「プレシオ国際特許事務所」の職場・採用インタビュー|所長の理念が形になった事務所
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。
今回は、「プレシオ国際特許所」の所長である速水 進治先生に、プレシオ国際特許事務所の職場や採用について独占インタビューを行いました。
速水先生は大学で化学・物理を専攻した後、大手化学メーカーで7年間、研究開発の仕事をしていました。
その後特許の可能性に興味を持たれ、特許の世界に入られました。
この記事ではこのようなバックグランドを持っている先生だからこそのお話をたくさんお伺いしました。
今回はプレシオ国際特許事務所について、
- どんな事務所なのか
- 何をやっているのか
- どんな方がより活躍できるのか
などについてお聞きしたので、応募や選考を考えている方はぜひご覧ください。
※弊社では、リーガルジョブボードに求人をご掲載されている事務所様・企業様のインタビューを行っております。
インタビューご希望の事務所様・企業様はこちらもしくは右下のチャットからお問い合わせくださいませ。
この記事の目次
インタビューに協力してくださった方:速水 進治先生
東京大学教養学部基礎科学科第一卒業。
1997年弁理士登録。
国内大手特許事務所を経て、2004年にプレシオ国際特許事務所を設立。
特許出願にあたっては、競合の参入をしっかり阻止する”使える特許“の生成にフォーカスし、事業を守り育てる観点から権利化のシナリオを提案する。企業での開発経験を踏まえ、きめ細かなアドバイスを行っている。
現在の担当業務は化学、材料、デバイス等を専門技術分野とし、そのほかに内外国特許業務、鑑定、訴訟、コンサルティング、各種セミナー、講演等を行っている。
弁理士 速水先生について
技術者から知財への転向
- 速水先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします!
- まずは先生のご経歴を簡単に教えていただけますでしょうか?
大学で化学・物理を専攻した後、大手化学メーカーで7年間、研究開発の仕事をしていました。
研究から製品化までの一連の流れを経験できたのは大変貴重だったと思っています。ラボスケールでの基礎検討からパイロットプラントの実証、できあがった開発品の顧客評価など、とてもやりがいのある仕事を経験させていただきました。
しかし働いているうちに、特許の世界に興味を持つようになりました。特許戦略の巧拙により、ビジネスがうまくいったり、逆に苦しくなってしまったりすることを知りました。
そこで、弁理士という仕事を知って興味を持つようになりました。入社7年目に特許の業界に転職をしました。
速水先生が思う研究者と弁理士の違い
- 技術者から知財へ転向されたんですね!弊社でも研究開発職をされている会員様が多数いらっしゃいます。
速水先生としては、両方を経験されてみて、両者の違いであったり、知財の魅力というのはどのあたりにありましたでしょうか?
そうですね、まず両者はどちらも技術を扱う仕事ですが、その内容は全然違います。
開発の仕事は、新しい技術を生み出す仕事です。
一方、特許の仕事は、研究者の開発した新しい技術を、事業に貢献するように強い権利に仕立てていく仕事なんです。未経験の方は知財の仕事のイメージがつきにくいと思いますが、知財の仕事にも技術があります。
開発成果というのは、基本的に”点“です。他社が簡単に到達できない“点”だからこそ顧客の高い評価が得られるわけです。
一方、事業に貢献する特許権は、ある程度の広さを持つ“面”でなければなりません。この、広がりを持つ“面”の権利に仕立てていくところに、様々な特許技術が存在するわけです。
- 明細書は職人芸とも言われますが、奥が深い世界ですね…。
また、これは経験年数の長い弁理士の方からよく質問を受けるのですが、独立をしてよかったことや大変だったこと、また独立希望の勤務弁理士に向けてアドバイスがあればいただきたいです!
独立したい方必見!独立のメリットと苦労
独立してよかったことは、端的に言えば、自分が理想とする事務所を作るプロセスを経験できたこと、自分のやりたいことを好きなだけできるようになったことですね。そこに尽きるかなと思います。
大変だったことは、様々ありましたよ。まずはクライアントの獲得です。それと、優秀なメンバーを集めるのにも苦労しました。
ある程度軌道に乗ってからは、事務所の仕組みづくりが大事な課題となってきました。メンバーみんながやりがいを維持できる、そういう雰囲気の事務所にしていく、ということです。
もちろん、新人の指導、事務所としての品質の担保といったことも、いつも考えていかなければなりません。
これから独立を考えている方は、本当にしたいことは何かをよく考えてみるとよいと思います。
自分の事務所を作ること自体を目標とするのか。あるいは、自由に仕事をしながら独立したのと同じように報酬を得ることが目標なのか。よく見定める必要があります。
後者であれば、独立したのと同じような環境で仕事できる事務所に所属する、という選択肢もあります。プレシオでもそのような働き方は可能です。
いずれにしても、いつもお客様から指名を受けて仕事できるように努力を続けることが大切です。指名を受けた仕事は、期待を裏切らないよう、普段以上に緊張しますからね。成長を促進してくれます。
- 大変参考になります…ありがとうございます!
