![特許技術者とは?資格は必要?年収・向いている人・弁理士との違いなどを解説](https://legal-job-board.com/media/wp-content/uploads/2023/03/特許技術者とは-1.webp)
特許技術者とは?なり方や弁理士との違い・年収・向いている人を解説
![](https://legal-job-board.com/media/wp-content/uploads/2024/02/osawa-san.webp)
by LEGAL JOB BOARD 大澤
転職エージェント
- 担当職種:
![特許技術者とは?資格は必要?年収・向いている人・弁理士との違いなどを解説](https://legal-job-board.com/media/wp-content/uploads/2023/03/特許技術者とは-1.webp)
弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の大澤です。
本記事では「特許技術者の仕事内容、弁理士との違い、向いている人」などを解説します。
なり方や年収などの情報も網羅した記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
特許技術者とは?資格は必要?
特許技術者とは、特許事務所に所属し、弁理士の下で特許申請に必要な書類作成などの特許実務を行う職種です。
特許権・実用新案権・意匠権・商標権などの知的財産権を取得したい方のために、弁理士の補助という形で、明細書作成や中間処理等に携わります。
働くにあたって、資格は特に必要ありません。資格がなくても特許事務所で特許実務に触れながら、弁理士業務の流れ・知識を身につけられます。
弁理士を目指す過程で特許技術者として経験を積む方が多いのは、このような理由からです。
特許技術者の仕事内容
特許申請に関する明細書作成の補助が、特許技術者のメイン業務です。
明細書には、その分野の技術者が発明を実施できるほど、発明の説明を詳しく記載しなくてはなりません。そのため、専門知識を持った弁理士や特許技術者が必要になります。
特許技術者の主な仕事内容は以下の通りです。
- 明細書作成の補助
- クライアントや発明者へのヒアリング
- 特許庁とのやり取りに必要な書類作成の補助
特許出願の際に提出する明細書には、技術やアイデアについて詳細に落とし込みます。クライアントや発明者へのヒアリング、関係者とのやり取りを行いながら、明細書を仕上げていきます。
技術分野は化学・バイオ・機械・電気・ITなど様々ですが、求められる分野は事務所によって異なります。最近は特に機械・電気・ソフトウェア分野の求人が増加傾向にあります。
特許技術者になるには?
特許技術者になるには、特許事務所に就職・転職をします。
資格などは特に必要ありませんが、業務の特性上、何らかの技術分野に関する知識が必要です。そのため理系のバックグラウンドがある方や、研究・開発職の経験がある方が歓迎されます。
また多くの特許事務所では、選考時に筆記試験が行われます。詳しくは関連記事をご覧ください。
【関連記事】
特許事務所の採用試験対策|出題内容や傾向など
特許技術者に向いている人・目指すべき人
向いている方の特徴として、以下のようなものがあります。
特許技術者の業務に活きる経歴がある方
前述しましたが、理系のバックグラウンドがある方や、メーカーの研究・開発職、技術職などの経験をお持ちの方は、特許技術者に向いているでしょう。
特定の技術分野に関する知識・理解があれば、特許技術者の業務に活かすことができます。すでに必要な基盤ができているため、スムーズに業務を身につけられる可能性が高いです。
聞き上手な方
特許技術者は発明者へのヒアリングも行うため、聞き上手な方は適性があるでしょう。
発明者側が話しやすいペースを作ることで、十分なヒアリングができ、質の高い明細書が仕上がるとされています。傾聴の姿勢がある方は、発明者や関係者からの信頼も得やすいのではないでしょうか。
新しい技術に興味を持ち、キャッチアップできる方
新たな発明やアイデアに興味を持ち、キャッチアップできる方は、特許技術者に向いています。
特許業務は世に出ていない発明や技術を守る仕事であり、最新技術に触れられることが醍醐味の一つです。新しい技術に興味を持てる方は、特許技術者として働くのが楽しいと感じられるでしょう。
特許技術者の年収
平均年収は約600万円が目安です。経験年数などの条件次第で、年収300~700万円程度まで幅があります。
弁理士と同様に、年収は成果主義制度に基づいて決定されることが多いです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
【関連記事】
特許技術者の平均年収を年齢・勤務先別に解説
特許技術者と弁理士の違い
弁理士との違いを、「業務内容」「年収」「キャリア」の3つの観点から解説します。
1. 業務内容
特許技術者と弁理士の違いとして、国家資格である弁理士には出願手続きの代行など、専権業務が存在しています。専権業務とは、弁理士のみが取り扱うことができる業務です。
特許技術者も弁理士とともに明細書作成・中間処理などの業務に携わりますが、それらは全て、弁理士の指導監督の下で補助業務を行っているということになります。
また、特許出願は弁理士の名義で行われるほか、特許庁の審査官と電話や面接などで直接やり取りできるのも弁理士だけです。
2. 年収・待遇
特許事務所での経験年数に応じた年収比較は以下の通りです。
経験年数 | 弁理士 | 特許技術者 |
---|---|---|
未経験 | 年収400〜500万円 | 年収300〜400万円 |
経験3年前後 | 年収500〜600万円 | 年収400〜500万円 |
経験5年前後 | 年収600〜800万円 | 年収500〜700万円 |
経験10年前後 | 年収800〜1000万円 | 年収700万円程度が上限 |
同じ未経験の場合でも、両者の年収には100万円程度の差が生じます。上限目安も弁理士の方が高い傾向にあります。
3. キャリア形成
特許技術者としてのキャリアですが、組織内での信頼が厚く成果物が優れていたとしても、昇進するパターンはほとんど無いのが実情です。
というのも多くの特許技術者の方は、働きながら弁理士資格の取得を目指しています。
弁理士になって経験を積むことで、パートナーなど経営にかかわるポジションに就く、リーダーなどの管理職への昇進を目指す、将来的に独立するなど、キャリアの選択肢が広がります。
【関連記事】
弁理士資格は働きながら取得可能?
特許技術者への転職をサポートいたします
特許技術者になることを検討されている方は、求人サイトや転職エージェントを活用することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
「リーガルジョブボード」では、特許技術者に興味をお持ちの方の転職をサポートしております。
業界について知らないことが多い、自分は特許技術者に緒戦できるのか、などのお悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください。
リーガルジョブボードでは、特許技術者の専門エージェントが、転職のご相談だけでなく以下のサポートも行なっております。
- キャリアやお仕事全般に関するご相談
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 年収アップや待遇の代理交渉 など
知財業界にチャレンジされる方を積極的にお手伝いいたします。どんなご相談も承りますので、お気軽に下のボタンからご連絡ください!