【土地家屋調査士】キャリアチェンジ(異業種からの未経験転職)成功条件
by LEGAL JOB BOARD 櫻木
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。土地家屋調査士の転職サービス「リーガルジョブボード」の櫻木です。
今回は、「異業種から調査士への転職・キャリアチェンジ成功の秘訣や条件」についてご紹介します。
調査士へのキャリアチェンジが実現可能かどうか、判断できるようになります。
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異業種から土地家屋調査士に転職する例
土地家屋調査士はあまり人目につく仕事ではないため、そもそも調査士という仕事を認識している方は限られます。
そういったこともあり、不動産関係や建築など、調査士と直接的に関わる仕事をされている方や業界の方が多い印象です。
それら以外では基本的に業界や職種はばらばらで、ずっと飲食をしていた方や、市役所で働いていた公務員、一般企業の営業など本当に千差万別です。
年齢も幅広く、20代後半〜60代近い方までいらっしゃいます。
最近、弊社にご相談に来られた方で調査士になられた方の例をご紹介させていただきますので、参考にしてみてください。
異業種からの転職例①(前職:消防士・50代)
こちらの方は、前職は消防士として働いており、お子様が自立したため「新しいことにチャレンジしたい」と思い、土地家屋調査士の試験を受験されました。
奥様の親戚に調査士の方がいて、定年がない調査士にチャレンジしたいと思ったそうです。
調査士としての経験は2年と少ない方ですが、体力に自信があること・人柄の良さなどが評価されていました。
面接での受け答えもしっかりできており、「この人なら任せられる」と思えるくらいの落ち着いた印象が好印象だったのが内定の要因でした。
異業種からの転職例②(前職:飲食・30代)
こちらの方は、長年飲食店で働いていましたが、元々は不動産系の仕事に興味がありました。
転職するにあたり法律に関する仕事がしてみたかったことや、地図を見るのが好きなことから、調査士が一番しっくりきたとのこと。
事務所では働かず、飲食店で働きながら勉強を続け、測量士補を取得し、その後は調査士事務所に転職し調査士として働いています。
飲食をやっていた時に店長をしたことがあり、社員やバイト生をまとめるといったような経験を選考で評価されました。
というのも選考先では、今後リーダーになる人材を求めており、そこがマッチしたのです。
異なる業界でも、前職で培ったスキルや能力を活かせれば、キャリアチェンジは可能だと言えますね。
土地家屋調査士への転職でお悩み・お困りの方は、ぜひリーガルジョブボードにご相談ください!土地家屋調査士の専任エージェントが、希望のキャリア実現のため手厚くサポートいたします。
土地家屋調査士に向いている人材とは
調査士の仕事は調査士しかできない独占業務だと言われていますが、一体どのような人が調査士に向いているのでしょうか。
①コミュニケーション能力の高い人
どんな職業にも言えることですが、調査士は特に高いコミュニケーション能力が求められます。
そのため、接客を伴う仕事や営業職などお客様と関わる仕事をしていた方は、転職の際かなり有利だと言えます。
なぜコミュニケーション能力が求められるかと言うと、一つ目は「顧客に対してのコミュニケーションが必要だから」です。
調査士は、確定測量をする際に依頼者及び関係者との立ち合いが必須です。
測量が必要な登記では全ての工程で2、3ヶ月程かかりますが、もし何らかの理由で立ち合い困難になった場合、確定測量ができず、それまでの業務は水の泡になってしまします。
それは珍しい事例などではありません。
また、クライアントとして不動産会社から登記を依頼されることもあり、企業を相手にしたコミュニケーション力も試されるでしょう。
二つ目は「チーム内でのコミュニケーション」です。
調査士の場合、基本的な測量を補助者の方と2人(以上)で行います。
効率的に・正確に測量をするためには、チームをうまく動かさなければなりません。
また、業務自体は覚えれば1、2年で何とかこなせるようになりますが、マネジメントは違います。
体験談②のようにマネジメントに携わった経験がある、リーダーを勤めた経験があるなど、そういった経験はかなり重宝されるでしょう。
②体力に自信がある人
調査士の仕事は、申請だけでなく自ら測量をしたり、1日に依頼を何件もこなしたりと、タフさを求められる仕事です。
また、確定測量では「確定杭」と言ったコンクリートの杭を地面に押し入れる作業があり、かなり力の要る工程です。
