特許事務
【気になる】特許事務のリアルな年収|経験年数・年齢・エリア別に解説

【気になる】特許事務のリアルな年収|経験年数・年齢・エリア別に解説

by LEGAL JOB BOARD 小笠原

コンサルタント

担当職種:
  • 特許事務
【気になる】特許事務のリアルな年収|経験年数・年齢・エリア別に解説

こんにちは。特許事務専門エージェント「リーガルジョブボード」の小笠原です。

本記事では、「特許事務の年収」について詳しく解説します。

条件別の年収をご覧いただけるほか、一般事務との年収比較も行っています。特許事務の年収事情を知りたい方はぜひご覧ください。

特許事務の平均年収は?

特許事務のおおよその平均年収は350~400万円程度です。ただし、年収は以下の要素によって多少の変化が生じます。

  • 勤務形態
  • 経験年数
  • 年齢
  • 勤務エリア

そこで、これらの要素に基づいた「特許事務の年収」を詳しく見ていきます。

勤務形態&経験の有無に応じた年収

勤務形態と経験の有無に応じた、特許事務の年収目安は以下の通りです。

勤務形態経験有無年収目安
フルタイム・正社員経験あり300~400万円
フルタイム・正社員経験なし300〜350万円
時短・正社員 or 契約社員経験あり250~300万円

フルタイムの正社員として働く場合、「実務経験あり」なら年収400万円も目指せます。未経験の場合は、年収300万円ほどでのスタートが一般的です。

時短勤務の場合、勤務時間や事務所によっては年収300万円も目指せるでしょう。参考までに、パートの時給目安は1,500円ほどですが、個人の経験・能力に応じて変動します。

経験年数に応じた年収

経験年数に応じた、特許事務の年収目安は以下の通りです。

実務経験年数年収目安
未経験300万円
3年程度320万円
5年程度350万円
10年程度400万円
10年以上450万円~
※フルタイム正社員の場合。

特許事務は経験を積むほど、年収も上がる傾向にあります。実務経験5年で年収350万円、10年で年収400万円が大体の目安です。

一般的に経験3年以上で「経験者」とみなされます。経験年数が長くなるほど、年収がアップする傾向にあります。

また「教育担当」や「チームリーダー」などの役割に就くと、手当が付与されて収入がアップする可能性もあります。

年齢に応じた年収

年齢に応じた、特許事務の年収目安は以下の通りです。

年齢年収目安
20代前半350万円
20代後半~30代前半350~400万円
30代後半400~430万円
40~50代450~500万円
※フルタイム正社員の場合。

40~50代で経験を積んでおり、事務所の在籍歴も長い方は、年収450~500万円程度になるケースもあります。

特許事務は(年齢と経験値が比例することが多く)、年齢とともに年収も上がっていく傾向が見られます。

勤務エリアに応じた年収

勤務エリアに応じた、特許事務の年収目安は以下の通りです。

勤務エリア年収目安上限目安下限目安
東京・大阪350~400万円500万円300万円
その他(※)300~400万円450万円280万円
※フルタイム正社員の場合。その他は愛知・神奈川・埼玉・千葉を想定。

「東京・大阪」と「その他のエリア」では、年収の上限目安に50万円、下限目安に20万円ほどの差があります。

ただし、これはあくまで目安であり、エリアよりも所属する事務所や経験・能力の方が年収に与える影響は大きいでしょう。

特許事務と一般事務の年収を比較

一般事務に比べ、特許事務は専門的な仕事であり、その分給与も高い傾向にあります。

2023年に発表された調査(※)では、一般事務の平均年収は345万円でした。一方で、特許事務の平均年収は350~400万円程度。特許事務の方が平均年収が高くなっています。

サポート業務がメインな点は共通していますが、特許に関する事務全般を担当する特許事務は、専門的な知識が必要です。海外案件を扱う特許事務所では英語力も求められます。

「英語力を活かして働きたい」「専門性の高い仕事がしたい」といった方は、特許事務に向いているでしょう。特許事務の詳しい業務内容などは、以下の記事をご覧ください。

※参照:doda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

特許事務はきつい?給与は仕事に見合っているのか

仕事に給与が見合っていないと感じる特許事務の方は、比較的少ないです。

特許事務の方は、給与・年収額よりも「人間関係」「働きやすさ」を重視する傾向にあります。そのため、自身の望む環境や条件で働けているかが、給与の満足度にも少なからず影響しているでしょう。

給与が見合っていないと感じる方の多くは、仕事内容よりも労働環境・条件に不満を感じているケースが多いです。

特許事務の仕事で「きつい」と感じる理由や、職場選びのポイントについて、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。

特許事務所で年収が最も高いのは“弁理士”

特許事務の職場である「特許事務所」において、最も年収が高いのは弁理士です。弁理士の平均年収は700万円程度です。

弁理士は国家資格であり、知的財産に関する専門家とされています。特許出願手続きの代行などは、弁理士にしか許されていません。特許事務の仕事の多くは弁理士のサポート業務になります。

勤務先や個人によるので一概には言えませんが、弁理士は経験値・案件量・報酬制度次第で、年収800万円~1000万円以上も目指すことができるでしょう。

特許事務の転職はプロにご相談ください

エージェントのイメージ

特許事務として働きやすい職場に転職するためには、事務所選びが非常に重要です。しかし求人やネット上の情報だけで、職場の実態をしっかりと把握するのは難しいかもしれません。

そんな時こそ、特許事務専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」をご活用ください。

「フレックスな働き方ができる職場を知りたい」「人間関係が良好な職場で働きたい」といったご要望に沿って、求人のピックアップや転職活動のサポートを行わせていただきます。

転職意思が強くない方も、とりあえず登録し、求人動向をチェックいただくのもおすすめです。また、「そもそも転職した方が良いか分からない」といった方向けの「転職診断・相談」も積極的に承っております。

どんなご相談でも構いませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 小笠原

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