未経験で特許技術者に転職するための条件や未経験歓迎の求人
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
転職エージェント
- 担当職種:
こんにちは。弁理士・特許技術者専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。
本記事では、「未経験で特許技術者に転職するために必要な条件や求人」について解説します。
具体的には、
- 未経験の特許技術者として転職する際に見られるポイント
- 未経験から特許技術者に転職した方の成功事例
- 未経験歓迎の特許技術者の求人
などを紹介いたします。
「弁理士資格を取得するために、まずは特許技術者としてキャリアを積んでいきたい」「理系の知識や企業での研究開発経験を活かし、特許技術者にキャリアチェンジしたい」といった方は必見です。
特許技術者は、弁理士資格がなくても、弁理士業務の補助を経験することができます。
特許技術者としての経験があると、弁理士資格を取得したときの年収や転職活動で有利に働く場合があります。
気になる方は下のボタンから求人紹介を受けてみてください!
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この記事の目次
未経験から特許技術者へ転職する際に見られるポイント
未経験で特許技術者に転職する上で、採用側が特に見ているポイントは下記です。
- 年齢が若くポテンシャルがあるかどうか
- 理系大学出身であるか
- 企業でどのような経験をしてきているか
- 読み書きができる英語力があるか
- 文章作成能力があるか
- 資格取得の意欲があるか
それぞれ詳しく解説します。
年齢が若くポテンシャルがあるかどうか
業界未経験者を採用する際、採用担当者は年齢を非常に気にされます。具体的な年齢の基準は「35歳前後」。
ただ関西や地方に関しては40歳前後までと定めるところもあります。
なぜ年齢制限をかけているか、下記に理由を記載いたします。
高齢化が進んでいるため
特許事務所も企業の知財部でも言えることですが、働いている方々の平均年齢が40代後半~50代前半と言われています。そのため、若返りを図るために採用活動を行っているところがほとんどなのです。
年齢が高いと初年度の希望年収が高いため
特許事務所で未経験で入所した際の初年度年収は「400万円前後」となることがほとんどです。(若手や新卒の場合は「350万円スタート」というケースもあります)30代後半や40代以降の方は一定期間現在の職場で働いている兼ね合いで、現年収が高い可能性があります。
そうなると、初年度の年収を上げることが採用側のハードルとなり、採用が難しくなるわけです。
ちなみに特許事務所ではなく企業の知財部の場合、30代以降の未経験者の中途採用は厳しいのが現状です。企業は経験者のみを積極採用しているケースがほとんどのためです。
企業での未経験採用は、社内の研究開発の部署からの異動や、新卒や第二新卒の採用傾向が強く壁がとても高いです。
リーガルジョブボードでは、未経験歓迎の弁理士や特許技術者の求人を多数ご紹介しています。気になる求人やキャリアのご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください!
