「RYUKA国際特許事務所」の職場・採用インタビュー①|所長様におうかがいしました!
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。 弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。
今回は、「RYUKA国際特許事務所」の所長である龍華様、所員様3名に独占インタビューを行いました。
この記事では所長の龍華明裕様に事務所について詳しくお伺いした記事です。
龍華先生はもともと大手メーカーのエンジニアとして、発明に尽力されていた方です。
その後、ご自身の経験に基づきRYUKA国際特許事務所を設立なさいました。
今回はRYUKA国際事務所について、
- どんな事務所なのか
- 何をやっているのか
- どんな方がより活躍できるのか
などについてお聞きしたので、応募や選考を考えている方はぜひご覧ください。
※弊社では、リーガルジョブボードに求人をご掲載されている事務所様・企業様のインタビューを行っております。
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所員の方へのインタビュー記事はこちら
今回インタビューにご協力してくださった方:龍華 明裕先生
東北大学 工学部 卒業後、東京大学 工学系修士 修了。
キヤノン株式会社にてG4ファクシミリ(デジタル通信FAX)を開発し、ISDN通信回路、アナログ回路、画像処理、スキャナコントローラ、プリンタコントローラなどに携わる。
国内特許事務所に勤務後、米国の法律事務所Cushman Darby & Cushman (現Pillsbury Winthrop)に3年間勤務し、米国パテントエージェント(Limited Recognition)として米国出願を扱う。
1998年にRYUKA国際特許事務所を立ち上げる。
事務所の立ち上げや展望
エンジニアから弁理士への転身
ー事務所を立ち上げたきっかけを教えてください。
自分自身のエンジニア経験と、特許侵害の実例に触れたことがきっかけです。
私は特許業務に携わる以前、株式会社キヤノンの開発で発明をしていました。キヤノンは特許に熱心な会社で、私もそこに力をいれて仕事をしていました。
しかし当時特許に関する知識も無ければ、アドバイザーもいなかったので、どの発明を提案したら特許になるのか、どんな基準で特許申請ができるのかを知らず苦労しました。どのような権利が会社に役立つのかというアドバイスも欲しかった。
このような、手探りで提案した苦労から、アドバイスしてくれる人の必要性を感じたのが最初のきっかけです。
また、あるCPUを使用することが特許権侵害だと言われた事があり、会社をあげて大慌てで、そのCPUを使わない様にファクシミリ装置の設計を変更しました。
この状況に接し、特許の力の大きさを知りました。特許は重要なのに、適切なアドバイザーがいない事に違和感を覚え、だったら自分で解決策を提供しようと考えて作ったのがRYUKAです。
ーご自身のご苦労なさった経験から生まれた事務所なのですね。
起業する上で大変だったことはありますか?
起業前に機械、エレクトロニクス、ソフトウエア、英語、日本実務、米国実務と、幅広く勉強したつもりでした。
しかし、いざ会社を立ち上げると、全く不足している知識があることに気付きました。マネジメントスキルです。
実務経験は積んできましたが、会社を動かすノウハウが欠けていたので、そこは起業してから苦労しました。
お客様のための大きな事務所を目指す
ーではマネジメントについては、どうアプローチされたのですか?
そもそもまず、マネジメントの必要性について考えてみたんです。
社員が20人程度になるまでは、大したマネジメントが無くても会社は機能しました。スキルを教えているだけで社員が、見よう見まねで付いてきてくれたからです。
しかし、それ以上の規模にするためには、自分が知らない知識、経験の壁を超える必要がありました。
20人以上に増やすのをやめることも考えましたが、20人の組織ではできる事が限られ、お客様の目線に立つと不十分でした。
もっと多数の特許を、大きな特許網を短期間に取得して欲しいという、お客様からのニーズに答えられなかったからです。
現状の20人の体制で甘んじる事は、自己満足に過ぎないと思ったんです。それは自分の人生観に 合わない。
だから新たな課題に挑戦しようと考え、マネジメントを強化する事にしました。
ーだから今、RYUKAは大きな事務所になったのですね。
ーでは今後も規模拡大を目指していかれるのですか?
