土地家屋調査士・測量士の履歴書と職務経歴書・自己PRの書き方
by LEGAL JOB BOARD 堀内
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。土地家屋調査士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の堀内です。
今回は、「土地家屋調査士・測量士や測量士補の履歴書の書き方および職務経歴書の書き方」について解説します。
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この記事の目次
履歴書の書き方
まずは履歴書の書き方に関するポイントを、各項目ごとに解説します。
番号に沿って説明していきます。
①証明写真
履歴書の印象を大きく左右するのが証明写真です。
土地家屋調査士は『コミュニケーション能力が高く人柄がよい人物』を求められています。
土地家屋調査士は、依頼人だけではなく、調査の際トラブルを避けるため近隣住民と話をする必要があるためです。
また、測量士は『健康的な人物』を求められています。
測量士や測量士補の仕事は、基本的に外での仕事が多く、内勤業務もあるため拘束時間が長くなることがあるからです。
そのためどちらの業種も、証明写真はなるべく前向きな印象を与えるように撮影したいところ。
そこで以下の項目を踏まえると、良い雰囲気の証明写真が撮れるはずです。
髪型
髪型は、男女ともに顔が隠れていないかを意識してみてください。
- 前髪や再度の髪の毛は顔にかかっていないか
- 髪色は明るすぎないか
- 髪の毛は長すぎないか(男性)
上記を意識するだけで、顔の印象が明るくなります。
男性は、額をある程度出すことで、健康的な印象だけではなく知的な印象も与えることができるのでおすすめです。
女性は、髪の毛が長い方は髪を結ぶと清潔感も与えられます。
服装
男女ともに、基本はスーツ着用です。
土地家屋調査士や測量士の場合、外での調査、測量業務は作業着で行うことが多いです。
しかし、転職活動とは別の話。
多くの職種が、証明写真や面接時には、スーツを着用することが一般的な常識です。
派手な色や柄の多いシャツは避け、白着用が無難でしょう。
表情
下記のポイントを意識して表情を作りましょう。
- 顎を少し引く
- 口元を閉じ、歯が見えないように注意する。
- 口角を少し上げる
- 目を細めない(見開きすぎない)
【活気ある雰囲気を出すために、撮影前にチェック】 – クマが出来ていないか – 顔色は悪くないか ※写真館やフォトスタジオで証明写真を撮影してくれるサービスなどがあるため、心配な場合はそちらを利用すると良いでしょう。 |
②学歴・職歴
続いて、学歴・職歴の書き方を解説します。
こちらはどの職種でも、書き方はほとんど変わりません。
心配な方は以下の点をチェックし、大丈夫な方は③まで読み進めてみてください。
– 学歴や職歴の上段には必ず「学歴」「職歴」と記入する – 最終職歴の下段には右詰で「以上」と締める – 学校や社名は正確な名称を記載(長くてもすべてを記載します) – 元号表記・西暦表記どちらかに統一 |
上記に気を付けて、間違いや漏れがないように記載しましょう。
意図的ではなくても、間違いは経歴詐称になります。
信用を失うことにもなりかねませんので注意しましょう。
③免許・資格の書き方
続いては、免許や資格の書き方についてです。
土地家屋調査士の場合
– ○年○月 土地家屋調査士試験 合格 – ○年○月 土地家屋調査士 登録 |
測量士・測量士補の場合
– 〇〇年〇月 測量士補 国家試験 合格 – 〇〇年〇月 測量士 国家試験 合格 |
また、ドローンでの撮影がある会社だと、使用する機器にもよりますが『第3級陸上特殊無線技士』資格があると優遇される場合があります。
ここは測量士と土地家屋調査士どっちも共通ですが、普通自動車免許など測量士以外に取得している資格がある場合は記載します。
しかし、スキルがアピールできない趣味で取得したような資格の場合は記載する必要はありません。
応募書類の書き方など、不安な点やお困りのことがある方は、ぜひリーガルジョブボードにご相談ください。応募書類の添削や面接対策など、土地家屋調査士や測量士・測量士補の専任エージェントが、手厚くサポートいたします。
④志望動機・自己PR(例文付き)
次に、土地家屋調査士・測量士や測量士補の志望動機・自己PRの書き方についてお話します。
志望動機
志望動機は選考の合否に大きな影響を与えます。
非常に大事な項目となるので、より力を入れて考えていきましょう。
補足ですが、事前に志望動機を整理しておくと、書類だけでなく、面接でも自分の言葉で話せるようになります。
さて、魅力的な志望動機を作るためには以下の3点を踏まえましょう。
– 今までどのような業務を経験してきたのか – 志望先ではどのようにその経験を活かそうと考えるのか – なぜその志望先ではないとだめなのか |
