【弁理士】未経験者が特許事務所へ転職成功させるコツや年齢制限
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁理士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。
本記事では、「未経験弁理士が特許事務所への転職を成功させるコツ・年齢制限」について解説します。具体的には、以下のような内容です。
- 未経験から何歳くらいまでが転職しやすいのか
- 未経験者に求められるポイントとは?
- 弁理士として活躍するためには
「未経験の弁理士だけど、特許事務所に転職できる?」「未経験で弁理士になるためには、自分の年齢は大丈夫?」といった疑問・不安のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の目次
未経験から特許事務所への転職は一般的
未経験から知財業界・特許事務所へ転職するキャリアステップは一般的です。
弁理士をはじめとする知財・特許業界は、他業界に比べて新卒採用が極端に少ない業界だからです。特に、特許事務所ではその傾向が顕著で、一部では新卒を全く採用しない事務所もあります。
ちなみに、令和4年度の弁理士試験合格者のうち、約8割は社会人となっています。統計からもわかるように、異なる業界から未経験で弁理士に転職するのは、ごく一般的です。
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未経験から弁理士になるためのスキルや条件
未経験から弁理士になるには、「弁理士の資格取得」と「弁理士に求められるスキル・条件」が必要となります。
弁理士資格は試験に合格すれば取得できますが、求められるスキルや条件は少々複雑です。ここからは、弁理士になるために必要なスキルや条件を解説します。
未経験弁理士は35歳までが転職しやすい
まず未経験者が転職する場合、「35歳未満であること」が目安となることが多いです。
それまでの経験・経歴などによって多少前後はしますが、弁理士業務がひと通りできるようになるまでに最低1年、一人前の弁理士になるのに5年程度かかると言われています。「40歳前には1人前の弁理士として活躍してほしい」という意味で、「35歳未満」がひとつの基準になっています。
他の業界よりも比較的高い年齢まで許容されているのは、知財・特許業界が他業種・他業界からのキャリアチェンジが一般的な業界であるためです。中には、40歳程度まで歓迎している事務所もあります。
年齢に不安がある方は、弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」までご相談ください。
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特許事務所が未経験弁理士に求めるスキルや条件
年齢以外のポイントで、未経験弁理士の採用時に、多くの特許事務所が希望する条件を次に挙げます。
- 英語に抵抗がないレベル(TOEIC700点以上相当の英語力、読み書きができる程度)
- 理系の大学、大学院を卒業している
- 3~5年の社会人経験(初めての転職が望ましい)
- 機械、電気、電子、半導体、化学、食品等々、メーカーでの研究開発経験
- コンサルタントなど高度なコミュニケーション力が必要な職種の経験
- 論理的思考、抽象化能力
もちろん全てに当てはまらないと転職できない、という訳ではありません。
もし弁理士資格をすでにとっていて、ある程度の英語力がある方であれば、多くの特許事務所で書類審査は通過できます。
その上で、上に挙げたような、これまでの経験・経歴を適切にアピールすることで、未経験から弁理士への転職が、より現実的なものになります。
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弁理士の実際の業務について知りたい場合
弁理士の業務が自分に向いているか判断したい方に、資格なしで弁理士業務の補助が行える職種「特許技術者」への転職がおすすめです。
▶︎ 特許技術者の求人
特許技術者としての実務経験は、弁理士に転職する際の大きなアピールポイントにもなるので、特許技術者として働きながら資格取得を目指す方もいらっしゃいます。
特許技術者になりたい方や、これから弁理士を目指すべきかどうか悩んでいる方は、弁理士・特許技術者専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」に、お気軽にご相談ください。
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未経験弁理士のキャリアとは
では、未経験から弁理士としてのキャリアをスタートさせるには、具体的にどうすればよいのでしょうか。
弁理士として活躍できる職場を下記でお話していきます。
特許事務所に転職する
弁理士としてのコア業務のスキルを身につけたい、と思うのであれば、特許事務所に転職するのが一般的な方法でしょう。
ほとんどの場合、特許庁に向けた書類を作成するということは、特許事務所でなければできません。
そして、このような書類作成のスキルを身に付けるためには、一定量をこなす必要があり、一人前にできるようになるには数年かかるため、特許事務所へ転職して経験を積むことがベストです。
また、企業知財に関わりたいと思ったときも特許事務所での実務経験は重宝されます。特許事務所で基本的な弁理士業務スキルを身につけることで、必要とされる弁理士になることができます。
知財部へ異動する
勤務先企業に知財部などがある場合、弁理士試験に合格したことを告げ、知財部への異動希望を出す、という方法もあります。
研究開発職をされていた方であれば、知財に移動してからもその経験が大変役に立ちます。技術的な素養という点でも、自社の技術や開発動向の歴史や今後を理解しているという点でも、こうした経験を土台にして知財業務にすんなり入って行くことができます。
しかし、企業によっては、弁理士資格を取ったからといって異動を認めてくれないところもあります。そうなると、どこかで転職せざるを得なくなります。
また、企業によって、知財部がどんな仕事をしているかにはばらつきがあります。全体としてどのように業務が回っているのかは、1度確認したほうが良いです。
それにより、別企業や特許事務所への転職を目指すかを判断しましょう。
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未経験から弁理士・知財業界にチャレンジしたい方へ
弁理士や特許・知財に興味をお持ちの方、転職を検討している方で、
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