
弁護士を辞めたいと感じる主な理由やつらいときの解決方法を解説

by LEGAL JOB BOARD 増田
転職エージェント
- 担当職種:

こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の増田です。
本記事では、「弁護士が辛い理由と解決方法」について解説します。
「弁護士になったけど、仕事がつらい」と感じている弁護士の方や、「弁護士として働く予定だが、なんとなく不安」といった方はぜひご覧ください。
- 弁護士がつらいと感じる主な原因
- つらい現状を変える方法
- 弁護士経験が活きる転職先
といった内容をまとめています。この記事が、少しでも前向きに仕事に取り組むきっかけとなれば幸いです。
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「弁護士はつらい」と感じる理由・原因
弁護士は難関資格であり、多くの方が憧れる職業ですが、離職率が高い仕事でもあります。
弁護士の仕事がハードに感じられる理由として、下記のようなものがあります。
精神的負担の大きさ
一番の原因は、精神的な負担が大きいことと言われています。
仕事柄さまざまな事件を請け負い、裁判の結果によっては一人の人生が大きく左右されることもあり、その責任は非常に重大です。
また、依頼者もトラブルに悩んで相談に来ているので、不安や怒りで理不尽なクレームや言いがかりをつけられることもあると言います。
職場環境が合わない
事務所によっては「残業が多い」「人間関係が難しい」などの理由で、「つらい」と感じる方も多いです。
また、「面接で聞いていた話と違う」「一人ではこなせない量の仕事を振られる」「先輩とウマが合わない」といった悩みを抱える方もいます。
このような職場環境は自身の努力で変えられないケースが多く、辞めたいと感じる方もいます。
割に合わない給与
弁護士は他の業種と比べると収入が高いです。
しかし、前述したような大変さを感じやすい仕事でもあり、給与が割に合わないと感じる方もいるでしょう。また、司法制度改革による弁護士の増加により、平均年収が低下傾向にあるとされています。
そのため、弁護士の仕事が「割りに合わない」「他の仕事でもいいのではないか」と感じる方もいるのが事実です。
独立の失敗
「クライアント獲得が難しかった」「経営知識がなかった」などの理由で独立に失敗した場合、また勤務弁護士として仕事をするケースは少ないようです。
また、一度独立を経験した弁護士の雇用にやや後ろ向きな事務所も多く、勤務弁護士への転職が難しい傾向があるでしょう。
つらい仕事との向き合い
弁護士はかなり大変な仕事ではありますが、向き合い方次第では心に余裕が生まれるかもしれません。
以下では、精神的負担を軽減するための考え方や向き合い方をご紹介します。
入れ込みすぎない
弁護士は誠実で思いやりのある方が向いている一方、依頼者・案件に入れ込みすぎると自身が疲弊してしまいます。正義感や優しさから入れ込みすぎてしまうと、心身の健康を侵しかねません。
もちろん、依頼者に寄り添うことは大切です。
しかし、自身の健康の重要性をその都度認識することで、仕事と適切な距離を保てるのではないでしょうか。
先輩や上司・同僚や友人への相談
一人で悩みを抱え込まないようにしましょう。深く悩んでいる時ほど、自分だけでどうにかしようとしがちです。
もし、辞めたいほど悩みが大きく膨らんでいる場合、相談できる先輩や上司の方に相談してみるのも良いでしょう。話しにくい場合は、同僚や友人の方など、より話しやすい方にお話しするのがおすすめです。
誰かに悩みを打ち明け、話を聞いてもらうことで、負担が軽くなることがあります。
息抜きすることを忘れない
精神的な負担が大きいと、息抜きをすること自体に前向きになれず、息抜きをする気分になれないかもしれません。
しかし、だからこそ意図的に息抜きをすることを心がけてみてください。日々同じように過ごしていると、悩みから抜けられず、ネガティブな気持ちになってしまいがちです。
息抜きの時間を意図的に取り入れることで、思考や視野の変化に繋がり、ポジティブな変化が期待できます。旅行や読書、ジムや普段行かないお店での外食など、できそうなことからぜひチャレンジしてみてくださいね。
その他の解決方法
「転職」も有効な選択肢の一つでしょう。弁護士の仕事そのものではなく、職場環境に「つらい」と感じる原因がある方には特に有効です。
弁護士という職を確保しつつ、働きやすい環境に身を移すことも検討してみてください。職場を変えることで、理想とする働き方に近づく可能性は十分にあります。
