司法書士
司法書士におすすめの実務書6冊&試験対策の参考書3冊|現役司法書士が監修

試験対策の参考書3冊&司法書士におすすめの実務書6冊|現役司法書士が監修

by フラタニティ司法書士事務所 志村直也

代表司法書士

司法書士におすすめの実務書6冊&試験対策の参考書3冊|現役司法書士が監修

こんにちは。司法書士の転職エージェント「リーガルジョブボード」です。

本記事では、フラタニティ司法書士事務所 代表司法書士の志村先生に監修いただき、

などを紹介いたします。ぜひ参考になさってください。

令和6年度の司法書士受験生を対象に、以下のイベントを開催いたします。
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司法書士試験対策の参考書・過去問3選

司法書士試験の参考書・過去問は充実しており、どれを選ぶべきか悩む方もいらっしゃるでしょう。そこで、今回は「初心者でもおすすめ」という観点から、参考書・過去問の紹介をします。

『司法書士 山本浩司のオートマシステム』

山本浩司のautoma system1 民法I 第11版

▶司法書士 山本浩司のautoma system (1) 民法(1) (基本編・総則編) 第11版

司法書士受験会においては、知らない人はいない超人気シリーズです

法律の勉強と聞くと、条文や判例など理解しづらいものをとにかく覚えるというイメージが強いかもしれません。しかし、本書は理解のしやすさに主眼を置いて執筆されており、非常に読みやすいです。読んでいて楽しいとさえ思える本書は、特にこれから勉強を始める方におすすめです。

『司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集』

▶令和5年版 司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 1 民法[上]

司法書士試験に合格するためには、過去問の学習は欠かせません。正直、過去問は何を使っても大きく変わりませんが、収録問題数が多いものを選ぶのがベターです。

本書は、資格予備校の大手であるLEC東京リーガルマインドが執筆しているため、重要度のランク付け、問題の解説、収録問題数などいずれも充実しています。合格者でこの過去問を使用していたという人も多いです

『うかる! 司法書士 必出3300選』

▶うかる! 司法書士 必出3300選/全11科目 [1] 第3版 民法編

サブテキストとしておすすめな本書。体系的かつ必要最低限に内容がまとめられており、知識の確認を素早く行いたい際に最適です。

上記でご紹介したもの以外にも、優れたテキスト・過去問はたくさんあります。
まずは書店やネットで中身を確認して、自分に合いそうなテキストを見つけるのが良いでしょう。

司法書士補助者として実務経験を積みながら、司法書士合格を目指す方法もあるのはご存じでしょうか?

受験勉強を応援する司法書士事務所であれば、勉強時間を確保しながら働くことができます。また、補助者としてのキャリアがあれば「経験者」として見なされるので、初年度の年収が上がりやすくなります。

司法書士補助者・司法書士の就職について知りたい方や、キャリアについて相談したい方は、リーガルジョブボードにご相談ください!情報収集のみや、求人紹介をご希望の方も大歓迎です。

司法書士試験の勉強方法&記述式攻略法

続いて、「合格するための参考書・過去問の使い方」を解説します。

参考書を読んで、該当の箇所の過去問を解く。あとはひたすらこれの繰り返し。これが王道ですが、王道が故に他の人との差別化が図れません。合格率4%を突破するためには、勉強方法にも工夫が必要です。

もちろん、人それぞれの勉強方法があるので正解はありません。そのため、下記はあくまで参考として捉えていただけますと幸いです。

参考書の使い方

参考書やテキストはインプットだけではなく、アウトプットにも使いましょう。

具体的には、参考書に「成年被後見人の法律行為は取り消すことができる」とあった場合に、「誰が?」「何については取り消せない?」「未成年の場合は?」「未成年の場合に取り消せない行為は?」などとして、関連する知識を考えることです。

そして、「あれ?未成年の場合はどうだったけ?」と疑問がわけば、該当箇所に戻ってインプットをし直しましょう。単にインプットとして参考書を読むだけよりは、格段に頭の中で整理ができます。

過去問の使い方 その①

黄色と赤の消えるマーカー(フリクション)を用意してください。

まずは肢別に問題を解いてみます。そこで、答えも根拠も言えるならば、その肢はOKです。

  • 答えはわかるが根拠がはっきりしない場合:その肢に黄色マーカーをつける
  • 答えを間違えた/そもそも問題が理解できない場合:その肢に赤マーカーをつける

こうすることによって、自身の理解度・復習すべき箇所が視覚で明らかになります。復習するときは、赤→黄色→OKの肢の順に行います(OKの肢は時間がなければ復習しなくても良いです)。

そして、黄色の肢が完璧に理解できたら黄色マーカーを消します。赤の肢も同様です(または黄色に格上げするなど)。あとは最終的に全肢のマーカーが消せるように繰り返すだけです。

過去問の使い方 その②

肢別にその問題文を構成するキーワードとなる文言(自分でキーワードとなると思うものでOKです)を3つ探して、そこにマーカーを引きます。さらに、誤っている肢については、誤っている部分に線を引きましょう。

