【令和6年 土地家屋調査士試験】合格後の動きや就職・転職活動を解説
by LEGAL JOB BOARD 櫻木
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。土地家屋調査士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の櫻木です。
土地家屋調査士試験合格後に何をすればいいのかをまとめました。
本記事の内容は下記の通りです。
- 合格後の流れ
- 即独立は可能なのか
- 合格後の就職活動のベストタイミング
合格後スムーズに土地家屋調査士としてのキャリアを歩むためにぜひ参考にしてください。
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土地家屋調査士合格後の流れ
土地家屋調査士試験、合格後のスケジュールは例年下記のようになります。
2月~3月 合格証交付式
3月から 土地家屋調査士会に登録・入会する
9月~10月 新人研修
合格証交付式に出席する
2月の最終合格発表後、まず行うのは合格証を交付してもらうため「合格証交付式」に出席します。
例年合格証交付式は、最終合格発表から大体10日後程度で行われています。
各土地家屋調査士会によって日程が異なっており、例えば神奈川県土地家屋調査士会の令和5年度合格者の合格証交付式は、令和6年2月29日でした。
この合格証は郵送の対応は行っていないので、参加が原則ですが、申し出をすれば法務局での受け取りなどの対応をしてくれます。
土地家屋調査士会に登録・入会する
土地家屋調査士として働くためには、土地家屋調査士会の登録・入会が必要です。
【登録・入会の流れ】
①必要な書類に記入を済ませる
- 登録申請書(3通、30,000円の収入印紙)
- 写真(5枚)
- 履歴書(2通)
- 資格を証する書面(1通、合格証書)
- 身分証明書(2通)
- 誓約書(2通)
- 戸籍抄本(2通)
- 住民票(2通)
- 印鑑届(1通)
- 入会届(2通)
②登録する土地家屋調査士会に事前連絡する
書類を提出する日は指定がありません。自身で各都道府県の調査士会に連絡をしてアポイントをとりましょう。
③土地家屋調査士会に書類を提出
アポイントの日時に調査士会へ向かいます。提出書類の不備を確認しておきましょう。
④登録完了の連絡を待つ
あとは、調査士会から登録完了の連絡を待ちます。だいたい10日前後で登録が完了することが多いです。
【登録・入会などにかかる初期費用】
登録・入会などにかかる初期費用はおよそ19万円~24万円程度かかると言われています。
費用面に関しても土地家屋調査士会によってことなりますので、登録するところの費用を確認しておきましょう。
例として、千葉県土地家屋調査士会の費用を記載いたします。
- 入会金 50,000円
- 共済基金 30,000円
- 登録手数料 25,000円
- 表札作製代 13,200円
- 登録免許税 30,000円 (収入印紙又は国庫金納付領収書)
- 会費(月額15,500円)半期分前納で納入していただきます。
- 土地家屋調査士会員バッヂ 1,300円
費用は現金で用意し、必要書類と費用、認め印を持参の上で、本人が土地家屋調査士会へ登録に向かいましょう。
土地家屋調査士の登録についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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新人研修を受ける
新人研修は基礎知識の習得だけではなく、これから土地家屋調査士として働く上での心構えなども学びます。
令和6年度の新人研修スケジュール
令和6年度の新人研修の日程は下記の通りです。
<東京会場:東京ドームホテル(東京都文京区後楽1-3-61)>
令和6年9月29日(日)午後1時開始
令和6年9月30日(月)午後4時終了
<大阪会場:新大阪ワシントンホテルプラザ(大阪府大阪市淀川区西中島5-5-15)>
令和7年2月16日(日)午後1時開始
令和7年2月17日(月)午後4時終了
※都合により、開始及び終了の時刻が変更となる場合があります。
<eラーニング>
上記の研修にプラスして、講義の一部については、eラーニングで実施予定
引用:令和6年度土地家屋調査士新人研修の実施について
