「前田特許事務所」の職場・採用インタビュー|裁量権のある、明るい事務所で働きたい方必見!
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。
今回は、「前田特許事務所」の副所長である前田 亮先生に、前田特許事務所の職場や採用について独占インタビューを行いました。
- どんな事務所なのか
- 何をやっているのか
- どんな方がより活躍できるのか
などをお聞きしましたので、応募や選考を考えている方はぜひご覧ください。
※弊社では、リーガルジョブボードに求人をご掲載されている事務所様・企業様のインタビューを行っております。
インタビューご希望の事務所様・企業様はこちらもしくは右下のチャットからお問い合わせくださいませ。
この記事の目次
インタビューに協力してくださった方:前田 亮先生
2000年 京都大学総合人間学部人間学科 学士号取得。
2001年 前田特許事務所に入所。現在に至る。
2006年 弁理士登録。
2008年 特定侵害訴訟代理資格付記登録。
現在は副所長を務められる他、内外国特許・意匠・商標出願、権利化、無効審判・審決取消訴訟などの係争事件、鑑定の業務を行う。
弁理士 前田先生について
―前田先生のご経歴を教えてください。
父(所長:前田弘氏)が弁理士で、弁理士という職業との出会いは父からでした。
私は大学で文系でしたが、その後弁理士を目指して入所しました。入所後は一所員として、明細書を作成するなどしていました。
―そうなんですね。ちなみに所長様が事務所を立ち上げたきっかけは何だったのですか?
多くは語らない父なので詳細は分かりませんが、独立心からと思います。父は最初メーカーに勤めていましたが、商売をやっている家系だったので、独立心が強くありました。
組織の中で上に行くに時間がかかるということもあって、早い段階から独立しようと考えたときに、理系で独立できる職業が弁理士でした。そこから弁理士資格を取って、1977年に事務所を立ち上げました。
現在は所員一人ひとりの地道な努力の積み重ねで多くのお客様に信頼していただき、弁理士が30名以上、総勢80名以上の事務所にまで成長しました。拠点は大阪の他に、東京と広島ににあり、全国各地のお客様への迅速な対応が可能となっています。
前田特許事務所について
「笑顔」と「お客様視点」を大事に
―その当時から受け継がれている信念や、大切にされていることはありますか?
2つあり、1つ目は「笑顔」ですね。私も入所した時に驚いたのが、父は仕事場でこんなに笑っているのか!と思ったくらい笑っていました。
恐らくですが、所内外の様々な方と関わり、仕事を進める上でやはり「笑顔」というのが大切だという考えが所長にあるのだと思います。そういう雰囲気が所内全体に広がっている気がします。
他の事務所から来た弁理士が「特許事務所の所長であんなに笑っている人は見たことがない!」と言ったくらい笑っているみたいです。
そういう和やかな雰囲気はずっとあると思いますし、だからこそ所内外問わず所長に相談しやすい雰囲気があると思います。
2つ目は「お客様に対しての姿勢」ですね。
「お客様がわれわれに相談するのは、判断に迷っているから。だから弁理士としてその場でYESかNOをはっきり言いなさい」と所長からよく言われました。
決断することはずっと徹底しています。
変化にも対応する強い事務所
―反対に先生が入所されてから二十年ほど経たれますが、何か大きな変化はありましたか?
一番変わったのはお付き合いしているお客様の層ですね。
リーマンショック以降、営業活動をしたのが大きなきっかけです。私が入所した当時は大手のお客様が大半だったのですが、リーマンショック以降、日本全体での特許出願数が減りました。
さらに、既存のお客様の一部が内製化したこともあって、事務所として受任件数が減ったことから、営業活動を始めました。
営業活動の結果、新規にご依頼いただいたお客様の多くは中堅・中小の企業でした。
―なるほど!お客様との関わり方に変化はありますか?
大手のお客様はある程度知財に関する知識をお持ちなので、ある限られた範囲の仕事をサポートします。
反対に、中堅・中小のお客様は明細書を作成する前段階、後段階もサポートすることが多いです。
―弁理士の先生方が企業の方とディスカッションする機会も多くあるのですか?