例えば「登記権利者の住所を証する情報として印鑑証明書を提供して登記の申請をする場合には、当該印鑑証明書は、作成後3か月以内のものであることを要する」という問題があった場合に、キーワードとして「登記権利者の住所を証する情報」「印鑑証明書を提供」「作成後3か月以内」、誤っている部分として「要する」に線を引くなどです。

これにより、復習をするときにその問題のキーワードが目につきやすくなり、「あ、このキーワードならたぶん論点はあれだな」と問題を予測することができるようになります。これに慣れると、特に午後の試験科目の解答時間がアップして、記述式に時間を多く費やせるという複利的な効果もあります。

記述式攻略法 その①

記述式攻略法は、①ひな形を暗記すること、②論点のパターンを暗記することです

記述式は実体法の理解とひらめきで解ける、という考えは捨てましょう。記述式はとにかく暗記です。

まず、ひな形を暗記するために、とにかく書いて覚えましょう。スポーツのように、頭で考えるのではなく体で覚える感じです。

下記の本に収録されているひな形集は、バリエーションも多く見やすいのでおすすめです。

▶司法書士 山本浩司のautoma system 試験に出るひながた集 不動産登記法 第4版

記述式攻略法 その②

次に②論点のパターンを暗記することですが、とにかく問題を解きましょう。たくさん問題を解いていると、論点の問われ方のパターンが見えてきます。

例えば、債権者代位で相続登記が入っている場合は識別不通知の論点、同じ抵当権者が2つの抵当権を設定している場合は抹消登記の一括申請の可能性、定款に存続期間の定めがある場合の解散登記の可能性など、問題文や別紙を見ながら波状する論点やその可能性を反射的に予測できるようになれば、考える時間は減り解答時間を短縮できます。

以下の2冊はおすすめの過去問・問題集です。

▶司法書士 パーフェクト過去問題集 (11) 記述式 不動産登記法 2023年度

▶司法書士 山本浩司のautoma system 不動産登記法 記述式 第11版

司法書士試験の予備校・通信講座比較

司法書士試験の合格者に、独学で合格したという人はあまりおらず、予備校や通信講座を利用して勉強したという方が圧倒的に多いです。

そこで、以下は司法書士試験の主な予備校・通信講座を紹介します(順不同)。

※費用は初級者講座の価格であり目安です。
※各割引制度もございますので、詳細は各予備校・通信講座のホームページをご確認ください。

サービス名費用
目安
受講
方法
特徴
LEC40~60万円通学/通信司法書士予備校の最大手で多彩な講師陣が魅力。約40年、司法書士受験に携わってきた実績あり。
TAC40~60万円通学/通信『オートマシステム』著者の山本先生の講義を受けられる。オンラインフォロー専任講師も2名在籍。
伊藤塾50万円通学/通信テキストが非常に充実しています。多くの一発合格者を輩出しており実績も十分。
辰巳法律研究所50~70万円通学/通信5ヶ月合格の松本先生が在籍。合格キャッシュバック制度で支払金額の半分が戻ってくるのも魅力。
東京法経学院20~35万円通学/通信初学者向けは映像か音声ダウンロードの教材。答練や模試も取り扱う。合格者には返金制度あり。
クレアール20万円通信短期合格ノウハウを凝縮した薄型テキストやWEB映像学習など、効率よく合格を目指せる工夫あり。
アガルート10~25万円オンラインオンラインで受講でき、無料・回数無制限で質問も可能。合格特典で返金やお祝い金あり。
STUDYing5~10万円オンラインスキマ時間を活かした効率的な学習に最適。忙しい方でも無理なく勉強を続けられます。
フォーサイト10万円通信コースは1種類のみ。最短6ヶ月で合格を目指すカリキュラムで、紙・デジタル教材を併用しての学習。
ユーキャン17万円通信受講生の89%が初学者。分かりやすさにこだわったテキストや添削課題などで丁寧に学べる。

各サービスによって、費用や受講方法が異なるほか、特徴・特色も異なります。ご自身のライフスタイルや目標に合わせて、最適な方法・サービスを選択してくださいね。

司法書士補助者として実務経験を積みながら、司法書士合格を目指す方法もあるのはご存じでしょうか?

受験勉強を応援する司法書士事務所であれば、勉強時間を確保しながら働くことができます。また、補助者としてのキャリアがあれば「経験者」として見なされるので、初年度の年収が上がりやすくなります。

司法書士補助者・司法書士の就職について知りたい方や、キャリアについて相談したい方は、リーガルジョブボードにご相談ください!情報収集のみや、求人紹介をご希望の方も大歓迎です。

司法書士試験の合格後にしておくと良いこと

司法書士試験に合格すると、例年12月初旬から新人研修が始まります。

研修までに興味がある分野の実務書を読むのも良いですが、1月末から始まる特別研修のために民法と民事訴訟法を復習しておくことをおすすめします。

新人研修やブロック研修と異なり、特別研修は講師に質問を投げかけられ皆の前で答えさせられます(答えられないとちょっと恥ずかしい気持ちになります…)。

特別研修は筆記試験の合格から3~4ヶ月経った頃で、民事訴訟法の知識が抜け始めている可能性があります。特別研修では予習と課題が必須のため、そういった意味でも民法と民事訴訟法の復習をしておくのが良いでしょう。

