弁理士
TMI総合法律事務所インタビュー

「名乗り出れば海外にも行ける」TMI総合法律事務所の魅力を存分に語っていただきました!

by LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者
TMI総合法律事務所インタビュー

本記事では「TMI総合法律事務所」で働く魅力を存分に取り上げています

結論から言うと、TMI総合法律事務所は「成長意欲がある方は加速度的に成長を成し遂げられる環境」です。

その理由を裏付けるべく、今回TMI総合法律事務所に直接出向きインタビューを行ってきました。インタビューを受けてくださったのは、TMI所属の弁理士「吉田先生」と弁理士「中村先生」。それぞれ「経験者視点」「未経験者視点」での魅力を語っていただきましたので、本記事を読めばTMI総合法律事務所に入所した際に

  • どんな人と働くことになるのか
  • どういった働き方ができるようになるのか
  • どのような成長ができるのか

といったところが明確にイメージできるようになるはずです。

三島
TMIの魅力についてたくさんお話いただこうと思います。よろしくお願いいたします。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
弁理士の吉田です。よろしくお願いいたします。TMIに転職してからは10年目になります。今回のインタビューでは、主に業務面や働き方・カルチャーあたりを具体的にお伝えできればと思います。

【吉田先生のプロフィール】
弁理士(17年目)。TMI総合法律事務所に所属。現在10年目。電気メーカーの知財部、特許事務所を経てTMI総合法律事務所に入所。
現在は権利化業務の他に、ベンチャー支援や訴訟案件に注力している。
本記事ではそんなベンチャー支援や訴訟案件といった、業界内で今ニーズが高まっている分野について語っていただく。

中村先生
弁理士の中村です。知財業界や弁理士業務はまったくの未経験の状態でTMIに入職したので、私からは「未経験者から見るTMIの魅力」についてお話しさせてください。

【中村先生のプロフィール】
弁理士。非知財業界の一般企業を経験後、特許技術者としてTMI総合法律事務所に入所。2022年度弁理士試験合格。
働きながら受験勉強を行い、見事合格。
未経験者かつ受験生として入所された立場から、TMI総合法律事務所で働く魅力について語っていただく。

TMIの魅力1.「訴訟案件」「ベンチャー支援」など多岐に渡る業務を経験できる

TMI総合法律事務所は現在、権利化業務を中心に「ベンチャー支援」「訴訟案件」「知財トランザクション」といった様々な業務分野にも注力しているという。一つの事務所でキャリアを広げていけそうだ。

まずは「訴訟案件」について話を伺った。

【弁理士が担当する「訴訟」業務とは?】
特許権、意匠権、商標権等の「知的財産」に関わる訴訟問題について、弁護士と協働しながら弁理士が担当する。訴訟を通し、差止請求や損害賠償請求に関するクライアントの正当性を弁護士と共に弁理士が主張する。

三島
求職者さまからは「訴訟案件って主導権を握るのは一緒に仕事を行う弁護士で、弁理士は実際補助的な業務をやらされることが多いんですよね?」と結構聞かれるのですが、実際のところどうなんですか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
いえ、そんなことはないです。特に特許権侵害訴訟では、主に「充足論」及び「無効論」について争うことになるのですが、TMIでは、少なくともいずれかについて弁理士が主体的に担当することが多いです。

充足論の争いでは「被告製品が、原告の特許権における特許発明の技術的範囲に含まれるか否か」について各当事者が主張し、無効論の争いでは「特許が無効であるか否か」について各当事者が主張を繰り広げます。

三島
そうなんですね!弁理士も主体性を持って動ける領域があるわけですね。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
TMIでは、弁護士がファーストドラフトした書面を弁理士がチェック、弁理士がファーストドラフトした書面を弁護士がチェック、という進め方をすることもあり、弁護士と密接に協働して仕事を進めていきます。
三島
ちなみに法廷の場には弁理士も立つんですか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
はい!弁護士と共に立つ場合もあります。
三島
ドラマとかでよく、法廷で「異議あり!」と言いながら原告側と被告側で戦うシーンを見かけるじゃないですか。弁理士はそういうのはないですよね..?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
通常はないですね(笑)。ドラマのようなバチバチとした雰囲気にもそうそうなりません。裁判所に提出した書面に沿って淡々と論理的に、必要とされる主張を展開するのが一般的です。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
ただ、相手の主張に対して「反論」したり、こちらの主張に対する相手の反論に対して「再反論」したりすることになるので、そういう意味ではある意味「戦う」ことにはなりますね。そこが面白いところでもあります。

