弁理士

「三協国際特許事務所」の職場・採用インタビュー|事務所の教育体制や若手の働きぶりについて

by LEGAL JOB BOARD 大澤

転職エージェント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許事務
  • 特許技術者

こんにちは。知財の転職エージェント「リーガルジョブボード」の大澤です。

今回は「三協国際特許事務所」の所員様4名に独占インタビューを行いました。

この記事では、弁理士の宇佐美先生・行武先生と、若手特許技術者の江上様・佐野様に、

  • どんな事務所なのか
  • 若手特許技術者は日々どんな業務を任されているのか?
  • 弁理士試験の勉強状況、教育体制

を中心にお聞きしました。

三協国際特許事務所に応募しようかどうか悩んでいる方は、本記事を読むことで応募の判断材料に大きく貢献することと思います。

求人票には掲載されていない情報満載なので、ぜひ最後までご覧ください!

皆さんの経歴・入所の経緯

リーガルジョブボード大澤 大澤
皆さん、本日はよろしくお願いいたします。まずはじめに皆さん自己紹介をお願いします。
行武先生 行武先生
弁理士の行武です。三協国際特許事務所に入所してからは11年目になります。佐野さんの指導役として一緒に、主に電気、機械関連の出願・権利化業務を担当しています。
佐野さん 佐野さん
特許技術者の佐野です。1年半ほど前に転職をしまして、行武先生に日々ご指導をいただいています。
江上さん 江上さん
特許技術者の江上です。宇佐美先生のご指導の下、主に化学案件の出願・権利化業務を担当しています。
宇佐美先生 宇佐美先生
弁理士の宇佐美です。入所してからは12年ほどになります。江上さんの指導役として日々業務に2人で取り組んでいます!
リーガルジョブボード大澤 大澤
ありがとうございます。普段、行武先生×佐野さんペア、宇佐美先生×江上さんペアで日々業務に取り組まれているんですね。
行武先生 行武先生
はい、そうです。三協国際特許事務所では、基本的に若手所員には私たちのようなメンター・指導役が付くような体制になっています

▲左から宇佐美先生、江上さん、佐野さん、行武先生※撮影時のみマスクを外しています

リーガルジョブボード大澤 大澤
若手の方にとっては安心な体制ですね。佐野さん、江上さんについてこれまでの経歴、入所の経緯などについて簡単にお聞かせいただけますか?
佐野さん 佐野さん
私は元々、大学のゼミで特許法を含む知的財産法について学んでいました。そのゼミで、世の中には弁理士という職業が存在することを知り、大学時代に学んだ知識を活かしたいと考えたことから、大学卒業後に新卒で特許事務所に入所致しました。 前職では、特許技術者としての働き方に関して初歩的な部分をご指導頂きましたが、特定のクライアント様の案件を扱う環境だったため、より幅広く発展的なスキルを身につけたいとの思いから一昨年に三協国際特許事務所に転職し、現在に至ります。
リーガルジョブボード大澤 大澤
大学時代から「弁理士」という職業について知っていたんですね。江上さんはいかがでしょうか?
江上さん 江上さん
化学系の大学院を卒業し、化学メーカーの開発部で2年弱働いて、この事務所に転職してちょうど2年になります。大学生の頃は特許事務所について聞いたこともなかったですが、企業に就職して初めて特許事務所の存在を知りました。開発部の業務として、特許検討を行っているうちに特許に興味を持ちました。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、江上さんはメーカーに勤めていらっしゃったのですね。お2人とも三協国際さんが2社目ということですが、転職活動時には他の事務所にも応募しましたか?
佐野さん 佐野さん
はい、実は私は、転職活動時リーガルジョブボードさんにお世話になったのですが、弊所を含めて3事務所ほど面接をさせていただきました。
江上さん 江上さん
私もいくつか特許事務所の面接を受けました。
リーガルジョブボード大澤 大澤
お2人とも複数事務所の面接に参加したのですね。三協国際さんに入社した決め手は何だったのでしょうか?
江上さん 江上さん
やはり教育体制の部分ですね。
佐野さん 佐野さん
私も同様です。面接でこちらの質問にも丁寧に回答していただき、働き方や教育体制が具体的にイメージできたことが大きいです。
江上さん 江上さん
私も「初めはマンツーマンで指導いただき基礎を固めてから、慣れてきたら複数の方からもご指導いただける。」と聞いて、しっかりと基礎を固めた上で、追々複数の方にも指導いただけて視野を広く持てそうだと思った点が決め手でした。

