司法書士

転職で失敗しない司法書士事務所の選び方や自己分析の方法

by LEGAL JOB BOARD 北澤

コンサルタント

担当職種:
  • 司法書士

司法書士の専門エージェント「リーガルジョブボード」の北澤です。

本記事では、「失敗しない司法書士事務所の選び方・自己分析の方法」を解説します。

事務所選びで後悔しないためには、自己分析を行うことが重要になります。具体的な方法やポイントもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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転職で失敗しない司法書士事務所の選び方

転職で失敗しない司法書士事務所を選ぶ方法、それは「自己分析」をすることです。自己分析を行うことで、「自分の希望」と「事務所の求めるもの」がマッチするかどうかを判断できるようになるからです。

そのマッチング度が強ければ強いほど「自分に合った」司法書士事務所となります。

司法書士事務所を選ぶ上での正しい自己分析の仕方

そうは言っても、自己分析の仕方は人それぞれ。「どうやって自己分析を行えばいいんだろう」と悩んでしまいがちですよね。そこで、ここからは「自己分析のやり方」や「手順」についてご紹介します。

手順1:司法書士としてのなりたい姿を考える

これはすなわち、「今後司法書士としてどういうキャリアを積んでいきたいか」「どういうスキルを身に着けたいか」ということ。司法書士の業務は比較的多岐にわたります

司法書士事務所の業務内容は

  • 不動産登記
  • 商業登記
  • 債務整理
  • 相続
  • 成年後見

など多く存在し、司法書士が活躍できる場所が広がっています。

よって自分は今後どの分野でスキルを磨いていき、経験を積んでいきたいのかを考える必要があります。

大事なポイント

この際に大事にしたいポイントは、目先のなりたい姿にとらわれず、3年後、5年後、10年後のスパンで、司法書士としてどう活躍していきたいのか?をじっくり考えることです。「どの分野で専門性を高めていきたいか?」を棚卸ししてみましょう。

また単に専門スキルのことだけでなく、司法書士として、自分がどのように働いていきたいか?を考えることも必要です。

例えば、独立・開業を目指すのであれば、単に決済業務の経験を積み増していくことだけをゴールとせず、「顧客を獲得するためのノウハウやマネジメント経験」が必要となってくるでしょう。

特にこれから司法書士として就職する方は、「学問」が第一優先だったところから急に「事務所選び」の段階になるため、イメージが難しいはず。そんな時は弊社エージェントに司法書士としてのキャリアアップのトレンドについて質問してみてください。1人1人の実情に合わせた今後の司法書士としてのキャリアプランについてもご相談に応じています。

手順2:「軸」を洗い出す

あなたが転職で重視したい「軸」を洗い出しましょう。

  • 給与・待遇
  • 仕事内容
  • 勤務地
  • 休日・休暇
  • 残業時間
  • 職場環境
  • 社風

などなど。その軸が、事務所を選ぶ時の指標になります。ただ、よくあるお話として「複数の事務所から内定が出たものの、どの事務所がベストか分からない」というご相談が持ち掛けられます。

大事なポイント

そこで大事なのが、優先順位をつけることです。例えばですが、

「給料も前職よりよくて、仕事内容も自分の司法書士としてなりたい姿にマッチしていて、勤務地も徒歩10分圏内で、残業はなし。おまけに出退勤も自由!」

正直、このような理想の職場に出会うことは難しいです。そこで、優先順位をつけると事務所選びがスムーズになります。

具体的には、「働く上で大事にしたい項目を洗い出し、洗い出した項目の中から5つ項目を絞り、さらに合計で10点になるように、絞った項目毎の点数をつける」という方法です。

例えば、

  • 仕事内容が自身のありたい姿にマッチしている…3点
  • 通勤1時間以内…1点
  • 年収350万円以上…1点
  • 残業時間 月30時間以内…1点
  • 職場の人間関係による悩みが少ない…4点

上記の方であれば、「職場の人間関係による離職率が低い事務所」を中心に探します。

反対に、通勤時間や年収、残業時間については理想に近いに越したことはないものの、職場の雰囲気や仕事内容に比べると優先順位は低いことが分かります。

就職した事務所へは平日ほぼ毎日通うことになるので、何の軸を大切にしたいのかを掘り下げていきましょう。

※ただし「優先したい項目が多くて絞り切れない」「選考を受けていく中で優先順位が変わってしまい、何を優先したらよいのか分からなくなってしまった」という悩みが多いのも事実です。

その場合は弊社エージェントにご相談いただければ、同じ境遇の司法書士の方が何を優先順位として考えているのかといった事例をお伝えしたり、優先順位の整理を一緒に進めることができます!

自己分析後に行うべきこと

ここまで自己分析ができたら、あとは応募したい事務所を探していくステップに入ります。

そこで、司法書士事務所を探す上でより大切なポイントを以下で紹介します。

募集背景を知る

事務所が新たな司法書士を募集する理由の多くが「欠員の補充」または「業務拡大による人員不足の解消」のどちらかです。

よってこれから受けようとする事務所が、

  • 欠員募集による新規採用なのか
  • 業務拡大による新規採用なのか

を確認する必要があります。その理由は、募集背景を知ることで「あなたが求められる役割」が分かるようになるからです。

例えば欠員補充の場合は、「前任者の役割や業務を確実に引き継いでこなすことが求められる」傾向にあります。

よって単に不動産登記ができるといっても、「どこまでのスキルを求められているのか」をきちんとすり合わせる必要があります。

事務所の課題やビジョンを知る

特に積極採用している司法書士事務所では、「今後新規事業を立ち上げていきたい」「大手クライアントの案件を獲得していきたい」などのビジョンがはっきりしているところが多いです。

またそのビジョンを達成するための課題(新規事業を任せられるスキルとマネジメント能力がある人材がいないなど)が山積している事務所も多いです。

事務所を探す際に、これらの課題や今後のビジョンも求人票や採用HPなどで確認するようにしましょう。

受けようとしている事務所の今抱えている課題や今後のビジョンに面白味を感じるかどうかを事務所選びの優先順位の項目の1つにしてみるのもよいでしょう。

自分に合う司法書士事務所が見つからない方へ

弊社LEGAL JOB BOARD(リーガルジョブボード)では、あなたのキャリアやご経歴をもとに、ベストな司法書士事務所をご紹介さし上げています。

大きな決心のもと転職を実現できたのに「勤務先がイメージと合わなかった」なんていうオチは絶対に避けなくてはなりません。少しでもご興味がある方・事務所選びで不安な方はこちらからお気軽にご連絡ください。

まとめ

今回は司法書士事務所の選び方について解説しました。事務所探しをする上でのポイントを以下再度まとめます。自己分析のポイントは

  • 司法書士としてのなりたい姿
  • 司法書士事務所で働く上での優先順位

を明確にすること。司法書士事務所を受ける中で知るべきポイントは

  • 求人募集の背景
  • 事務所の現状の課題や今後のビジョン

です。

今年度、司法書士に合格してこれからキャリアをスタートされる方はもちろん、別の事務所への転職を考えている方も、新たな事務所探しをする上でのご参考になれば幸いです。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 北澤

コンサルタント

担当職種:
  • 司法書士

リーガルジョブボードの司法書士専門の転職エージェント。キャリアの選択は一過性のものではありません。人生を振り返った時に「あの転職は最善の選択だった」と言えるような転職支援を心掛けます。またご転職にあたっては、職場の雰囲気等の求人票に現れない部分もお伝えできるよう、事業所への取材を定期的に行っております。職場選びでお悩みの方はお気軽にご相談ください!

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