情報や状況を整理しながら、相手の主張に反論できうるポイントを見極め、論理を組み立てて主張していく。そういったところに魅力を感じる方は、訴訟案件にも踏み込んでみてはいかがでしょうか。

「ベンチャー支援」のニーズが高まりつつある。

TMI総合法律事務所のもう一つの注力業務である「ベンチャー企業への知財支援」についても伺った。現在、ベンチャー企業やスタートアップ企業からの「特許」を含む「知財」に関する相談や依頼が増えてきているという。この分野に対し、吉田先生は「権利化業務とはまた違った大変さ(面白さ)がある」と話す。

三島
最近はベンチャー企業やスタートアップ企業を対象とした知財コンサルティングも増えているそうですね。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
はい、明らかに増えています。この「知財のベンチャー支援」は、結構やりがいがある仕事になっているんですよね。
三島
クライアントがベンチャー企業だからこその面白みがあるということですか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
そうです。ベンチャー企業の場合、一つひとつのアイディアや技術がその会社の事業のコア技術というようなケースが多いので、そういった「企業のコアとなる技術」を守らねばならないという「使命感」がやりがいに繋がっています
三島
なるほど。会社全体でフルコミットしている技術が対象となるからこそ、より力が入るというわけですね。
三島
ただベンチャー企業には知財部が設けられていないケースが多いことから、通常の対応よりも大変なイメージがあります。実際どうですか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
確かに、「知財」についてほとんど何もご存知ないクライアントが多いので、まずそのあたりの導入部分についてこちらが一から説明しなければならないことがよくあります。特許とはこういうもので、意匠や商標とはこういうもので、、、と。ただ、これもまたやりがいを感じる一つの要因になっています
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
クライアントに対して、「知財」について理解していただけるように、平易な言葉を用いながら端的に説明する必要があります。この過程によって自分自身の言語化能力が向上します。また、言語化能力は自分が正しく理解していないと相手に伝わらないため、物事に対する体系的な理解力も深まることになります
三島
自身の知識やスキル向上に大きく影響を与える、という点がやりがいになっているのですね。

さらに吉田先生は、「ベンチャー支援業務は将来的なキャリア形成にもポジティブな影響を与える」とも話す。

三島
権利化業務のみに注力している弁理士や特許技術者の方々はたくさんいらっしゃると思うのですが、ベンチャー企業やスタートアップ企業案件の実務経験もあった方が、将来的な観点で考えた際に有利になると思いますか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
はい、有利になると思います。一般的な特許事務所での業務は、決して悪い意味ではありませんが、効率を重視して「定型化」されていることが多いです。クライアントもほとんど固定で、技術分野もある程度決まっています。だからこそ専門知識が深まる側面もありますが、私は、他の弁理士との差別化を図るという意味で、技術に限らず専門知識を「広げる」ための実務を経験することも重要であると考えます。
三島
一歩違ったフィールドでの実務経験も大切ということですね。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
また、今後、日本の特許出願件数が増えるかどうかは分からないという現状があり、クライアントからは量より質が求められるようになってきているので、質の面でクライアントから信頼される弁理士になる必要があると思います。最近は、社内弁理士が増えてきているため、質が悪ければ依頼が来なくなるという危機感を常に持って仕事をしています。そういう意味でも、経験の幅を広げることによって、いかなる依頼がきても常に質の高い仕事をすることは重要かなと。

TMIの魅力2.分業制ではなく「担当制」

言わずもがな大手事務所であるTMI総合法律事務所は、弁護士やスタッフも含め現在約1,200名が在籍しており、国内・海外共に幅広く拠点を構えている。一般的な大手事務所では効率化を重視するために「分業制」が取り入れられていることが多いが、TMI総合法律事務所は基本的に、国内の出願から権利化までの手続きだけでなく、国外や係争まで一貫して担当する「担当制」で業務を遂行することが多いという。

