司法書士試験の難易度を解説!合格率・勉強時間・難しすぎると言われる理由は?
by LEGAL JOB BOARD 稲田
コンサルタント
- 担当職種:
この記事の目次
司法書士試験の合格率・合格者数・受験者数の推移(過去5年)
司法書士試験の合格率は例年4〜5%程度を推移しており、難易度の高い試験であることが分かります。
令和6年度(2024年)司法書士試験の合格者数は737人で、合格率は5.3%でした。令和2年度以降、合格率5%台が保たれています。
受験者数は年々増加傾向にあり、令和6年度は1万3,960人でした。
※補足:合格率は受験者数と合格者数をもとに算出し、小数点第2位以下は四捨五入。受験者数は午前の部・午後の部両方を受験した人数。
司法書士と他資格(行政書士など)の難易度比較
司法書士資格の取得を検討する際、比較対象となることが多い資格の合格率(最新データ)・勉強時間をまとめました。
他の資格と比較しても、司法書士の難易度の高さが伺えます。
資格 | 合格率 | 勉強時間(目安) |
---|---|---|
司法書士 | 5.2% | 3,000時間 |
行政書士 | 14% | 600~1,000時間 |
宅地建物取引士 | 17.2% | 300~400時間 |
中小企業診断士 | 1次:29.6% 2次:18.9% | 1,000時間 |
土地家屋調査士 | 9.6% | 1,000時間 |
「司法書士補助者として実務に携わりながら受験勉強をしたい」「司法書士補助者の働き方・待遇の詳細を聞きたい」といった方は、リーガルジョブボードの司法書士専門エージェントまでお気軽にご相談ください。
司法書士合格までに必要な勉強時間は?
司法書士試験に合格するための勉強時間の目安は、3,000時間程度とされています。1年で合格を目指す場合、1日8時間以上を勉強に費やす換算です。
ただ実際には、試験の難易度が高いことや、働きながら受験勉強をする方も一定数いることからか、2〜3年以上をかけて合格される方が多い印象です。
働きながら司法書士を目指すこともお考えの方は、以下の記事もご覧ください。司法書士の補助業務を行う「司法書士補助者」として働きながら、受験勉強をする方も一定数いらっしゃいます。
司法書士試験が「難しすぎる」と言われるワケ
司法書士試験が「難しい」と言われる主な理由を解説します。
相対評価だから
司法書士試験は「相対評価」であり、「全体の中で自分の成績はどの位置か」が重要です。
そのため、受験者の中でも上位を目指さなければなりません。優秀な受験者が多ければ合格水準が上がることもあり、何度受けても油断できない試験と言えるでしょう。
試験範囲が広いから
司法書士試験では、民法・商法・不動産登記法・商業登記法の主要4科目を含む計11科目が出題されます。
広い試験範囲をできる限り満遍なくカバーし、しっかりと得点するための勉強が必要なことも、司法書士試験の難易度が高いとされる要因の一つでしょう。
基準点での足切りがあるから
筆記試験には基準点が設けられており、
- 【午前の部】多肢択一式問題
- 【午後の部】多肢択一式問題
- 【午後の部】記述式問題
の各成績のいずれかがそれぞれ一定の基準点に達しない場合には、それだけで不合格となってしまいます。
全ての試験で基準点を上回るためにも、試験範囲の全体をバランスよく学び理解を深める必要があるとされています。
「司法書士補助者として実務に携わりながら受験勉強をしたい」「司法書士補助者の働き方・待遇の詳細を聞きたい」といった方は、リーガルジョブボードの司法書士専門エージェントまでお気軽にご相談ください。
司法書士試験の概要
司法書士試験には受験資格が設けられておらず、誰でもチャレンジできます。また受験回数の制限もありません。
筆記試験は例年7月の1週目の日曜、口述試験は10月半ば〜下旬に行われています。
令和5年度は13,372人が受験し、695人(男性487人・女性208人)が合格。合格者の平均年齢は41.14歳で、最年少が19歳、最年長が82歳と幅広い年齢層の方が合格しています。
出題科目などの詳細は、以下の記事をご覧ください。
未経験から司法書士を目指す方へ
司法書士の受験勉強中の方や、受験勉強を始めようとしている方で、
- 司法書士補助者として実務に携わりながら受験勉強をしたい
- 受験生に理解のある司法書士事務所で補助者として働きたい
- 司法書士補助者の働き方・待遇の詳細を聞きたい
といった方は、司法書士・司法書士補助者の就職支援を行う「リーガルジョブボード」まで、お気軽にご相談ください。情報収集や相談のみでもご利用いただけます。
あわせて読みたい記事