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特許事務が“きつい”と感じる理由3選|ストレスフリーな職場を選ぶポイントは?

特許事務が“きつい”と感じる理由3選&後悔しない職場選びの方法

by LEGAL JOB BOARD 小笠原

コンサルタント

担当職種:
  • 特許事務
特許事務が“きつい”と感じる理由3選|ストレスフリーな職場を選ぶポイントは?

こんにちは。特許事務の転職エージェント「リーガルジョブボード」の小笠原です。

本記事では「特許事務の仕事で“きつい”と感じる理由3選」をご紹介します。

特許事務は仕事のどのような場面で「きつい」「つらい」と感じるのか、実際の特許事務の方からよく聞かれる内容をまとめています。

ぜひ最後までご覧ください。

特許事務が“きつい”と感じる理由3選

特許事務が「きつい」「つらい」と感じる理由として、よく聞かれる3点をまとめました。

理由1:フレックスな働き方ができない

在宅勤務や時短勤務など、「フレックスな働き方ができない」点に不満を感じる方は多くいらっしゃいます。

  • 今後も在宅勤務が導入される見込みがない
  • 特許事務だけ毎日出社しなくてはいけない(弁理士・特許技術者などは在宅勤務が可能)

といったケースがよく聞かれます。また特許事務も在宅勤務OKな事務所があるのも、そうでない方にとっては「きつい」と感じる要因の一つかもしれません。

働きやすさは、子育てや家庭との両立に影響します。お子様が小学校に上がり、時短勤務ができなくなった等の理由で、在宅勤務やフレックス制度のある職場への転職を考える方も多いです。

理由2:職場の人間関係にストレスを感じる

「フレックスな働き方」と同様に多くの方から聞かれるのが、「人間関係」に起因するストレスを感じた瞬間です。

もちろん人により悩みは様々ですが、

  • 所長や直属の上司と合わない
  • ベテラン所員から威圧的な態度を取られる
  • 事務所の方針で、業務効率化などの提案が通らない

など、上司や同僚、時には所長との関係にストレスを感じるケースが聞かれます。

特許事務所は中小規模のところが多く、少人数や部署移動がない職場では、苦手な人と関わらざるを得ない場面もあるでしょう。人間関係の悩みは解決しづらく、転職の動機となる方が多いです。

