【77期|2023年】司法試験合格後の動き方・就職活動や職場選びについて徹底解説
by LEGAL JOB BOARD 横山
コンサルタント
- 担当職種:
78期向けの記事はこちら
こんにちは。 弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の横山です。
本記事では、77期司法修習生向けに「司法試験合格後の就職活動・職場選びのポイントやタイミング」を解説します。
具体的には、以下のような内容をまとめました。
- 合格後の動き方・流れ
- 就職活動・職場選びのポイント
- 就職活動のタイミング
「司法試験合格後の動きがイメージできなくて不安」「就職活動で後れを取りたくないが、いつから何をすればいいの?」といった方は、この記事を読むことで合格後のイメージがしやすくなるかと思います。ご覧ください。
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この記事の目次
司法試験合格後にやること
2023年 司法試験の合格発表は、11月8日(※)。司法修習は例年12月スタートでしたが、77期は2024年3月20日前後からの開始となるようです。
司法試験の合格後には、
- 司法修習
- 就職活動
- 職場選び
を行うことになります。
合格後は約1年にわたって司法修習を受けます。弁護士・検事・裁判官(判事補)となる資格を得るためには、修習の最後に実施される試験(いわゆる二回試験)に合格しなくてはなりません。
また、司法試験の前後で就職活動も本格化していきます。
本記事では、特に就職活動や職場選びについて、詳しく解説していきます。司法修習について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください(77期の司法修習スケジュールは分かり次第、更新いたします)。
※参照:法務省「令和5年司法試験の実施日程について」
※77期の修習スケジュール記事はこちら!
就職活動のタイミングやスケジュール
例年のスケジュールから考えると、77期司法修習生は2025年4月前後から働き始めることになるでしょう。
就職活動のタイミングは、志望する事務所のタイプ別に、
- 【大手】2023年6月~11月頃
- 【準大手・中堅】2023年8月~2024年3月頃
- 【一般・地方】2023年11月~2025年3月頃
の3パターンが考えられます。順番に解説します。
①大手法律事務所への就職を目指す(2023年6月~11月頃)
※補足1:選考の中心となるサマークラークは終了している事務所が多いので、事務所HPやロースクールの先輩などを経由して個別訪問をするのがおすすめです。
※補足2:大手事務所は、司法試験前にエントリー、合格発表前には合否まで出る傾向にあります。
四大・五大を含む大手法律事務所を志望する場合、司法試験前から就職活動が本格化します。そして、司法試験の合格発表を待たずに、採用したい受験生に内定を出す事務所が多いです。
また、今年度は試験が2ヶ月後ろ倒しになった関係で、大手法律事務所の77期修習予定者を対象とした「サマークラーク」は既に終了している可能性が高いです。
志望度の高い事務所のサマークラークに行きそびれてしまった方は、「個別訪問」を活用しましょう。事務所や先輩弁護士と接点が持てるほか、自分をアピールするチャンスにもなります。
②準大手・中堅法律事務所への就職を目指す(2023年8月~2024年3月頃)
準大手・中堅法律事務所を志望する場合、司法試験後から司法修習前のタイミングで就職活動を行います。
例年、この期間は9月~12月頃の3ヶ月ほどでしたが、今年度から11月~3月頃の5ヶ月ほどとなります。それにともない、各事務所の採用活動には多少の変化があるかもしれません。
しかし、合格発表の前後に求人が増加することは変わらないと考えられます。中には、このタイミングでしか採用活動をしない事務所もあります。
修習開始前で時間に余裕があり、求人も増えるこの時期に、本格的に就職活動を行うのがおすすめです。
また、東京三弁護士会の就職合同説明会が、2023年11月23日(木)~27日(月)に実施されます。こちらも確認してみると良いでしょう。
③一般・地方法律事務所への就職を目指す(2023年11月~2025年3月頃)
※補足:事務所によって採用活動を行う時期が異なること、大手や準大手・中堅に比べて、長く幅広く採用活動を行う事務所が多いことから、幅を持たせたスケジュールとなっています。
一般・地方法律事務所を志望する場合、合格発表後から動き始めて、司法修習が終わるまでに就職先を決定します。
書類作成や選考は、司法修習の合間を縫って行うことになります。効率よく就職活動が進められるよう、情報収集や自己分析、応募書類の準備は早めに行うのがおすすめです。
手始めに司法修習の流れを確認し、余裕のある時期・忙しくなる時期を把握しましょう。そして、気になっている事務所の採用期間をリサーチするなどして、可能な範囲で就職活動の見通しを立てておきたいところです。
司法修習生の就職活動は、法曹キャリアにおいて重要な第一歩です。
「自分に合った就活スケジュールを見極めたい」「就活を成功させられるか不安」といった方は、弁護士・司法修習生の専門エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
情報収集やキャリア相談のみでのご利用も歓迎です!