若手特許技術者の仕事内容・日々のやりがいや苦悩

リーガルジョブボード大澤 大澤
お2人とも教育体制の部分に惹かれて三協国際さんに入所されたんですね。実際に入所してから、どんな業務を担当していますか?
佐野さん 佐野さん
主に機械系、制御系の案件の国内出願業務および中間処理業務において、弁理士業務の補助を担当しています。国内出願業務では、担当弁理士の先生方のご指導のもと、インタビューから明細書作成まで幅広く業務の経験を積んでいます。
江上さん 江上さん
私は主に化学系の案件を中心に、クライアント様との打ち合わせ、新規出願の案文作成(案文:技術内容を書きまとめた特許庁に出願する書類)・拒絶理由通知書に対する応答案の検討などにおいて、弁理士業務の補助を担当しています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど。お2人とも入所から2年弱ほどと伺っていますが、弁理士の先生方のご指導のもとで様々な業務を経験されているんですね!仕事のやりがいを感じるときはどんなときでしょう?
佐野さん 佐野さん
クライアント様からご説明いただいた発明の特徴はどういった点にあるのか、その特徴をクレーム及び明細書においてどのように表現するべきか、を何度も試行錯誤する点に苦労することが多いですが、同時に、その苦労した点について弁理士の先生やクライアント様にお褒めいただけた際にやりがいを感じます。
リーガルジョブボード大澤 大澤
苦労した点を認めていただけると嬉しいですよね。江上さんは、メーカー開発部から特許技術者へのキャリアチェンジと伺いましたが、特許技術者としてのやりがいはどんなときに感じますか?
江上さん 江上さん
開発部にいるときにはお客様と直接やり取りができなかったのですが、クライアント様と直接やり取りができる点が大きく環境が変わりました。自身が提案した内容を受け入れていただけたときにやりがいを感じます。また特許技術者になってからは自社製品だけでなく、いろんな分野の新しい技術を知ることができて楽しいです。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、お客様とのやり取りですね。ちなみに反対に苦労している点はありますか?

▲若手特許技術者のお2人 ※撮影時のみマスクを外しています

江上さん 江上さん
クライアント様が獲得したい権利範囲と、特許庁の審査をどうやってクリアするかの兼ね合いが難しいと感じます。最適な提案は何かと頭を悩ませていることも多いです。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、悩んだり業務に行き詰ってしまった際はどのように対処しているのですか?
江上さん 江上さん
悩んだときはすぐに宇佐美先生に相談しています。今はまだ苦労することも多いですが、宇佐美先生にすぐに相談させていただける環境を作って頂けていますし、ご指導をいただく中で日々成長して、自分の案が通ったときにはやりがいに繋がっています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
すぐに相談できる環境があるというのは心強いですね。佐野さんはいかがでしょうか?日々の業務の中で苦労する点はどんなところですか?
佐野さん 佐野さん
私は現在、複数の担当弁理士の先生のご指導のもとで、様々なクライアント様の案件を担当させて頂いています。そのため、常に幅広い技術分野について勉強しなければならない点に日々苦労しています。その一方で、江上さんと同じく、自らの知識が、少しずつではありますが着実に広がっていく実感もあります。そのため、日々自分が成長していることを実感しながら働くことができています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
お2人とも日々苦労もありながら、それらを乗り越え、成長実感を持って働いていらっしゃるのですね。

弁理士試験の勉強状況

リーガルジョブボード大澤 大澤
弁理士試験に向けた対策は、何かされていらっしゃいますか?
佐野さん 佐野さん
短答試験を勉強している最中です。実は、私は何度か短答試験で不合格となっているんです。少し精神的に落ち込む時期もありましたが、事務所の先輩方が定期的に食事などに誘ってくださり、その都度励ましてくださるため、精神的に助けられている部分が大いにあります。
リーガルジョブボード大澤 大澤
それは心強いですね。勉強で工夫しているポイントなどはありますか?
佐野さん 佐野さん
最近になって始めた取り組みではありますが、その日勉強した内容を日報にまとめて、その内容を行武先生に確認頂いています。これにより、勉強した内容の簡易的な復習ができることと、また単純にサボり防止になっています(笑)