これらを簡潔にまとめることで魅力的な志望動機となります。
下に例文を載せるので、参考にして考えてみてください。
[土地家屋調査士 例文] 現職では、現況測量、確定測量を行い、表題登記、建物滅失登記などの建物登記に従事してまいりました。 また、開発許認可業務では〇〇規模の大きな案件に携わり、今後、調査士として開発許認可の経験をもっと積んでスキルを磨きたいと考えています。 貴所は開発許認可に力を入れており、数多くの実績があるところに魅力を感じ、現職での経験をいかすことが出来ると考えております。 |
[ 測量士 例文 ] 現職では、土地区画整理をメインとし公共測量に従事してまいりました。 また、ドローン測量にも携わり、今後空中測量においてドローンが測量事業の革新的な変化を起こすと身をもって実感しております。 貴社の、測量会社でありながらIT系サービスも展開しているところに魅力を感じて志望しました。 力を入れているドローンによる三次元測量に、現職でのドローン測量経験をいかせると考えております。 |
土地家屋調査士・測量士・測量士補の志望動機や面接対策は下記の記事で詳しく解説しているので、より力を入れたい場合はご覧ください。
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自己PR
自己PRは、自身の魅力を最大限に伝えるために必要な項目です。
下記のポイントを意識して作成することで、より詳細にスキルや人柄をアピールすることが出来ます。
ポイント – どの業務をどのポジションで行ってきたか ※教えていたのか、教えられていたのか – 業務を行う上で、どういったことを意識してきたか – コミュニケーション能力を求められる会社・事務所が多いのでアピールできれば◎ – 今後、土地家屋調査士・測量士としてどうなっていきたいか、具体的にアピールできると◎ |
例文 私は測量業に携わって〇年になります。 お客様との打ち合わせから、測量に入り、進捗管理から図面納品まで一連の業務を担当してきました。 測量に関しては3~5名前後で行うのですが、私が主導となり後輩の育成にも携わっております。 業務を行う上では、お客様のニーズに合わせ柔軟に対応し、納品までのスピードと正確性を意識し業務に取り組んできました。 時には、依頼の時点で納品期日が難しい案件もありましたが、双方の可能な範囲でご納得いただけるよう交渉し、誠意を持って対応いたしました。 また、周囲とコミュニケーションをしっかり取ることで、より良い仕事ができるとの考えから、分からないことがあれば上司へ相談し問題解決に努め、困っている後輩がいれば相談に乗れるよう、自ら積極的に話をすることを心掛けております。 測量士として、まだ未熟な部分はございますが、今まで培った経験は十分に御社でも活かせるかと存じます。 そして今まで経験できなかった案件に携わることで、知識や経験を蓄えて、より良い測量士として成長できるよう努めてまいります。 |
⑤本人希望欄
基本的には「貴社規定に従います」と記入しましょう。
給料や待遇に関しての希望や条件を記載する欄ですが、希望条件は面接を進めながら話し合っていくことをおすすめします。
どうしても譲れない点がある場合のみ記載しましょう。
ちなみに、給与や勤務体系(時短など)の交渉は、転職エージェントに代理で行ってもらうことが可能です。
自分自身ではなかなか交渉しにくい件については、転職エージェントサービスを利用するのも手段の一つです。
士業専門の求人サイトであるリーガルジョブボードには、土地家屋調査士や測量士・測量士補の専任エージェントが在籍。応募書類の添削や面接対策をはじめ、給与・休日交渉など、就職・転職活動を手厚くサポートいたします。
履歴書と職務経歴書のフォーマットおよびサンプル
履歴書や職務経歴書をお持ちでない方は、下記をクリックすると例文付きのフォーマットをダウンロードできます。
土地家屋調査士・測量士・測量士補の職務経歴書の書き方や例文
ここからは職務経歴書の書き方について解説していきます。
職務経歴書には、
- 職務要約
- 職務経歴
- 志望動機や自己PR
を書きます。
項目別に解説していきますので、順番にチェックしてみてください。
職務経歴書フォーマットをお持ちでない方は、下記リンクからダウンロードしたフォーマットを見ながら本記事を読んでいくと、万全な職務経歴書が作成されるはずです。
>> 土地家屋調査士・測量士・測量士補の職務経歴書フォーマット
書き終えたら印刷して面接の場へ持参していくことも可能です。
職務要約のポイント
職務要約は、採用担当が初めに目を通す項目です。
2~3行でまとめて簡潔に仕上げましょう。
下記の流れで、要約を書き進めるとスムーズです。
要約の流れ – 卒業後、どの業界でどのような業務を行っていたのか – 業務をする上で、尽力してきたポイント – 経験者の場合はどのような経験があるか(開発許認可、ドローン撮影など) |
以下に職務要約の例文を記載します。
