土地家屋調査士登録の方法|合格後の流れや費用、何が必要かを解説
by LEGAL JOB BOARD 櫻木
コンサルタント
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こんにちは。土地家屋調査士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の櫻木です。
本記事では、土地家屋調査士の登録の流れについて解説しました。
試験合格後、土地家屋調査士として働くためには登録が必要です。ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
土地家屋調査士として働くために登録は必要
土地家屋調査士登録は、この資格を持った者が正式に業務を行うための手続きです。
登録については「土地家屋調査士法」に基づいて定められています。
第 4 条 次の各号のいずれかに該当する者は、調査士となる資格を有する。
一 土地家屋調査士試験に合格した者
二 法務局又は地方法務局において不動産の表示に関する登記の事務に従事した期間が通算して、10 年以上になる者であつて、法務大臣が前条第 1 項第 1 号から第 6 号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び技能を有すると認めたもの
出典:土地家屋調査士法
土地家屋調査士登録の重要性
土地家屋調査士として働くには、試験に合格した後、必ず登録を完了しなければなりません。未登録で業務を行うと、罰則が課される可能性がありますので、注意が必要です。
試験に合格したら、できるだけ早く登録手続きを始めることが推奨されます。スムーズに土地家屋調査士としてのキャリアをスタートさせるためにも、準備を怠らないようにしましょう。
土地家屋調査士試験合格後の流れ
土地家屋調査士試験に合格した後、実際に仕事に就くまでにはいくつかのステップがあります。
大まかな流れは次の通りです。
- 2月 最終合格発表
- 2月~3月 合格証交付式
- 3月〜 地域の土地家屋調査士会に入会・登録する
- 6月~ 新人研修に参加する
合格後は多くの手続きが待っていますが、事前に流れを理解しておくと安心です。準備が整っていれば、スムーズに業務を開始できるでしょう。
土地家屋調査士登録の具体的な手順
必要な書類の準備
土地家屋調査士登録のためには、以下の書類が必要です。
- 登録申請書
- 証明写真
- 身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
- 履歴書
- 資格証明書
- 誓約書
- 住民票
- 戸籍謄本
これらの書類を事前に確認し、不備がないように準備を整えておきましょう。
また、登録の際に必ず所在地が必要になります。
事務所に所属していたり、独立している場合は事務所の住所での登録になりますが、土地家屋調査士として働く場所が決まってない場合は自宅の住所で登録することになります。
自宅の住所で登録するのを避けたい方は、転職活動を先に進めて勤務地を決めてから登録すると良いでしょう。
入会・登録の流れ
土地家屋調査士の登録申請は土地家屋調査士会で行います。
①必要なものを揃えて、書類に記入を済ませる
土地家屋調査士の入会や登録には必要なものに関しては、登録する土地家屋調査士会によって異なります。
そのため、詳細は登録する各土地家屋調査士会にご確認ください。
下記では千葉県土地家屋調査士会の登録で必要なものを例として記載しておりますので、参考にしてください。
②登録する土地家屋調査士会に事前連絡する
書類を提出する日は指定がありません。自身で各都道府県の調査士会に連絡をしてアポイントをとりましょう。
③土地家屋調査士会に書類を提出
アポイントの日時に調査士会へ向かいます。提出書類の不備がないかを確認しておきましょう。
④登録完了の連絡を待つ
あとは、調査士会から登録完了の連絡を待ちます。だいたい10日前後で登録が完了することが多いです。
登録・入会などにかかる初期費用
登録・入会などにかかる初期費用はおよそ19万円~24万円程度かかると言われています。
費用面に関しても土地家屋調査士会によってことなりますので、登録するところの費用を確認しておきましょう。
例として、千葉県土地家屋調査士会の費用を記載いたします。
- 入会金 50,000円
- 共済基金 30,000円
- 登録手数料 25,000円
- 表札作製代 13,200円
- 登録免許税 30,000円 (収入印紙又は国庫金納付領収書)
- 会費(月額15,500円)半期分前納で納入していただきます。
- 土地家屋調査士会員バッヂ 1,300円
費用は現金で用意し、必要書類と費用、認め印を持参の上で、本人が土地家屋調査士会へ登録に向かいましょう。
登録のタイミング
登録のタイミングに関しては明確なルールがなく事務所や経験の有無によっても異なります。
未経験者の場合
募集背景からすぐに登録を希望されることもありますが、一般的には入所後、半年~1年以上は登録はせず事務所で経験を積んでから登録することが多いです。
それは事務所側は資格の有無にかかわらず、土地家屋調査士として問題なく仕事をしていただけるかどうかを確認するためです。
経験者の場合
登録する事務所に補助者として勤務していた場合、合格したタイミングで登録ができることもあります。
合格を機に転職をする場合には、登録のタイミングは未経験の方と同じように一定期間を要することが多いです。
またどちらの場合にも登録時には登録費や会費を事務所が負担してくれることがほとんどです。
登録後の土地家屋調査士のキャリア
土地家屋調査士として働く道は主に2つあります。
土地家屋調査士事務所や法人での勤務
多くの人は、はじめに土地家屋調査士事務所や法人で経験を積みます。
先輩の土地家屋調査士から指導を受け基盤となる能力を身につけることで、安心してキャリアをスタートさせられます。
独立開業
独立開業のために資格取得を目指す方も多いと思います。
しかしながら即独立は実際には難しく、補助者または土地家屋調査士として経験を積むのが望ましいです。
独立開業についてはこちらの記事を参考にしてください。
土地家屋調査士に関するよくある質問
登録完了までどれくらいの期間がかかりますか?
通常であれは、だいたい10日前後で登録が完了することが多いようです。
登録の更新は必要ですか?
土地家屋調査士の登録は基本的に一度で完了し、更新の必要はありません。ただし、登録内容に変更が生じた場合には速やかに変更手続きを行う必要があります。
土地家屋調査士の転職はぜひご相談ください
土地家屋調査士としてのキャリアをスタートさせる事務所選びはとても重要です。
事務所選びに迷われている方は、ぜひ弊社リーガルジョブボードにご相談ください。
- ブラックな事務所を避けたい
- 業界情報を集めたい
- そもそもどうやって転職を進めていいのかわからない
土地家屋調査士業界に詳しい転職エージェントがそういった疑問や不安を解決するアドバイスをいたします。
安心して転職を進めるお手伝いをさせていただきますので、ぜひお問い合わせください。