現状の悩みを解決できる職場、自分に合った働き方ができる職場を知りたい方は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にぜひお気軽にご相談ください。お悩みや将来のキャリアプラン、希望条件などを丁寧にお伺いし、最適な求人をご紹介いたします。
弁護士の転職方法
弁護士の転職におすすめな方法をいくつかご紹介します。
弁護士会サイトの活用
1つ目は、弁護士会のサイトで求人を探す方法です。
働きたい地域が決まっていれば、その地域の弁護士求人をさっと確認でき、探しやすいサイトです。
しかし、弁護士会のサイトに求人を出していない事務所も存在しますので、自身の希望に合った求人が見つからない可能性もあります。
友人や知り合いからの紹介
2つ目は、友人や知り合いの弁護士が勤務する事務所に紹介で入職する方法です。
弁護士は横の繋がりが強い職種ですから、紹介経由で転職するケースも珍しくありません。
職場の雰囲気や業務内容、人間関係などの詳細情報をあらかじめ確認できるので、ミスマッチも少ないでしょう。
転職サイト・転職エージェントへの登録
3つ目は、転職サイトに登録する方法です。転職エージェントサービスにも並行して登録すると、転職活動をよりスムーズに進められます。
- 書類選考や面接選考の対策
- ご希望に合った求人のご紹介
- 面接日程の調整
などなど、あなたの転職活動を全面的に無料でサポートするサービスです。
少しでも興味をお持ちの方は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にぜひお気軽にご相談ください。
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弁護士の経験を活かせる職種や職業
なかには、弁護士以外の職種への転職を検討する方もいらっしゃいます。
そこで、弁護士経験を活かせる職種・職業を以下にまとめました。
企業法務部
弁護士の主な転職先に、企業法務部があります。企業内の戦略的業務や、契約を交わす際の交渉などを行います。
法律事務所と比べて残業が少なく、福利厚生などの待遇も良いことが多いので、働きやすい場合が多いです。
コンサルタント
企業をサポートする、総合コンサルタントとして働く方も多くいます。
経営方針のアドバイスやトラブルの予防、書面作成などのサポートなど、経営者を支える仕事ができます。弁護士登録を残しておけば、法的な業務も継続して行えます。
コンサル業で独立する方もおり、自分主導で仕事を行いたい方におすすめです。
事業家
弁護士の仕事をしながら、事業家としても活躍する方が増えてきました。
法律事務所を構える弁護士や、不動産業、飲食業、美容業など様々な業界で起業している弁護士もいます。弁護士としての知識やスキルは、経営上とても役立つでしょう。
事業が成功すると、弁護士業から退く方もいます。
不動産業
弁護士は、不動産業界に関わる機会が多くあります。そのため、不動産業は弁護士が活躍しやすい業界の一つです。
弁護士として培った交渉力や、書面作成スキルを活かせます。家賃不払いや退去などの相談を受け、コンサルティングとして不動産会社の仕事をする機会も多く、業務を進めるうちに不動産業界に魅力を感じる弁護士もいらっしゃいます。
法律事務所を退職後、不動産業界に転職したり、不動産会社を自身で設立する道もあります。
弁理士や税理士など、その他の士業
司法試験に合格すると、税理士・弁理士としての登録も可能です。
ただ、その他士業は、業務内容・必要とされる知識の領域が異なります。そのため、その他士業へと転向する方はあまり多くありません。
職種ごとに業界事情や労働環境なども異なります。弁護士よりも弁理士や税理士といった職種の方が働きやすいと感じる弁護士もいるでしょう。
まとめ
弁護士の仕事を「つらい・辞めたい」と感じる場合の向き合い方、改善策などをご紹介しました。
- 今の職場で働き続ける
- 思い切って職場を変える
- 違う職種に転職する
など色々な選択肢があります。この記事が次のステップへの後押しとなれば幸いです。
現状の悩みを解決できる職場、自分に合った働き方ができる職場を知りたい方は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にぜひお気軽にご相談ください。お悩みや将来のキャリアプラン、希望条件などを丁寧にお伺いし、最適な求人をご紹介いたします。
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