司法書士合格後の研修や就職活動について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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新人・現役司法書士が読むべき実務書6選

研修期間中、または研修後には実務の世界が待っています。そこで、代表司法書士の先生がおすすめする「新人・現役司法書士の方向けの実務書」をまとめました。

不動産、相続、商業、信託の分野別に1~2冊ずつご紹介します。ぜひ参考になさってください。

①6訂版 読解 不動産登記Q&A

▶6訂版 読解 不動産登記Q&A

特に新人司法書士の方におすすめの一冊です。登記書類を扱う実務家の視点から、分かりやすいQ&A形式と豊富な登記例を用いて解説されています。

登記に関する情報が網羅されているため、登記で分からない点が出てきたら参照することができます。

②第19版 不動産実務百科Q&A

▶第19版 不動産実務百科Q&A

不動産にかかわる制度や法律、実務の流れなど、まんべんなく知識を得ることができる一冊。

売買契約書や重要事項説明書などの読み方、相続、税金、不動産トラブル、不動産証券化など、登記以外についても触れています。

Q&A形式で分かりやすく解説しており、各種手続きに必要な申請書のサンプルも掲載しています。

③Q&Aでマスターする民法・不動産登記法改正と司法書士実務

Q&Aでマスターする民法・不動産登記法改正と司法書士実務

▶Q&Aでマスターする民法・不動産登記法改正と司法書士実務

近年、所有者不明土地問題などを受けて、相続関連法が改正されています。

この本では、相続登記義務化、相続土地国庫帰属法、休眠担保の抹消等、実務家として知っておくべき基礎的な知識を得ることができます。

登記や相続などの実務を想定した具体的な事例問題や、書式・記載例等も交えて、詳しく解説されています。

④商業登記ハンドブック〔第4版〕

▶商業登記ハンドブック〔第4版〕

「商業登記の実務書といえばこれ!」というメジャーな一冊です。本書だけで、商業登記の実務に関する知識はほぼ網羅できるでしょう。

Amazonには以下のような口コミもあり、多くの司法書士から支持されている本です。

言わずと知れた商業登記のバイブルですね。頼りになります。
引用元:Amazon

商業登記で悩んだらまずこれを手に取ります。先例、登記研究、通説まで触れられており、司法書士必携です。
引用元:Amazon

⑤15訂版 商業登記の手続

▶15訂版 商業登記の手続

前述の『商業登記ハンドブック』と本書があれば、基礎的な商業登記は対応可能だと思います。

株式会社、特例有限会社、持株会社、外国会社について、申請書等の作成例を含め、実務的に解説しています。

最新の15訂版では、登記・供託オンライン申請システムによる登記事項の提出、株主リストの添付、商号のフリガナ記載等にも対応。

⑥第三版 信託登記の実務

▶第三版 信託登記の実務

昨今、新たな財産管理手法として民事信託(家族信託)が注目されています。特に認知症対策として民事信託を行う場合は、自宅の不動産を信託財産とするケースが多く、その際には信託登記が必要になります。

本書では61事例をもとに、信託の登記実務について網羅的に解説しています。また、収録されている全事例に、登記申請書、登記記録例、添付書類が添えられています。

権利の保存・設定・移転や、変更の登記とともにする信託の登記、仮登記、抹消の登記など、信託登記の全般について知識を深めることができるでしょう。

【番外編①】もしもに備える財産管理 家族信託のツボとコツ

▶もしもに備える財産管理 家族信託のツボとコツ

家族信託の基礎や事例などが紹介されている、家族信託の入門書です。

近年は高齢化が進行し、家族信託のニーズが高まっており、今後、家族信託に関わる業務が増加すると予測されています。家族信託について理解を深めるため、ぜひチェックしておきたい一冊です。

【番外編②】経営参謀としての士業戦略 AI時代に求められる仕事

▶経営参謀としての士業戦略 AI時代に求められる仕事

AIが台頭するなかで、「士業の定型的で単純な手続き業務はAIに取って代わられかねない」という危機感が強まっています。

本書では、「経営参謀」を育てるプロが、AI時代に食える士業であり続けるための戦略を解説。AIやITなどの技術革新が続く中でも、人間だからこそできる士業の仕事で付加価値を生み出し、仕事を獲得していく術を知りたい方におすすめです。

司法書士として市場価値を高めたい方や、キャリア・年収などでお悩みの方は、リーガルジョブボードにご相談ください!情報収集のみや、求人紹介をご希望の方も大歓迎です。

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この記事の執筆者

フラタニティ司法書士事務所 志村直也

代表司法書士

フラタニティ司法書士事務所の代表司法書士で、業界に関する知識やトレンドを発信中。不動産登記を中心に後見・相続業務に注力している。

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