
コロナが弁護士の転職市場に与える影響や内定獲得のコツ【プロが解説】

by LEGAL JOB MAGAZINE 編集部
編集部

こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」です。
本記事では、「コロナ禍による弁護士の転職市場への影響や転職難易度」について解説します。
結論から言うと、弁護士の転職市場はコロナによる影響はほとんど受けていません。
そのため、これから転職活動を行おうとしている弁護士の方や、就活をスタートしたい司法修習生の方は、コロナによるリスクはそこまで考えなくて問題ありません。
その理由について、本記事で詳しく解説していきます。
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この記事の目次
コロナによって弁護士の転職難易度は上がっていない
弁護士の転職市場は、コロナの影響をほとんど受けていません。
弁護士業務は性質上、コロナによってなくなることはないからです。例えば、離婚問題などの一般民事系の案件は、コロナだからといってなくなるわけではありません。
また、近年需要が増えている企業法務案件では、今後会社の倒産に関する相談や業務(再建・破産)の需要が高まると思われます。
多くの求職者の方から「コロナ禍での転職は難しい?」という心配の声を伺いますが、ご安心ください。法律事務所の採用担当者からは、コロナの影響で困っているといった話は聞いていません。
また、弁護士の求人数も減少していないです。
需要が少なくなる業務もあるかもしれませんが、その分他の業務が増える見込みがあるので、弁護士の需要に大きな変化はなく、コロナ禍でも転職の難易度は変わらないでしょう。
コロナ禍が弁護士の転職市場に与えた影響
影響がほぼないとはいえ、ゼロではありません。
下記では、コロナ禍の影響を受けた部分を紹介します。
金融業務、大型のM&A案件が減少した
大幅に減ったわけではありませんが、金融業務や大型のM&A案件は減少しました。
コロナ禍の不安定な時期に、大きな金額を動かすのは得策ではないという考えもあるのでしょう。
ちなみに、中・小規模のM&A案件に減少は見られません。
大型のM&A案件に携わりたいから転職をしたいと考えている方は、減少しているかもしれないと頭に入れておいてください。
大手事務所が採用数の調整をおこなった
5大法律事務所などの大手法律事務所は、採用数の調節を行った可能性があるとされています。
ただ、大幅に採用数を減らしたというわけではありません。
もともと、大手事務所は採用のハードルが高く、優秀な人材を集める傾向にあります。
そのハードルが少し高くなったような印象です。
コロナ禍における転職成功のコツ
コロナ禍において、転職を成功に導くコツは3点あります。
- 情報収集を行い、応募したい求人は早めに応募する
- 書類選考・面接選考の対策を徹底して行う
- オンライン面接の準備を入念に行う
また上記に加えて、より高くあなたを評価をしてもらえるように、英語力を高める、資格を取得する、実務経験を増すといったことをおすすめします。
特に注力すべきポイントを以下でお伝えします。
情報収集を行い、応募したい求人は早めに応募する
コロナだからというわけではありませんが、転職をお考えの際は情報収集を常に行い、応募したい求人を見つけたらすぐに応募するのが良いでしょう。
それは、弁護士の求人は早い段階で採用が決まるケースが多いためです。迷っている間に違う方に決まってしまい、結局応募できなかったという方もよく見ます。
慎重に考えることも大切ですが、チャンスを逃さないことはもっと大切なことです。
内定をもらった後に、「やっぱり自分には合わないかもしれない」という結論に至れば、辞退することもできます。
今後のキャリアにも関わってきますので、できる限りチャンスをものにしましょう。
書類選考・面接選考の対策を徹底して行う
書類選考・面接選考の対策を十分に行うと、内定が出やすくなっています。当然と言えば当然ですが、意外にも対策が不十分な方が多いです。
というのも、そもそも「正しい対策」を把握できていないケースが多いからです。
書類選考が通過しないと感じている方は、一度対策をしてみることをオススメします。
下記の記事では、弁護士の履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策についてまとめています。
弁護士・法律事務所の履歴書の書き方・例文・サンプル【プロが解説】
【弁護士・法律事務所】職務経歴書の書き方や例文・サンプル
法律事務所の面接対策や有効な質問をプロが伝授|弁護士の転職
弊社では書類と面接、どちらの選考の対策も行っていますので、これから受ける求人がある方はいつでもご相談ください。
オンライン面接の準備を入念に行う
コロナの影響を受け、オンライン面接が増加し、今や定番となっています。
オンライン面接では、受け答えなどだけでなく、環境面での準備も重要です。
実際にオンラインで面接を受ける際には、下記にご注意ください。
①スマホよりPCの使用がおすすめ
スマホは手ブレや倒れることがあるので、安定して使用できるパソコンがおすすめです。スマホだと小さく映ってしまい、表情が見えづらいことがあります。
さらに、パソコンに搭載されているマイクではなく、マイク付きのイヤホンを準備・使用するのがおすすめです。
それは、搭載されているマイクやスピーカーだと、音を反響させてしまったり声が拾いづらい心配があるためです。
②使用するツールが入っているか、正常に繋がるかを事前にチェック
ZoomやGoogle meetといった使用ツールを事前に知らされるはずです。
面接までにアプリをダウンロードし、問題なく使用できるかチェックしましょう。
事前準備が甘く開始が遅れてしまった場合、印象を落としてしまう可能性が高いです。
オンラインでのやり取りが苦手と思われるのは、現代においてかなりマイナスになってしまいますので、必ずチェックをしておきましょう。
③面接に集中できる環境づくり
ペットは違う部屋に連れて行く、お子様のいないタイミングで調整するなど、集中して面接を行える環境を整えましょう。
また、宅配が来ないように時間指定をするといった注意も必要です。
仮に宅配などで家のチャイムが鳴ってしまった場合、相手側が「大丈夫ですか?出ても大丈夫ですよ」など言うまでは対応しないようにしましょう。
④対面時よりリアクションは大きめに
対面と比較して、オンライン上だと互いの表情が分かりづらい、コミュニケーションがとりにくいといったことがあります。
そのため、いつもより少し大きなリアクションを取ることで意欲が伝わりやすく、良い印象を残すことができるでしょう。
また、オンライン上ではアイコンタクトを取ったりするのが難しくなります。
オンライン面接時には、目線はカメラの位置を意識して、Zoomなどの画面をパソコンの中央上部に移動させるなど、相手の顔を見て話すようにしましょう。
面接対策について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
法律事務所の面接対策や有効な質問をプロが伝授|弁護士の転職
司法修習生の面接対策|入室からお礼メールまでの流れ・内定獲得のためのコツ
弁護士の転職市場について詳しく知りたい方へ
本記事は「コロナの影響が弁護士の転職市場へ与える影響」についてまとめました。
コロナ以外の切り口で、弁護士の転職市場について知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。弁護士の需要・供給や年収、キャリアパスや売り手となる人材の特徴など、多岐に渡って解説しています。
弁護士の転職市場を一挙解説|売り手人材の特徴や転職成功のコツも
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