弁理士
30代未経験でも弁理士に転職できる理由や弁理士になる方法を解説

30代未経験でも弁理士に転職できる理由や弁理士になる方法を解説

by LEGAL JOB BOARD 三島善太

転職エージェント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者
30代未経験でも弁理士に転職できる理由や弁理士になる方法を解説

こんにちは。弁理士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。

一般的に日本の転職市場では「35歳限界説」が存在し、30代にて未経験職種・業界に就職するハードルは高いのが実情です。

しかし弁理士はそうではありません。弁理士資格を持つ方は、30代であっても「売り手人材」と見なされ、むしろ30代の弁理士を欲しがる特許事務所や企業は多いのです。

そこで本記事では「30代・未経験でも弁理士を目指せる理由」について解説します。具体的には以下のような内容です。

これから弁理士を目指そうとお考えの方や、弁理士や知財関連の仕事に興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。

また、弊社ではキャリア相談も実施しております。資格取得を目指している方だけではなく、弁理士など知財職種が気になるけどすぐに転職は考えていないという方も大歓迎です。

▼個別相談を受付中です

30代の弁理士は若手人材

弁理士合格者の平均年齢は、34.3歳(2023年度)です。弁護士や医師などの他の難関資格に比べて、そもそもの合格者の平均年齢が高めです。

令和5年度弁理士試験最終合格者統計によると弁理士合格者のうち、30代が占める割合は47.3%であり、約半数の人が30代に弁理士としてのキャリアをスタートしています。

また、日本弁理士会会員の分布状況によると、弁理士の登録者における40代の32.9%、50代の31.3%と比べても、30代の割合はわずか8.2%(2023年12月時点)であり、若手人材が枯渇しているのが知財業界の現状です。

30代以下の若手弁理士が枯渇している理由

現在30代以下の若手弁理士が枯渇している理由は以下の通りです。

弁理士試験が難しいから

弁理士資格は合格率7~8%台の難関資格であり、数年かかって合格する方が多いです。また9割近くの方は働きながら弁理士を目指しています。

そのため合格するタイミングがどうしても30代以降になりがちなのです。弁理士資格の難易度や勉強時間・働きながら弁理士を目指せる理由については以下の記事をご覧ください。

弁理士の認知があまり広まっていないから

学生の間で弁理士の存在や魅力について広く知る機会はあまり多くありません。そのため他資格と比べて、社会人になってから受験勉強を始める方が多いです。

そのため、30代にて弁理士資格を取得することの希少性が生じており、弁理士の場合は30代でも若手人材と見なされるのです。

特許事務所において弁理士資格なしで弁理士の補助業務(実務)の経験が積める「特許技術者」という職種もあります。

特許技術者としての経験があると、弁理士資格を取得したときの年収や転職活動で有利に働く場合があります。

30代弁理士の市場価値は高い

30代弁理士は「売り手人材」と見なされ、就職・転職において有利な立場となっています。これは、20代に比べて以下の要素を兼ね備えていると見なされることが多いからです。

  • ビジネスコミュニケーションスキル
  • メーカーでの研究・開発経験
  • エンジニアスキル
  • ビジネス英語力
  • 知財業界での実務経験

そのため、知財業界でも早期に活躍が見込める人材と判断されることとなり、結果的に「30代弁理士の市場価値は高い」ということになるのです。

30代弁理士の年収は上昇中

30代弁理士は売り手人材のため、年収相場も上昇傾向にあります。特に組織の若返りを図りたい特許事務所や企業知財部では、30代弁理士の年収を高く設定する傾向にあります。

実際に30代になって弁理士資格を取得し、一流大学出身の方や大手企業にて研究開発などに従事していた方の場合、初年度から年収550万円~600万円が支給されるというケースがありました。

また実務経験を積んでいくと、30代であっても年収1000万円以上を目指すことも十分可能な業界となっています。

30代で弁理士を目指す方へのアドバイス

実務経験がない方の場合、資格を取得してもすぐに年収アップへ繋がるかというとそうではありません。なぜなら、知財業界では弁理士資格の有無に加えて、実務経験やスキルも重要視されているからです。

仮に、30代・実務未経験で弁理士となった場合、それまでの年収とギャップが生じる可能性があります。

そのため、弁理士合格を目指しながら、特許事務所で特許技術者として実務経験を積むのがおすすめです。その方が、実務未経験で弁理士になるよりも、年収やスキル面でプラスに働くでしょう。

特許技術者とは、特許事務所において、弁理士資格なしで弁理士の補助業務(実務)の経験が積める職種です。特許技術者として働きながら弁理士を目指す方が多く、資格なしで就職できます。

資格取得前に、特許技術者としてのキャリアを検討したいとお考えの方は、「リーガルジョブボード」の特許技術者専任エージェントにぜひお気軽にご相談ください。

30代から弁理士を目指すには?

30代で弁理士資格を取得するためには、とにかく短期間で集中して受験勉強に臨むことです。20代よりも時間に余裕がないことを念頭に置き、できれば2~3回以内で合格するように力を注ぐようにしましょう。

具体的なコツは、以下の通りです。

  • 受験勉強時間の確保(平日は最低5時間、休日は10時間以上確保する。)
  • いつまでに何をすべきかを明確にしてから受験勉強に臨む

また、特許技術者としての経験があると、弁理士資格を取得したときの年収や転職活動で有利に働く場合があります。

実際、どのような求人があるのかを下記からチェックしていただけますのでぜひ参考にしてください。

弁理士を目指すべきかお悩みの方へ

弁理士になることを検討する中で、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?

  • 自分の経歴・経験で、弁理士になれるのか知りたい
  • 転職で年収がどれくらい変動するのか知りたい
  • 弁理士としてやっていけるのか不安

これらのお悩みは、弁理士・知財専門エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロが、あなたの転職活動を全面的にサポートいたします。

エージェントを利用するメリットとして、

  • 自身に適したスケジュールで転職活動が進められる
  • 希望に沿った求人の紹介、書類添削、面接対策などが受けられる
  • 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
  • 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる

などがあります。転職活動に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けたい方は、ぜひご活用ください。

エージェント利用のメリット

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 三島善太

転職エージェント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者

リーガルジョブボードの弁理士や特許技術者・企業知財部などの知的財産分野を専門とした転職エージェント。多数の紹介実績を持つ。希望に沿った就職・転職先の紹介や、 転職相談会・キャリアカウンセリングを随時開催中。転職のちょっとした疑問や心配ごとでもご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。

この記事をシェアする

関連する記事

このサイトの監修者・著者