土地家屋調査士の残業や休みの実態|残業少の職場への転職法
by LEGAL JOB BOARD 堀内
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。土地家屋調査士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の堀内です。
今回は、「調査士の残業時間の実態」や「残業の少ない職場への転職方法」について解説していきます。
また、気になる求人の残業時間を面接で聞くための質問方法についても触れています。土地家屋調査士の残業時間が気になっている方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
土地家屋調査士の平均残業時間
土地家屋調査士の平均的な残業時間は、月間30〜40時間です。
忙しい事務所だと70〜80時間、中には100時間を軽く超えるような事務所もあります。
ただ、冒頭でもお伝えした通り残業が多いことは、完全に悪いというわけではありません。
チャレンジングな内容を取り扱っている事務所は必然的に残業が多くなってしまったり、特定の忙しい時期などもあるためです。
残業が多くても、その代わりに賞与として社員に還元されたり、自身のスキルが上がったりなど良いことも期待できるでしょう。
残業が多い理由
残業が多い理由は、基本的には調査士の業務形態(測量→図面作成や事務処理)にあります。
測量は、長い時には夕方くらいまでかかる時があります。
それが終わってから図面作成や書類などの作業をするとなると残業は避けられません。
特に人数の少ない事務所は比較的残業の多い印象で、繁忙期などは普段の月よりも残業量が多くなると思います。
土日休みの職場はあるのか
一部の事務所を除いて、調査士事務所で完全な土日休みはないと言えます。
その理由として、エンドユーザー(調査依頼主)の都合に合わせると、どうしても必然的に土日に立ち合い業務を行わなければならないことが挙げられます。
完全な土日休みは、仕事柄実現可能ではないかもしれません。
しかし、事務所によってはワークライフバランスを重じて、土日勤務をローテーションし、プライベートの時間も大事にしようとしているところもあります。
そういった事務所は人材が充実していたる場合が多く、その場合は月に1、2回の土日出勤を交代で行うことが多いでしょう。
小さい事務所だと人手不足でローテーション自体が難しいこともあります。
平日に振替休日を設ける事務所もありますが、案件が立て込んだり、忙しかったりする時期はそれすらも難しい場合もあります。
もし休みが欲しいのであれば、案件数に対して人員に余裕のあるところを視野に入れて転職活動をすると良いかもしれません。
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調査士業務の忙しい時期
調査士は「3月、9月、12月」は基本的に忙しい月です。
年度末、上半期、年末というなんらかの締めの月は忙しいです。
残業が少ないと謳っている事務所であっても、忙しくない時期のことを言っている場合もあり、実際入社してみると残業がかなりあるケースも。
「最低月の残業なのか」と、「平均的な残業なのか」では意味する数字が異なります。
その点に関しては誤解の無いよう、転職エージェントに詳しい情報を聞いたり、面接で確認するようにしましょう。
転職エージェントを利用すれば聞きたい情報を詳しく教えてくれるので、利用してみてください。
弊社リーガルジョブボードには、土地家屋調査士の専任エージェントが在籍しています。職場環境や労働時間などでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
残業の少ない(0〜20時間)事務所は存在するのか?
では、実際に残業の少ない事務所があるのでしょうか。
結論から言うと、残業を減らそうとしている事務所や、ワークライフバランスを考慮している事務所は近年増えてきています。
残業が少ないところは、業務や人数を調整し、案件の単価を落とさず取りすぎないなど様々な工夫を行っています。
- 業務をスピーディーにこなせる人材育成
- 人員に余裕を持たせる
- 『より早く・より正確に』を売りにし、案件の単価を落とさない
実際、そのような事務所はかなり利益を出しており、とても人気の求人です。
では、どのようにしてそのような事務所に入るのでしょうか。
(※案件が少ない事務所も残業が少ないですが、あくまでも生産性の高い事務所を例にしています。)
残業の少ない事務所に入るには
残業を減らしながらも利益をあげている事務所に入るためには、まず経験者である必要があります。
会社の利益をキープしながら残業を減らすためには、かなり生産性をあげ、より効率的に働ける人でなくてはいけません。
求人の応募条件で、「測量経験3年以上」などが載っているところがほとんどです。
資格の保持も大切ですが、実務経験重視な事務所が多いです。
そういった事務所で将来的に働きたい場合は、まず「測量の経験が積める事務所で3年以上働くこと」をオススメします。
※未経験でも応募可能な残業が少ない事務所もあります。
希少な求人なので見つけた際は早めに応募いただくことをおススメします!
