絶対に避けたいブラック司法書士事務所の特徴と見分け方について
by LEGAL JOB BOARD 稲田
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。司法書士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の稲田です。
本記事では「ブラック司法書士事務所の見極め方・回避方法」を解説します。
就職・転職後に後悔しない職場選びをしたい方や、ブラック事務所を回避したい方は、ぜひご一読ください。
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ブラック司法書士事務所の定義
ブラックな司法書士事務所の回避方法をご紹介する前に、「ブラックの定義」をまとめておきます。一般的にブラック事務所というのは、以下のような職場を表します。
残業代が出ない事務所
残業代が出ない事務所はブラックと定義します。
司法書士業界は、他の業界に比べて残業が多い傾向にあります。そのような背景もあり、残業代が一切出ないとなれば労働意欲に大きく影響すると言えます。
「みなし残業」を設けている事務所でも、「みなし残業時間を超過した分の残業時間」に対しては残業代を支払う必要がありますが、みなし時間を超過した分の残業代が出ない事務所も存在しています。
そのため、気になる事務所・求人がある場合には、司法書士専門エージェントなどから、残業・待遇・働き方関連の情報をしっかりと収集されることを推奨いたします。
過度な残業を強いられる事務所
過度な残業が発生しがちな職場もブラックと定義します。
一般的に過労死ラインと言われる残業時間は、月間80時間以上。月間80時間以上というのはつまり「1日あたり4時間以上の残業をしている」ことを指します。1日4時間以上の残業が恒常化している場合は、ブラック事務所と言わざるを得ないと思います。
- 入社から毎日終電に間に合わない
- 休日も出社を強要される(そういう雰囲気がある)
など、明らかに体調を崩してしまうレベルの事務所は要注意です。
パワハラが横行している事務所
パワハラが横行している事務所は、ブラック事務所にあたります。
そういった事務所は減少傾向にあるものの、残念ながら以下のようなケースもまだ存在します。
- 通常では考えられない仕事量をあえて渡される
- 新人司法書士だが、仕事を一切教えてもらえない
考え方や感じ方は人によって異なる部分もあるかと思いますが、つらい思い・働き方を強いられる職場は避けたいところです。
雇用契約書がない(もしくは曖昧な)事務所
雇用契約書がない・もしくは内容が曖昧な事務所は要注意です。
雇用契約書とは、雇用条件が明記された書類を指します。雇用条件とは以下のような項目です。
- 年収・給与
- 休日
- みなし残業時間(あれば)
- 残業手当
- 退職日を申し出る必要がある日程
- その他待遇に関する内容
といった雇用条件に関する内容です。司法書士事務所が司法書士を採用した場合、雇用契約書を必ず作成しなければなりません。これは法律で定められています。
雇用契約書を交わさず、雇用条件の確認を怠ってしまうと、以下のようなトラブルを引き起こすリスクがあります。
- 残業手当がなく、残業は多いけど残業代が一切でなかった
- 退職希望の場合は半年前に申出る必要があると記載されており、雇用契約書を交わしたときに気づいておらず、退職する時に早く辞めたいといったところトラブルになった
- 休日の記載がなく、裁量で働く事務所だったため土日関係なく働く日が多くなった
雇用契約書は、内定をいただいた時点で必ず交わしましょう。
ブラック事務所を回避する方法
それでは、就職活動や転職活動でブラック司法書士事務所を回避するため、注意すべきポイントを解説します。
複数の司法書士事務所の選考を受ける
複数の事務所の選考を受けることで比較対象ができ、労働条件や事務所の雰囲気などの良し悪しを判断しやすくなります。
特に業界未経験から司法書士事務所に就職される方などは、あえて複数の事務所の選考を受け、しっかりと比較検討されることをおすすめします。
1事務所のみの選考を受け、いざ入ってみたら思ってた職場環境・働き方とギャップがあったという方も一定数いらっしゃいます。
より自分に合った事務所を選ぶためにも、複数の事務所を見てみることは有効な手段でしょう。
また、複数の選考を同時並行で進める際には、司法書士専門エージェントの活用もご検討ください。
同期・先輩司法書士から情報収集をする
司法書士は横のつながりが深い職種です。同期や先輩の司法書士に、気になる司法書士事務所の実情を聞いてみるのも一つの手段です。
仮に直接つながりのある司法書士が情報を知らなくても、知り合いなどを介して人伝いで情報を得られる可能性もあります。
気になる事務所があれば、司法書士の知り合いにそれとなく聞いてみるのも良いかもしれません。「残業が多くて大変」「頑張りと給与が見合っていない」など、内情を知れる可能性があります。
司法書士専門エージェントから情報収集をする
リーガルジョブボードのような司法書士専門エージェントであれば、多くの司法書士事務所・司法書士の先生方と接点があり、業界事情にも精通しています。
エージェントとは、就職・転職活動を全面的にサポートするアドバイザー的な存在であり、求人先となる多くの事務所の内情や職場環境を把握しているのが特徴です。
求人先となる司法書士事務所への訪問・取材で得た情報や、会員の方から得られる情報などに基づき、後悔のない事務所選びをサポートしてもらえるでしょう。
求人がずっと掲載されている事務所はブラックなのか
時折、「ずっと求人サイトに求人が掲載されている事務所はブラックですか?」と聞かれることがあります。「長い間募集している=人が辞めやすい職場」と解釈する方が一定数いらっしゃるようです。
しかし、長期に渡って求人掲載をしているからといって、ブラックな事務所とは限りません。
事業拡大にともない人員を強化しようとしているケースや、採用基準が高いためになかなか採用できないケースもあります。
求人票だけでブラックかを判断するのは難しい
求職者の方から、「求人票だけでブラック事務所か見分ける方法」を聞かれたことがあります。
しかし、求人票の内容のみでブラック事務所か見分けるのはかなり難しく、絶対的な判断基準もないに等しいというのが回答になります。
気になる事務所が長い間募集を続けていて不安に感じる場合は、司法書士専門エージェントなどに情報を聞いてみると良いでしょう。
まとめ
今回の記事のまとめは下記のとおりです。
- ブラック事務所の定義は、過度な残業が多い・残業代が出ない事務所
- ブラック事務所を回避するには、転職エージェントからの情報収集も手段の一つ
- ずっと求人票が出ている事務所もブラックとは限らない
気になる事務所・求人について、業界に精通したエージェントから情報収集がしたい、自分に合った働きやすい職場が知りたいといった方は、リーガルジョブボードの司法書士専門エージェントまで、お気軽にお問い合わせください。
職場環境や働き方に関する情報のご提供や、希望に沿った求人のご紹介、業界動向のお伝えなど、就職・転職活動を全面的にサポートいたします。情報収集・相談のみでのご利用も歓迎です!
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