「三協国際特許事務所」の職場・採用インタビュー第2弾|事務所の特徴~所内改善プロジェクトとワークライフバランスについて
by LEGAL JOB BOARD 大澤
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の大澤です。
今回は、「三協国際特許事務所」の所員様へのインタビュー第2弾をお届けいたします。
この記事では、弁理士の高尾先生、佐藤先生、行武先生、西谷先生、宇佐美先生の5名に、
- 実際の働き方や他事務所との違い・特徴
- 所内改善プロジェクトの目的・概要
- 三協国際に向いている人や今後の展望
などを中心にお聞きしました。
求人票では知ることのできない情報が満載ですので、本記事を通して三協国際への理解を深めていただけるかと思います。
三協国際に応募しようかお悩みの方、働きやすい特許事務所をお探しの方など、ぜひ最後までご覧ください。
ご協力いただいた5名の先生の自己紹介(担当分野・ご経歴)
OA機器メーカーでの商品開発部、知的財産部の経験を経て、2011年に三協に入所し今年で13年目になります。
機械・電気系の技術分野において、主に国内外の出願、権利化業務を担当しています。
機械メーカーでの設計業務を5年ほど経験した後、2004年に三協事務所に転職しましたので今年で20年目になります。
業務は、国内及び外国の特許出願および中間処理の業務を主に担当しています。取り扱い分野は、主に機械分野で、自動車関連(主に内燃機関)、エネルギー設備、住宅および産業用資材などを担当しています。
大学卒業後、別の特許事務所で10年間勤務し、その間に弁理士資格を取得しました。その後独立して特許事務所を13年間経営したのち、ご縁があって2019年に三協に入所しました。
三協での勤務は4年目になります。業務は、国内外の特許出願について、主に権利化までの出願・中間業務を担当しています。専門分野は、制御・ソフトウェア・AI・画像処理など、電気系全般です。
三協では化学・バイオ系の案件を担当しています。入所してからは13年目になります。
日本で大学を卒業後、アメリカに渡り5年ほど向こうで過ごしました。アメリカでは今とは異なる仕事をしていましたが、帰国後、日本の大学でアルバイトをしている時に弁理士という職業を知りました。
英語と理系のバックグランドがあれば有利と聞いていたので、大阪の特許事務所に転職しました。そこから2つほど特許事務所での勤務を経て、その間に弁理士資格を取って、三協に入所しました。
情報システム会社で企業のネットワークを管理する仕事を3年ほど行い、2000年に三協に入所しました。内国外国の明細書、意見書及び補正書の作成が主な業務です。専門が情報系ですので入所以来、情報系の案件を多く担当しています。最近はIoTを使ったサービス系の案件が多いです。グループリーダをしているので、グループ内のメンバーへの仕事の割り振りやメンバーが作成した書類のチェックや、チェック結果を踏まえたディスカッションなどもしています。
働き方で気に入っている点
社風として、勤務や日常の仕事については個人の自主性に任せてもらえる部分が多く、自分のペースで仕事を進めることができることも気に入っています。
西谷先生は事務所の気に入っている点はありますか?
私の場合、7時台に出所し、特に残業がない日は16時台に退所しています。早く家に帰って、趣味の時間や家族との時間を十分に確保でき、ワークライフバランスが充実しています。
西谷先生はこの働き方を何年くらい続けられているのですか?
勤務時間の観点以外で気に入っている点はありますか?
仕事上で分からないことがあれば気軽に相談に乗ってくれ適切なアドバイスをくれますし、世間話も普通にしてくれます。グループ内のメンバーも含めて優秀な人が多く意思疎通がしやすく、仕事の上では非常に助けられており、感謝しております。出席が強要される飲み会などもないです。
この点は他の先生方も同意されますか?(笑)
他の事務所との違い
ただ、規模の大きな事務所になると分業化が進んでいると思うので、自分が関われる仕事の種類は少ないかもしれません。
その点、私個人としては三協では様々な案件に携わることができ、国内、外国とバランスよく仕事することも可能と思っています。
また、経験を積めば、審判、鑑定などの仕事に携わることも可能で、技術分野もいろいろあって、勉強になります。
業務内容以外の部分、会社の雰囲気の観点ではどうでしょうか?
残業もそれほど多いとは感じませんし、自分の趣味を持っている人なども結構いて、ワークライフバランスの取りやすい事務所なのかなと思っています。
高尾先生はどうでしょう?