▲佐野さんのデスクでの様子

リーガルジョブボード大澤 大澤
素晴らしいです!江上さんは何か取り組まれていらっしゃることはありますか?
江上さん 江上さん
出勤時間に融通が利きやすい職場なので、弁理士試験対策に合わせてスケジューリングしています。出社時間を少し遅めにして出社前に勉強したり、早めに退勤をして出社後に勉強したりしています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
フレックスだと自分の時間が作りやすくて良いですね。そのほか勉強面で工夫されている点はありますか?
江上さん 江上さん
事務所には、弁理士試験を突破した先輩方が多いので、当時どのような勉強をしていたかを積極的に聞くようにしています。先輩の実体験から、参考になる情報をいただけるので心強いです。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど「先輩に頼る」ですね。三協国際さんのような環境だからできることですね!

若手職員から見た三協国際特許事務所の教育体制

リーガルジョブボード大澤 大澤
お2人のお話を聞いていると、すごく周りの先輩方が協力的で、若手特許技術者の方にとってすごく良い事務所さんだろうな…と感じましたが、実際に働いてみての目線としてはどう感じていますか?
佐野さん 佐野さん
はい、教育体制には非常に満足しています。先ほどもお伝えしたように、私は現在、複数の先生方のご指導のもとで様々なクライアント様の案件を担当させていただいています。くだけた言い方をしますと、数人がかりで教育して頂いている状態なのです。そのため、仕事の進め方や私の改善すべき点などについて、様々な角度から手厚くご指導を頂けています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
複数の先生から様々な角度でご指導をいただけるのは、とても恵まれた環境ですね!
佐野さん 佐野さん
はい、非常に恵まれた環境で働くことが出来ていると思います。また、先生方は非常にお忙しいにも関わらず、一人一人が私の指導のために十分に時間を割いてくださり、かつ、私からの質問にも常に快く応じてくださいます。
リーガルジョブボード大澤 大澤
指導に協力的な先生が多いのですね。江上さんは未経験で入所されて、教育体制にはどのように感じていますか?
江上さん 江上さん
入所前は不安なことも多かったですが、入所すぐは課題を頻繁に行い、それからOJTでの指導を通して徐々に仕事に慣れていくことができたので、未経験でもあまり負担を感じず慣れていくことができたように思います。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、最初は課題やOJTでの指導が中心なのですね。
江上さん 江上さん
はい、初めから複数人に指導をもらうのではなく、まずはマンツーマンでしっかりと指導していただき、慣れてきたころに他の先生からも指導をいただいたことで、混乱することが少なく着実に取り組めました。
リーガルジョブボード大澤 大澤
未経験の方でも業務に慣れて頂きやすいような設計になっているのですね。
江上さん 江上さん
はい、また所内の勉強会もあり、自分の担当していない分野についても学ぶことができます。分野ごとの違いや共通点から、気づきがたくさんあります。
リーガルジョブボード大澤 大澤
勉強会があるのですね。教育体制が整っている様子が伺えますね。
▲宇佐美先生から指導を受ける江上さんの様子

指導担当の先生から見る事務所の教育体制

リーガルジョブボード大澤 大澤
若手のお2人からは、とても教育体制が充実しているというお話をいただきましたが、普段ご指導されている行武先生、宇佐美先生の視点でもお話を伺いたいです。それぞれの指導者とのことですが、事務所内でのお二人との関係を少しご説明いただけますでしょうか。
行武先生 行武先生
私は担当弁理士の一人として業務を通じて佐野さんを指導するとともに、佐野さんの悩み等を一緒に考えるサポータとしての役割を担っています。先ほど、佐野さんも少し触れてましたが、現在、弊所では必要に応じて「新人育成プログラム」という教育体制をとっており、私以外の担当弁理士も佐野さんの指導を担当しています。
▲新人育成プログラムのイメージ。多くの関係者からのサポートを受けられるので、盤石なスキルアップが期待できそうです..!
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、業務上の指導は複数の先生から、加えてメンター的な役割で佐野さんに行武先生がついているということですね。
行武先生 行武先生
はい。佐野さんは、文系の出身ですので、幅広い技術に触れながら自身の強み、専門分野を見出すためにも、この教育プログラムを適用しています。一方で、江上さんは、化学分野の出身ですので、専門性を高めるために、宇佐美弁理士の下でマンツーマンに近い教育体制をとっています。
宇佐美先生 宇佐美先生
はい、江上さんはバックグラウンドが化学系で、最初から化学グループへの配属を希望されていたので、入所面接から私が指導を担当させていただきました。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、その方のご状況に合わせて指導方針を変えているのですね。ちなみに、江上さんはどのような体制で指導をおこなっているのでしょうか?
宇佐美先生 宇佐美先生
まず、なかなか未経験の方ですと「特許事務所での仕事」はイメージがつきづらいですから、入所前に二人でオンライン対話を行い、三協内での技術者の仕事がどのような流れになるかなど、仕事場の雰囲気などをお話ししました。

