弁護士におすすめの本や実務書15選|勤務年数別・キャリア別に解説
by LEGAL JOB BOARD 森田
転職エージェント
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こんにちは。弁護士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の森田です。
本記事では、「弁護士におすすめの本や実務書15選」を解説します。
キャリアアップを目指す上で役立つ本や、仕事を進める際に役立つ本をまとめました。
弁護士は、知識・経験が何よりも重要な職業の一つです。知識を身につけるためには、必要に応じて書籍を読んでご自身で勉強するのも大切です。
キャリアや勤務先、勤務年数別に紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
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この記事の目次
新人弁護士におすすめの本3選
最初に、新人弁護士が今後のキャリアアップのために読むべき、おすすめの本を3つ紹介します。
新人弁護士は法律知識だけではなく、実務を学んでいく必要があります。
実務に役立つおすすめの本は以下の3冊です。
- 若手弁護士のための 初動対応の実務 Initial Response of Practice for Young Lawyer
- 若手法律家のための法律相談入門
- 契約書作成の実務と書式 — 企業実務家視点の雛形とその解説
それぞれ本の特徴を詳しく解説していきます。
若手弁護士のための 初動対応の実務 Initial Response of Practice for Young Lawyer
>>若手弁護士のための 初動対応の実務 Initial Response of Practice for Young Lawyerを購入する
『若手弁護士のための初動対応の実務』では、依頼を受けたときの初動対応がまとめられています。
新人弁護士のうちは、クライアントの急な依頼や今まで取り扱ったことのない課題に直面すると、「そもそも何をしたら良いのか分からない」といったケースも多いです。
『若手弁護士のための初動対応の実務』では、そんなときに迷わなくて済むよう、初動対応が分野別に整理されています。
本書を読めば、初動対応で迷わなくて済むので、いち早く何をしたら良いかわからない新人から抜け出しキャリアアップをしていけます。
若手法律家のための法律相談入門
『若手法律家のための法律相談入門』では、法律相談の流れ・注意すべきポイントをイラストを添えてわかりやすく解説しています。
- 相手から情報を聴き取る技術
- 相手の求めている内容を把握する方法
このような基本的な技術のほかにも、依頼の断り方や不当な相談をされたときの対応例もまとまっています。
本書を読めば、実務経験の浅い新人弁護士でも法律相談のシミュレーションが可能です。
契約書作成の実務と書式 — 企業実務家視点の雛形とその解説
>>契約書作成の実務と書式 — 企業実務家視点の雛形とその解説
『契約書作成の実務と書式』は、企業内弁護士として勤める新人弁護士が読むべき1冊です。
- 自社に有利かつリスクを最小限に抑える条項の書き方
- 相手の提案を修正する方法
などを始めとした様々なテクニックが紹介されています。
各種契約書の雛形も紹介されているので、企業法務についてまんべんなく知識を深めることが可能です。
中堅弁護士におすすめの本3選
弁護士としてのキャリアを積み、中堅弁護士となってきた方は、ご自身の専門性をどんどん高めていく時期です。
得意分野や経験豊富な分野、その周辺分野の知識を吸収していきましょう。
中堅弁護士におすすめしたい本は以下の3冊です。
- 弁護士の周辺学
- 弁護士・税理士・不動産鑑定士 三士業の実務がクロスする 相続事案の解決力
- 交通事故事件の実務-裁判官の視点-
それぞれ本の特徴を詳しく解説していきます。
弁護士の周辺学
弁護士が取り扱う事件は、法律知識以外にも様々な知識が必要になります。
『弁護士の周辺学』では、弁護士が取り扱う法律知識の外側にある会計・税務・登記・戸籍についての実務が紹介されています。
今まで先輩弁護士に習って行ってきた実務や、自分が調べて行ってきた周辺実務について体系的に学べます。
多くの経験を積んできた中堅弁護士ほど、本書を読むと、「なるほど、こういうことだったのか」「これは今まで知らなかった」という気づきがあるかと思います。
弁護士・税理士・不動産鑑定士 三士業の実務がクロスする 相続事案の解決力
>>弁護士・税理士・不動産鑑定士 三士業の実務がクロスする 相続事案の解決力
高齢化社会により、今後ますます相続事案の相談が増えるとお考えの弁護士も多いでしょう。
相続事案は法務・税務・不動産鑑定のそれぞれの知識が重なり合っているので、知識のある弁護士でも対応に悩んでしまうケースも多いです。
『弁護士・税理士・不動産鑑定士 三士業の実務がクロスする 相続事案の解決力』では、弁護士、税理士、不動産鑑定士が対話形式でそれぞれの実務やポイントとなる視点を解説しています。
本書を読めば、弁護士のみの視点ではなく、税理士や不動産鑑定士の視点もわかり幅広い視野をもって、相続事案に対応できるようになります。
顧客のために、他の弁護士よりも一歩リードした提案をしたいと考えている弁護士におすすめです。
交通事故事件の実務-裁判官の視点-
『交通事故事件の実務-裁判官の視点-』では、民事交通事故訴訟の実務について解説をしています。
交通事故訴訟の主要な最高裁の判例は、ほぼ全て本書で取り上げられています。
解説はどれも最高裁判例から導かれる客観的な立場から書かれており、弁護士としての視野を更に広げるのに役立ちます。
独立開業を考えている弁護士におすすめの本3選
キャリアを十分に積み、独立を考えている弁護士におすすめの本は以下の3冊です。
- 第2版 弁護士のための事務所開設・運営の手引き
