司法書士事務所の内定に近づく!志望動機の書き方&面接時の注意点
by LEGAL JOB BOARD 北澤
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。司法書士業界に特化したキャリア支援を行う「リーガルジョブボード」の北澤です。
本記事では「司法書士事務所の志望動機・面接」について、以下のような情報をお伝えします。
応募書類の作成に不安がある方や、例文を参考にイメージを膨らませたい方は、ぜひご一読ください。
この記事の目次
【未経験者】志望動機の書き方・例文
実務未経験の司法書士の方は、以下のような流れで志望動機を伝えましょう。この構成にすることで、志望動機を論理的にわかりやすく伝えることができます。
①原点:
〇〇を理由に司法書士になろうと思った
②将来像・目指す姿:
今後(将来)は□□のような司法書士になりたい
③志望動機:
貴所は将来的に考え、××という観点で、□□のような司法書士になるための△△のスキルや経験を積む環境が揃っていると思い応募させていただきました
例文
例文としては、以下のような流れが良いでしょう。
高校生の頃、父の遺産相続のトラブルに巻き込まれた際に、母の知り合いの司法書士の方にご相談する機会がありました。
司法書士は裁判に至る前の段階で、当事者の利害を調整する公益性のある職業であると実感し、司法書士になろうと決意しました。
今後は超高齢化社会の到来が見込まれるため、お客様が健康であるうちに、死後に起きうるリスクを未然に防げる司法書士になりたいと思っております。
貴所は相続業務や成年後見業務において、業界をリードしており、高齢化社会に貢献できる司法書士を目指して成長できる環境であると考え、応募いたしました。
【経験者】志望動機の書き方・例文
司法書士の実務経験がある場合、以下のような流れで志望動機を伝えると良いでしょう。
①将来像・目指す姿:
今後〇〇のような司法書士として活躍していきたいと思っている
②現状の課題:
そのために、現在△△というスキルや経験が不足している
③課題の要因:
前職では□□という点で、△△のスキルや経験を積むのに限界があった
④志望動機:
貴所は××という観点で、△△のスキルや経験を積む環境が揃っていると思い応募させていただきました
例文
例文としては、以下のような流れが良いでしょう。
今後は超高齢化社会の到来が見込まれるため、お客様が健康であるうちに、死後に起きうるリスクを未然に防げる司法書士になりたいと思っております。
そのためには、相続業務や成年後見業務の経験が不足していると実感しております。
前職は不動産登記業務を中心に扱っており、新しい分野のスキルや経験を積むのに限界がありました。
貴所は相続業務や成年後見業務において、業界をリードしており、高齢化社会に貢献できる司法書士を目指して成長できる環境であると考え、応募いたしました。
実例に見る「良い志望動機」のポイント
ここからは採用面接での実例をもとに、良い志望動機のポイントを解説します。
①事務所の特徴を押さえている
どのような体制で就業しているのか、どういった案件を数多く扱っているのかなど、事務所を深く理解して特徴を押さえた志望動機は、高評価につながりやすいです。
大きな司法書士法人は分業制になりがちですが、貴所は多くの司法書士が在籍しながら、業務は担当制で行っている点にとても魅力を感じました。
また司法書士として業務の基礎となる不動産登記を学びたいと考えており、貴所は不動産登記を多く扱っていらっしゃるため、不動産登記をしっかりと学べる点も非常に魅力的だと感じ、応募いたしました。
②事務所のビジョンと自身のビジョンが合致している
事務所側には、同じ方向を向いて頑張ってくれる方を採用したい思いがあります。
自分はどんな司法書士になりたいのか、どんな分野の業務に取り組みたいのか、今一度見つめ直すことで、志望動機の説得力がアップするでしょう。
私は将来、司法書士として独立するのではなく、法人に属する一人の司法書士として貴所の基盤を支えられるような存在になりたいと考えております。
今後、事業拡大を目指している貴所に貢献できるよう努めて参ります。
③エピソードや具体例を盛り込んでいる
エピソードや具体例が盛り込まれた志望動機は、非常に説得力があります。
合わせて自身の思いもうまく伝えることができれば、好印象につながるでしょう。
以前、親族が亡くなった際に相続関連の手続きで苦労をした経験があります。