また入所後は、ほとんどマンツーマンで指導をさせてもらっています。まずは、未経験の方でも比較的取り組みやすい国内の案件から担当してもらいました。色んな教本や実務書、特許庁の審査基準なども読んでもらいつつ、自分で考えてもらい、その後、二人で江上さんが考えたことに対してディスカッションする流れで指導を進めました。

リーガルジョブボード大澤 大澤
インプットするだけでなく、自分で考えてディスカッションをするという指導なのですね。「チームによって異なる教育体制」を取っていることがわかりました。それぞれ指導の上で大切にしていることなど、詳しくお聞かせいただけますか?
行武先生 行武先生
この「新人育成プログラム」は、まだ最近導入したばかりの仕組みなのですが、指導者1名と新人1名とのペアでOJTの指導体制を固定してしまうと、周りが気付かないうちに新人に大きな負担がかかってしまう場合があります。

指導者も新人も人間ですから、どうしても互いに相性が合わないこともあります。また、クライアントに納品する明細書の品質、納期などを踏まえると、指導者が求めるレベルと新人の実力レベルとの間に差が大きくなり、新人が追いつめられることもあります。逆に、真面目な指導者側も教育方針に悩む時間が増え、通常業務に影響が生じることもありますしね。

リーガルジョブボード大澤 大澤
確かに、1対1で固定された環境だと、指導する側・される側の双方に負担になってしまうケースもありますね。
行武先生 行武先生
そこで、必要に応じて、新人1名を複数の指導者で指導しながら「見守る」という方針をとることにしました。私は佐野さんの直属トレーナとして、他の指導者(サブトレーナ)との関係や指導方針などについての佐野さんの悩みを定期的に聞くようにしています。また、所長および他のトレーナと連絡会を設けて、佐野さんの長所やスキルアップが望ましい点などを共有、議論しています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、複数の方が指導に携わってくれるからこそ見えてくる、その方に合った指導方法や、長所や伸ばしていくべき点が見えてくるということですね。
行武先生 行武先生
はい、新人にとっては、複数の指導者の考え方、指導方針に触れることで、自らの業務スタイルを確立できるように成長してほしいと思っています。また、指導者側も一人で悩むのではなく、互いに情報を共有しながらサポートしあうことが重要だと思います。

 もちろん、この育成モデルがベストとは限りませんので、新人の性格や適性に応じて対応すべきだと思います。時期が来れば、特定の担当弁理士と固定ペアを組む可能性もあると思います。新人育成の難しさと重要性については、所長にも深くご理解いただいていますので、複数の担当弁理士と議論しながら柔軟に進めていきたいと考えています。

リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、宇佐美先生は育成方針についてどのようにお考えですか?
人によって入所時点の知識レベルも違えば、成長速度も違うと思います。だからこそ、新入所員に合わせて、その人にあった指導をする必要があると考えています。例えば、その人のやりたいことと得意分野(国内案件、外国案件、明細書作成、中間処理、調査など)がマッチしているかを検討しつつ、所内でどのような仕事を担当してもらうかを考えます。
江上さんと私は1対1の指導体制ですので、江上さんから質問を受けた場合には、なるべく具体例などを挙げて、わかりやすく説明するように心がけています。声をかけやすい雰囲気も作りたいのですが、忙しい時などはバタバタして声をかけづらい時もあるかもしれません。そこはもっと頑張りたいと思っているところですね。
リーガルジョブボード大澤 大澤
なるほど、貴所ではその方の個性や状況に合わせた指導を心掛けていることがよくわかりました。ご説明いただいた新人教育プログラム以外に何か取り組まれていることはありますか?
行武先生 行武先生
特許明細書の作成経験が少ない新人には、機械、電気、化学の各分野の担当弁理士がトレーニング用の案件を準備して指導を行っています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
練習問題やロープレのようなものでしょうか。
行武先生 行武先生
そうですね、各案件では、実際の業務を想定して、発明面談、クレーム作成、明細書作成、拒絶理由応答案の作成などの各ステップを順に経験していきます。また、ベテラン弁理士には、多くの知見を活かして各業務に関する参考文書などを作成いただき、知識、スキルの共有を図っています。
リーガルジョブボード大澤 大澤
とても実践的ですね、力がつきそうです。