三島
大手事務所であるTMIでは当然「分業制」が設けられていると思っていました。なぜ「担当制」がメインなのでしょうか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
国内及び国外、権利化から係争までのあらゆる仕事にも対応できる弁理士となるためです
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
効率性だけを見ると分業制の方が適切な場合もあるのかもしれませんが、一人の弁理士としてあらゆる仕事に着手でき、成長を遂げられるのもまたTMIの強みです
三島
中村先生は知財業界や知財業務が全くの未経験という状態で、TMIに入所されましたよね。未経験でも、入所後に幅広い領域に着手されたのでしょうか?
中村先生
はい。例えば出願業務に関しては内内・内外・外内すべて対応しています。最初に「何がやりたい?」と言われても未経験の自分には正直何も分からないので、幅広い業務を経験できる担当制はむしろありがたかったです!
中村先生
突き詰めたい領域が見つかったら、そこに注力して動いていく働き方もできますから。
三島
技術分野ごとの部門も設けられていないのでしょうか?
中村先生
部門は一応あるにはありますが、緩く決まっているだけで、ガチガチに組織化されているわけではありません。たとえ担当領域とは若干異なっているとしても、手を上げれば任せていただけることもあります。
三島
驚きです..!実務が偏らないのは、知見やスキルアップに大きなインパクトを与えそうですね。
中村先生
突き詰める分野が限定されないのがTMIの魅力でもあります。技術分野のお話でいくと、複数の技術分野を経験することで掛け算的に成長していけると思うので、より市場価値の高い弁理士になれると日々強く実感していますし、今もそうなろうと勤しんでいます。

TMIの魅力3.フレキシブルに働ける。柔軟な働き方を支援。

世界に多くの拠点を構え、多岐にわたるサービスを展開し、そして業務の担当分野も幅広いTMI総合法律事務所。それでも、所員が快適に働けるよう環境が整えられている様子。

三島
これまでのお話を聞いていると、がっつり仕事にフルコミットできる方でないと馴染まないのかなと思ったのですが..実際のところどうですか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
TMIはフレキシブルに働くことができる制度が整っています。例えばお子様がいらっしゃる方は、育児やお迎えにも柔軟に対応できるような環境になっています。時短の方もいらっしゃいますね。
三島
ワークライフバランスを自分で調整できる環境なのですね。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
そうです。できるだけ個人の希望に沿って仕事量を調整することができます。

柔軟な働き方が実現されているTMI総合法律事務所。では、一般的には導入が珍しくもなくなっている「在宅勤務」についてはどうか?

三島
出社と在宅勤務の割合はどうですか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
事務所全体として、現在は出社の方が多いです。face to faceで仕事をすることで、円滑に仕事ができますし、面と向かって話をする中で良いアイディアが生まれやすくなるという側面があるからです。

▲会議室から見える景色。外国人の方からは特に喜ばれるそう。

吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
事務所から仕事用のPCが貸与されますので、家でも業務に向かうことはできます。家庭の事情で在宅が望ましい場合は在宅勤務を行うことができます。

TMIの魅力4.留学制度が設けられている。

吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
あと突然ですが、TMIには留学制度があります。これは他所にはない、なかなか貴重な制度です。海外での知財に関する実務経験や知見を深めるために設けられています。
三島
留学ですか!弁理士の成長をとにかく促そうとしている事務所全体の姿勢が伝わります。吉田先生は利用されましたか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
はい。まず、アメリカの大学に1年間通いました。その後2年目で現地のロースクールで研修に参加。アメリカ企業の特許取得に関するお仕事のお手伝いをしたのですが、この体験には本当に価値を感じました。海外の法律を肌で感じながら学べる機会ってなかなかないですから、今でも自分の中で大きな財産となっています。
三島
成長意欲のある方にはTMIは本当に向いていますね。
三島
ただ、海外への渡航費用や現地での生活費・学費などものすごくお金が必要だと思います。その辺りはどうなんでしょうか…?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
1年目の学費や生活についてTMIが負担・補助してくれます。2年目以降は研修先の現地の法律事務所から給料をいただける場合もあるので、かなり恵まれた環境でスキルアップを実現できると思います。本当、TMIには感謝しかありません。
三島
手厚い制度ですね。海外に行って、吉田先生の中で何か変わったことはありますか?
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
帰国後、すぐに大きな案件を担当することができました。それは訴訟案件だったのですが、「アメリカのクライアントが日本で訴えられる」というケースで、そのサポートを行うことができました。これは留学に行ったから任せてもらえたのだと思います。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
「行きたい」と挙手し、所内選考を突破し大学に無事に合格すれば、留学に行くことができます。平均して毎年一名程度の弁理士が留学しています。現在も弁理士が一人、留学しています。