そうですね。現在は100名規模になりました。
しかし、まだまだお客様のニーズに応えられていない現状があります。
人材を増やすとともに、所内全体の質も一層高めていきたいですね。
知的財産のプロとは何か
ー起業してから大切にしていることはありますか?
「プロフェッショナルとしての生き方」を大事にしています。それぞれの人生を自分でイメージし、作っていくという意味です。
仕事で言えば、受動的に作業をするのではなく、お客様に提供すべき事が何かを考え続け提案するという事です。
そのためには、一人一人のお客様が何に困っているかを深く理解し、解決策を考え続け、学び続ける事が必要です。
その姿勢で生きるのがプロフェッショナルです。単に、特許制度に詳しい人ではだめです。
だから、メールでも面談でも、お客様目線に立って考える事が一番大切です。
ー起業前にやっていたことで役に立っていることはありますか?
自分自身のエンジニア経験ですね。
弁理士が発明者に説明する時、まずはこちらが、発明者の気持ちになる必要があります。
発明者が何を知っていて、何を知らず、何を誤解しているのかを正しく理解しなくては、発明者に何を、どう説明すればいいかわかりませんよね。
自分の開発経験は、発明者を理解し、発明者に寄り添った提案やコミュニケーションをするのに大いに役立っています。その点で、私は発明者の経験がとても活かせていると思います。
ー発明者の特許への理解度は、ご自身が苦労なさった部分でもありますからね。
龍華先生ならではの視点だと思います。
変化する社会のニーズに応える事務所を目指す
ー貴所には『知的財産のプロフェッショナル集団として、事業の保護と創出へのリーダシップを発揮し、産業と社会の成長に貢献する』という想いがあると思います。
この想いを実現するために心がけていることはありますか?
社会の変化に対応することですね。
今、産業の構造は大きく変化しています。
今まではメーカーが自分の製品の特許を得て、製品を守っていた。メーカーを支えていたのは技術力、製造力、販売力でした。
それら全ての力を持つ会社が、事業を軌道に載せ、開発、製造、販売を続けることができました。
しかし、今は実は変わってきています。
例えば、自動運転について、今世界中の多くの会社が多くの特許を出願していますが、自動運転の出願件数が最も大きな会社はどこだと思いますか?
ー自動車会社でしょうか?
そうですね、確かに自動車メーカーも特許を取得しています。
でも実際には、一番多くの特許を取得しているのはGoogleなんですよ。
ーIT企業ですか!
特許を取得し、広くみんなに使ってもらい収益を上げるという戦略です。
将来的には自動車メーカーよりGoogleの方が、自動運転から多くの利益を得るとも言われています。製造力も販売力も持たない会社が、技術の開発と特許権の保護によって、製造・販売以上の利益を上げる。
つまり、産業構造が大きく変化しているんですね。この変化は、技術の成長を加速させます。
特許制度が発達したことで専門分野に特化しやすくなり、分業化(協力し合う事)が進んでいます。しかも、それは企業間のみならず、国家間でも行われています。
このような産業の構造変化を支えているのが特許だという事は、特許を取得する我々は社会の構造変化への寄与していることになります。
このことを忘れず、仕事をするようにしています。
ー特許が社会を支えていることを実感しながら働く事は、とても魅力的ですね!
ー実際に独立をされて、業界に対して見えてきたことや感じたことは何かありますか?
お客様の課題を解決するため、積極的に動く人が少ないという事ですね。
事務所側が持っているものを提供する事はしますが、お客様の課題を一緒に解決するところが業界全体で足りていない。
なので、先ほども申しました通り、私達は積極的にお客様目線に立つことを重視しています。
個の力とチームの強さは繋がっている
ー今後どのような雰囲気の事務所にしていきたいですか?
個が強くなって組織が強くなる事務所にしていきたいですね。
所員には自信と誇りを持って、異なる意見を受け入れられるようになってほしいと思います。そうする事で真っすぐに向かい合うことができ、上下関係ではなく主体的な意見交換ができます。
そのような雰囲気があってこそ会社が成長できると思います。
ー個の強さと、その上にあるチームワークを目指されているのですね!
