西村あさひ法律事務所の就職・転職難易度は?採用条件や年収・忙しさを解説
by LEGAL JOB BOARD 森田
コンサルタント
- 担当職種:
弁護士の就職・転職を支援する「リーガルジョブボード」の森田です。
本記事では、五大法律事務所の中でもトップの規模を誇る「西村あさひ法律事務所の特徴や得意領域、年収、採用条件」などを解説します。ぜひご覧ください。
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この記事の目次
西村あさひ法律事務所の概要
西村あさひ法律事務所には、約700名の弁護士が所属し、国内最大規模の法律事務所となっています。
1966年に設立された西村法律事務所と、1976年設立の松嶋法律事務所(ときわ総合法律事務所)が統合し、前身となる“西村ときわ法律事務所”が誕生。
その後、桝田江尻法律事務所(あさひ法律事務所)の国際部門が統合し、“西村あさひ法律事務所”となりました。
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※弁護士数は、LEGAL JOB MAGAZINE 編集部調べ(2024年1月時点)です。
業務分野・得意領域
五大の中でも最大手と言われるだけあり、幅広い案件に対応していますが、中でもM&Aや倒産に強いとされているようです。
ITやテクノロジー、ライフサイエンスといった急成長中の分野もカバーしており、多くの分野で専門性を高め、さまざまな案件に対応しているのも特徴です。
扱う業務や分野が豊富なので、専門性の高い弁護士が多いほか、税理士や弁理士も所属しています。
年収
西村あさひ法律事務所の給与水準はかなり高いです。新人のアソシエイトでも年収1,000万円を超え、10年勤めると5,000万円、パートナーになると数千~数億円を稼ぐ弁護士もいらっしゃいます。
一般的に弁護士の平均年収は1,000万円程度と言われていますが、西村あさひ法律事務所では、その何倍も稼げる可能性があります。
また転職する場合のキャリアとしても、“西村あさひ法律事務所”出身の弁護士はブランド化されるため、転職に苦労しないでしょう。
独立する場合も“西村あさひ法律事務所出身の代表”というだけで箔がつき、採用活動にも強くなるため、弁護士を採用しやすくなります。
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残業時間や有給休暇取得日数
2018年の月平均残業時間は11.5時間、平均有給休暇取得日数は19.6日と言われていますが、それよりも多く働いているのが現状です。
弁護士は業務が終わったときが退勤時間という感覚の方が多く、残業が当たり前になりがちな傾向にあります。そのため、定時以降の残業や、有休を取得しても仕事をしているといったことがあるようです。
弁護士の残業や休日については、以下の記事で詳しく解説しています。
就職・転職難易度や採用について
西村あさひ法律事務所への就職・転職において、求められる条件やスキルをまとめました。
新卒・司法修習生の採用
西村あさひ法律事務所は新卒採用を積極的に行なっており、下記の条件が必須とされています。
- 高学歴であること
- 司法試験の順位が高いこと
- 語学スキルが豊富であること
- タフであること・体力があること
新卒・司法修習生は実務経験や実績がないため、応募者の本質(人柄やポテンシャル・能力)が問われる傾向にあります。
それに関連して、在学中の成績証明書や司法試験成績通知書などの提出が求められます。司法試験の順位や学歴が就職活動に与える影響は、以下の記事で解説しています。
中途採用
西村あさひ法律事務所では、中途採用も行っています。ただ、新卒・司法修習生よりもハードルが高いとされています。
それは中途採用の場合、個人のスキルや業績がシビアに評価されるためです。求められるレベルが他の法律事務所よりも高いので、中途で転職する場合は、スキルや実績を身につけて臨む必要があります。
実績があり意欲的な人材を求めているほか、以下のような方を求めているようです。
- コーポレート分野に関心がある方
- 知財/IT分野に関心のある方
- 大阪・名古屋・福岡での勤務に関心のある方
- アジアに関心のある方
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2024年 サマークラーク(サマクラ)の募集情報・応募方法
西村あさひ法律事務所では「サマー・アソシエイト」として、企業法務に興味を持つ法科大学院生向けにサマークラークを実施しています。(※今年度はすでに募集締切済み)
対象 | 法科大学院の第2年次または第3年次に在学し、 2025年3月または2026年3月に修了予定の方 |
内容 | ・弁護士業務の模擬体験 ・業務に関連するワークショップ ・業務分野に関する説明 ・所内弁護士との交流 など |
期間 | 【第1期】2024年9月3日(火)~9月4日(水) 【第2期】2024年9月10日(火)~9月11日(水) 【第3期】2024年9月10日(火)~9月11日(水) 【第4期】2024年9月24日(火)~9月25日(水) |
待遇 | 日当1万円、交通費支給など |
定員に達し次第募集が締め切られるため、興味をお持ちの場合はお早めに詳細をご確認ください。
応募にあたり、大学・法科大学院の成績証明書などが必須のほか、任意で「その他自己アピールのために提出したい資料」も提出します。応募受付システムから書類を提出して応募します。
また「サマー・アソシエイト」とは別に、大阪・福岡・名古屋ではワークショップも開催されます。
▼ワークショップの情報はこちら
https://careers.nishimura.com/ja/lawyer/recruit/summerassociate/
西村あさひ法律事務所の評判・口コミ
西村あさひ法律事務所の口コミをご紹介します。
良い口コミ
ブランド力、組織力で言えばナンバーワン
スター弁護士が多くチームとして統率が取れている
ビジネスへの感度が最も高い大手だと感じます
悪口を言われやすい事務所だけど、サマーとかに行くと最も印象が変わると思います、なのでロー生、学部生の皆さんはクラークに行って判断することをお勧めします
間違いなく四大の中でももっとも激務。ただし、評価・ボーナスを気にしなければ、固定給をもらって早く帰ることも可能らしい。
セクション制(というよりチーム制)で、基本一人ないし数人のボスのチームメンバーとして働くため、専門性が磨かれやすい一方、メンバーと合わなかった場合のリスクが大きい。
事務所経営の観点では、四大の中でも特にビジネスセンスがあり、効率的な事務所運営をしている印象(その分、アソはつらいのかもしれない)。
給与面については、所属する弁護士はあまり不満を抱いていない印象。1200万スタートで、毎年ベースが50万ずつ上がるのと、ボーナスが3年目終わったくらいで大きく跳ねる
評価がいい人だと5年目か6年目くらいで2400万〜2500万とかまで上がり、そこからはパートナーにならないと上がらないとのこと。
業務体制の口コミ
大きな事務所ですが、チームで動くことが多いので、小さな事務所の集合体という感じに近いのかなと思います。よく一緒に働くメンバーは、それなりに似通ってくるので、結局は、その人たちとの相性が大事かと。
とはいえ、全く別のチームと仕事をすることもありますし、チーム自体を変わる人もいますので、チームと合わなければ事務所にいられないというわけではないと思います。
日本一激務などと言われ、たしかに激務ではあると思いますが、忙しさもチームや分野によってかなりバラつきがある印象です。
フィットするかどうかが全てです。
他の人も書いているとおり、特に若手の間はチーム制で動くので、チームメンバーとの相性がまず大事でしょう。
シニアになればなるほと自立していく選択肢があります。
動物園に例えられるだけあり、たしかに学校の成績は区々であることはありますが、逆からいえばその辺りに変なこだわりがない事務所ともいえます。
激務を、経験が積めて責任ある仕事を若手の時からできて好意的にとらえる人もいるでしょうし、逆に否定的にとらえる人もいるでしょう。
いずれにしてもフィットするかどうかが全てです。
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