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弁理士 口述試験2

【2023年】弁理士 口述試験|日程・対策方法などを解説!落ちる可能性はある?

by LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者
弁理士 口述試験2

こんにちは。弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。

本記事では、弁理士試験の一つである「口述試験の出題内容や合格率、対策方法」を解説します。

口述試験の概要を知りたい方はもちろん、「試験に落ちる可能性」や「試験対策のポイント」が知りたい方もご覧ください。

合格後の転職・就職や、弁理士キャリアについて考えたい方は、弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。

弁理士口述試験の概要

口述試験は、弁理士試験の最終試験です。試験の目的は、「論文式筆記試験で確認された総合的思考力等に基づく口述による説明力を問う」こととされています。

短答式・論文式試験は筆記形式ですが、口述試験は試験官が出す問題に口頭で答える面接形式です。

令和5年度(2023年度)の試験日程や、試験科目・合格基準などの概要をまとめました。

日程・場所2023年10月21日(土)~23日(月)のいずれかの日
※受験地は東京のみ
試験科目特許法・実用新案法、意匠法、商標法
試問方法・受験者1名ごとに試問する
・受験者は各科目の試験室を順次移動する
試験時間各科目とも最大10分程度が目安
合格基準A・B・Cのゾーン方式で採点し、合格基準はC評価が2科目以上ないこと

特許庁において審判または審査の事務に5年以上従事した方は、口述試験が免除されます。

また、口述試験では法文の参照が可能です。必要な場合は、試験委員の許可を受けてから、用意されている弁理士試験用法文を確認できます。

※出典:特許庁「令和5年度弁理士試験 受験案内」、「弁理士試験の具体的実施方法について

弁理士口述試験の合格率

口述試験の合格率は、例年90~99%程度です。実際に、直近3年の口述試験の合格率は90%台で、令和2年度は99%近くなっています。

最初の試験である短答式試験は、合格率10~20%程度とかなりの難関。さらに、論文式試験も突破できるのは、短答式合格者の4分の1程度です。

口述試験は合格率が高いように感じますが、短答式・論文式試験を突破した方が受験するので納得の結果ではないでしょうか。

合格後の転職・就職や、弁理士キャリアについて考えたい方は、弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。プロがお悩みを伺います。

口述試験に落ちる可能性はある?

合格率が例年90~99%の口述試験は、「ほぼ落ちることはない」と言っても過言ではありません。ただ、合格率が100%でない以上、不合格の方もいるのが事実です。

実際に、口述試験に不合格となってしまった方から直接お話を伺ったことが何度かあります。その方々がおっしゃっていた原因は、「対策不足」や「緊張」が多かったです。

現役弁理士のとある先生は、「口述試験は短答式で問われるような知識も必要な傾向にある」「実際に私も頭が真っ白になった」といった旨のお話をされていました。

また、面接形式の口述試験は、知識だけでなくコミュニケーション能力や態度も重要です。口述試験に落ちる可能性はそこまで高くありませんが、十分に対策することが望ましいでしょう。

口述試験の対策方法

口述試験の対策方法3つをご紹介いたします。

①会派の練習会

口述試験の「練習会」を様々な会派が開催しています。

弊社をご利用いただいている弁理士の方も、参加したという方が多いです。

大体は、論文試験の合格発表後に申し込みがスタート。申し込みが殺到することもあるようなので、合格発表前から各会派の情報をチェックしておくのがおすすめです。

厳しく派閥があるわけではありませんが、出身大学OBの多い会派や、知り合いの弁理士と同じ会派に行く方が多い印象です。

会派の練習会は、知財業界に顔を売ることにも繋がります。できる限り参加してみてください。

②予備校の講習会

予備校の講習会も、口述試験の対策に有効です。講習会は全国で行われています。

内容は会派の練習会とほぼ同じ。予備校によっては想定問題集をもらえるなどの特典があるようです。

参加には費用がかかり、例えばLECで15,000円程度となっています。

口述試験に不安がある方や、会派の練習会に参加できない方、対策を重ねたい方は参加すると良いでしょう。

③受験仲間や先輩と模擬練習

受験仲間がいる方は、お互いに出題し合って練習する方法もあります。これは、弊社をご利用いただいている弁理士の方が教えてくださいました。

出題側・回答側ともに良い対策となるはずです。同じ試験を受ける者同士、切磋琢磨できます。

また、特許事務所や知財部で働いている受験生の方は、同期・先輩と口述試験の練習をすることもあるようです。先輩弁理士が身近にいる方は、練習相手になってもらうと良いでしょう。

合格後の転職・就職や、弁理士キャリアについて考えたい方は、弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。プロがお悩みを伺います。