TMIの魅力5.弁理士試験の受験勉強環境が手厚く整っている。

中村先生は、知財に関して全くの未経験でTMI総合法律事務所に入所。働きながら弁理士の資格取得を目指し、見事弁理士試験に合格された。合格の裏には、TMI総合法律事務所の受験生に対する支援が大きかったと話す。

三島
中村先生、弁理士試験の合格おめでとうございます。業務との両立、大変でしたよね?
中村先生
もちろん大変な部分もありましたが、TMIの受験勉強に対するサポートにかなり助けられました。
中村先生
とにかく、事務所全体で「受験生を応援する・サポートしてあげる」ような空気があるんですよね。だから業務時間にはよく配慮していただきましたし、上司からも「1日でも早く資格を取ってほしい」と言われていたのでとにかく勉強時間の確保を歓迎してくれました。
三島
職場でそういう空気になるのはとても安心しますね。
中村先生
あと、短答試験と論文試験それぞれの直前には「受験勉強休暇」を与えていただいたのも大変励みになりました
三島
受験生にはもってこいの環境じゃないですか!
中村先生
本当にそう思います。実際、ここ数年、TMIからは毎年何名か弁理士試験に合格していますから。ちなみに昨年は4人受かりました(笑)
三島
業務を学びながら勉強もできれば、成長スピードも目まぐるしくなりそうですね。
中村先生
働きながらの受験勉強はもちろん一長一短あると思いますが、学習したことが業務を通して復習になっていたり、逆に勉強中に「あ、ここ仕事で少し触れたところだ」と高い解像度でインプットができたりすることもあるので、学習効率は上がるかと思います。

TMIが働きやすいと感じる人の特徴:主体性を持った働き方を好む人

インタビュー全体を通して「TMI総合法律事務所は、主体的に動けて成長意欲がある方」は加速度的にスキルアップしていける環境と感じた。その裏で、業務過多を防ぐための適切な支援や働き方の柔軟性もバックアップとして備わっている。

三島
これまでお話を伺ってきましたが、TMIは主体的に動きたい方にはとことん向いている環境と言えそうですね。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
その通りですし、新しいことにもどんどんチャレンジできる職場です。例えば仕事につながる「営業活動をしたい」と挙手すれば、通常業務をきちんと行っていることが前提ですが、普通に任せてもらえます。以前、クラウドファンディングのプラットフォーマーに、クラウドファンディングの実行者様向けの知財セミナーをしたいと思ったとき、上司に相談したら許可していただけました。
三島
業務範囲外のことにも、仕事につながるようなことであれば積極的に手を出して良いわけですね!
中村先生
「あれやりたい」「これやりたい」とちゃんと自己表現をしていると、職場内で「中村先生、これ以前やりたいって言ってた案件だけど、やってみる?」と声をかけてくれるようになります。弁理士・弁護士の人数がとにかく多いので、その分さまざまな種類の仕事があり、それだけさまざまな仕事を経験できるチャンスがあるのは魅力的です。
三島
例えば「国内の技術に特化した仕事がしたい!」と言えば、そのような仕事を周囲の方々が振ってくれるわけですね。
中村先生
そうです。経験者・未経験者ともに活躍できる環境が用意されているかなと思います。
吉田先生 TMI総合法律事務所_吉田先生
給与面に関しても、業界内では決して劣っていることはありませんので、期待して入所していただければと思っています。
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この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者

リーガルジョブボードの弁理士や特許技術者・企業知財部などの知的財産分野を専門とした転職エージェント。多数の紹介実績を持つ。希望に沿った就職・転職先の紹介や、 転職相談会・キャリアカウンセリングを随時開催中。転職のちょっとした疑問や心配ごとでもご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。

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