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【令和6年度】弁理士合格後の流れ|実務修習スケジュールや就活のポイント
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by LEGAL JOB BOARD 正田
コンサルタント
- 担当職種:
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こんにちは。弁理士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の正田です。
本記事では、「弁理士試験の合格後の流れ・やること」について解説します。
弁理士合格後にやることや、実務修習などの情報を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
弁理士試験合格後の流れ・やること
令和6年度 弁理士試験の合格発表は、11月11日(月)の予定です。
合格者の受験番号は、特許庁1階掲示版および東北・中部・近畿・九州の各経済産業局知的財産室での掲示(午前10時頃~)、特許庁のホームページ(昼12時頃~)で確認できます。また、11月29日(金)の官報にも、合格者の受験番号・氏名が掲載される予定です。
弁理士試験の合格後にやることは、以下の通りです。
- 実務修習を受ける
- 弁理士としての就職活動を進める
- 弁理士登録をする
- 合格祝賀会などのイベントに参加する
試験合格後に弁理士として働くには、「実務修習」を受けなくてはなりません。実務修習の修了が弁理士登録の必須条件です。
それぞれの詳細やスケジュールなど、詳しく解説していきます。
弁理士 実務修習の内容は?
実務修習は例年、オンラインでの「集合研修」と、実務修習支援システムによる「e-ラーニング研修」で実施されます。
集合研修は演習を中心とした講義で、Zoomを使用して実施されます。受講生が提出した起案(課題)の講評を交えながら進みます。事前課題は難易度が高く、再提出になることもあるようです。
e-ラーニング研修は、コンテンツ(講義映像)を視聴する形式の研修です。コンテンツの途中には効果確認問題が設けられており、解答しながら最後まで視聴する必要があります。
実務修習は、以下の5つの課程から構成されています。
- 弁理士法および弁理士の職業倫理
- 特許および実用新案に関する理論および実務
- 意匠に関する理論および実務
- 商標に関する理論および実務
- 工業所有権に関する条約その他の弁理士の業務に関する理論および実務
(免除が認められている課程は除いて)全課程で全課目の単位を修得しなければなりません。 修了できなかった場合、取得単位を翌年度以降に持ち越すことはできないので注意が必要です。
弁理士 実務修習のスケジュール
令和6年度の実務修習のスケジュールや詳細は、まだ発表されていません。例年通りであれば、2024年11月頃に発表されると思われます。
参考までに、令和5年度のスケジュールを掲載します。試験スケジュールなどを鑑みると、令和6年度も同じような日程になるのではないでしょうか。
e-ラーニング研修
令和5年度の配信期間は、2023年12月8日(金)~2024年2月29日(木)でした。
集合研修
6コースに分かれており、令和5年度は以下のようなスケジュールで実施されました。
コース名 | 日数 | 時間帯 | 実施日 |
---|---|---|---|
東京・金曜コース | 5日 | 昼間 | 2024年1月12日・19日・26日、2月2日・9日 |
東京・土曜コース | 5日 | 昼間 | 2024年1月13日・20日・27日、2月3日・10日 |
東京・夜間コース(木・金曜) | 9日 | 夜間 | 2024年1月12日・18日・19日・25日・26日、2月1日・2日・8日・9日 |
東京・集中コース(月~金曜) | 5日 | 昼間 | 2024年1月29日~2月2日 |
大阪・土曜コース | 5日 | 昼間 | 2024年1月13日・20日・27日、2月3日・10日 |
名古屋・土曜コース | 5日 | 昼間 | 2024年1月13日・20日・27日、2月3日・10日 |
弁理士 実務修習の申込方法や受講料
下記のいずれかに当てはまる方が、実務修習の対象者(受講資格)となります。
- 弁理士試験に合格した方
- 弁護士となる資格を有する方
- 特許庁で審判官または審査官に従事した期間が通算7年以上の方
例年、受講申請書の受付期間は短く、合格発表から時間がありませんのでご注意ください。受講料は118,000円。大まかな申込手順は次の通りです。
- 受講申請書・一部免除申請書の作成:
日本弁理士会HP上に公開されるWEBフォームで申請書を作成。 - 受講料の納付:
申請書の提出前に、受講料118,000円を指定の銀行口座に振り込む。 - 振込票の写しの添付:
振込票の写し(ご利用明細書等のコピー)を受講申請書に添付する。 - 申請書類の送付:
申請書に必要事項を記入し、配達証明郵便で日本弁理士会事務局に郵送。 - 特別措置に関する申出について(希望者のみ):
身体障害等の理由で、受講時に特別処置を希望する場合のみ申請書を作成。
実務修習は働きながら受けられる?受けないとどうなる?
例年多くの方が働きながら実務修習を受講しています。受講者である弁理士試験の合格者のうち、約8割は会社員・特許技術者・公務員などの社会人です。
働きながらの実務修習はハードかもしれませんが、勤務先・家族などの周囲の理解が得られれば、きちんと修了することは十分に可能でしょう。
また、実務修習を受けないと弁理士登録ができず、弁理士として働くことができません。弁理士試験に合格した後、弁理士として働きたい方は実務修習を受ける必要があります。
合格年度以降の実務修習を受けることも可能ですが、合格後の知識が豊富なタイミングで受講するのがベターでしょう。
就活のタイミング・ポイント
ここ最近の受験生の動向としては、
- 論文式試験の必須科目・選択科目の受験後~結果発表
- 論文式試験の合格発表後
から、弁理士としての転職・就職活動を行う方が多いです。このタイミングで、採用側(主に特許事務所)も、合格見込み者を対象とした採用活動を活発化させる傾向にあります。
就職・転職活動をスタートするにあたり、
- 弁理士としてのキャリアプランを考えられていない
- 特許事務所・企業選びで失敗したくない
- 求人探し~選考まで、すべて一人で行うのが不安
といった方は、弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
業界に精通したエージェントが、転職活動や職場選びのサポートを行なっております。情報収集や相談のみでご利用いただけます。お気軽にお問い合わせください。
弁理士登録の方法・費用
弁理士として働くためには、日本弁理士会への登録が必須です。仮に、試験に合格して実務修習を修了していても、弁理士登録をしなければ「弁理士の独占業務」を行うことはできません。
ほとんどの方が、実務修習の修了後に弁理士登録を行います。必要書類を日本弁理士会に提出すると審査が行われ、執行役員会で登録の可否が決定されるという流れです。登録費用としては、登録免許税と登録料・会費の計110,800円が必要になります。
弁理士登録について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。