司法書士の仕事「相続」の業務内容|1日の流れや忙しさも解説
by LEGAL JOB BOARD 金森
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。司法書士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の金森です。
本記事では、司法書士の実務「相続業務」について解説します。
相続業務を取り扱う司法書士事務所に転職した場合、どのような業務内容や働き方になるのか、具体的に解説しています。
本記事を読むことで、相続業務メインの司法書士事務所にで実際に働くイメージがつきやすくなるはずです。
この記事の目次
相続とは?
相続とは、亡くなった人物の財産を身内がもらい受ける制度です。相続業務における司法書士の役割は、相続・遺言に関する業務に携わりトラブルを防いだり解決すること。
相続時に兄弟同士の遺産相続で揉めたり、複数の相続人がいる場合の相続財産の受け取りの割合で揉めることが多々あり、第三者の司法書士が間に入ることでスムーズに相続業務が行えます。
司法書士が行う相続の業務内容や1日の流れ・働き方
司法書士が行う相続・遺言に関する業務は下記の通り。
- 遺産分割協議書の作成
- 相続登記の申請、それに付随する業務
- 戸籍の収集、相続関係説明図作成などの相続人調査
- 遺言作成に関する相談
- 遺言書の検認申立
- 遺言執行者を選任する手続きに関する書類作成
- 相続放棄手続き(財産より負債が多い場合)
- 特別代理人の選任申立(相続人に未成年者がいる場合)
- 不在者の財産管理人選任申立(相続人に行方不明者がいる場合)
- 遺産分割調停の申立(相続で争いになってしまった場合)
また1日の流れは以下のような内容です。
【1日の流れ】
9:00 始業(メールのチェックや返信・アポイントの確認など。)
10:00 財産調査で役所へ
13:00 昼食
14:00 クライアント面談
16:30 デスクワーク
19:00 退勤
相続メインの司法書士事務所の忙しさ
相続案件を多く抱える事務所は、いそがしい印象です。
それは、亡くなった人物の財産がどのくらいあるのか、相続人には誰がいるのかなど調査するために半年かかる場合があり、なかなか先が読めないため。
また、調査に時間がかかるだけではなく、親族同士で揉めなかなか先に進めない案件もあります。
思い通りに進めることができない分、バタバタすることが多く忙しいと感じます。
相続メインの事務所で働くメリット・デメリット
コミュニケーション能力や営業力を磨けることが、相続メインの事務所で働くメリットです。
それは、相続業務は対人の業務がほとんどだからです。
案件によって、相続人の状況は変わってくるので、毎回同じように業務をやっていくわけではありません。
状況に合わせて提案したり、トラブルをかさねることで、司法書士として着実に力をつけることができます。
デメリットは、1つの案件に時間がかかることです。
財産の調査や、相続人が揉めて時間がかかってしまうと、その分なかなか報酬にならず売り上げが上がらないため不安になることも。
また、かかった時間のわりに報酬が少なかったり、そもそも料金が発生しない案件があったりと、数字に繋がらないことがあるのもデメリットの1つです。
相続に向いている人
相続業務は、毎日同じ業務をこなすより、日々違う業務をおこないたい人に向いています。
それは、登記業務と違い、相続業務は依頼人により行う業務が異なるためです。
また、独立を目指している人も相続業務に向いています。
上記でお話ししたように、相続業務はコミュニケーションや営業力を磨くことができます。
そのため、能力を高めたい人は相続業務がおすすめです。
相続業務はトレンド業務の1つ
相続業務は、成年後見制度と並んで、司法書士の中でトレンド業務です。
それは、高齢化が進む現代において需要のある案件のため。
その様な事情もあり、相続をメインとする事務所に入所したいと希望する求職者が増えてきた印象です。
相続業務は、未経験でいきなりおこなうよりも登記業務を一通りできるように経験を積んでおいた方がいいです。
それは、不動産を相続する時に登記業務が必要になるため。
また、トラブルが起こったときに対応でき、司法書士としてアドバイスや提案ができる能力が必要です。
なので、相続業務をメインとしてキャリアを積みたいと考える未経験司法書士は、まず登記業務が多い事務所で経験を積むのも1つです。
相続業務が経験できる事務所を紹介
相続業務が経験できる司法書士事務所を紹介します。
各事務所のリンクからインタビュー記事がご覧いただけます。
▶︎ 司法書士法人 NCP
▶︎ 司法書士法人 花沢事務所
相続業務に携わりたいとお考えの方へ
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