弁理士試験の参考書・テキストおすすめ8選!合格者に聞いた勉強のコツも紹介
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁理士・知財職種に特化したキャリア支援を行う「リーガルジョブボード」の三島です。
本記事では、「弁理士試験の対策におすすめの参考書・テキスト8選」を紹介します。
現役弁理士の方に伺った情報、令和6年度 弁理士試験合格者の方へのアンケートの内容をもとに選定しております。
※試験全般、短答式試験、論文式試験、口述試験ごとに紹介します。気になる箇所からご覧ください。合格者に聞いた「勉強のコツ・工夫したこと」もあわせて紹介します。
この記事の目次
弁理士試験対策全般でおすすめな本
まずは「試験全般」の対策本からご紹介します。
「弁理士スタートアップテキスト〈第2版〉」
「知的財産」とは何か?からはじまり、弁理士試験に出てくる各法律の内容と違いについて図や表を多く用いて、分かりやすく解説しています。
弁理士受験を始める前の知的財産制度の全体像を把握したい方、弁理士受験を受けようか迷っている方におすすめな本です。
「宮口式 弁理士試験一発合格バイブル」
弁理士受験を確実に突破するためのノウハウが、法律・制度毎にまとめられています。 弁理士受験勉強の計画を立てたいと思っている方におすすめな本です。
短答試験対策におすすめな本
続いて、短答試験の対策におすすめの本をまとめます。
「出題例に学ぶ 弁理士短答用語マスター」
短答試験で頻出する用語の意味を、例題とともにまとめている本です。この本を読むことで、短答試験で出てくる用語の意味と問われ方を一通りマスターすることができます。
「弁理士試験 体系別短答過去問」
10年分の過去問が収録されており、問題量が豊富な点、法改正による変更点も記載されている点でおすすめな本です。実践演習の際には欠かせない本と言えるでしょう。
論述試験対策におすすめな本
次に、論文式試験の対策におすすめの本をご紹介します。
「弁理士試験 論文マニュアル」
「論述試験の回答方法」と「回答するのに必要な知識」を、体系的に学ぶことができます。模範解答だけでなく、解答の中で外してはいけない点も記載されているため、効率的に論述対策を進めることができます。
「弁理士試験 論文式試験 過去問題集」
論述試験前の実践演習をするために、おすすめな本です。 上述の「弁理士試験 論文マニュアル」同様、解答する上で外してはいけないポイントについて簡潔にまとめられています。
働きながら弁理士を目指すことを検討されている場合、特許技術者への転職を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
特許技術者とは、特許事務所で弁理士の補助業務を行う職種です。多くの特許事務所は、弁理士受験生に理解があり、配慮・サポートしてもらえる傾向にあります。
口述試験対策におすすめな本
最後に、口述試験の対策におすすめの本をまとめます。
「弁理士試験 口述試験バイブル」
口述試験の問われ方と、解答例が簡潔に示されています。過去問の中から特に需要なテーマに絞り込んで解説しているため、効率よく口述試験対策を進めることができます。
「弁理士試験 口述試験過去問題集」
口述試験の様子をQ&A形式で再現しているため、即興でどう答えたらよいのかを端的に解説しています。一人でも口述試験対策ができる点でおすすめな本です。
番外編:その他のおすすめ教材など
リーガルジョブマガジン編集部では、令和6年度 弁理士試験合格者32名を対象に、受験勉強に関する調査を実施しました。
そこで、紹介した参考書・テキストの他にも、おすすめの教材として下記のような回答がありました(一部抜粋)。
- 宮口聡の『理想と現実』答案 論文過去問29年分
- 弁理士試験 四法横断法文集
- ケータイ弁理士
- LECのテキスト全般
- 資格スクエアの教材・アプリ など
弁理士試験合格者に聞いた“勉強のコツ・工夫したこと”
リーガルジョブマガジン編集部では、令和6年度 弁理士試験合格者32名を対象に、受験勉強に関する調査を実施しました。
受験勉強にあたっての「勉強のコツ・工夫していたこと」として、以下のような回答がありました(一部抜粋)。
- 隙間時間に予備校の講義音声を聞くこと
- 通勤電車の中で、条文集を読み込んでいました。
- とにかく演習を積む。短答を舐めない。論文を過度に意識しない。
- 移動中に暗記系の勉強を進めるのが良かったと思います。
- スマホアプリで隙間時間をとにかく活用
- Webアプリで必ず学習記録を付けて、週の目標時間とモチベーション維持しました。
- メリハリをつけて、朝型の勉強生活をする など
合格者の声も参考にしていただきながら、自身に合った勉強方法を確立いただければと思います。
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働きながら弁理士試験に合格する人の割合は?
弁理士試験の合格者のうち、多くの方は既に働いている方です。令和5年の合格者は、約9割が働きながら受験していました。
「特許事務所」という方のほとんどは、特許技術者として働いていらっしゃいます。特許技術者として働きながら弁理士を目指す方が一定数いるのは、業界的に「実務経験」も重視されているためです。
また、多くの特許事務所では、試験関連スケジュールを優先させてくれるなど、受験生に理解があり協力的です。そのため、一般企業などで働くよりも、弁理士受験に集中しやすい傾向にあります。
未経験から弁理士・知財業界にチャレンジしたい方へ
弁理士・知財業界への転職に関連し、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 働きながらの弁理士受験について詳しく知りたい
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