それぞれに分けて解説します。
新卒・司法修習生の採用について
西村あさひ法律事務所は、新卒・司法修習生を多く採用する傾向にあります。
新卒・司法修習生が入所するためには、下記の条件は必須です。
- 高学歴であること
- 司法試験の順位が高いこと
- 語学スキルが豊富であること
- タフであること・体力があること
新卒・司法修習生の採用では、業務実績・実務経験がないため、応募者の本質(人柄やポテンシャル・能力)を見極められることが多いです。
五大法律事務所では、地頭の良さを判断するために、出身大学や司法試験の順位を見られる傾向が強いです。
そのため、求人に応募する際は、在学中の成績証明書や司法試験成績通知書など、成績のを証明できる書類などが必要になります。
西村あさひ法律事務所にかかわらず、弁護士の就職や転職は司法試験の順位や学歴が重要になるケースが多いです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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また、西村あさひ法律事務所では司法試験合格者向けに「事務所訪問」を開催するなど、新人弁護士や司法修習生の採用を活発に行っています。
人気が高く、かなりの倍率になるため、内定をもらうのは簡単ではありません。
中途採用について
西村あさひ法律事務所では、中途採用も行っています。
ただ、新卒・司法修習生よりもハードルが高いといわれています。
中途採用の場合、個人のスキルや業績がシビアに評価されるためです。
求められるレベルが他の法律事務所よりも高いので、中途で転職する場合は、スキルや実績を身につけて臨む必要があります。
また、実績だけではなく、熱意があって意欲的な人材を求めています。
例として、
- コーポレート分野に関心がある方
- 知財/IT分野に関心のある方
- 大阪・名古屋・福岡での勤務に関心のある方
- アジアに関心のある方
といった方を求めているようです。
西村あさひ法律事務所の評判・口コミ
西村あさひ法律事務所の口コミをご紹介します。
実際に働いたことのある弁護士からの声ですので、就職前後でのギャップを埋めるためにも、事前にチェックしておくと良いでしょう。
良い口コミ
ブランド力、組織力で言えばナンバーワン
スター弁護士が多くチームとして統率が取れている
ビジネスへの感度が最も高い大手だと感じます
悪口を言われやすい事務所だけど、サマーとかに行くと最も印象が変わると思います、なのでロー生、学部生の皆さんはクラークに行って判断することをお勧めします
間違いなく四大の中でももっとも激務。ただし、評価・ボーナスを気にしなければ、固定給をもらって早く帰ることも可能らしい。
セクション制(というよりチーム制)で、基本一人ないし数人のボスのチームメンバーとして働くため、専門性が磨かれやすい一方、メンバーと合わなかった場合のリスクが大きい。
事務所経営の観点では、四大の中でも特にビジネスセンスがあり、効率的な事務所運営をしている印象(その分、アソはつらいのかもしれない)。
給与面については、所属する弁護士はあまり不満を抱いていない印象。1200万スタートで、毎年ベースが50万ずつ上がるのと、ボーナスが3年目終わったくらいで大きく跳ねる
評価がいい人だと5年目か6年目くらいで2400万〜2500万とかまで上がり、そこからはパートナーにならないと上がらないとのこと。
業務体制の口コミ
大きな事務所ですが、チームで動くことが多いので、小さな事務所の集合体という感じに近いのかなと思います。よく一緒に働くメンバーは、それなりに似通ってくるので、結局は、その人たちとの相性が大事かと。
とはいえ、全く別のチームと仕事をすることもありますし、チーム自体を変わる人もいますので、チームと合わなければ事務所にいられないというわけではないと思います。
日本一激務などと言われ、たしかに激務ではあると思いますが、忙しさもチームや分野によってかなりバラつきがある印象です。
フィットするかどうかが全てです。
他の人も書いているとおり、特に若手の間はチーム制で動くので、チームメンバーとの相性がまず大事でしょう。
シニアになればなるほと自立していく選択肢があります。
動物園に例えられるだけあり、たしかに学校の成績は区々であることはありますが、逆からいえばその辺りに変なこだわりがない事務所ともいえます。
激務を、経験が積めて責任ある仕事を若手の時からできて好意的にとらえる人もいるでしょうし、逆に否定的にとらえる人もいるでしょう。
いずれにしてもフィットするかどうかが全てです。
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