また土地家屋調査士の資格を目指している方は、なるべく残業がないよう考慮してもらえる事務所もあります。
求人に掲載されている残業時間が全てではありませんが、様々な求人でチェックしておくことは大切です。
残業の少ない事務所の年収について
残業が少ないと給料も少ないイメージですが、決してそういうわけではありません。
中には、年収800万円の事務所も存在します。
業界全体では『残業をして当たり前』と思っているですが、それを当たり前にしたくない人や事務所が最近は増えてきています。
そういったところは、しっかり利益を出しており、社員に給与面でも還元している印象です。
知識や経験が積めるだけでなく、プライベートも充実できる職場があるんです。
面接時の質問で残業について聞くときのポイント
あなたが気になる事務所に転職しようと決意する上で、残業の時間は知っておきたい情報の一つだと思います。
しかし、質問の仕方を間違えてしまえば、意図せぬ誤解を招く可能性があります。
残業を最小限にしようと努力している事務所だとしても、『残業より辛いこと大変なことをこの方に乗り越えられるのか』と不安になってしまうことも。
ここでは、残業時間を面接で聞く際につけると良い前置きの文についていくつか紹介します。
※あくまでも例なので、これを使えば必ず大丈夫!といったものではありません。
言い回しの例①「この業界で残業があるのは重々承知ですが..」
『月の残業はどのくらいでしょうか』の前につけると良い言い回しの例です。
『この業界で残業があるのは重々承知ですが…』
→調査士業界や、業務内容を理解しているという姿勢を見せることはとても重要です。
そこを承知の上で質問をさせてくださいと伝えると誤解が少ないでしょう。
言い回しの例②「大型案件が重なる時は..」
『大型案件が重なる時は…』
→時期を特定させることで、事務所側の方が答えやすくさせ、より事務所のイメージがつきやすいかも知れません。
また、①のように業界を理解している姿勢を示すことができるのでオススメです。
言い回しの例③「前職では月残業が40時間ほどでしたが..」
『前職では月残業が40時間ほどでしたが..』
→どのくらいの残業なら許容範囲なのだろうかということは、事務所側が気になることです。
ただ、残業時間を聞くだけだと、残業を全くしたくない人に見えてしまう可能性も。
「どれくらいなら頑張れます」というのがわかるのが、前職との比較です。
事務所側の目安にもなる質問でしょう。
また、残業に対する考え方が否定的ではないとわかる文面であったり、残業があまり多くならないように工夫していた点などを伝えても、なお良いでしょう。
早めに聞きすぎるのは良くなくて、関連する話題の間などにナチュラルに聞いてみてください。
面接では、あくまでも内定が働く前の段階です。
これらに配慮し、感じの良い言い回しを活用しましょう。
ワークライフバランスを求める求職者へメッセージ
ワークライフバランスはもちろん大事ですが、最初から重点を置きすぎると、自分の成長の妨げになる可能性もあります。
『残業ゼロ』だけを追い求めると、仕事の楽しさややりがいなど他にも大切なことを見失ってしまうからです。
まずは、自分の実力をつけて魅力的な人材になることを目標にしてみてください。
しっかりとした経験を積むと、その後の転職が一気に有利になります。
将来的なことを見据えた上で今できることに挑戦してみてください。
また、求人に載っている情報は全てではありません。
内情がわからないと、実際の働き方と違う場合もあり、大きなギャップを感じることも。
- 求人では、残業がほぼゼロとあったのに、入ってみると普通に40時間以上している…
- 残業時間は少ないが、案件が少なく暇でやりがいを感じられない。
- 残業時間は少ないが、事務所の雰囲気が悪い。
など、大なり小なりギャップはあるかと思います。
- そういったギャップを埋めたい
- 自分での情報収集に限界を感じている
といった方は、ぜひ一度リーガルジョブボードにご相談ください。土地家屋調査士の専任エージェントが、あなたの希望に沿って求人をご紹介いたします。キャリア相談のみでのご利用も大歓迎です!