【弁護士事務所】大手・中小の違いや規模別の特徴
by LEGAL JOB BOARD 森田
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の森田です。
今回は、弁護士事務所(法律事務所)の特徴や業務内容を規模別(大手・中小)でご紹介します。
「弁護士事務所に転職を考えているが、大手と中小の違いを知りたい」「自分に合う事務所の規模感が分からず悩んでいる」といった方は、ぜひご覧ください。具体的には、
- 弁護士事務所の規模別の特徴
- 取り扱う業務別の特徴
- 転職を希望する方へ
などをまとめています。悩みや疑問を抱えている方のご参考になれば幸いです。
この記事の目次
弁護士事務所は規模や業務によって違いがある
弁護士事務所といっても、規模や得意としている領域により違いがあります。所員人数など目に見える違いだけではなく、働き方や任される範囲までも差があるため、働く側は気になる所です。
下記で、事務所規模や取り扱う業務の種類別に解説していきます。
五大事務所の特徴
法律事務所は、日本に1万7000件以上あります。
その中で、弁護士数が多い事務所の上位5位が「五大法律事務所」と言われています。
- 西村あさひ法律事務所
- アンダーソン・毛利・友常法律事務所
- 長島・大島・常松法律事務所
- TMI総合法律事務所
- 森・濱田松本法律事務所
弁護士数が1名、2名程度の小規模事務所が多い中、大手法律事務所はどの事務所も弁護士人数が400人以上です。
給与水準が高く、「五大法律事務所で経験した」というと弁護士業界の中でも一目置かれます。その反面、業務が多くて残業続きになり、体力が続かないといった方も多くいます。
五大詳しくは下記でまとめていますのでぜひお読みください。
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一般民事・刑事事件を扱う大手事務所の特徴
多様な案件を受注するのが一般民事・刑事を扱う大手事務所の特徴です。相続・離婚・債務整理といった様々な案件を受けますが、どれも対個人からの依頼になります。
職場の雰囲気は、弁護士だけではなくパラリーガルや営業と他の職種の所員も多いため法律事務所というより企業に近いです。福利厚生が整っており、休暇がとりやすいような環境の事務所もあります。
部署ごとに分かれており、事務局長・部門長など、管理職を目指すことができる事務所もあり、同じ事務所内で昇進をすることが可能です。
向いている人と採用状況
一般民事・刑事事件を取り扱っている大手事務所は、ベンチャー気質の事務所が多いです。そのため、下記のような方が向いているでしょう。
- 流行を敏感にキャッチする力がある
- 専門性を高めスキルを磨きたい
- 多くの案件を経験したい
採用活動を新卒・中途採用と積極的におこなっていることも、特徴の一つです。弊社とお取引がある事務所の方も、いい方がいれば採用したいとお考えで、積極的に紹介させていただいております。
企業法務を扱う大手事務所の特徴
企業法務を扱う大手事務所には、語学スキルが高い弁護士が多く在籍しています。それは、企業法務業務を弁護士に依頼する企業の多くは、海外との取引を多く行っているためです。
弁護士やパラリーガルだけではなく、翻訳スタッフ・秘書・総務人事スタッフなど多数の職種が在籍しています。
一般民事・刑事事件を扱う大手事務所と同様、法律事務所というよりも一般企業のような職場の雰囲気です。福利厚生が整っており、待遇がいい事務所もあるため人気です。
向いている人と採用状況
企業法務を扱う大手事務所は、大規模な企業法務案件に携わる機会があり、プロジェクトごとにチームを組むことが多いです。そのため、下記のようなタイプの方に向いています。
- 英語力をいかしたい
- ビジネスに関心がある
- コミュニケーション能力が高い
- 学び続けたい、刺激のある職場でスキルを磨きたい
人気があり、新卒採用の倍率が高く、なかなか選考に通らない可能性があります。入所するためには、求人情報や出身大学の採用実績を調べるなど、対策を練ることが大切です。
一般民事・刑事事件を扱う中・小規模事務所
弁護士事務所で一番多いのが、一般民事・刑事事件を扱う中・小規模事務所です。通称、「マチ弁」と呼ばれており、主に個人から依頼を受けたり、いくつかの企業顧問を受けていることがほとんど。
所員数は全職種を合わせても1~5名程度で、所長の色が濃く出るケースが大半です。自分の裁量で進めることができるため、残業を少なくすることができます。
クライアントと一緒に問題解決をしていき、感謝されていると感じる機会も多く、やりがいに繋がります。
向いているタイプと採用状況
一般民事・刑事事件を扱う中・小規模事務所は、依頼を受けた段階から、最後までを弁護士が行うことがほとんどで、クライアントとの距離が近いのも特徴の一つ。そのため下記のような人物が向いています。
- 人の役に立ちたい方
- 細かい気配りができ、人に寄り添える方
- ライフワークバランスを大切にしたい
事務所数は多いですが、必要な弁護士数は多くないため、簡単に希望の事務所に入れるというわけではありません。
中・小規模事務所は、新卒ではなく中途で即戦力になる人物を求めていることが大半。新卒なら学生の間に、法律事務所でアルバイトやインターンとして経験を積んでおくと、評価してもらえることがあります。
企業法務を扱う中・小規模事務所
中・小規模事務所とはいえ、大手事務所に負けない専門性の高いサービスを提供している事務所が多いのが特徴です。
ベンチャー企業やIT企業の企業法務・コンサルを請負っており、少人数で案件をこなすので活躍できる場が多く、やりがいが感じられます。自分の裁量で仕事ができるため、残業も少ない印象です。
向いているタイプと採用状況
クライアントの多くは社長や重役で、弁護士として企業をサポートしながら社長や重役の考えを身近で聞く機会があります。向いているタイプは下記のような方です。
- ビジネスに興味がある
- スキルを磨きたい
- 人脈を作りたい
中途採用をしていることが多く、即戦力を求める傾向にあります。企業法務を扱う中・小規模事務所はあまり多くないため、選考に通りにくいのも事実。
大々的に求人を出していないケースもあるため、転職エージェントを利用し、情報を集めることを推薦します。
外資系法律事務所
2000年以降に増えてきた外資系事務所は、国際案件をメインとしている事務所のことです。企業法務・M&A・金融、ファイナンス案件を主に扱っています。
取引案件は国際案件であり、所内には外国人弁護士も在籍しているため、英語でのコミュニケーションスキルが求められます。
外資系企業と似ている部分があり、自身の裁量で仕事ができるため残業を少なくすることができます。
向いているタイプと採用状況
国際的で大きな案件に携わる機会があり、他の事務所では積めない経験を積めることも外資系法律事務所の魅力です。下記のような方に向いているでしょう。
- 語学スキルをいかして働きたい
- グローバルに活躍したい
- しっかり稼ぎたい
給与水準が高く、1年目でも1,000万円を超える場合があり人気です。一方で、求められるスキルの水準も高く、採用されるのはなかなか難しいとされています。
希望する弁護士事務所へ入るために
弁護士事務所の特徴を解説しましたが、希望する事務所に入れるかどうかは、転職活動の方法によります。まず、希望する事務所の求人を調べ、応募前にアピール方法を考える必要があります。
LEGAL JOB BOARD(リーガルジョブボード)は弁護士専門の転職エージェントサイトで、弁護士事務所の求人を取り揃えています。実は、自分で求人に応募するよりも、転職エージェントを経由して応募した方が内定が出やすいのをご存知ですか?その理由は以下の記事に書かれています。
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