理由3:業務量が多い・人手不足

最後に、「業務量の多さ」や「人手不足」といった業務上の問題です。

具体的には、以下のような内容がよく聞かれます。

  • 人手不足で一人当たりの業務量が多すぎる
  • 残業が増えて家庭や子育てに支障が出そう

特許事務は長く勤めるほど、仕事ができる人ほど、人手不足などの際に任される仕事が増えていきがちです。

また残業が多い事務所は、「退職者が続いている」「(金銭面や教育面で)新しく人を雇う余裕がない」などの理由から、慢性的な人手不足に陥っているケースが考えられます。

特許事務のよくある退職理由

ケース1:事務所の経営が不安

事務所の経営に不安を感じ、退職する方も一定数いらっしゃいます。

「昨年に比べて賞与が減った」「案件数が減少している」といった場合、経営状況が思わしくない可能性があるでしょう。

経営状況は賞与や昇給だけでなく、採用活動にも影響します。事務所の経営の雲行きが怪しいのは、大きな不安材料になりますよね。

ケース2:働きやすい環境で働きたい

コロナ以降の退職理由で非常に多いのが、フレックスに働けないことです。

実際に、ある事務所に長く勤めた方が「在宅勤務ができない&今後も状況が変わらなそう」という理由で、転職を検討し始めたケースも。

在宅勤務に限らず、時短勤務の可否、産休・育休の取得実績の有無など、働きやすい環境かを気にする方は以前よりも増えています。

ケース3:人間関係の悩みが克服できず…

人間関係の問題も、退職理由としてしばしば聞かれます。

特許事務の仕事は「ひとりで完結するのが難しい」「毎日ずっと事務所内にいる」という特性があります。

仕事内容や給与に満足していても、人間関係がどうしても克服できず、退職を決意する特許事務の方もいらっしゃるのが実情です。

特許事務の職場選びのポイント&転職成功事例

職場の選び方を間違えなければ、働きやすい環境でのびのびと仕事ができるはずです。実例もあわせて紹介します。

働きやすい環境が整っているか確認する

フレックスに働ける職場を求めた転職では、「所員の働きやすさに配慮しているか」や「業務の効率化に積極的か」を確認しましょう。

  • 働き方の制度やマニュアルがあり、実際に運用されているか
  • 事務所側から「働きやすさ」に関して言及があるか

などを判断基準にするのがおすすめです。

実例として、コロナ禍でも毎日出社だったAさんは、在宅勤務も可能な事務所への転職に成功。在宅勤務を併用することで、子育てとの両立も実現できるようになりました。

人に恵まれた職場で業務効率もアップ

人間関係の改善を目指す転職では、面接時に所員(特に特許事務の方)の雰囲気をチェックすることが重要です。

  • こちらの回答をしっかりと聞いてくれる
  • 時折、所員同士の仲の良さが垣間見える

といった場合、人間関係も良好な可能性が高いでしょう。

実例として、パワハラに悩んでいたBさんは、事務所の雰囲気をしっかりと確認することで人に恵まれた職場への転職に成功。業務も効率的になり、残業が削減できました。

特許事務の残業時間やワークライフバランス

特許事務の方のお話を伺っていると、月20時間までの残業は許容範囲としている方が多い印象です。

人手不足などで業務量が膨大な事務所は、残業が多くなりがちで、ごく稀に月50~60時間という方もいらっしゃいます。

一方で、ほぼ毎日定時で上がれたり、時短・フレックス制度などが利用できる職場もあります。

「ワークライフバランスを大切にしたい」「子育て・家庭と両立したい」という場合、残業時間や勤務制度、育休・産休実績、離職率などで、働きやすい職場を見極めるのが大切です。

特許事務のやりがい・メリット

特許事務は大変なこともありますが、大きなやりがい・メリットのある仕事です。

英語力が活かせる&専門性が高い

特許事務は英語力を活かせることや、専門性の高い仕事ができることに、やりがいを感じる方が多いです。

海外案件に携わる外国事務(内外・外内事務)では、現地代理人とのコレポン業務(英文レターのやり取り等)などで英語力が必要になります。

また知的財産や特許出願、その関連法など、専門知識も必要です。一般的な事務職よりも専門性が高いことに、魅力を感じる方も多くいます。

知財分野に貢献できる

知財分野のサポートを通して、日本の産業に貢献できることにやりがいを感じる方もいます。

特許事務が携わる「特許出願」は、発明を保護する権利(特許権)を取得するために行います。特許や知的財産は、日本の産業・経済にとっても重要なものです。

弁理士や特許技術者のサポートを通して、知財業界・日本の経済や産業に貢献していると感じられるでしょう。

経験を積むほど市場価値が上がる

経験を積むほど市場価値が上がることも、特許事務の魅力の一つです。

特許事務は経験値が重視され、即戦力の需要が高い傾向にあります。事務所によって業務が大きく異なることもないので、経験を積むほど市場価値が上がっていきます。

経験があれば比較的転職しやすく、安定志向の方に特におすすめです。子育てや家庭と両立しながら、キャリアアップも目指せる職種です。

働きやすい職場をお探しの特許事務の方へ

エージェントのイメージ

特許事務として働きやすい職場に転職するためには、事務所選びが非常に重要です。しかし求人やネット上の情報だけで、職場の実態をしっかりと把握するのは難しいかもしれません。

そんな時こそ、特許事務専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」をご活用ください。

「フレックスな働き方ができる職場を知りたい」「人間関係が良好な職場で働きたい」といったご要望に沿って、求人のピックアップや転職活動のサポートを行わせていただきます。

転職意思が強くない方も、とりあえず登録し、求人動向をチェックいただくのもおすすめです。また、「そもそも転職した方が良いか分からない」といった方向けの「転職診断・相談」も積極的に承っております。

どんなご相談でも構いませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 小笠原

コンサルタント

担当職種:
  • 特許事務

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