そうですね。現状とても個の力の強い所員が揃い、そのチームワークも発揮しているので、もっと伸ばしていきたいです。
主体性をマネジメントする
ー所員の業務が円滑に回るように、どのような組織づくりやモチベーションの保持を行うように心がけておりますか?
半年に1回、自分の目標を宣言する機会を作っています。
自分の目標を自分で作り、実現させるという主体性が大切だと考えているので、明確化してもらうようにしています。
そして宣言に応じた報酬を支給しています。
ー宣言で報酬が決まるんですか!
私は、未来を宣言することが大事だと考えているからです。
自分がどんな目標を持ち、何をすれば、何が得られるかを明確にすると、自身のキャリアプランを描きやすくなりますよね。それが一番所員の主体性とモチベーションに繋がると考えています。
後追い型の評価もある程度の動機付けにはなると思います。ただ、どちらの方が強い動機付けになるかと考えた時、自分で描いた未来の方が強いと思います。
だからこそ、そこを評価するべきだと思います。確かに投資になりますが、所員自ら言って行動するので問題は生じていません。
自分で自分の未来を創る。そして自分で選んだ未来を評価する必要があり、それを望む所員がRYUKAの所員だと考えています。
-主体性を持つ貴所の所員さんだからこその施策ですね!
RYUKAで活躍する人材とは
ーではどのような方がご活躍されていますか?
やはり向上意欲が強い人ですね。
未来を自分で選べる人と申しましたが、自分で決めるという事は、成長目標を高く設定することも、現状維持で満足することもできますよね。
つまり、どれだけ成長意欲があるかで、活躍の広がりが変わってくるんです。
それから探求力がある人。
自分で掲げた目標を達成するために、自分の不足している点がわかる。そして、それを追い求める力がどれだけあるかが重要だと思います。
これからもそのような人に入っていただきたいと思います。
採用について
ーでは採用時に求めるポイントも同様ですか?
そうですね。向上意欲が強く、探求心のある方を求めています。
ー昇給制度について教えてください。
先ほどの目標宣言以外でいうと、プロフェッショナリズム評価という制度をとっています。
これは仕事への向き合い方を自ら顧みるもので、所外・所内に対して普段どのように仕事をしているか、質問に回答する形式で自己評価をしてもらい、プラス、上司からの評価で査定する制度です。
ーなぜそのような評価方法をとっているのですか?
どんなに実務能力と独立性が高くても、それらは周囲を理解した上での独立性でなくてはならないと考えます。
そして、この仕事はチームワークも必要です。
コミュニケーションのとり方、相手への理解度やスキルも評価対象にしているのは、周りを理解し、周りがあっての独立性を評価したいと考えているからです。
ーその他RYUKAについてのPRポイントはありますか?
技術系の所員は、年収1,000万円以上が4割、2,000万円以上が2割を占めています。
また、今はコロナで行ってはいませんが、以前はパーティーやランチ会を積極開催したり、部活動もやっていました。2か月に1回ランチ会も行って交流をしていましたね。
所員同士のコミュニケーションが多く、このような催し物もおおいのも、一つの特徴です。経営方針として、効率化・コミュニケーションを大事にしていることからも言えます。
龍華所長からのメッセージ
ー最後に求職者の方への言葉をお願いします!
能力が高い方は是非、士業を目指すべきだと思います。
一般企業って年功序列の要素が多いと思います。どれほど仕事を頑張っても、最終的に年収は2倍程度にしかなれない。
しかし、士業は能力が高まった分だけ報酬が高まります。能力が高まるか否かで、弊所の場合は将来の収入が7倍も開きます。
学ぶ事は多いので、楽な仕事ではないことは覚えておいてほしいですが、能力を高め続けることで社会に貢献したい方にお勧めします!
RYUKA国際特許事務への応募方法
RYUKA国際特許事務所は、向上意欲が強く、探求心のある方を募集しております!
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