土地家屋調査士とは?仕事内容や年収、なる方法を解説!
by LEGAL JOB BOARD 堀内
コンサルタント
- 担当職種:
- 土地家屋調査士の仕事内容・業務の流れ
- 年収や残業時間の目安
- 土地家屋調査士に向いている人の特徴
この記事の目次
土地家屋調査士とは?
土地家屋調査士とは、不動産登記に必要な「土地や建物に関する調査・測量・申請手続き」などを行う職種です。
土地家屋調査士の仕事内容・業務の流れ
土地家屋調査士の主な仕事・業務の流れを解説します。
依頼者に測量の図面や報告書等を納品し、案件完了となります。
不動産登記は、表示に関する登記(表題部)と権利に関する登記(権利部)に分かれています。
その中で土地家屋調査士が扱うのは表示に関する登記で、この「表示に関する登記の手続」と「筆界特定手続の代理及び書類作成」は、土地家屋調査士の独占業務です。
土地家屋調査士の平均年収・残業時間
土地家屋調査士の年収や残業時間について解説します。
平均年収
勤務先や経験年数などによりますが、土地家屋調査士の平均年収は500〜600万円程度です。ちなみに、未経験の方の初年度年収は350~400万円程度のケースが多いです。
土地家屋調査士業界は、できる業務の範囲で年収が決まる傾向にあります。
年収やボーナスなどについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
残業時間
土地家屋調査士の残業時間は、月30~40時間程度が目安です。
最近では残業時間を減らすために所員数を増やしたり、業務を分業制にすることで業務効率化を進める事務所様も増えてきました。
土地家屋調査士の残業については下記の記事で詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。
土地家屋調査士に向いている人
土地家屋調査士に向いている人や、実際に求められる人の特徴を3つ紹介します。
体力に自信がある方
土地家屋調査士の仕事には現場での測量も含まれます。特に夏や冬の測量はハードだと言われています。
また、測量で重い機械を持ったり、確定測量で確定杭というコンクリートの杭を地面に押し入れる作業を行ったりします。
このような点に加え、複数の依頼を同時に抱えることもあり、体力があるに越したことはないでしょう。
コミュニケーション能力が高い方
土地家屋調査士の仕事は、専門性やスキルに加え、コミュニケーション能力も求められます。
それは、境界立会いという業務があるためです。土地家屋調査士の独占業務である境界立会いでは、隣接する土地の所有者に立ち会ってもらい、境界を確定する(了承を得る)必要があります。
内勤・外勤バランス良く仕事がしたい方
土地家屋調査士は、資料調査や図面作成、登記申請といった内勤と、測量や境界立会いといった外勤の両方を行います。
内勤と外勤、黙々と取り組む作業とコミュニケーションが必要な作業、どちらも行いたい方は土地家屋調査士に向いているでしょう。
土地家屋調査士になるべきか迷っている方や、自身に適性があるか知りたい方は土地家屋調査士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
土地家屋調査士になるには?
土地家屋調査士になるためには、まず土地家屋調査士資格を取得する必要があります。
土地家屋調査士試験には、年齢や学歴、実務経験などの受験資格は定められておらず、誰でも受験できます。ただ、試験の難易度が高く、合格率は例年8~9%程度です。
土地家屋調査士試験について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
土地家屋調査士の人数・男女比・年齢層
日本土地家屋調査士会連合会によると、令和3年4月時点での会員数は16,141人です。うち3.2%にあたる521人が女性会員となっています。
令和3年4月時点で、会員の年代構成は20~80代までかなり幅広く、40代以上が9割以上を占めています。
一方で、令和2年度に新規登録をした会員は、20~30代が約4割でした。
土地家屋調査士は文系・理系どちらが向いている?
土地家屋調査士はデータや数字を扱う仕事ですが、文系出身の方でも土地家屋調査士として活躍できます。図面作成や必要な計算はソフトを用いて行うため、ソフトの使い方を習得できれば問題なく作業可能です。
ただ、土地家屋調査士試験(の問題)を突破する必要があること、測量やデータ処理、図面作成ではミリ単位の精度が求められることから、人によってある程度の向き不向きはあるでしょう。
土地家屋調査士の仕事が気になっている方
土地家屋調査士の仕事が気になっている方や、士業の資格を取得してキャリアアップを目指したい方など、以下のようなお悩みはありませんか?
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参考文献
- 日本土地家屋調査士会連合会「土地家屋調査士とは」
- 法務省「令和5年度 土地家屋調査士試験 受験案内書」
- 法務省「令和4年度 土地家屋調査士試験の最終結果について」
- 日本土地家屋調査士会連合会「土地家屋調査士白書2022」