弁護士が有利になる転職時期や退職を伝えるタイミング|内定までの転職期間も解説
by LEGAL JOB BOARD 増田
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の増田です。
本記事では、「弁護士の転職のベストタイミングや時期」について解説します。
転職をお考えの弁護士の方には、参考にしていただける内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の目次
弁護士の転職が有利になる時期
では、弁護士の転職活動が有利になる時期について解説します。
同じ弁護士であっても、職種や状況によって有利な時期は変わります。
経験弁護士
中途で転職活動を行う弁護士、実務経験がすでにある弁護士の場合、12月〜1月頃の転職活動が有利になります。
12月〜1月は、司法修習生を歓迎する求人が増え始め、同時に「経験弁護士」の応募枠も作られるパターンがよくあるので、経験弁護士向けの求人も増えることになります。
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企業内弁護士(インハウスローヤー)
インハウスローヤーにとって有利な転職時期は、企業の「期が変わるタイミング」です。この頃に求人が出やすくなります。
期が変わるタイミングは企業によって変わりますが、一般的には4月・9月で、インハウスローヤーの求人が増えるので、この時期に転職活動を行うと応募の候補先が増えます。
インハウスローヤーのなり方、法律事務所との違いなどが気になる方は、以下の記事をご覧ください。
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司法修習生
司法修習生の就職に有利なタイミングは、6月〜7月頃と11月〜12月頃です。
6月頃から五大法律事務所の採用が始まるので、夏前から動くことで内定の可能性が高くなります。
補足ですが、修習が始まるタイミングやその前の9・10月に、合同の事務所説明会に参加することをおすすめします。その時期に採用活動をしている事務所しか説明会に来ないため、内定率が上がります。
司法試験の結果に自信のある修習生の方は、就職活動を以上のような時期に始めると良いでしょう。
また前述したように、司法修習生を歓迎する求人が11月・12月頃に増え始めるので、この時期も有利です。
注意する点として、弊社が就職のお手伝いをした方で、修習後に内定した事務所がやっている分野以外に興味を持ってしまい、早期退職に繋がってしまったケースがあります。修習前に決めたい方は、分野などをよく考えて事務所選びをしましょう。
法律事務所の選び方、司法修習生の就職活動で知っておくべき情報、就活のタイミングなどは、以下の記事をご覧ください。
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転職活動の始め方や流れ・ポイント
基本的に、転職活動は以下の流れになります。
- 書類作成・求人に応募
- 面接選考
- ランチ・会食
内定までは、平均して1ヶ月程度です。他の求人との比較や吟味を重ね、3ヶ月〜4ヶ月ほど時間をかける弁護士の方もいらっしゃいます。
では、それぞれのポイントを解説します。
①書類作成、求人に応募
書類とは「履歴書」と「職務経歴書」で、求人に応募するにあたって必須となります。
応募先ごとに用意する必要がありますが、ベースは一緒で大丈夫です。書類選考で落ちるのは非常にもったいないので、必ず妥協せずに作りましょう。
原則、一度落ちた事務所や企業は二度と受けることはできません。
履歴書や職務経歴書の書き方は以下の記事を参考にしてください。
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書類作成で気を付けたいポイントは、読みやすいフォーマットで作成することです。
また、職務経歴書の内容では、
- どんなクライアント
- どんな案件を持っていたか
- 働いている(or働いていた)事務所の規模感
- どれだけ顧問先を持っていたか
などをアピールすると良いでしょう。
このあたりを文章で解説するのは複雑になるため、書類選考をより確実に突破したい方は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
転職のプロであるエージェントが、書類選考を突破するためのポイントをお伝えし、添削やフィードバックも行います。
求人への応募は、弁護士求人のサイト、弁護士会のサイトなどで行えます。
気になる事務所がある場合、ホームページにアクセスして直接応募するのも良いでしょう。
また、弊社「リーガルジョブボード」では、法律事務所・インハウスローヤーなどの求人を多数取り扱っておりますので、ぜひ一度ご覧ください。ご登録いただくと、ウェブサイトには掲載されていない、会員限定の「非公開求人」のご紹介も可能です。
ちなみに、自分で求人に直接応募するより、転職エージェント経由で応募した方が内定率が上がることをご存知ですか?理由は以下の記事で解説しています。
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②面接
弁護士の面接では基本的に、「ロジカルシンキング(頭のキレや説得力)」ができるかを見られています。
面接時間は5〜15分くらいで、そこまで長くはありません。
聞かれる内容は「これまでの経験・退職理由・志望理由・これから何をしたいか」など、オーソドックスな質問がほとんどです。
重視されるポイントとしては、退職理由と転職理由がしっかりとリンクしていることです。転職理由や、前の職場ではこれからやりたいことが達成できず、志望先では叶えられることをきちんと説明できるようにし、面接官を納得させる必要があります。
細かく質問されたり、わずかな矛盾も許されない可能性があると考えましょう。気を引き締めて準備することをオススメします。