指導に対して飲み込みが早いか不安なため
未経験者を採用をする場合、指導や教えの飲み込みが早いかどうかが考慮されます。その一つの判断材料として年齢を見ることが多いのです。
理系大学出身であるか
特許出願する際に技術的な専門分野の理解力がないと、明細書作成などの業務が行えません。
そのため、理系出身であることを重視しています。知財業界にお勤めの方々の8割は、理系出身の方です。
ただ文系大学出身であっても、エンジニアとしてアプリ開発を行っているなど理系寄りの経歴をお持ちの方は、特許技術者にキャリアチェンジできる可能性もあります。
そういう意味では、文系であっても業界に飛び込む方も増えてきています。
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企業でどのような経験をしてきているか
これまでの就業経験の中で、「研究・開発・設計・品質管理」いずれかの経験があるかどうかを見られるケースが多いです。その理由は「上記の理系大学出身であるか」でお伝えした内容に似ていますが「技術的な知識があるかどうか」を判断するためです。
特許技術者は特許出願時に最新技術について触れる機会が多いため、この点も採用をする上で重視しています。
読み書きができる英語力があるか
英語力は必須です。国際出願が増加傾向にあるからです。
英語力の目安は「TOEIC600~700点以上」。ただ英語力と言っても「読み書きに抵抗がなく業務を行うことができるか」を見ているため、喋れる必要は特にありません。
そのため、特許事務所の採用試験時に「技術的な内容が記載している英文和訳」や「請求項英文和訳」を行っているケースもあります。
もちろん、喋れるようになると仕事の幅は広がるため、英会話と合わせてリーディング能力を上げるための勉強を進めていくようにしましょう。
文章作成能力があるか
正しい日本語を書くことができるかどうかもよく見られます。特許事務所の採用試験に、文章作成能力が問われる試験も増えてきました。
ここ最近は「技術に関する解説文」や「とある技術の製造方法についての説明文作成」といった試験が出題されています。
技術的な理解度はもちろんのこと、文章構成が正しく記載されているかも見られています。
弁理士の資格取得に対する意欲があるかどうか
弁理士資格取得の姿勢も見られています。
「弁理士試験短答式合格」や「予備校や通信講座」等の受講をしている実績があると、とても高く評価されます。
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転職成功者の事例
未経験で特許技術者として転職した成功事例を下記に載せます。
いずれも、弊社で転職支援をさせていただいた方です。
エンジニア・プログラマーの経験を活かし特許技術者へ
年齢:32歳(女性)
前職:エンジニア・プログラマー
技術分野:ソフトウェア
元々法学部出身で、授業を通して知財に興味がありました。
職業訓練学校でプログラミングを学び、企業で車に関わるシステムの開発とプログラミングを行い、企業での実務経験を積んで行きました。
文系出身であることがネックと考え、理系大学の通信教育とLECの弁理士講座を受講して、転職の準備を進めてきました。
転職活動は、理転があまり業界の人から好まれない傾向でもある+英語に自信がそこまでなかったので不安でしたが、無事中堅の特許事務所へ転職することができました。
企業での開発経験を活かし特許技術者へ
年齢:27歳(男性)
前職:機械エンジニア
技術分野:機械
大学では、理工学部で機械の制御について学びました。
大学で学んだことを活かし、そのまま自動車の部品メーカーへ就職しました。
英語については、毎日文章やレターを呼んでいたり、外資系の会社なので英語で話もしています。
弁理士について仕事を通して知る機会があり、法律×技術の仕事が面白いと考え転職活動を行いました。
複数内定をいただき、年収は50万円程度下がりましたが、大手で弁理士資格取得を応援してもらえる環境に転職をしました。
大学での研究経験や英語力を活かし特許技術者へ
年齢:32歳(女性)
前職:技士
技術分野:土木・建築
高校まで海外で生活をしており、日本の大学に進学をしました。
大学では土木工学を学び、内定先も今までの知識を活かせる環境だったため、大学院に通いながら勤めました。
弁理士は高校の時に職業一覧の中で知り、英語力や理系の知識、最新の技術を自分の中でかみ砕いて、技術を守ったり上手くPRできる仕事だと考え、転職活動を行いました。
土木や建築系の技術分野を扱っている特許事務所はあまり多くありませんでしたが、大手の特許事務所へ転職することができました。
未経験歓迎の特許技術者の求人をお探しの方へ
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- 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる
などがあります。転職活動に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けたい方は、ぜひご活用ください!
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まとめ
- 未経験でも特許技術者への転職は可能
- 若いうちに業界へ飛び込む必要がある
- 英語力や弁理士試験への受験意欲などが見られる
- 企業にて研究開発の経験はアピールポイントになる
未経験から知財業界への転職は不安があると思いますが、実際転職を成功した方に入職後お話をする機会があり、
「勉強する事も多くて大変なこともあるが、のびのびと業務などを学ばせていただき、とても有意義な時間を過ごすことができている」
というお言葉を聞くこともあり、安心して働くことができる環境もあることを実感することができました。
もし転職でお困りのことがありましたら、弊社にもお気軽にお問い合わせください。