【78期最新】司法試験合格後の流れは?就職活動や職場選びについて解説
by LEGAL JOB BOARD 横山
コンサルタント
- 担当職種:
弁護士・司法修習生に特化したキャリア支援を行う「リーガルジョブボード」の横山です。
本記事では、78期 司法修習生(令和6年度 司法試験合格者)の方向けに、「合格後の就活スケジュール・職場選びのポイント」などを解説します。
「弁護士業界での就活が不安」「就活で何からどう動くべきか迷っている」といった方は、この記事を読むことで、就活の流れややるべきことがイメージしやすくなるかと思います。ぜひご一読ください。
この記事の目次
司法試験合格後の流れ・やること
2024年(令和6年)司法試験の合格発表は、11月6日(水)16時からです。司法試験合格後には、司法修習やその準備、就職活動などを並行して行います。
司法修習は約1年にわたって実施され、弁護士・検事・判事補となる資格を得るためには、二回試験(司法修習生考試)に合格して修習を終えなくてはなりません。
また司法試験の前後で、就職活動や職場選びも本格化します。法律事務所の就職活動は、事務所のタイプによってベストな就活スケジュールが異なるため注意が必要です。
本記事では、就職活動や職場選びについて詳しく解説します。78期の司法修習について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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就職活動のタイミング&スケジュールを解説!
就職活動のタイミングは志望する法律事務所のタイプ別に、以下の3パターンが考えられます。
- 【大手】2024年6月~11月頃
- 【準大手・中堅】2024年8月~2025年3月頃
- 【一般・地方】2024年11月~2026年3月頃
合格発表後に本格的に就活を進める方は、②③のパターンを参考になさってください。
①大手法律事務所への就職を目指す
五大法律事務所などを志望する場合、サマークラークに参加すると就活に有利とされており、司法試験の1年以上前から動き始める方が多いです。
志望度の高い事務所のサマークラークに行きそびれてしまった方は、事務所HPやロースクールの先輩などを経由した「個別訪問」を活用しましょう。
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②準大手・中堅法律事務所への就職を目指す
準大手・中堅法律事務所は、司法試験後から司法修習前に就職活動を行う方が多いです。
この時期は事務所側の採用活動が活発になり、求人数も増加します。修習開始前の時間に余裕がある時期に、就活を進めて終わらせたいという方が、例年多くいらっしゃいます。
また東京三弁護士会のオンライン就職合同説明会が毎年開催されています。2024年は11月21日(木)〜25日(月)に実施されます。こちらを確認してみるのも良いでしょう。
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3. 一般・地方法律事務所への就職を目指す
一般・地方法律事務所は合格発表後から動き始めて、司法修習が終わるまでに就職先を決定する傾向にあります。事務所によって採用時期が異なるため、幅を持たせたスケジュールになっています。
書類作成・面接選考は司法修習の合間で行うことになるので、情報収集や自己分析、応募書類の準備は早めに行うのがおすすめです。
まずは司法修習の流れを確認し、余裕のある時期・忙しくなる時期を把握します。次に気になっている事務所の採用期間をリサーチするなど、就職活動の見通しを立てておきましょう。
司法試験合格後の進路・キャリアパス
弁護士の就職先として主流なのは法律事務所ですが、近年は企業内弁護士(インハウスローヤー)の人気も高まっています。
法律事務所に就職する場合
法律事務所はメインで扱う分野に応じて、企業法務系、一般民事系、総合系の3種類があります。さらに五大を含む大手事務所、弁護士数が100~50名程度の準大手事務所、50名未満の中堅・中小事務所と規模目安でも分類できます。
一般民事・刑事事件の経験を積みたい方は、「新興系」などと呼ばれる大手事務所や、「街弁」などと呼ばれる中小事務所に就職します。
特にキャリアパスを練った方が良いのは、企業法務の経験を積みたい場合です。企業法務でキャリアを積みたい場合、以下のようなパターンが考えられます。
企業法務系の法律事務所は、そもそも事務所数が少ないうえ人気が高いです。そのため、採用選考で学歴や、司法試験の成績・順位・受験回数、英語力などを見られる傾向にあります。
特に都心の事務所は採用倍率が高いため、企業法務の経験を重視される方は地方就職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。詳しくはこちらの記事で解説しています。
