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弁理士知財キャラバン_体験レポート

日本弁理士会の無料サービス「弁理士知財キャラバン」を実際に利用してみた!|体験レポート

by LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者
弁理士知財キャラバン_体験レポート

こんにちは。弁理士の専門エージェント「リーガルジョブボード」の 三島です。

突然ですが、皆さんは日本弁理士会の「弁理士知財キャラバン」をご存じですか?
弁理士会が行っている中小企業・スタートアップ企業向けの無料知財コンサルティングサービスです。

今回、リーガルジョブボードを運営する弊社(株式会社WILLCO)が、実際に「弁理士知財キャラバン」のサービスを体験させていただきましたので当日の様子をレポートいたします。

担当してくださった弁理士の先生をご紹介します。

◾️弁理士知財キャラバンの運営責任者
林剛史先生(インテクト国際特許事務所)
◾️弁理士知財キャラバンのコンサルティング担当者
本谷孝夫先生(本谷国際特許事務所 所長)
服部秀一先生(服部弁理士事務所 群馬オフィス)

この記事を読むと分かること

・知財キャラバンとは何か、発足経緯について
・弁理士の立場で知財キャラバンに参加するには?
・実際にどんなコンサルティングを行うのか
・知財部のないスタートアップ企業社員が知財キャラバンを受けた率直な感想

弁理士知財キャラバンとは?

弁理士知財キャラバンの運営責任者である先生のご紹介

三島
本日はよろしくお願いいたします。まずは「弁理士知財キャラバン」とはどのようなサービスなのか教えていただけますか?
林先生
「弁理士知財キャラバン」とは、新規事業の立ち上げや販路開拓等に悩みを抱えている中小企業・スタートアップ企業を対象とした、無料の知財コンサルティング支援サービスです。

特許・デザイン・ブランド・コンテンツ・製造ノウハウなどの知的財産を活用して円滑に経営戦略を実行できるよう、知的財産の専門家である弁理士が訪問し、課題の抽出とその解決策の提案を行います。料金は一切かかりませんが、知財経営コンサルティングの知識・経験を持つ複数の弁理士が、最大3回にわたって戦略提案を行うことがポイントです。

三島
無償で知見のある弁理士の先生に戦略提案を行ってもらえるのですね!どのような背景からこのサービスが発足したのですか?
林先生
平成27年に発足した事業で10年近くの歴史があります。

発足経緯は、比較的、特許出願件数が少ない中小企業やスタートアップ企業に対して、より知財経営コンサルティングを身近に感じていただき、企業戦略において知財戦略がとても重要な要素であることを広めるために発足しました。

三島
オンラインでコンサルティングしていただくことは可能ですか?
林先生
原則、支援先企業に訪問する形式で実施しています。

実際の商品(製品)を見ながらの方が、適切なコンサルティングができるため、支援先企業に訪問し対面でのコンサルティングを行っております。通常、3回にわたっての支援を行っておりますが、短期間でのコンサルティングを希望される場合には、1日(1回)で支援を完了させる1dayキャラバンも提供可能です。

弁理士の立場で知財キャラバンに参加するには?

三島
弁理士の先生の立場で、この知財キャラバンで企業を支援したいと思った場合はどうしたらよいのですか?
林先生
弁理士知財キャラバンによる支援は「JPAA知財経営コンサルタント」が行います。

「JPAA知財経営コンサルタント」になるには、日本弁理士会の附属機関である知的財産経営センターが実施する「知財経営コンサル育成プログラム」を受講し、その知識を元に、クライアント等に知財経営コンサルティングを実践して報告書を提出する必要があります。

三島
育成プログラムがあるのですね。担当弁理士の選定はどのように行われるのでしょうか?
林先生
弁理士知財キャラバンによる支援を希望する企業から申請があった場合、知的財産経営センターにて内容を確認のうえ、「JPAA知財経営コンサルタント」の中から、専門分野や地域性を考慮して候補者を選定します。その際、候補者には競合他社の業務を受けていないかなど、コンフリクトのチェックを行い、問題がなければ支援員として選任されます。
三島
よくわかりました。弁理士会に登録している弁理士であれば、誰でも参加できるチャンスがあるのですね!

【体験レポート】「弁理士知財キャラバン」を実際に利用してみた!

弁理士知財キャラバンのコンサルティングを弊社(株式会社WILLCO)の執行役員 島田が実際に体験しました!

弁理士知財キャラバンのコンサルティングを担当していただいた先生のご紹介

当日の流れ

【当日のタイムスケジュール】
1.会社説明:企業→弁理士会(15~30分程度)
2.サービスに関する質問:弁理士会→企業(15分程度)
3.コンサルティング:弁理士会→企業(60分~90分程度)

会話形式で弁理士の先生からのヒアリング・提案が行われます

本谷先生
それでは最初に、御社の事業内容について教えていただけますでしょうか?
島田
弊社は人材サービスを取り扱う会社として、士業の転職支援サービス「LEGAL JOB BOARD(リーガルジョブボード)」、医療業界の転職支援サービス「メディコ」を軸として、そのほか新規事業も含め展開をしています。
本谷先生
我々の業界でもサービス展開をしてくれているということで、ありがとうございます。「メディコ」は商標登録されていますが、「LEGAL JOB BOARD」は無いようですね。出願して拒絶されたのでしょうか?
島田
あれ、登録しているはずですね。実は弊社は数年前に会社名が変わっていて、旧社名での登録になっているかもしれないです。
本谷先生
なるほど、これは細かいところですが名義変更を行ったほうが良いですね!
服部先生
社名変更をされた企業様は、社名変更と同時に商標権等の名義変更を行う必要がございますので、改めてご確認をお願いします。
島田
承知しました!こんなことも分からず恥ずかしいです。。

その後、新規事業の詳細や現状の企業体制についてお伝えし、本谷先生・服部先生からNDAの締結、秘密情報の管理の仕方など、営業秘密に関する内容も含め、様々な角度から会社の財産を守るためのご提案をいただきました。

具体的な詳細は、機密情報に関わる内容なので割愛しますが、今まで実務として知財に関わってこなかった中で、無料で内容の濃い知財コンサルティングを実施していただき、目から鱗でした。

知財キャラバンを実際に受けてみての率直な感想

島田
他社の権利範囲を弊社が侵害していないか?という観点は、知財担当が不在の弊社では今まであまり気にしたことはなかったですが、今回の知財キャラバンを受け、検討の必要性を感じました。

社内の開発者(エンジニア)に知財教育などを行っていく必要性もあると感じましたので、経営陣の集まるミーティングで知財に関わる重要性について早速話をしようと思いました!
(その後、まずは商標周りの権利化に力を入れようと考え、弁理士の先生とお打ち合わせの機会を別途設けたり、社内でサービス名称に関する議論について話し合いが進みました)

また、知財初心者である我々に、会話ベースで弊社の事業についていろいろとヒアリングしてもらいながら、誰でも分かるように説明してくれたことがとても好印象でした!

ご協力いただいた、日本弁理士会の弁理士知財キャラバン関係者の皆様、本谷先生、服部先生、貴重な機会を本当にありがとうございました!気になった方は、ぜひ日本弁理士会HP「知財キャラバン」をチェックしてみてください。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者

リーガルジョブボードの弁理士や特許技術者・企業知財部などの知的財産分野を専門とした転職エージェント。多数の紹介実績を持つ。希望に沿った就職・転職先の紹介や、 転職相談会・キャリアカウンセリングを随時開催中。転職のちょっとした疑問や心配ごとでもご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。

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