特許事務
特許事務とは?仕事内容やなる方法を徹底解説

特許事務とは?資格は必要?仕事内容・向いている人・年収を解説

by LEGAL JOB BOARD 正田

転職エージェント

担当職種:
  • 特許事務
特許事務とは?仕事内容やなる方法を徹底解説

特許事務の転職エージェント「リーガルジョブボード」の正田です。

本記事では、「特許事務の仕事内容や向いている人、年収」などを解説します。具体的には、以下のような内容です。

特許事務に関する情報を網羅した記事になっています。ぜひ最後までご覧ください。

特許事務とは?資格は必要なのか

特許事務とは、特許に関する事務業務全般を担当する職種です。

特許事務所に勤務し、弁理士などと連携して業務を進めます。特許申請書類の作成補助や、特許出願に関する手続き業務が主な仕事です。

専門性の高い職種ですが、特許事務に必要な資格などは特にありません。特許に関するルール・知識を学ぶのが苦でなければ、未経験でも比較的チャレンジしやすい職種です。

リーガルジョブボードの特許事務求人は、5~6割ほどが「未経験歓迎」です。

特許事務の仕事内容

特許事務の主な業務を紹介します。

1. 特許申請書類の作成補助

特許出願に必要な書類を弁理士が作成しますが、特許事務はそれを補助します。発明者の氏名などを記載した願書や、発明内容をまとめた書面の作成に携わるケースが多いです。

2. 特許庁への書類提出

特許庁への書類提出も特許事務のメイン業務です。特許出願の手続きに関しては、特許庁に訪問しての申請よりも、オンラインでの申請が主流になっています。

3. 期限管理

特許出願に関わる手続きを期限内に行うための業務です。期限の超過は権利化に影響を及ぼすため、責任が伴います。外国出願の場合は、その国のルールに則った対応が必要です。

4. 特許年金管理

特許の権利を維持するためには、毎年特許料を納付しなくてはなりません(これが年金です)。権利失効を防ぐため、特許料納付書の管理・申請といった年金管理業務が重要になります。

特許事務に向いている人の特徴3選

これから紹介する特徴に当てはまる方は、特許事務に向いている可能性が高いです。

1. 英語力がある方

特許事務には、外国の出願人が日本で出願する「外内事務」、日本の出願人が外国で出願する「内外事務」、日本の出願人が日本で出願する「国内事務」の3種類があります。

外内事務・内外事務(通称:外国事務)を担当する場合、現地代理人とのコレポン業務(英文レターのやり取り等)などが発生するため、英語力が必要です。

実際は英文レターもだいたい形が決まっており、必要箇所のみを変更したり辞書で単語を調べて対応する方が多いようですが、英文読解に苦手意識がある方には難しいでしょう。

2. 事務処理能力が高く、慎重に業務ができる方

特許事務も一般事務と同様の事務処理能力や、着実に業務を遂行する力が必要です。

期限管理や出願書類のチェック、請求書作成、特許年金の管理・納付など、正確性が求められる業務が多くあります。

そのため、正確かつ迅速に対応する事務処理能力がある方や、慎重にミスなく業務を行える方は、特許事務として歓迎されやすいです。

3. 学び続けることに面白みを感じられる方

特許事務の仕事は専門性が高い分、特許や関連法について学び続ける必要があります。

業務の特性上、常に新しいアイデア・発明と触れ合うことになりますし、業務にかかわる法律に変更があれば、その内容をキャッチアップしなくてはなりません。

何かを学ぶことや専門性を高めることを面白いと感じられる方は、特許事務の仕事を長く続けやすいでしょう。

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特許事務の適性があるか診断して欲しい、特許事務の仕事や働き方について知りたい、といった方はぜひ一度ご相談ください。

特許事務の残業や年収は?在宅勤務はできる?

特許事務の年収や残業、在宅勤務など、働き方に関する情報を解説します。

年収・給料はどれくらい?

特許事務の平均年収は、350~400万円程度になります。年収相場としては、下限が300万円、上限が500万円程度です。経験を積むにつれて、年収が上がっていく傾向にあります。

残業時間や在宅勤務について

特許事務の残業時間は、月20時間前後のケースが多いです。もちろん、ほぼ毎日定時で上がれたり、時短・フレックス制度などが利用できる職場もあります。

また、特許事務も在宅勤務可という事務所が増えています。2023年に弊社が実施した調査では、41事務所中35事務所で、特許事務も在宅勤務・テレワークが可能という結果でした。

特許事務のやりがい・身につくスキル

特許事務のやりがいや身につくスキルは、以下のようなものがあります。

  • 専門性が高い分、成長・学びを継続できる
  • 出願業務は成果が分かりやすく、貢献度を実感できる
  • 英語を使って仕事ができる

経験を積むほど知識が身につき、専門性を高めることができるため、特許事務として長く働き続ける方も比較的多いです。

特許事務は未経験でも転職可能

知識も経験もない状態から、特許事務としてキャリアをスタートする方は多くいらっしゃいます。また、特許事務の求人のうち、おおよそ5~6割ほどは未経験OKの求人です。

未経験の場合、以下のような方が特に歓迎される傾向にあります。

  • 英語力がある(TOEIC700点以上、大学で英文系の勉強をしていた等)
  • 学歴は大学卒業以上
  • 一般事務の経験がある
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自身の経歴・スキルで特許事務になれるか知りたい方や、おすすめの求人を知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 正田

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  • 特許事務

リーガルジョブボードの特許事務・特許翻訳などの知財専門転職エージェント。求人票には載っていない企業・事務所の評判や口コミのお伝え、選考対策やキャリアステップのご相談など多岐に渡り、転職支援をさせていただいております。一人ひとりのお気持ちに寄り添った転職活動支援を徹底いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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