プレシオ国際特許事務所について
プレシオのゴールは「メンバーが楽しく仕事をして、顧客の期待に応える最高サービスを提供すること」
- 続いてプレシオ国際特許事務所についてお聞かせください!
私は知財の仕事が本当に面白いと思っています。この面白さをメンバー全員で共有したいという思いから創設したのがこの事務所です。
仕事は一生のうちとても長い時間を使います。その時間がハッピーになることは、メンバーやその家族の幸せにつながると考えています。
プレシオのゴールは、メンバーが楽しく仕事をして、それにより、顧客の期待にこたえる最高のサービスを提供することにあります。
- 弊社のビジョンにもつながるものがあり、とても共感いたします!!
多様性を尊重した事務所
- 事務所内の雰囲気はどんな感じですか?
多様性を許容していますので、色々な方がいますね。勉強や子育てに多くの時間を費やす人も仕事一筋でやる人もいます。出勤の多い人もほとんど在宅の人もいます。
全体的にはコミュニケーションは盛んな方だと思います。コロナ前は納涼会や納会・忘年会、個別の飲み会もありました。
- 在宅勤務が増えることによって、業務への支障もあるのでしょうか?
特に困ることはないですね。弁理士の仕事は場所を選びません。クライアントとの面談もウェブ会議でおこなっています。
事務スタッフも、いろいろ工夫してアイデアを出して、在宅で効率よく仕事できる仕組みを整えています。
ただ、入所してすぐの新人の方は、指導を受けるために出勤日を増やしています。コーチングによる指導を受けるためです。
- コーチングとは、具体的にどのようなものですか?
そうですね。担当者が自力で仕事できるように、指導者が伴走するイメージの指導です。
例えば、書面を書いてもらって、指導者が手直しして出してしまえば納品スピードは早いですが、それだと身につかないですよね。
どうしてそう直されたのかが分からないと、他の案件で再現できるようになりません。
ですから多少時間がかかっても、自力で考え書面を作成するのを、脇からアドバイスする形で指導をするわけです。
- それはスキルアップに直結しそうです!
他にも新人教育や所員サポートに対する取り組みはありますか?
はい。プレシオでは、仕事を通じてそれぞれの弁理士が得た知見やノウハウを、資料にして保存しています。実際の審査とか訴訟で事務所が経験してきた実例に基づく資料です。
これをサーバに保存してメンバーみんなが活用できるようにしています。他の人の経験知を自分の経験として学ぶことができるわけです。
- ノウハウが詰まった資料…とても魅力的ですね!
ここまでのお話を聞いて、貴所に興味を持った求職者の方もいらっしゃると思います!
そんな方に向けて、貴所の採用についてお伺いします。
採用について
向上心のある方を求めます
- まず、貴所が求める人材についてお聞かせください。
自分の能力を向上させる気持を常に持っている人です。
プレシオでの仕事は、顧客へ提案する局面が数多くあります。良い提案をする技術は一朝一夕に身につくものではありませんし、終わりもありません。
自分の能力を向上させる気持ちを常に持っていることが、とても重要になります。
- 面接ではどのような点を見られていますか?
まず、自分の能力を向上させる気持を強く持っているかどうかを重視しています。
その上で、技術理解力やコミュニケーション力についての潜在能力も見ています。
- 給与・評価制度についてもお伺いできますでしょうか?
はい。プレシオでは、無形資産への貢献給と、有形資産への貢献給の、2つの項目から報酬を決めています。
有形資産への貢献給は、たとえば売上等です。無形資産への貢献給は、顧客の信頼、仕事の品質や、業務フローについての提案、若手の指導など、お金に換算されない貢献を指しています。
入所してしばらくは固定給とします。じっくり時間をかけて実力をつけることに集中してもらいます。
速水先生からのメッセージ
- 貴所へのご応募を検討されている方に向けて、PRをお願いいたします!
プレシオの魅力は、端的に言うと仕事が面白いことです。
クライアントのお話を伺うだけではなく、こちらからも提案していくという創造的な要素ある仕事をします。奥が深いです。
また、取り扱うテーマの多くが最先端の技術分野のものですし、担当する技術分野が多岐にわたるので、仕事が面白い半面、勉強が大変でもあります。もちろん外国出願の案件も多数あります。
楽して仕事をこなしていきたい人には向いていない事務所ともいえます。苦労して一生懸命自分を高めていき、その先にある世界を経験してみたい、そんな人には、とてもおすすめの事務所だと思います。
知財の楽しさを知ることのできる職場ですので、ぜひ話を聞きに来ていただけたらと思います。
- 本日はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!!
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