面接対策や志望動機については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
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弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」では、面接対策や志望動機固めのサポートを行っております。一人での対策が不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。
③ランチや会食をして関係性を確かめる
一次や二次面接を終えた後、会食を通して事務所に馴染めそうかを判断します。
面接よりもフラットな場であり、人柄やを見られます。
転職活動前にキャリアプランを策定すること
転職をするにあたり、将来どういう風になりたいかを明確にしましょう。
キャリアプランを想定せずに転職すると、ミスマッチや後悔が生じてしまいます。
例えば、民事系の事務所で経験を積んできた40代の弁護士が、ふと「企業法務」に興味がわいて転職を検討したとしても、実現するのはかなり厳しいでしょう。企業法務系の経験がないこと、年齢がネックになるためです。
手遅れにならないよう、できる限り早い段階でキャリアプランやゴールを定めるのが大切です。
例えば、一般民事系で働く27歳の弁護士で、将来的にはインハウスで働きたい、かつメガベンチャーや大手で法務責任者などになりたい方がいたとします。それなりの経験が求められるポジションですので、まず中規模の企業法務系の事務所で大型M&A案件を受け持つ、上場企業の顧問を受け持つなどの経験を積むのが理想です。
まとめると、この転職を叶えるためのキャリアプランは、「一旦クライアント規模の大きい事務所に移籍してキャリアを積み、最終的には狙っていたインハウスへキャリアステップする」となります。
自身が叶えたいキャリアプランやゴールを定め、それを叶えるための転職活動が行えるよう、準備を進めていきましょう。シビアな弁護士の世界では、早めにゴールを決めることが非常に重要です。
キャリアプランの策定は一人だと難しいため、転職エージェントや先輩弁護士にご相談されることをおすすめします。
転職活動のタイミングは退職前?退職後?
転職活動は、退職前に行うことをおすすめします。
理由①収入面
退職後の転職活動は、貯蓄に余裕がないとおすすめできません。
金銭的余裕は精神的余裕にも影響するため、金銭的な焦りから転職先を妥協して決めてしまう恐れがあります。
働きながらの転職活動は大変ですが、ほとんどの方が働きながら転職活動を成功させています。有給を利用したり、理解ある上司に相談するなど、働き方を少しずつ調整できると良いでしょう。
しかし、転職活動に理解のない上司であれば、相談する方がリスクです。その場合は、貯蓄に余裕を持ったうえで退職し、転職活動を行うのがおすすめです。
理由②履歴書に空白が生まれない
退職後に転職活動を行う場合、転職が長引けばブランク期間が長くなってしまいます。
そうなると、その空白期間について面接官に聞かれる可能性が高いです。正当な理由があれば問題ないですが、理由がない場合は印象に影響を与えかねません。
なるべく空白期間が生まれないようにするためにも、退職前の転職活動をおすすめします。
円満退社を叶える退職を伝えるタイミング
退職の手続きで重要なことは、「退職意思を伝えるタイミング」と「スムーズな引き継ぎ」です。
この2点を間違えたり、適当に投げ出してしまうとトラブルになります。事務所だけでなく、顧問先にも迷惑をかけることとなるので注意しましょう。
円満退社のポイント①退職を伝えるタイミング
退職意思を伝える、もしくは転職活動について相談するタイミングは、上司の理解度によって変わります。
理解ある上司であれば、転職活動を始めるタイミングで話しても良いでしょう。働きながらの転職活動はかなりハードです。少しでも配慮してもらうことで、体力的にも余裕が生まれます。
しかし、理解がない事務所や上司の場合は、内定を受諾してから退職届とともに退職意思を伝えましょう。多くの法律事務所は、退職を伝える時期の規定がありません(事務所によっては設けているかもしれませんが、ほとんどの事務所がない印象)。
引き継ぎなども含め、何もなければ1ヶ月程で退職できます。退職日の少し引き伸ばしを求められた場合、入社日に差し支えない程度に譲歩しても良いでしょう。具体的な退社日は、新たな職場とも調整し、齟齬がないようにしてください。
円満退社のポイント②引き継ぎ
引き継ぎを完璧にしておくことで、その後のトラブルがなくなります。引き継ぎをする際は、漏れがないようにしっかりと確認してください。
後任の弁護士だけでなく、クライアントにも転職する旨を伝え、引き継ぎましょう。転職活動をしながら、空いた時間に引き継ぎ資料などを作成しておくと良いです。
退職する事務所であっても好印象を残しておくことで、転職や独立後に良い縁があるかもしれません。狭い業界なので、なるべく円満に退職できるよう心がけましょう。
弁護士は転職エージェントを活用すると内定が出やすい理由
内定の可能性をグッと上げたい場合は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」をぜひご活用ください。
弁護士業界に詳しい転職エージェントが、あなたのスキルや資質を見極め、活躍できる・ミスマッチのない職場の求人を紹介してくれます。また、以下のサポートも無料で行ってくれます。
- 選考突破のための書類・面接対策の徹底
- 今のあなたが転職で実現できうる推定年収の算出
- キャリアパスの策定やご相談
- 求人の職場口コミやブラック度の情報提供
ちなみに、自分で求人に直接応募するより、転職エージェント経由で応募した方が内定率が上がることをご存知ですか?理由は以下の記事で解説しています。
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