例文 〇〇大学〇〇学部を卒業後、測量会社で約3年間、公共測量に従事してきました。また、ドローン測量にも携わりドローン測量事業に尽力してまいりました。 |
職務経歴のポイント
次は、職務経歴のポイントです。
時系列順で記載
基本的に、古い順に経歴・経験を順番に記載していきます。
ただし、
- 以前は転職が多く、古い順に記載すると見栄えが悪い
- 以前は異業種におり、直近の経歴のみが測量士・測量士補などの業界である
このような場合は、新しい経歴から順番に書くことで、マイナスな印象を避けられます。
数字を使う
数字を用いることで、よりあなたの経歴が可視化されやすくなると共に、価値や魅力も伝わるようになります。
例えば、
- 勤務していた会社や部署の人数
- 登記や測量件数や図面作成件数
など、数字で表現できる実績や業務、経歴は数字を用いましょう。
応募書類の書き方など、不安な点やお困りのことがある方は、ぜひリーガルジョブボードにご相談ください。応募書類の添削や面接対策など、土地家屋調査士や測量士・測量士補の専任エージェントが、手厚くサポートいたします。
例文
以上を踏まえ例文を記載します。
[ 土地家屋調査士 例文 ] 期間 業務内容 2015年4月 ~ 現在 【勤務先】〇〇調査測量株式会社 設立:20××年×月×日 所在地:東京都港区 業務内容:公共測量、民間測量 従業員数:40名 【配属先】測量部門(計10名) 【担当業務】 ■測量 登記に伴う測量として、現況測量や確定測量の業務を行っておりました。 ・現況測量 月間〇件 年間〇件 ・確定測量 月間〇件 年間〇件 ※測量機器は〇〇〇(測量機器メーカー)を使用しておりました。 ■登記作成 【建物】 表題登記 月間〇件 年間〇件 建物滅失登記 月間〇件 年間〇件 【土地】 土地分筆登記 月間〇件 年間〇件 土地合筆登記 月間〇件 年間〇件 土地地目変更登記 月間〇件 年間〇件 ■図面作成 〇〇〇(※CADソフト名)を使用し図面作成を行っておりました。 月間〇件 作成 ■開発許認可業務 ※経験のある方 ※経験のある方は、「どのような開発業務に携わったか」、また「土地の規模や、手掛けた期間など」を記載してください。 ※見やすいように、表を使って書くのがおすすめです。 |
[ 測量・測量士補 例文 ] 期間 業務内容 2015年4月 ~ 現在 【勤務先】〇〇調査測量株式会社 設立:20××年×月×日 所在地:東京都港区 業務内容:公共測量、民間測量 従業員数:40名 【配属先】測量部門(計10名) 【担当業務】 ■公共測量 ・道路、橋、ダム等のインフラ整備に伴う測量 ∟主に道路の建設に付随する測量に携わっておりました。 ・都市計画の策定に伴う測量 ∟主に区画整理に伴う測量に携わっておりました。 ■民間測量 登記に伴う測量として、現況測量や確定測量の業務を行っておりました。 ・現況測量 月間〇件 年間〇件 ・確定測量 月間〇件 年間〇件 ※測量機器は〇〇〇(測量機器メーカー)を使用しておりました。 ■図面作成 〇〇〇(※CADソフト名)を使用し図面作成を行っておりました。 月間〇件 作成 ※見やすいように、表を使って書くのがおすすめです。 |
注意点
以下の点に注意してください。
- 派遣社員の場合は、派遣会社と配属企業先どちらも記載する
- 出向していた場合、出向元と出向先どちらも記載する
また、20代の場合3社以上、30代以上の場合は4社以上だと、転々としている人というマイナスな印象を持たれがちです。
もし懸念点や不安がある方は、リーガルジョブボードの土地家屋調査士や測量士・測量士補の専任エージェントにご相談ください。好印象を持ってもらうための書類や面接対策など、内定獲得のため、全面的にお手伝いいたします。
志望動機・自己PR
魅力をアピールをするために必要なのが、志望動機や自己PRです。
書き方や例文に関しては前述した「志望動機・自己PR」でご紹介した項目に目を通し、作成・修正を行っていきましょう。
書く内容が思いつかない方へ
履歴書や職務経歴書に不安がある方は、ぜひリーガルジョブボードにご相談ください。
土地家屋調査士や測量士・測量士補の専任エージェントが、応募書類の添削や面接対策を行うほか、キャリアに関する相談もお受けいたします。希望に沿った求人が知りたいという方も、お気軽にお問い合わせください!
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まとめ
土地家屋調査士・測量士・測量士補の履歴書・職務経歴書の書き方を詳しくまとめました。
書類作成は、書類選考を突破するために作成する必要もありますが、それよりも、「志望動機や選考先の情報について事前に整理しておく」という意味においても、非常に重要です。
事前に整理しておくことで、面接選考でも、あなたの言葉で話せるようになるからです。
本記事を読めば万全な対策が取れ、一度作成すればそれは転職活動の武器となります。
不安な方は弊社にご連絡いただければサポートいたしますので、ぜひご活用くださいませ。