- 弁護士 独立・経営の不安解消Q&A
- [五訂版]法律事務所の経理と税務
それぞれ本の特徴を詳しく解説していきます。
第2版 弁護士のための事務所開設・運営の手引き
>>第2版 弁護士のための事務所開設・運営の手引きを購入する
『第2版 弁護士のための事務所開設・運営の手引き』には、弁護士事務所を開設するまでに必要な一通りの知識がまとめられています。
弁護士が独立して事務所開設を検討する際には、ぜひ読むことをおすすめします。
- 資金調達方法
- オフィスづくり
- 事務職員
- 広告
- 経理
など、事務所開設に必要なことが幅広くまとまっているので、開設時に必要な作業のチェックリストとして活用できます。
弁護士 独立・経営の不安解消Q&A
実際に独立し、事務所を開設している弁護士5名が、質問に答える形式で書かれている本です。
質問内容も「若手弁護士のための独立開業支援セミナー」で出された400問以上の質問の中から厳選されているので、質問内容がリアルで多くの方が独立時に悩むものばかりです。
身近に弁護士として独立した知り合いが少ない方は、特に参考になる1冊かと思います。
[五訂版]法律事務所の経理と税務
事務所を開設して経理事務を雇うまでは、記帳作業もご自身で行う必要があります。
基本的な簿記の知識は備わっていても、法律事務所独自の記帳についてはご存知ない方も多いでしょう。
- インターネットで調べる
- 税理士に相談する
などの方法もありますが、「法律事務所の経理と税務」を手元に置いておくと、記帳方法に悩んだときにすぐに調べられるので便利です。
法律事務所を開設するには、とにかく手間と時間がかかるので、実務書や本を上手に活用して業務を効率化していきましょう。
インハウスローヤーが読んでおきたい本3選
インハウスローヤーとしてお勤めの方におすすめの本を3冊紹介いたします。
- 株主総会ハンドブック
- 定款・各種規則の作成実務(第3版)
- 法律文書作成の基本 Legal Reasoning and Legal Writing
それぞれ本の特徴を詳しく解説していきます。
株主総会ハンドブック
『株主総会ハンドブック』は、株主総会の準備段階から事後手続きまで、時系列に解説している書籍です。
インハウスローヤーとしてお勤めの方は、株主総会の流れを確認するためにも持っておくと安心かと思われます。
また『株主総会ハンドブック』だけではなく、ハンドブックシリーズは読みやすい実務書として多くの弁護士に読まれています。
必要に応じて、別のハンドブックシリーズも用意しておくのがおすすめです。
定款・各種規則の作成実務(第3版)
定款や各種規則の作成方法について、詳しく書かれています。
定款モデルや規則の雛形を多く掲載しているので、定款作成業務が多いインハウスローヤーの方が持っておくと良い1冊です。
業務をスムーズにさせたい、効率化していきたいと考えている方におすすめです。
同シリーズの書籍には、組織再編、取締役会などについての実務書もあるので、業務内容に応じて用意しておきましょう。
法律文書作成の基本 Legal Reasoning and Legal Writing
>>法律文書作成の基本 Legal Reasoning and Legal Writing
『法律文書作成の基本』では、企業法務で使用する機会が多い法律文書の作成方法が詳しく解説されています。
日本で初めての本格的なリーガル・ライティングテキストとして、多くの弁護士や法務担当者に読まれています。
手元に置いておくと、法律文書作成で悩んだときに役立つでしょう。
文章の作成方法のみではなく、文章を書く際のコンセプトについても触れているので、キャリアをある程度積んだ弁護士にとっても読みごたえのある1冊です。
法律事務所勤務の弁護士が読んでおきたい本3選
法律事務所にお勤めの方が読んでおきたい本を3冊紹介いたします。
- 事例に学ぶシリーズ
- 実務の技法シリーズ
- 新・センスのよい法律文書の書き方
それぞれの本の特徴を詳しく解説していきます。
事例に学ぶシリーズ
一般民事事件を扱う法律事務所にお勤めの方は、交通事故・損害賠償・離婚・相続などに関する本を読んでおきましょう。
事例に学ぶシリーズは、本を読むだけで争点の洗い出しから事件の進め方、作成すべき書類などを学べます。
法律事務所に勤務予定の新人弁護士にもおすすめですが、後輩ができた弁護士にもおすすめです。
事例を通して弁護士に必要な知識・考え方が身につくので、OJTにも役立ちます。
事例に学ぶシリーズでは、事件の最初から最後まで通して流れを確認できるので、初めて取り扱う事件について読んでおくのもおすすめです。
ただし、本書で紹介している事例はあくまでも一つの例なので、実務では参考程度に活用するのが良いでしょう。
実務の技法シリーズ
法律事務所で扱う事案はケースバイケースであり、どんなに経験を積んでも「初めて取り扱う案件」がやってくる可能性も否定できません。
実務の技法シリーズでは、新規に事件の受任をする際のチェックポイントがわかりやすくまとめられています。
争点の掘り下げ時に役立つ判例や論文、専門書も書籍内に書かれているので、効率よく実務を進めていくのにも役立ちます。
法律事務所に勤め始めた新人弁護士が使うだけではなく、後輩ができた中堅弁護士が新人への指導資料としても活用可能です。
新・センスのよい法律文書の書き方
『新・センスのよい法律文書の書き方』は、弁護士の仕事の中心である起案について書かれた本です。
起案の書き方で弁護士の実力がはかられてしまうケースも多いので、『新・センスのよい法律文書の書き方』を読んで、起案の書き方をマスターしておきましょう。
- 契約書の条項を引用する方法
- 事件のキーワードを何度も繰り返すテクニック
- 定義の書き方
など、法律文書を作成する際に基本となる技術がまとめられています。
実務になかなか慣れない、法律文書をもっと上手に書けるようになりたい方にぴったりです。
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