その際に相談した司法書士の方が丁寧に対応してくださり、司法書士を知ったと同時に、自身も困っている方の力になりたいと思い、司法書士を目指すことを決意しました。
司法書士業務は多岐にわたりますが、この経験から相続を学んでいきたい思いがあり、相続に特化された貴所を志望いたしました。
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詳しい書き方や注意点は、こちらの記事でご確認ください。
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司法書士の採用面接でよく聞かれる質問・回答例
志望動機に関連し、司法書士の採用面接についても解説します。よく聞かれる質問は以下のとおりです。
- 自己紹介
- 退職理由
- 自己PR など
これらの質問のポイントと回答例を解説します。
自己紹介
多くの事務所が面接の冒頭で、「今までの経歴を説明してください」と自己紹介を求めます。長くても1分間で自己紹介ができるようにしましょう。
自己紹介の例を以下に記載します。
この度はご面接の機会を頂戴いたしまして、ありがとうございます。
〇〇〇〇(名前)と申しまして、年齢は〇歳です。
司法書士を目指したきっかけは、私が高校生の時に祖父が亡くなり、相続問題で親族同士が揉めることがありました。その際に司法書士の方が間に入って問題を整理し、解決してくださったことがあり、それから司法書士を目指すようになりました。
これまでは大学を卒業後、〇〇司法書士事務所にて、主に大手ディベロッパーを担当し、新築マンションの不動産登記業務を担当いたしました。
この業界はミスや確認不足が命取りになるので、電話や書面だけのやり取りに終始せず、対面での面談を積極的に行なってきたため、顧客との折衝力や幅広い提案力に自信があります。
どうぞよろしくお願いいたします。
退職理由
特に経験者の場合は、前職の事務所を退職した理由を必ず聞かれます。ここでのポイントは、「退職理由」と「志望理由」がリンクしたものになっていることです。
退職理由の伝え方の例を以下に記載します。
前事務所では不動産売買の決済業務が中心で、それ以外の業務のスキルを習得することが難しく、企業法務や相続など、異なる分野のスキルアップを実現すべく前事務所を退職いたしました。
自己PR
自己PRでは「入職した場合、その事務所にどのように貢献できるか?」を伝える必要があります。これまでの業務内容を振り返って得意な業務を洗い出し、即戦力になれる業務や領域について伝えましょう。
自己PRの例文を以下に記載します。
登記業務に関しては、効率的に業務を進めることに注力していました。
具体的には、依頼時に全体の業務フローを洗い出し、各実施項目の所要時間を推定し、推定時間と実働時間にずれがないかを都度確認していました。
ずれがある場合は、原因と対策をあぶり出し、対策を実行してまいりました。その結果、定型的な登記業務の作業日数を2日間ほど短縮できました。
採用面接で好印象を与えるためのポイント
採用面接では、好印象を残すことも重要なポイントです。ぜひ以下の内容を意識してみてください。
面接前
- コートは事務所に入る前に脱ぐ
- 受付時は自ら挨拶し、面接に来た旨を伝える
- 着座の許可が出るまで座らず、立って待っている
- 履歴書と職務経歴書を机の上に出しておく
- メモが取れるように、ノートと筆記用具も机の上に置いておく
- 携帯電話の電源は切っておき、静かに待つ
面接中
- 面接官が入室したら、立って挨拶をする
- 面接官が座ってから、「失礼します」と言って着席する
- 自分から、挨拶と面接の時間を取ってくれたことのお礼を伝える
- 履歴書と職務経歴書は自分から渡す
- 面接中は相手に聞こえる声で、はきはきと話す
- 相手の目もしくは鼻のあたりを見ながら話す
- 笑顔で会話をする
- お茶をいただいた際にはお礼を伝える
- お茶は勧められてからいただく
面接後
- 面接の時間を取ってくれたことのお礼を伝える
- オフィスを出るまでは静かに行動する
- エレベーターにてお見送りがある際には、エレベーターが閉まるまでお辞儀をする
- オフィスを出てからコートを着る
- (ご自身で応募している場合)お礼状またはお礼メールを送っておく
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