
【司法書士】退職に必要な手続きや流れ・伝え方・注意点

by LEGAL JOB BOARD 小山
キャリアアドバイザー
- 担当職種:

- 退職を伝えるタイミング
- 退職の方法や流れについて
- 退職をする際の注意点
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退職を伝えるタイミング
退職を伝えるタイミングは、「次に働く事務所の内定が出た時」がベストです。
次の職場の内定が出ていないまま退職も可能ですが、転職活動がスムーズにいかないリスクもあるため、控えたいです。
またここで注意していただきたいのは、次の仕事がいつから始まるのかどうかです。
大体、内定が出たときに「いつから働けるか?」というお話になってきますが、その時に「退職できる日程」を考慮して回答しないと、初出社の日になっても前事務所に在籍している状態に。
法律上では、14日前には退職を申し出る必要があるとなっていますが、雇用されたときの条件が違っていることがあります。
まずは、何日前の申し出が必要なのかを、今の職場の雇用契約書をみて、事務所のルールを確認してみましょう。
できる限り、事務所のルールに従って辞める方が円満に退職手続きを進められます。
退職の仕方や流れ
下記では、退職の流れを解説していきます。
1.退職の意思を伝える
退職の意思を伝えるときは、理由があるとスムーズに話を進めやすいです。
例えば、以下のような言い回しです。
- 登記業務だけでなく、相続業務も学びたいと思っているため
- 独立を考えているため
- スキルの幅を広げたいと思っているため
いろいろ理由があると思いますので、その理由も添えて、メールや口頭でお伝えしましょう。
ただ、「辞めたいんです」と伝えるだけだと「なんで辞めたいの?」「もう少しここで働いてほしい」と引き留めにある可能性も。
そのため、納得する理由があればしっかりと向き合ってくれます。
また、退職の意思を伝えた際に、「退職日」も相談しましょう。
稀に「次の人が決まってから」と言われることがありますが、そのような条件ですと日程をコントロールできませんので、「今月末まで」「〇月〇日まで」というふうに、日程を明確に決定するようにしましょう。
2.退職届を提出する(テンプレートあり)
退職日が決まったら退職届を提出します。
退職届はパソコンでも、手書きでもどちらでも構いません。
退職届作成のルールは下記になります。
【用紙】
- サイズはB5もしくはA4
- 白を使用。手書きの場合は、白便箋を使用し罫線があるものを使用する場合はシンプルなものを選択
【封筒】
- 白地で、郵便番号枠・柄が無い無地を使用
- サイズはB5用紙であれば《長形4号》で、A4用紙は《長形3号》
【ペン】
- パソコン、手書きのどちらの場合も黒インクや黒ボールペン・万年筆を使用
- 油性、水性どちらでもOK
①冒頭:《退職届》と記載
②導入文:一行目下部に『私儀』または『私事』と記載
③退職理由:自己都合の場合『一身上の都合』と記載、会社都合の場合は『退職勧奨に伴い』など具体的に記載
④日付:上司と決定した年月日を記載
⑤氏名:正式な所属部署名、氏名はフルネームで記載。氏名の下に捺印が必要
⑥宛名:所属事務所の所長宛。敬称は”殿”もしくは”様”。役名とフルネームを記載。自身の名前よりも上方に書く。
下記にテンプレートをご用意いたしましたので、ぜひご活用ください。
【司法書士】退職届のダウンロードはこちら
※PCからのみダウンロード可
3.業務の引き継ぎ
退職が決まれば引継ぎをおこないますが、何かトラブルが起これば対応できるよう、余裕のあるスケジュールで進めましょう。
目安は3日前までに終わらせるイメージです。
また、引継ぎ内容は形が残るよう書面にまとめ、後任者が困ったとき内容を確認できるようにします。
引き継ぐ内容は下記のような内容が理想です。
- 業務内容・進捗状況・優先順位など
- 発生したことのあるイレギュラーやトラブルの対策と経緯
- 業務、案件の目的や社内の位置づけ
また、よく使う資料がある場所などを明記しておくと、より親切です。
退職をするにあたっての注意点
下記では、退職をするときの注意点を解説していきます。
引き止めに合う時は退職願いを一緒に提出
退職の意思を伝えたときに、引き止められることはよくあります。
その時、職場との関係が良く情が残っているほど辞めづらく、結局辞められなかったという方もいらっしゃいます。
もし、相手が強く引き止めてきて辞めにくいと感じる場合は『退職願』を提出することで、より強い意志を伝えることができます。
円満退職を目指す
無理やり辞めたり、揉めて辞めたりしないようできる限り円満退職を目指しましょう。
司法書士業界は狭い世界なので、転職先の所員様と前職の所員様が仲良くしている・つながっているケースも珍しくありません。
例えばですが、辞めたときの印象があまり良くなく、前職の方が次の職場の方に、自身に不利になるような噂を流したりしてしまうなど、そういったケースもあるかもしれません。
そうすると転職先でのイメージダウンにつながり、精神的にきつくなってしまいます。
いつ、どこで前職の方と会っても大丈夫なよう、円満退職をとにかく意識しましょう。
クライアントの引き抜きは注意
独立をする方は、クライアントの引き抜きを行うと、退職予定の事務所からあまり良くない印象を持たれる恐れがあります。
もしクライアントを引き継ぐ場合は、所長と十分に話し合うことが大切です。
そして、独立した事務所で自身のクライアントを対応してもいいかとお伺いを立てておく必要があります。
あくまで円満な退職を心がけましょう。
独立後は所長同士として協力し合える関係でいることが、司法書士業界で活躍する為にはベストです。
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