求人サイト・エージェントサイトでの情報収集
就職活動が本格化する前から、ひまわり求人求職ナビなどの求人サイト、リーガルジョブボードのようなエージェントサイトをチェックするのがおすすめです。
ひまわり求人求職ナビは、採用側も無料で利用でき、規模を問わずに多くの事務所や企業の求人が掲載されています。そのため、様々な求人を比較・検討したい、とにかく多くの求人を見たいという場合に最適です。ただし、ひまわり求人求職ナビのシステム上では求人応募ができません。
一方で、リーガルジョブボードのようなエージェントサイトでは、求人探しから応募、選考まで一貫したサポートを受けることができます。
具体的に、リーガルジョブボードでは、
- 業界や事務所、キャリアに関する情報提供
- ヒアリングによる自己分析のお手伝い
- 希望に沿った求人の紹介
- ひまわり求人にはない“非公開求人”の紹介
- 応募書類の準備・添削
- 面接対策・面接同行
などの幅広いサポートを行っています。
すぐに就職活動を始めない方も、優良求人を逃さないために、求人サイトやエージェントサイトへの登録だけは済ませておくと良いでしょう。
就職活動やキャリアについて、少しでも不安のある方や気になることがある方は、以下のボタンからお気軽にお問合せください。
司法試験合格後の進路・キャリアの描き方
司法試験合格後の進路には、弁護士、検事、裁判官があります。
検事・裁判官のキャリアは、こちらの記事で解説しています。ここでは、弁護士のキャリアについて詳しく解説します。
弁護士の就職先
弁護士の就職先には、法律事務所と企業(インハウスローヤー)の主に2つがあります。
法律事務所は「業務分野」や「規模」で種類分けできます。働き方や待遇、求められる人材も、事務所の種類に応じて異なるケースが多いです。
業務分野は大きく分けて、一般民事、企業法務、刑事事件の3種類です。規模は目安として、五大を含む大手事務所、弁護士数が100~50名程度の準大手事務所、50名未満の中堅・中小事務所に分類できます。
法律事務所の種類の詳細・特徴などは、こちらの記事でご確認いただけます。
弁護士の主な就職先は法律事務所ですが、インハウスローヤーの人気も高まってきています。リーガルジョブボードでも、インハウス求人が増加しています。
法律事務所に就職する場合
一般民事・刑事事件の経験を積みたい方は、「新興系」などと呼ばれる大手事務所や、「街弁」などと呼ばれる中小事務所に就職します。大手事務所であれば、事務局長や部門長といった管理職など、事務所内での昇進が目指せるケースもあります。
特にキャリアパスを練った方が良いのは、企業法務の経験を積みたい場合です。企業法務でキャリアを積みたい場合、以下のようなパターンが考えられます。
企業法務系事務所は、そもそも事務所数が少ないうえ人気が高いです。そのため、採用選考で学歴や、司法試験の成績・順位・受験回数、英語力などを見られる傾向にあります。
また、都心の事務所の方が採用倍率が高いので、企業法務の経験を重視される方は③の「地方就職」がおすすめです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
インハウスローヤーとして就職する場合
法律事務所以外の就職先として、企業(インハウスローヤー)があります。
法律事務所と比べて「残業が少ない」「福利厚生などが整っている」などのメリットがあることが多く、人気が高まってきています。
インハウスローヤーは、どんな企業に就職するかで身に付くスキルが異なるのが特徴。例えば、金融やIT、メーカーなど、業界によって必要な法分野が変わってきます。
法律事務所と企業(インハウスローヤー)のどちらに就職すべきか迷っている方は、こちらの記事をご覧ください。
司法修習生の就職活動は、法曹キャリアにおいて重要な第一歩です。
「自分にとってベストな就職先が知りたい」「就活関連の情報を知りたい」といった方は、弁護士・司法修習生の専門エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
情報収集やキャリア相談のみでのご利用も歓迎です!
