【土地家屋調査士】試験の難易度や働きながら取得する方法
by LEGAL JOB BOARD 堀内
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。土地家屋調査士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の堀内です。
今回は、「調査士試験の難易度や働きながらの取得方法」について解説します。
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この記事の目次
土地家屋調査士試験の難易度
土地家屋調査士試験の難易度は高めです。
実際試験の合格率は、近年9~10%の間で推移しており、令和5年の土地家屋調査士試験の合格率は9.66%でした。
土地家屋調査士試験に合格に必要な勉強時間は、1,000時間と言われており、合格率や勉強時間からみても、簡単には取得できない資格ということがわかります。
難しいと言われている試験のポイント
「土地家屋調査士試験の難所」とも言われている理由を解説していきます。
①細かい計算や図面作成
土地家屋調査士試験は計算や作図を行う場面があり、多くの方はそれらに時間をとられる傾向があります。
書式問題の計算問題には、三角関数や複素数の知識が必要で苦手という方も多くいらっしゃいます。
また図面作成では、ズレや未記入があると減点になります。しかし、試験時間には限りがあるためゆっくりと作成している時間はありません。
早く正確に完成させるために、図面作成の練習は必要です。
②試験の時間が短い
- 午前の部→2時間(択一式問題が10問で10点満点、記述式問題が1問で40点満点)
- 午後の部→2時間半(択一式問題が20問で50点満点、記述式問題が2問で50点満点)
午前の部の問題数は2時間で「択一式問題が10問、記述式問題が1問」に対して、午後の部は2時間30分で「択一式問題が20問、記述式問題が2問」と、問題数に対して試験時間が短い印象です。
図面を最後まで完成できずに終わるという方も少なくないため、問題を解く速さも重要です。
試験のペース配分がうまくできず時間が足りなかった、ギリギリになって見直しできなかったとならないためにも、うまく時間を使うことが合格のカギとなります。
③択一式と記述式どちらも「基準点」と「合格点」を超えなければならない
土地家屋調査士試験に合格するためには、択一式と記述式のどちらの試験も「基準点」と「合格点」を超える必要があります。
「基準点」とは足切り点のことです。これは択一式と記述式のどちらにも設定されています。
例えば、合計の点数が「合格点」を超えていても、択一式で「基準点」を超え、記述式で「基準点」を超えられないと不合格になります。
そういった試験のルールも、土地家屋調査士試験の難易度を上げています。
他資格との比較
上記でもお話した通り、土地家屋調査士試験に合格するために必要な勉強時間は1,000時間と言われています。
下記では様々な不動産関連の資格と勉強時間を比べてみました。
比較してみると、不動産関係の資格の中でも難易度が高いことがわかります。
土地家屋調査士試験の概要
土地家屋調査士試験は、毎年10月に行われる筆記試験と、翌年1月に行われる口述試験で構成されています。
筆記試験は相対評価となっており、上位の約400名程度が合格となります。
筆記試験の合格者のみが翌年の口述試験に進むことができ、口述試験も通過すれば土地家屋調査士となる資格を得ることができます。
試験の詳細は下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
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土地家屋調査士試験の午前試験を免除する方法
土地家屋調査士の筆記試験は午前と午後の部に分かれています。
その中でも午前の部はレベルが高い問題の出題が多く、対策も難しいと言われていますが、その午前の部を免除する方法があります。
それは、下記のいずれかの資格を保有することです。
- 測量士
- 測量士補
- 一級建築士
- 二級建築士
その中でも、「測量士補」は比較的難易度が低いため、まずは測量士補を取得してから土地家屋調査士資格に挑戦するという方も少なくありません。
土地家屋調査士補助者は資格は必要ない
土地家屋調査士資格を取得するのは難易度が高いですが、土地家屋調査士補助者であれば資格なしで業界で働くことが可能です。
土地家屋調査士補助者とは、土地家屋調査士の補助をする人と言われています。
あくまでも「補助」がメインのイメージですが、実際にやっている業務は独占業務を除いてほとんど同じということが多いです。
業界に入ってから「やっぱり自分に合わなかった」と後悔をしないためにも、土地家屋調査士補助者からスタートをして土地家屋調査士資格の取得を目指すという方もいらっしゃいます。
中には、高収入を得ている補助者の方もいらっしゃいます。その理由は下記で解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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