土地家屋調査士

【土地家屋調査士】スキルアップ方法や法人・個人事務所の特徴の違い

by LEGAL JOB BOARD 堀内

コンサルタント

担当職種:
  • 土地家屋調査士
  • 測量士

こんにちは。土地家屋調査士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の堀内です。今回は、「土地家屋調査士のスキルアップや法人・個人事務所の違い」について解説します。

調査士の方からよく、以下のようなお言葉をいただきます。

「なかなか収入が上がらない」「資格を持っているのに登記しかさせてもらえない」「同い年なのに転職してきた人の方が業務範囲が広く、高い給与をもらっている」

土地家屋調査士としての年収を上げる方法はずばり、スキルアップすることです。本記事では、このような収入やスキルアップに関するお悩みを解消するので、同じようなお悩みを持つ方はこのまま読み進めてください。

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土地家屋調査士のスキルアップとは

調査士に求められるスキルは、独占業務である「登記」以外に以下の3つがあります。

  • 測量の技術
  • エンドユーザーへのコミュニケーションスキル
  • マネジメントに付随するコミュニケーションスキル

これらのスキルを総合的に向上させることが、収入アップや昇給につながります。そしてこれらのスキルは転職活動にも大いに役立ちます。

では、それぞれのスキルを詳しく解説していきましょう。

測量の技術

調査士の独占業務である登記以外に、測量をできなければ調査士として一人前にはなれません。しかし、職場の規模によっては案件が多く、業務を分業しているところも存在します。

もしその職場で、初めから「登記部門」に配属になってしまった場合、配属先から移動することはなかなか難しいでしょう。(お願いしたら移動させてくれる事務所もあります。)

では、なぜ測量技術が必要かと言うと、調査士にしかできない測量があるからです。

『確定測量』は調査士の業務内容で、ミリ単位でのミスも許されない仕事です。その際、依頼者や土地の所有者との立ち合いも必須なため、ただの測量とは異なります。

最終的な測量を自分がメインで行うこと(補助の人を動かして測量すること)ができれば、調査士として一人前だと言えるでしょう。

また、転職時に「測量経験者のみ」といった求人条件がついているところも多いため、業務範囲が広い職場を選んだ方が転職には有利です。

コミュニケーション能力の向上

一言にコミュニケーションと言っても、

  • エンドユーザー(一般住民)とのコミュニケーション
  • (クライアントとしての)他事務所や法人とのコミュニケーション

これらは同じコミュニケーションですが、違った意味合いになってきます。

エンドユーザーとのコミュニケーションは、老若男女問わない幅広い意味でのコミュニケーションスキルが求められます。

若い世代への立ち振る舞い、シルバー世代への話し方など、その人に合った対応ができるかが試されるでしょう。

上司の手法などを細かく分析し、どのようにしたら交渉がうまくいくのか研究しなくてはいけません。

二つ目の他事務所や法人とのコミュニケーションでは、サービス業での就業経験や一般企業での営業、飲食バイトでの経験などが活かされます。

職人気質の人が多く、口下手な調査士が多いため、そういった経験があると重宝されること間違いなしです。

事務所によっては、ビジネスマナーの研修を定期的に開いているところもあり、そういった環境で学べる事でもあるでしょう。

スキルアップをする上で大切なこと

スキルアップを図るためには、

  • いま自分は何ができるのか
  • いま自分は何ができないか

を把握することです。

その上で、今後どういったスキルを磨くために、どういった事務所で働くべきなのかを見極めることが、スキルアップの近道です。

スキルアップについて考えるのが早ければ早いほど、明確なビジョンを持ってそれ以降働くことができるようになるため、昇格や昇給のチャンスも増えます。

しかし、一人で考えるのは非常に難しいです。

そこで、弊社リーガルジョブボードでは、土地家屋調査士の専任エージェントが、キャリアプランや転職に関する相談会を無料で実施しています。

ご連絡いただければお電話や対面・ウェブ通話でお話させていただきますので、お気軽にご利用ください。

身に付くスキルは法人・個人事務所で異なる

土地家屋調査士の就職先は、「法人事務所」と「個人事務所」があります。

実は、それぞれで身に付くスキルは異なります。スキルアップを考える上で、このあたりを把握しておくことは大切です。そこで、法人・個人事務所それぞれの特徴を以下で解説します。