職場・事務所選びのポイント
進路・キャリアパスが定まったら、次に重要なのが職場選びです。「職場選びのポイント」と「司法修習生の職場選びの軸」について解説します。
職場選びで確認すべきポイントは?
職場選びにあたり、ぜひチェックしていただきたいのが以下のポイントです。
・所属弁護士の修習期
・弁護士同士の関係性(案件への取り組み方、人間性が合いそうか、など)
・昇給例
・案件の割合
・実際の勤務時間(面接で聞くのがおすすめ)
・集客方法(マーケティングに強い、人脈に強い、など)
例えば、案件の割合に関して、法律事務所のHP上では幅広い分野を受任しているように記載しているが、実際は全体の数%(年に数件)程度の受任のみで、事実上経験を積むのが難しいといったケースがあります。
また、実際の勤務時間は、求人票では確認できないケースがほとんどです。面接や面談の際に、アソシエイトなどの近しい先輩に確認しておくと良いでしょう。加えて、エージェントも各事務所の特徴を把握しているため、お気軽にご質問ください。
最後に、集客方法は事務所の色が濃く出る部分です。事務所の特徴が掴めるだけでなく、事務所の将来性・持続可能性を計ることにも役立ちます。
司法修習生の職場選びの軸
例年、多くの司法修習生が「勤務エリア」と「業務分野」を、職場選びの絶対的な軸とする傾向にあります。
勤務エリアは、都市部に人気が集中しています。業務分野の希望は人それぞれですが、業務分野ありきで職場・事務所を選ぶ方がほとんどです。
その他には、「ワークライフバランス」や「年収」、「個人受任の可否」、「事務所の規模感(大手・中小など)」などが軸として挙げられます。
全ての希望を叶える(軸に合った)職場があれば、それに越したことはありません。しかし、そのような職場はなかなか見つからないのが実情です。職場選びにおけるプライオリティを明確にしておくと、就職活動が進めやすくなるでしょう。
就職活動に向けて準備すべきもの
就職活動をスムーズに進めるため、以下の書類は余裕を持って準備しましょう。
- 履歴書
- 自己PR書
- 司法試験の結果表
- 法学部時代の成績表
- ロースクール時代の成績表
司法試験の結果表や、法学部時代・ロースクール時代の成績表は、履歴書などと一緒に提出を求められるケースが多いです。司法試験の成績・学歴が司法修習生の就職活動に与える影響は、こちらの記事で解説しています。
また、履歴書や自己PR書は、あなたの第一印象を決定づける大切な書類です。応募事務所ごとに内容を作り込むのがベターですが、いざ作ろうとしてもなかなか難しいでしょう。
そんな時は、弁護士専門エージェントの「リーガルジョブボード」にお気軽にご相談ください。履歴書・自己PR書のレクチャーや添削をお手伝いをいたします。
就活の疑問や不安、プロに相談してみませんか?
司法修習生の就職活動は、法曹キャリアにおいて重要な第一歩です。
就職活動(ファーストキャリアの選択)を成功させたいと考えながらも、以下のような疑問や不安をお持ちではありませんか?
- 就職活動に乗り遅れたくないけど、いつから何をすれば良いか分からない
- 求人の比較・検討~選考まで、すべて一人で行うのに不安を感じる
- キャリアパスや自身の希望について考えきれていない
これらのお悩みは、弁護士・修習生の専門エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
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エージェントを利用するメリットとして、
- 自身に適したスケジュールで就職活動が進められる
- 希望に沿った求人の紹介、書類添削、面接対策などが受けられる
- 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
- 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる
などがあります。就職活動に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けながら就職活動を進めたい方は、ぜひご活用ください。
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