AIの登場で弁護士の仕事はなくなる?将来性や需要・AIの影響を徹底解説!
by LEGAL JOB BOARD 森田
転職エージェント
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こんにちは。 弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の森田です。
本記事では、「弁護士の将来性」について解説します。
「弁護士をこのまま目指してもいいの?」「弁護士の将来性がないってホント?」といった不安・疑問をお聞きすることが度々あります。
結論から言うと、弁護士の将来性は十分にあります。本記事ではその理由や、弁護士業界で今後も必要とされるための方法について解説します。
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弁護士業界の現状
近年、弁護士業界では様々な変化が起こっています。
下記では、弁護士業界がどのように変わっているのかをお話していきます。
弁護士数の増加
司法改革が1990~2004年頃に行われた影響で、弁護士数は徐々に増加しています。
各事務所が募集する弁護士数は限られており、就職・転職する際に「希望の事務所になかなか入れない」といったケースを耳にします。
また、都心と地方でも弁護士数の違いに差があります。
都心は人口が多く、案件も多いように感じますが、弁護士数も多いので案件を取り合っている状態です。地方は案件自体は少ないものの、弁護士1人あたりの案件数は都心よりも多い傾向にあります。
AI進出の兆し
弁護士だけではなく、多くの職種が「AIに業務を奪われるのでは?」と問題視されています。
アメリカでは、すでに人工知能弁護士が誕生しています。しかし、AIはリーガルチェックなどデスク上での作業を得意としており、対話の中でクライアントからの複雑な案件を理解するのは苦手です。
今後、AIに取って代わられる業務が出てくるのは確実だと考えられますが、弁護士の仕事がなくなるわけではなく、業務がスムーズにいくように手助けしてくれる手段の一つになるでしょう。
弁護士の仕事がAIに奪われない理由
AIはあくまで、「弁護士業務をスムーズに遂行するための手段になる」とお話しました。
なぜなら、AIによってなくなる仕事は「単純作業」が大半だからです。人がやらなくても良い仕事が、AIに代替されます。
弁護士の仕事は多くのコミュニケーションを要するため、AIが代替することは不可能に近いでしょう。
弁護士の将来性や需要
これまで、弁護士数の増加やAI進出について解説しました。そのような状況下でも、弁護士には将来性があると言えます。
将来性がある理由を以下で解説します。
インハウスローヤーや企業法務の需要が増加しているから
現在、企業内弁護士の需要が高まっています。
時代とともにビジネスのあり方は変化しており、予期せぬ法令違反や不祥事が起きる可能性があります。また、近年はコンプライアンスに対する意識も高まっています。そこで、インハウスローヤー職を組織に取り入れる動きが多くみられ、需要が高まっているのです。
また、企業法務の需要も増えており、企業が抱える法的問題によっては弁護士資格者を求めているケースもあります。
昔は、弁護士と言えば法律事務所で働くのが当たり前でしたが、インハウスローヤーや企業法務など、活躍の場が広がっています。
弁護士の新たな働き方が導入されているから
弁護士としての知識を活用し、プロダクトを作る側に回るという選択肢もあります。
実際に、リーガルチェックソフトは様々な企業が出していますが、そのソフトを作っていたり、プロダクト開発をおこなっている弁護士の方もいらっしゃいます。
弁護士の負担を軽減し、働きやすい環境づくりに貢献するのも、新たな働き方の一つです。
弁護士が扱うトラブルは基本的になくならないから
弁護士が担当する案件の分野は、主に以下の4つです。
- 借金
- 交通事故
- 離婚
- 相続
これらは人間が存在し、社会生活を送る限り、なくなることはないでしょう。
需要はある一方で就職先は少ない?
しかし、将来性や需要があるとは言え、弁護士の数が増え続けているのは事実です。
そうすると、弁護士の市場や需要が一定であると仮定した場合、弁護士数が増え続ければ「就職先がない」「求人が少ない」といった問題は発生しうると考えられます。
そのため、弁護士業界で生き残るには、「必要とされる弁護士」を目指す必要があります。
弁護士業界で生き残るために
以下で、弁護士業界で生き残るために大切なことを解説していきます。
専門性を強化する
弁護士業界で生き残るためには、専門性を高めましょう。
特に、首都圏では一般民事全般を取り扱っている事務所は飽和状態です。他事務所との差別化ができていないと、なかなか仕事を勝ち取ることができません。
労働問題・男女問題・相続・企業法務など、何かのジャンルに特化した専門性を身につけ、自身の付加価値を高めるのがおすすめです。
コミュニケーション能力を磨く
一部の業務はAIに取って代わられる可能性があるなか、生き残るのはクライアントからの信頼度が高い弁護士でしょう。
クライアントに寄り添い、丁寧にコミュニケーションを取るスキルが重要です。黙っていても仕事が舞い込む時代ではないため、営業・宣伝活動も積極的に行う必要があります。
コミュニケーション能力を磨き、信頼される弁護士を目指したいところです。
まとめ
本記事のまとめは下記になります。
- 司法改革により、弁護士数は増加傾向にある
- AI進出が問題視されているが、弁護士の仕事を奪う脅威にはならない
- インハウスローヤーや企業法務などの需要の拡大で弁護士の活躍の場は広がる
- 今後も活躍するためには、専門性を強化する必要がある
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