※あくまでも傾向で、必ずしも該当するとは限りません。

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「法人事務所」で働くことの特徴やメリット・身に付くスキル

まずは法人事務所についてです。

法人事務所は「分業型」が多い

法人事務所は比較的規模が大きいため、「測量部門」「登記部門」など、部門ごとに業務を分担していることが多いです。

規模が大きければ案件の数も多くなるため、効率化を図るべく分業体制にするわけです。

もちろん、全ての法人が分業型を取っているわけではありません。

「登記は同じ人が最初から最後まで担当した方が、お客様への安心感に繋がるはずだ」と考え、あえて分業型を取り入れていない法人も存在します。

また個人事務所であっても、測量部隊、データ打ち込み隊など、業務を分けてする職場も存在します。

法人事務所のメリット・デメリットや身に付くスキル

次に法人事務所で働くことのメリットやデメリットについてです。

  • メリット:収入が安定している・部門ごとの専門性が高まる
  • デメリット:業務範囲が狭い・昇級に時間がかかる

規模が大きい分、コロナや社会環境の変化があっても収入は安定します。

また効率が常に求められるため、所属部門での専門性が上がるでしょう。

デメリットをあげるのであれば、何年も同じ部門で働き続けなければならないストレスや、業務に飽きてしまうことなど。

大きい組織のため任される職務範囲が小さく、昇格にも時間がかかります。

しかし社内で認められれば他の地域での支店を任されることもあり、そうなると一気に収入や裁量を持てるようになります。

その場合「半独立」のような体制になるため、何かあったら法人が後ろ盾してくれので、「いずれ独立したいけど少し不安だから、独立に関わる実務を積みたい」と思っている方にはいいかもしれません。

「個人事務所」で働くことの特徴やメリット・身に付くスキル

続いて個人事務所についてです。

個人事務所は「統括型」が多い

個人事務所は、登録している調査士が1人しかいないため比較的規模が小さく、分業制を取っていないことが多いです。

そのため大体の個人事務所が「統括型」に分類されています。

統括型は、「一人で全ての業務に携わることができる」体制です。

個人事務所のメリット・デメリットや身に付くスキル

個人事務所で働くと、一人で全ての業務に携われるため、数年で著しく成長できます。

スキルを磨きたい方や圧倒的に成長したい方はおすすめです。

案件の数が少ないことは悪いことではなく、収益を振り分ける人数が少ないため問題ではありません。

ただ、懸念する点もあります。

  • メリット:成長速度が早い・転職活動で有利 
  • デメリット:法人に比べたら不安定・人手不足で忙しい

個人事務所のメリットは前述した通り、全業務を全てできるようになるまでのスピードが法人に比べてかなり早いことです。

同じ年代の法人の調査士よりも経験値が高くなるため、転職活動で圧倒的に有利になります。

昇級も早いため、貰える給料の額もそれなりに変わってくるでしょう。

しかし、デメリットもあります。

それは、「経営状況が不安定になるリスクが多少あること」です。

個人事務所は案件が比較的少ないため、コロナなどの社会的な要因に影響されやすいと言えます。

また案件が増えると人手不足で忙しくなるため、残業や休みなども不安定になるでしょう。

しかし近年、ワークライフバランスに力を入れている事務所も増えてきたため、職場によっては忙しさに差があります。

職場選びやキャリア、スキルアップについてお悩みの土地家屋調査士の方は、リーガルジョブボードにご相談ください。土地家屋調査士の専任エージェントが、希望のキャリア実現のため手厚くサポートいたします。相談のみでのご利用も可能です!