対策時のポイント

口述試験の対策を進める際、意識していただきたいポイントが3つあります。

①なるべく早めに対策をする

口述試験対策では、条文暗記や模擬試験(練習会)に時間を費やせるかが重要です。

論文式試験の結果に自信がない方も、試験後できるだけすぐに対策を始めましょう。

会派の練習会や、予備校の講習会の情報収集も、余裕を持って早くからしておきたいところです。

②何度も模擬練習をおこなう

条文を頭に入れていても、当日試験官を前にすると緊張し、うまく答えられない方が少なくありません。

本番に近い緊張感を経験するためにも、会派の練習会や予備校の講習会をおすすめします。当日、できる限り落ち着いて臨めるよう、模擬練習で場慣れしておきましょう。

緊張で条文が抜けてしまっても、当日は法文貸与ができます。落ち着いて取り組めれば、合格率はアップするはずです。

③短答式試験の勉強内容を見返す

現役弁理士のとある先生が、口述試験では短答式試験で問われるような知識が必要になるといった話をされていました。

短答式試験~口述試験まで、同年に一気に受験している方は、そこまで問題ないかもしれません。一方で、口述試験を受ける年に短答式試験を受けない方は、意識的に復習するのがおすすめです。

短答式試験の勉強内容を見返し、知識や感覚を取り戻すのが良いでしょう。

試験本番のポイント

口述試験本番も、いくつか意識いただきたいことがあります。

まず、当日は時間に余裕を持って会場に行くのがおすすめです。会場の雰囲気を掴み、できる限り落ち着いて試験に臨めるようにしましょう。

受験生の中には、会場の雰囲気を確認するため、試験前日などに会場を見に行く方もいます。

また、口述試験は面接形式なので、試験官とのコミュニケーションも重要です。焦りや緊張で言葉に詰まり、黙ってしまうのは避けたいところ。

多少言葉に詰まっても、試験官は待ってくれるとの情報もあります。間違えるともう一度聞き返してくれるなど、サポートをしてくれる試験官もいるようです。

自信を持って本番に臨めるよう、十分に対策しておきたいですね。

合格後の転職・就職や、弁理士キャリアについて考えたい方は、弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。プロがお悩みを伺います。

過去問について

口述試験の問題テーマは、毎年公開されています。

例年、同じもしくは類似の問題テーマが出題される傾向にあります。これは、それぞれの科目で重要な概念や基本的な用語が決まっているためです。

令和4年度の問題テーマは以下の通りです。

特許・実用新案意匠商標
10/22(土)特許無効審判の請求等の取下げ意匠登録を受けることができない意匠商標権の効力・侵害
10/23(日)明細書等の記載要件と特許発明の技術的範囲職務創作・関連意匠登録要件
出典:令和4年度弁理士試験口述試験問題テーマの公表

令和3年度の問題テーマは以下の通りです。

特許・実用新案意匠商標
12/18(土)出願公開、補償金請求権意匠権、実施権商標権全般
12/19(日)拒絶査定不服審判、前置審査新規性、新規性喪失の例外、先願、関連、分割マドリッド協定の議定書及びそれに基づく特例
出典:令和3年度弁理士試験口述試験問題テーマの公表

質問の仕方こそ違えど、重要な概念は繰返し出題されています。過去問を使って対策を打つのは効果的な方法と言えます。

口述試験対策におすすめの本

最後に、口述試験の過去問題集をご紹介します。おすすめなのが、『2023年度版 弁理士試験 口述試験過去問題集』です。

過去10年分の口述試験の様子をQ&A形式で再現しており、即興でどう答えたらよいのかを端的に解説しています。 一人でも口述試験対策ができる本です。

弁理士試験 口述試験過去問題集を入する

口述試験に合格した後の動きは?

2023年度の口述試験の合格発表(最終合格発表)は、11月9日(木)の予定です。

弁理士試験に合格した後は、実務修習を修了しないと弁理士登録ができません。

また、弁理士として働く方は、転職・就職活動も本格化します。

例年、合格発表の前後で、特許事務所の求人が増加する傾向にあります。タイミングを逃さないよう、早めに転職・就職活動の準備を進めましょう。

合格後の動きについて、以下の記事でまとめて解説しています。

転職・就職活動は論文合格後のスタートがおすすめ!

弁理士としての転職・就職活動は、論文式試験の合格発表後からスタートするのが最もおすすめです。

ここ最近の受験生の動向としては、

  • 論文式試験の必須科目・選択科目の受験後~結果発表
  • 論文式試験の合格発表後

から、転職活動を行う方が多いです。このタイミングで、採用側(主に特許事務所)も、合格見込み者を対象とした採用活動を活発化させる傾向にあります。

一方で、現職が多忙な方や実務修習に集中したい方は、実務修習後に本格的に動くケースが多いです。ただし、例年1~3月頃(実務修習中~修了後)は、転職活動を行うライバル(実務経験者など)も増えるので、なかなか内定を勝ち取れない方も出ているのが実情です。

  • 転職・就職をするにあたり、何から始めれば良いか分からない
  • 求人の比較・検討~選考まで、すべて一人で行うのに不安を感じる
  • キャリアパスや自身の希望について考えきれていない

といったお悩みは、弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。業界知識の豊富なプロが、あなたの転職・就職活動を全面的にサポートいたします。

エージェントを利用するメリットとして、

  • 希望に沿った求人の紹介、書類添削、面接対策などが受けられる
  • 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
  • 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる

などがあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

エージェントの詳細

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者

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