宇佐美先生と江上さんは女性ペアですが、何か女性が働く環境という視点で指導で心掛けていることなどはありますか?

▲宇佐美先生 ※撮影時のみマスクを外しています。
宇佐美先生 宇佐美先生
そうですね、今のところ、江上さんが女性だからといって特に他の所員と勤務や指導が異なっているといったことはありません。むしろ、男性所員と同等かそれ以上に頑張ってもらっていると思います。

ただ、まだまだ日本においては女性の方が男性よりライフステージによる生活の変化が大きいのは事実だと思います。現に私も子育てをしつつ管理者として働いていますが、これは事務所や周りの人のサポートがないと続きません。なので、女性に限りませんが、所員のライフステージに変化があったときでも、仕事を続けられるような環境を整えていくことが重要だと、女性管理者の立場で考えています。

リーガルジョブボード大澤 大澤
宇佐美先生のような存在は、女性にとっては心強いですね。

今後のキャリアプラン・新人にもとめる姿勢

リーガルジョブボード大澤 大澤
本日のお話を通して、すごく新人の方に対して指導が手厚い事務所さんだと分かりました。実際に指導を受ける中で、佐野さん、江上さんの今後のキャリアプランはどのように考えていますか?
佐野さん 佐野さん
まずは、1年でも早く弁理士資格を取得することを目標にしています。それと並行して、1日でも早く事務所の戦力になれるよう、日々の業務に取り組んでいきたいと考えています。将来的には、自分の強みとなる技術分野を見つけて、その技術分野に関する知識を更に深めるためにも大学で勉強したいと考えています。
江上さん 江上さん
私も弁理士になって、いち早く1人でも案件対応ができるようになることを目標にしています。まず今は国内を中心に出願・拒絶理由の検討を対応しているので、国外も対応できるようになりたいです。
リーガルジョブボード大澤 大澤
素晴らしいですね、行武先生、宇佐美先生にお伺いしたいですのですが、新しく入ってくる方に求める姿勢や、こんな方と一緒に働きたいという姿はありますか?
行武先生 行武先生
専門的な視点では技術のしくみを深く考えることが好きな方、実務的な視点では自分の考え、意思をしっかりと持てる方、その上で、他者の意見、考え方にも柔軟に耳を傾けることができる方と、お仕事をご一緒したいですね。
宇佐美先生 宇佐美先生
初心者や経験の浅い人はわからなくて当然なので、知らないこと、わからないことは素直に聞く姿勢が大事だと思います。色々教えたり、アドバイスをしたり、提案したりはできるけれど、成長できるかどうかは本人次第なので、やはり向上心のある人を求めています。
宇佐美先生 宇佐美先生
また、コロナ禍で海外との交流の機会は減っていますが、特許事務所で働いていると、海外とのコミュニケーション力が求められる場面が非常に多いです。英語が得意であれば、仕事の幅がかなり広がりますので、語学に自信のある方は、特許事務所で活躍しやすいと思います。
リーガルジョブボード大澤 大澤
最後に転職を考えている読者に一言お願いします!
行武先生 行武先生
未経験の方は、ある程度の実力がつくまでの間、少し苦しい時期が続くかもしれませんが、全力でサポートいたしますので、知財のプロフェッショナルを目指して一緒に頑張りましょう。経験者の方は、これまでのご経験に、三協のスタイルを融合させて、真のプロフェッショナルを目指して頂ける環境が整っています!
リーガルジョブボード大澤 大澤
本日はありがとうございました!

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この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 大澤

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