法律事務所の種類・特徴や、後悔しない職場選び、一般的な選考の流れなど、就活に関する情報をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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企業(インハウスローヤー)に就職する場合
法律事務所に就職する以外に、インハウスローヤー(企業内弁護士)として企業に就職する選択肢も一般的になりつつあります。
インハウスローヤーは、企業の内部で法律関連の業務を担います。主な仕事としては、契約書等の作成・チェックや、ガバナンス・コンプライアンス体制の構築と運営、株主総会の対応、法律相談・アドバイスなどがあります。
細かな業務範囲・業務内容は企業によって様々ですが、主な業務や求められる能力・法知識は業界(メーカー・金融・ITなど)ごとに大体決まっています。
インハウスローヤーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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職場選びのポイント・注意点
弁護士として働く職場を選ぶにあたり、ぜひチェックしていただきたいのが以下のポイントです。
応募先の内容を詳しく把握することで、「入ってみたら思っていたのと違った」というミスマッチが生じるリスクを低減できます。
- 具体的な案件の割合
- 案件の獲得方法
- 昇給基準
- 実際の勤務時間
- 組織内の人間関係
例えば、案件の割合に関して、「事務所HPでは企業法務から一般民事まで幅広く受任しているように記載があるが、実際には企業法務は全体の数%(年に数件)程度の受任で経験を積むのが難しい」といったケースもあります。
また案件の獲得方法には、事務所の色が出ます。マーケティングに力を入れているのか、人脈を基盤にしているのかなど、事務所の特徴が掴めるだけでなく、将来性や持続可能性を計ることにも役立ちます。
インハウスローヤーを目指す場合は、特に組織内の人間関係について確認いただきたいです。法務部門がボトムアップの組織なのかトップダウンの組織なのか、チームプレーを重視した組織なのかなど、自分にフィットする環境であるか否かを見極める必要があります。
司法修習生の職場選びの軸は?
例年、多くの司法修習生が「勤務エリア」と「業務分野」を、職場選びの絶対的な軸とする傾向にあります。
勤務エリアは、都市部に人気が集中しています。業務分野の希望は人それぞれですが、業務分野ありきで職場・事務所を選ぶ方がほとんどです。
その他には、「ワークライフバランス」や「年収」、「個人受任の可否」、「事務所の規模感(大手・中小など)」などが軸として挙げられます。
全ての希望を叶える(軸に合った)職場があれば、それに越したことはありません。しかし、そのような職場はなかなか見つからないのが実情です。職場選びにおけるプライオリティを明確にしておくと、就職活動が進めやすくなるでしょう。
就職活動に向けて準備すべきもの
就職活動をスムーズに進めるため、以下の書類は余裕を持って準備しましょう。
- 履歴書
- 自己PR書
- 司法試験の結果表
- 法学部時代の成績表
- ロースクール時代の成績表
試験結果や成績表は、履歴書などと一緒に提出を求められる可能性が高いです。司法試験の成績・学歴が司法修習生の就職活動に与える影響は、こちらの記事で解説しています。
また、履歴書や自己PR書は、あなたの第一印象を決定づける大切な書類です。応募事務所ごとに内容を作り込むのがベターですが、いざ作ろうとしてもなかなか難しいでしょう。
そんな時は、リーガルジョブボードの専門キャリアアドバイザーにお気軽にご相談ください。履歴書・自己PR書のレクチャーや添削をお手伝いをいたします。
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就活成功のためには「情報収集」がマスト
就職活動が本格化する前から、ひまわり求人求職ナビなどの求人サイトや、リーガルジョブボードの専門キャリアアドバイザーを活用して情報を収集しましょう。
特にキャリアアドバイザーを活用すれば、求人探し〜選考まで一貫したサポートを受けることができます。リーガルジョブボードでは具体的に、
- 業界や事務所、キャリアに関する情報提供
- 希望に沿った求人の紹介
- 応募書類の添削・面接対策
などの幅広いサポートを行っています。就職活動やキャリアについて、少しでも不安や気になることがある方はお気軽にお問合せください。
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