規模の割には、意匠商標専門のグループがあったり、中国出願の業務を専門に扱うグループがあったり、特許にしても機械・電気・化学の各分野について専門の弁理士が揃っていたりして、事務所全体で幅広い業務を取り扱っています。
クライアントの数も多く、依頼件数のバランスも良いので、様々な技術分野の案件を担当できてスキルアップにつながります。
所内改善プロジェクトとは?
また、私の前職のメーカーではトップダウンで物事を進めるだけではなく、社員がボトムアップで職場を改善するような風土が強かったため、その良さを三協にも導入してみたいと思い、そのような改善策を所長に提案しました。
例えばどんな活動を行っているのでしょう?
プロジェクトでは、今の時代に即した働きやすい職場環境を整備することを1つの目的として、様々な観点から話し合いを進めてきました。
その一環として、未経験ないし経験の浅い新人所員を特別にサポートする体制(新人育成プログラム)を新たに設け、現在も運用中です。
今後は、家庭の事情など仕事以外の負荷を抱えた方でも活躍できるような働き方の選択肢拡大や、所員のモチベーションアップなどをテーマに、継続して話し合いを進めていく予定です。
三協で扱った過去の実案件を題材にして、発明者との模擬面談から、出願書類の作成、拒絶理由通知への対応まで、我々が日常行っている業務を広く浅く体験してもらいました。また、特許事務所の業務全般を知ってもらうために、実際に事務グループに在籍してもらって、特許事務や意匠商標事務の仕事を体験してもらいました。
教わる側だけでなく教える側にとっても貴重で有益な経験ができたので、2023年以降もこの活動は続けていきたいと思っています。
ボトムアップでこの取り組みが始まったということですが、代表の所員に対する思いや考え方についてはどう思いますか?
時代や働き方が変わっていく中で、我々と同じような思いを所長も感じていたのだと思います。所長には、交流ディスカッションとして定期的にプロジェクトに参加いただいて、互いの考え方や思いを共有しながら、議論を進めています。
時代や働き方の変化に対応しようと取り組まれている姿が印象的ですが、実際に現在の三協事務所で、どのように仕事と私生活を両立していますか?
子供とサイクリングをしたり、子供を習い事に連れて行ったり、家族でハイキングに行ったりしています。また夏休みが7月、8月の中から自由に3日取得できますので、お盆シーズンを避けての旅行が可能です。
普段の平日の業務についてはどうですか?
女性の働き方については宇佐美先生どう感じられていますか?
なので、弁理士は、趣味の時間をもったり、子育てをしたりしながらも続けやすい仕事なのではないかと個人的には思っています。
もちろん期限のある仕事が多いので、プライオリティを考えてしっかりとスケジュールを組み立てることが必要ですが、それが自分でうまくまわせるのであれば、比較的自由度は高いと思っています。
実際に女性弁理士としてお仕事とご家庭を両立できていると感じていますか?
私が在宅をしている間は、他の所員とは主にメールや電話でやり取りをしています。もちろん直接相談しないといけないような案件も当然ありますので、その場合には私の出勤日まで待ってもらったりすることになります。
なので、周りの人達の理解とサポートもとても重要ですし、また働ける場所や時間に制約のある子育て中の女性が働きやすい雰囲気を作ることが、後続の人達にとっても大切だと考えています。
実際に働く先生方から見た、三協国際に向いている人・今後の展望
通常業務だけでなくボトムアップで様々な取り組みをされていることを今日伺いましたが、先生方目線で、今後の事務所の展望・事務所をどうしていきたいとお考えですか?
特許事務所は「ものを書く職人」の集まりともいえるので、色んな特技をもった所員に定着してもらってはじめて事務所の成長が望めます。
しかし、事務所の高齢化が進んだ現状を考えると、三協に居続けたいと所員に思ってもらえるような環境に改善していかなければならないと思います。
これらの取り組みによって所員のやる気を引き出して、結果的に事務所の成長につながればよいと考えています。
宇佐美先生はいかがでしょうか?
さらに、これからは女性だけでなく、男性も育児や介護や家事などに積極的に関わっていくこともあると思います。そのような方々が長く働き続けられる、ワークライフバランスの取りやすい職場環境を所内でも模索・検討している最中です。
業務の観点ではどうでしょうか?
ですので外国案件にもっと強い事務所にしたいと思います。所員の英語力や外国知財制度に関する知識を高めていけるような仕組み、例えば、より高度なレベルの所内研修なども充実させていきたいと思っています。
最後に読者の方に向けて、三協国際特許事務所をひとことで表すとどのような事務所でしょうか?
三協国際特許事務所へのご応募・選考のご相談を受け付けております。
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