特許事務のリアルな年収｜経験年数･年齢･エリア別に解説
by LEGAL JOB BOARD 坂口
コンサルタント
こんにちは。特許事務に特化したキャリア支援を行う「リーガルジョブボード」の坂口です。
本記事では、「特許事務の年収」について、以下のような内容を解説します。
特許事務の年収について、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
あわせて読みたい記事
この記事の目次
特許事務の平均年収は？
特許事務の平均年収は350～400万円程度です。ただし、年収は以下の要素によって多少の変化が生じます。
①勤務形態
②経験年数
③年齢
④勤務エリア
そこで、これらの要素に基づいた「特許事務の年収」を詳しく見ていきます。
勤務形態＆経験の有無に応じた年収
まずは、「勤務形態」と「実務経験の有無」に応じた年収の目安を紹介します。以下の表をご覧ください。
| 勤務形態・働き方 | 実務経験 | 年収目安 |
|---|---|---|
| フルタイム・正社員 | 経験あり | 350～400万円 程度 |
| フルタイム・正社員 | 経験なし | 300〜350万円 程度 |
| 時短・正社員 or 契約社員 | 経験あり | 250～300万円 程度 |
| パート | 経験あり | 時給1,500円 程度 |
フルタイムの正社員として働く場合、「実務経験あり」なら年収400万円も目指せます。未経験は300〜350万円程度からのスタートになるケースが多いです。
時短勤務の場合、勤務時間や勤務先の条件次第では、年収300万円程度も目指せるでしょう。
パートの時給目安は1,500円くらいですが、個人の経験・能力に応じて変動します。
経験年数に応じた年収
続いて、特許事務としての「経験年数」に応じた年収の目安を紹介します。
| 経験年数 | 年収目安 |
|---|---|
| 未経験 | 300万円 程度 |
| 3年程度 | 320万円 程度 |
| 5年程度 | 350万円 程度 |
| 10年程度 | 400万円 程度 |
| 10年以上 | 450万円～ 程度 |
実務経験5年で年収350万円、10年で年収400万円が大体の目安です。
特許事務は一般的に、経験3年以上で「経験者」とみなされます。そして、経験年数が長くなるほど、年収がアップしていく傾向にあります。
また、ある程度の経験を積むと、新人教育担当やチームリーダーといったポジションを任される可能性も。そういった役割を担うと、手当などが付与されて、さらに年収が上がるケースもあります。
キャリアアドバイザー 坂口
年齢に応じた年収
「年齢」に応じた年収の目安も紹介します。
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 20代前半 | 350万円 程度 |
| 20代後半～30代前半 | 350～400万円 程度 |
| 30代後半 | 400～430万円 程度 |
| 40～50代 | 450～500万円 程度 |
特許事務は年齢と経験値が比例することが多いので、年齢とともに年収も上がっていく傾向にあります。
40～50代で経験を積んでおり、事務所の在籍歴も長い方であれば、年収450～500万円程度になるケースもあります。
勤務エリアに応じた年収
最後に、勤務する「エリア・地域」に応じた年収の目安を紹介します。
| 勤務エリア | 年収目安 | 上限目安 | 下限目安 |
|---|---|---|---|
| 東京・大阪 | 350～400万円 | 500万円 | 300万円 |
| その他 | 300～400万円 | 450万円 | 280万円 |
「東京・大阪」と「その他のエリア」では、年収の上限目安に50万円、下限目安に20万円ほどの差があります。
ただし、エリアよりも所属する事務所や経験・能力の方が年収に与える影響は大きいでしょう。
キャリアアドバイザー 坂口
特許事務と一般事務の年収を比較
一般事務に比べ、特許事務は専門的な仕事であり、その分給与も高い傾向にあります。
2023年にdodaが発表した調査によると、一般事務の平均年収は345万円。一方で、特許事務の平均年収は350～400万円程度と、特許事務の方が平均年収が高くなっています。
サポート業務がメインな点は共通していますが、特許に関する事務全般を担当する特許事務は、専門的な知識が必要です。海外案件を扱う特許事務所では英語力も求められます。
「英語力を活かして働きたい」「専門性の高い仕事がしたい」といった方は、特許事務に向いているでしょう。詳しい業務内容などは、以下の記事をご覧ください。
あわせて読みたい記事
特許事務の転職はリーガルジョブボードにお任せください
特許事務への転職を検討されている方や、特許事務として働かれている方で、
- 自身の経歴やスキルで、実際に応募できる求人を選定して欲しい
- 育児・介護などに理解のある、働きやすい職場が知りたい
- 年収アップ、残業減など、転職で叶えたい目的がある
といった場合には、リーガルジョブボードの特許事務専門キャリアアドバイザーまで、お気軽にご相談ください。
キャリアアドバイザー 坂口
あわせて読みたい記事
▼リーガルジョブマガジンとは
特許事務・知財職種の転職やキャリアに関するお役立ち情報、業界知識・動向、インタビュー記事などを発信するメディアです。
記事一覧を見る
参考文献