現在では、プラスチックの比較的軽い杭などもありますが、耐久性などの観点からほとんどがコンクリートの重い杭です。
1人での作業ではありませんが、いずれにしろ体力には自信があった方がいいでしょう。
③数字やデータ、パソコンの作業に強い人
システムエンジニアほどの技術が必須になる仕事ではないのですが、職務上、細かなデータを処理しなくてはなりません。
特に土地家屋調査士は人々の所有地を測量するため、ミリ単位での精度が求められます。
もし、数字が少しでも間違っていたら取り返しのつかないことになり得ます。
場数を踏めば、慣れる作業でもありますが、得意に越したことはありません。
パソコンで図面を描く業務もあるため、パソコンにも慣れている方がいいでしょう。
土地家屋調査士への転職でお悩み・お困りの方は、ぜひ一度リーガルジョブボードにご相談ください!キャリア相談のみでのご利用も可能です。
調査士になるには
調査士になるためには、土地家屋調査士資格を取得しなければなりません。
資格の取得方法は2つあります。
- 土地家屋調査士の試験を合格し、資格を取得
- 法務省の職員として一定年数勤務した後、法務大臣の認定を受けることで資格を取得
試験を受けるために必要な学歴や実務経験はなく、誰でも受験することが可能なため、多くの人が①の方法で資格を取得します。
試験について
土地家屋調査士試験は、毎年10月に行われる筆記試験と、翌年1月に行われる口述試験で構成されています。
筆記試験は相対評価となっており、上位約400名程度が合格となります。
筆記試験の合格者のみが翌年の口述試験に進むことができ、口述試験も通過すれば土地家屋調査士となる資格を得ることができます。
試験の難易度
試験の難易度は過去10年間を見比べてみたところ8~9%の間で推移していますが、近年は受験者数の減少に伴ってやや上昇傾向にあります。
令和元年度試験では9.68%でした。
筆記試験のうち「午前の部」につきましては、測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士のいずれかの試験に合格していれば免除されることになっています。
そのため、ほとんどの受験生は、毎年5月に行われる測量士補試験に合格して免除を受けます。
また、口述試験はほぼ受験者全員が合格するので、難易度と呼べるようなものはありません。
働きながらの取得は可能なのか
調査士試験は、補助者の方が多く受験するため、働きながら受験するケース多い印象です。
受験資格も特になく、誰でも受けることができる資格ですが、簡単ではありません。
異なる業界にいる場合、業務内容が被っている補助者よりも覚えることが増え、より難しく感じると思います。
確固たる意思と十分な時間を確保できるのであれば受験をオススメしますが、そうでないと取得は厳しいでしょう。
そこで、「どういったところが難しいのか?」「働きながら取得する際のアドバイス」などを別の記事でまとめました。
詳しくは知りたい方は、こちらをご覧ください。
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土地家屋調査士への転職をサポートします
異なる業界、異なる働き方へキャリアチェンジすることは非常に大きな決断です。
特に弊社リーガルジョブボードの求職者様からは、「年齢が上がるにつれ、転職先があるか不安」「事務所が採用してくれるか自信がない」といったご相談をよく耳にします。
もちろん、外での業務も多い調査士ですので、年齢が上がるにつれご紹介できる求人の数は限られてきます。
だからと言って、良い職場がないというわけではありません。
むしろ、前職での経験やその人の人柄を重視して採用を決める事務所ほど、良い事務所であることが多いと思います。
一番多いご相談は「年齢」にまつわるご相談なのですが、まず前提として、土地家屋調査士にキャリアチェンジするのに年齢は関係ありません。「やりたい!」と思ったことに対し、素直に挑戦していただきたく思います。
ただそのためには、「調査士を目指すにあたって何をするべきか」「どうしていくべきか」「働きながら実務経験を積むとしたらどの事務所がに合っているのか」などの情報収集が非常に大切です。
もし情報収集をされる場合は、土地家屋調査士の専任エージェントが在籍しているリーガルジョブボードをぜひご活用ください。転職に関する情報収集やキャリアプラン、資格取得に関するご相談のみでのご利用も可能です。お気軽にご連絡ください!
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