スキルアップを叶えた転職の成功例

最後に、弊社を通してスキルアップを実現できた方の転職例やエピソードをご紹介します。

支店の経営・マネジメントのキャリアステップを実現した調査士

【調査士歴9年/29歳男性】

こちらの方は、働いている事務所の「理念が合わない」という理由から転職活動を始めることになりました。

経営やマネジメントなどに携われる転職先をご希望されていました。

そして弊社での求人紹介を受け、新たな事務所に転職を決めます。

この事務所は新しい支店を立ち上げる予定があったため、「支店を前進させる経験豊富な人材が欲しい」というニーズがあり、双方の需要がマッチしました。

調査士の方の人柄もよく、最初は年収600万円を提示していましたが、事務所側が「こんなに良い人材はいない」ということで、700万円で内定が決まりました。

異業種から未経験の調査士へのキャリアチェンジを実現できた方

【調査士歴0年/48歳男性】

こちらの方は最近調査士の資格を取得し、測量と登記どちらも学べる事務所を希望されました。

もともとは調査士とは畑違いの業界で働いていた方でしたが、働きながら調査士の資格を取得されたのです。

当時働いていた職場の年収が約400万円だったのですが、調査士未経験だと350万円くらいになることを了承していただき、転職活動を開始されました。

とある調査士事務所にこちらの方をご紹介したところ、内定が出ました。

未経験の調査士の方ではありますが書類や面接から好印象を与えられ、最終的に年収は前職と変わらず400万円でスタートすることになりました。

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※ちなみに今回ご紹介した2つの転職例ですが、どちらも求人サイトに掲載される前の求人(非公開求人)でした。

弊社リーガルジョブボードにご登録いただくと、土地家屋調査士の専任エージェントを通して、非公開求人のご案内も可能になります。

求人サイトに掲載される前の新鮮な求人情報を定期的にご紹介しているため、転職を視野に入れている方はぜひご利用ください!

調査士としてスキルアップを実現するには

土地家屋調査士としてスキルアップを実現するには、まず、今後どのような調査士になりたいのかを改めて考えることです。

いずれは独立したいのか、勤務調査士として事務所の柱になりたいのか、、など。

ビジョンを定めていくうちに、いま何が足りなくて、何を学ぶべきかが見出されます。

そうすると、どういったスキルアップを実現できれば良いのかが分かるようになり、もっと言うと「どのような事務所で働ければ良いのか」も自然と分かるようになります。

しかし、これらを一人で考えるのは難しいです。さらに言えば、叶えたいスキルアップがどの事務所で実現できるかなんて、正直分からないです。

そんな時に役立つのが、転職エージェントの活用です。

転職エージェントを活用すると転職活動が有利になります

土地家屋調査士・測量士は、転職エージェントを活用することで、スキルアップが実現できる事務所の求人をチェックすることができます。

あなたのご希望をエージェントにお話することで、ご希望に沿った求人を定期的に紹介してもらえます。

また、転職エージェントを活用すると「自分では求人先に確認しにくいこと」も確認できるようになります。

例えば、以下のような質問は自分ではしにくいです。

  • ボーナスはどれくらいですか?
  • 給料はどういうペースで上がっていきますか?
  • ワークライフバランスはどうでしょうか?
  • 1日あたりの残業時間はどれくらいですか?

しかし、エージェントを介することで、これらの情報を入手できます。

リーガルジョブボードには、土地家屋調査士の専任エージェントが在籍しておりますので、求人票にはない情報や事務所の雰囲気など、リアルな情報を充分にご提供できます。転職をお考えの方は、ぜひお気軽にご利用ください。

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この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 堀内

コンサルタント

担当職種:
  • 土地家屋調査士
  • 測量士

リーガルジョブボードの土地家屋調査士・測量士専門の転職エージェント。ご転職活動はただの就業活動ではなく、自身のキャリアにおける現在地・未来と深く向き合うお時間でもあります。目先の就業ではなく、長期的なキャリアを見据えたキャリアカウンセリングをさせていただきます。お気軽にご相談ください!

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