土地家屋調査士に関するイベントや体験に参加することもおすすめ
「合格証交付式」「土地家屋調査士会への登録」「新人研修」とは違い必須ではありませんが、有志の団体や企業が開催しているイベントや体験に参加することもおすすめです。
例えば東京青調会が主催している測量体験や交流会、弊社が開催している事務所インターン(今年度は終了)などです。
リーガルジョブボードでは以下のようなイベントも開催しています。
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合格後の就職活動のベストタイミング
つづいて、合格後のベストな就職・転職活動のタイミングを解説していきます。
実は、未経験の方とすでに土地家屋調査士補助者として実務経験を積んでいる方とでは、転職事情が変わってきます。
実務経験がない方
実務経験がない方は、できる限り土地家屋調査士試験の最終合格発表からすぐに動き出し、4月頃入社を目指すのがベストです
何故かというと、合格発表後は採用側が優秀な合格者を獲得したいという意図から、「未経験でも応募可能」「合格者歓迎」といった求人を出すことが多いためです。
注意点として、転職活動を始めても現職との関係などで、入社時期が半年以上先などかなり遅い場合は選考を断られるケースもあります。
自身の転職時期と相談しながら就職・転職活動を進めましょう。
転職時期は人それぞれ異なります。どのタイミングで就職・転職活動を始めたらいいかわからないという方は、ぜひリーガルジョブボードへご相談ください。
あなたに合ったタイミングで転職をサポートいたします。
実務経験がある方
実は、実務経験がある方はタイミングに関係なく、どの時期も転職がしやすい傾向があります。
それは業界全体が人手不足なため、実務経験者(確定測量が一人前に行える)は常に事務所から必要な人材とされ、重宝されるためです。
そのため働き方や年収アップを考えている方は、今よりも条件のいい事務所へ転職出来る場合が多いです。
土地家屋調査士事務所の選び方
続いて、土地家屋調査士事務所の選び方について解説します。
まずは自己分析
まず、自身が将来どのような土地家屋調査士になりたいのかを整理しましょう。
例えば
- 独立をしたいのかどうか
- どのような業務(土地や建物、開発等)から覚えていきたいのか
- 収入・ワークライフバランスなど働く上で何を大事にするのか
などです。上記の問いを切り口に、より深掘りをしていくことで自己分析ができていきます。
業務の種類
土地家屋調査士の業務は、土地/建物/開発/再開発と様々ですが、土地業務をメインとしている事務所が8割ほどになります。
すでに実務経験を積まれている方は自身の興味のある業務やスキルとして、身につけたい業務などで事務所を選ぶのもいいでしょう。
事務所の規模
同じ事務所といっても、大手法人と個人事務所など勤務先の違いで身に着くスキルや働き方は変わってきます。
そのため、自身に合うのはどういった規模の事務所なのかを見極めるのは非常に重要です。
それぞれの特徴をしっかりと理解した上で、事務所を選びましょう。
即独は可能なのか?
大変なことも多いですが、合格後、すぐに独立することは可能です。
独立を成功させるためには下記が必要です。
- 案件を継続的に受注できる見込みはあるのか
- 経営を行うことができる知識があるか
- 測量機器やCADソフトなど業務を行うための資金が潤沢かどうか
- 土地家屋調査士としての一通りの技術が備わっているのか
このような条件をクリアしていないと、開業後成功するのは難しいといえます。
こちらの記事では土地家屋調査士が独立開業するメリットや成功させるポイントをお話ししています。
ぜひ参考にしてください。
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土地家屋調査士の転職はエージェントの活用がおすすめ
土地家屋調査士としてのキャリアをスタートさせる事務所選びはとても重要です。
しかし、自身で事務所の情報を集めていても、なかなか思い通りに進まないという方もいらっしゃいます。
そんな方はぜひ弊社リーガルジョブボードの転職エージェントにご相談ください。土地家屋調査士専任の転職エージェントが日々の転職支援の中で集めた情報をお伝えいたします。
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