サマークラークとは?2024年・法律事務所のサマクラ募集情報
by LEGAL JOB BOARD 横山
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の横山です。
本記事では、「サマークラークの内容・応募時の注意点など」を解説します。具体的には以下のような内容です。
- サマークラークでは何をする?業務例を紹介
- 参加するメリット
- 2024年 サマークラーク(サマクラ)募集情報
- 応募時の注意点・知っておきたいこと
サマークラークへの参加を考えている方、関連情報を収集したい方は最後までご覧ください。
この記事の目次
サマークラークの概要
サマークラーク(サマクラ)とは、主に法科大学院学生を対象とした夏期インターン制度です。事務所によってはサマーインターン、サマーアソシエイトなどと呼ばれることもあります。
規模の大きい法律事務所が主に開催しており、これらの事務所はサマークラーク参加者を中心に採用する傾向にあります。中には、サマークラークに参加しないと就職が難しい事務所もあるので注意しましょう。
開催期間は2日程度のケースが多く、日当や交通費、宿泊費などの待遇が事務所ごとに定められています。
サマークラークでは何をする?業務例と1日の流れ
実施内容や1日の流れは事務所によって異なりますが、以下のようなケースが多いです。
主な業務例
サマークラークでは以下のような業務を行うことが多いです。また業務や課題が、選考時の判断材料となる可能性があります。
▼法令・判例の調査
弁護士の補助として、過去の判例や最近の判例などをリサーチします。実際の業務を体験でき、貴重な経験となるでしょう。
▼書類作成の補助
弁護士の指示に従い、業務に必要な書類作成の補助を行います。弁護士として実務を行うようになると、案件ごとに膨大な量の書類作成が必要です。実務に近い体験ができるでしょう。
▼その他
契約書チェックや実務文書の起案を行ったり、弁護士から課題を出されたりすることもあります。
よくある1日の流れ
勤務時間は、昼食休憩を挟んで10時~18時(実働7時間)に設定する事務所が多いです。以下は1日の流れの例です。
午前 | 執務室に配属されて、法令・判例調査、契約書等の書類作成などの弁護士業務を体験します。 |
昼食 | 先輩弁護士と仕事以外の話も交えながら昼食をとります。 ちなみに、弁護士は食事のペースが速い方が多いようです。 |
午後 | 先輩弁護士がセミナーや講義を行うことがあります。 弁護士の方それぞれに得意分野がありますので、しっかりと勉強させてもらいましょう。 |
夕方 | 自身が興味のある分野を担当する弁護士の方に、直接質問して業務の理解を深めます。 貴重な機会ですので、話を引き出して色々なことを教えてもらいましょう。 |
サマクラ参加のメリット4つ
サマークラークを受けるメリットは主に4つあります。
①弁護士の実務を体験できる
実務に触れることで、入職までに「どういった勉強をすべきか」「どんな情報を入手しておけば良いか」等を把握できます。サマークラークを通して、ネット上では得られない情報が得られるはずです。
②就活に有利に働く
法律事務所は採用活動の一環としてサマークラークを行っています。参加者の能力はもちろん、人柄・熱意といった部分もしっかりと見ています。評価されれば、内定に近づく可能性が高いです。
③事務所の雰囲気を感じられる
事務所によって、所属する弁護士や職場の雰囲気も様々です。ホームページ等では分からない実際の様子を見学することで、自分に合う事務所なのかを改めて見極めることができるでしょう。
④他の参加者と繋がりができる
サマークラークの期間中は、何かと参加者と交流する機会があります。弁護士は横のつながりが重要ですので、サマークラークの機会を有効活用しましょう。
2024年 サマークラーク(サマクラ)募集情報
各事務所のサマークラーク情報は以下のリンクよりご覧いただけます。
五大(四大)法律事務所
その他の法律事務所
- シティユーワ法律事務所
- 弁護士法人大江橋法律事務所
- ベーカー&マッケンジー法律事務所外国法共同事業
- 北浜法律事務所・外国法共同事業(東京事務所)
- 北浜法律事務所・外国法共同事業(福岡事務所)
- 弁護士法人ALG&Associates
- 弁護士法人御堂筋法律事務所
- 岩田合同法律事務所
- 弁護士法人淀屋橋・山上合同(東京事務所)
- 弁護士法人淀屋橋・山上合同(大阪事務所)
- 島田法律事務所
- 法律事務所ZeLo・外国法共同事業
- 弁護士法人第一法律事務所
- 協和綜合法律事務所
- 栗林総合法律事務所
- 池田・染谷法律事務所
- 弁護士法人イノベンティア
- ケイネックス法律事務所
- サウスゲイト法律事務所・外国法共同事業
- 親和法律事務所
- 外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ
- 牛島総合法律事務所
- ホワイト&ケース法律事務所
- 弁護士法人関西法律特許事務所
- 梅田総合法律事務所
応募〜選考の流れ&必要書類
サマークラークの応募方法、選考の流れは以下のとおりです。
- 事務所ごとの募集情報を確認
- エントリーおよび書類提出
- 書類選考を通過したら面接
- 参加可否の決定
応募にあたって志望動機や自己PR、興味分野なども考えておく必要があります。応募方法は事務所によりますが、フォーム等で必要情報を入力し、書類もPDF形式で提出するケースが多いです。
また具体的には、以下のような書類の提出が求められます。
- 大学の成績証明書
- 法科大学院の成績証明書(参加時期による)
- 大学・法科大学院のGPAまたは席次が記載された資料
- 予備試験の成績資料もしくは受験票(該当者のみ)
必要書類は事務所によって異なるため、しっかりと確認した上で提出しましょう。
応募時の注意点・知っておきたいこと
サマークラークに応募する際、知っておきたいこと・注意点をまとめました。
募集開始後できるだけ早く応募する
サマークラークの募集について、定員や締切を明示せず、定員に達し次第募集を締め切るとしている事務所もあります。五大法律事務所はほとんどこのケースです。
そのため、募集開始後できる限り早く応募するのが良いとされています。いつ締め切られるか分からない上、時間が経つほど定員に達する可能性が高まるためです。
ESや必要書類は余裕を持って準備する
前述の通り、募集開始後すぐに応募できるよう、ESで必要な志望動機や自己PRなどは事前に考えておくのが望ましいです。
例年4月頃からサマークラークの募集が開始される傾向にあるため、春休みなどに時間を作ってESや必要書類の準備を進めるのがおすすめです。
日程の確認・調整に注意する
複数の事務所のサマークラークに参加する場合、日程が被らないよう確認・調整する必要があります。
事務所によっては、採用決定後に参加日程や日程調整の連絡が来ることもあるようです。参加日が重複してしまわないよう、応募時からある程度の見通しを立てておくと良いでしょう。
面接選考では何を聞かれる?
サマークラークの面接では、以下のような内容を聞かれることが多いです。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望理由
- 弁護士を目指したきっかけ
- どのような弁護士になりたいか
- 興味のある分野
- 英語スキル
余裕があれば興味のある法律分野について勉強し、積極的にアピールできると評価に繋がる可能性があります。また逆質問の時間もあるので、事前に質問内容を考えておきましょう。
一般企業の面接よりは比較的フランクな雰囲気であることが多いです。リラックスして臨み、最大限に自分をアピールしてください。
キャリア・就活関連の相談を受け付けています
弁護士専門エージェント「リーガルジョブボード」では、キャリアや就活、職場選びなどの相談を随時受け付けております。また五大法律事務所を含め、様々な事務所の求人紹介も可能です。
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