そうですね。明細書を作成するときは、基本的には開発者や知財部の方とディスカッションを行います。御用聞きや営業をするときも、ディスカッションを行います。
そういったディスカッションする中で、社内の知財教育で困っているというお話も伺ったので、「知財セミナー」も行っています。
―「知財セミナー」ですか!
業界で屈指の開催数を誇るセミナー
このセミナーをわれわれは「前ゼミ」と名付けました。
この前ゼミを行うことで、新規顧客獲得と顧客満足度向上を目指しています。
少人数で行うゼミ形式が中心で実務的な内容が充実しています。われわれの所属弁理士が中心に講師を務めています。
―先生方がお話しされるのは貴所ならではのものですね!
はい。昨年までは東京、大阪、広島で対面形式で開催していましたが、今年度はZOOM配信で開催しています。
また、企業内セミナーも行っていて、少人数のゼミ形式から、大人数の座学形式まで対応しています。
企業内セミナーでは、事例やケーススタディをお客様ごとにアレンジして、タイムリーで実践的なセミナー内容にしています。
手前味噌ですが、前ゼミは、2012年から200回以上開催しています。
―そこまでされるのは何故なんですか?
お客様と接触する機会を増やすことで、信頼を高めたいという思いがあります。
セミナー講師がわれわれの事務所の所員であること、また大阪で開催するときはわれわれのオフィスで開催することから、このセミナーは事務所の雰囲気や弁理士自体を知っていただくきっかけにもなります。
―確かに、直接弁理士の先生とお話することで「この先生なら任せられる」というお気持ちにもつながりますよね。
信頼感は段違いかと思います。
選ばれる事務所になるために、「信頼」を体感してもらう
依頼先を探されているお客様からよく聞くのが、「結局どこの事務所に頼んだらいいかわからない」というお声です。
弁理士を知っていただく機会を通して、われわれに頼もうということに繋がったらいいなと思っています。
―他の事務所さんと一線を画す、お客様への誠実さが事業を通して感じられます。
前田特許事務所での働き方
80名以上のスタッフと、豊富な経験が揃う事務所
―それでは、現在の業務内容について詳しくお聞かせください。
2015年〜2019年の5年の間で国内出願は9300件以上、 海外出願は5100件以上を担当させていただきました。
この中で培った豊富な経験で、お客様のグローバル知財戦略を支援していきたいと思います。
先ほどお話したセミナーや、お客様のところにパートタイムで駐在して知財活動を支援する「パートタイム知財部」など、明細書作成業務以外の周辺業務にも力を入れています。
また、80名程度の事務所の規模を活かし、一気通貫でサービス提供できる体制が整っています。
―確かに、知財を一括管理していただけるとお客様も安心しますね。80名の大所帯だと思いますが、その中でチームワークと個人、どちらが重視されていますか?
弁理士については、個人の力を重視していますね。
最終的にはそれぞれが判断軸を持ち、独立心を個々が持っている集団にしたいと思っています。そのようにすることで仕事に対する責任感が生まれてくると思います。
そのために新人の弁理士に対して教育スケジュールを設け、3年を過ぎたら独立していくという形をとっています。
―では大きな事務所の中に小さな事務所がたくさんあるイメージですか?
そうですね。ただ、もちろん必要に応じて相談しあっています!
明るく、和気藹々とした雰囲気
―事務所内の雰囲気はどうでしょうか?
集中して仕事ができる静かな雰囲気です。
事務職員スタッフは、業務上、適宜コミュニケーションをとって仕事しています。
―所内イベントや飲み会などはありますか?
ありますね!月1回、抽選で選ばれた所員同士でランチコンパをしています。
7月の天神祭の時は花火が大阪オフィスから見られますから、所内で花火鑑賞をします。
あとは、弁理士の合格者が出た時は新年会をしてますね。
―働かれている人の共通点はありますか?
明るい人が多いですね。先ほどもお話ししたように所長が笑顔なので、そこに惹かれる方が多いのかもしれませんね。
出入りが激しい業界かと思いますが、われわれの事務所では、入所から10年以上勤務している者が半数以上います。
将来について
―今後どのような事務所にしていきたいですか?
当たり前を完璧にできる事務所になりたいですね。
事務所間での仕事内容の違いはそれほど大きくないと思っています。だからこそ当たり前を極めたいと思っています。
例えば、取り組みのひとつとして、新人研修の中に実務以外にマナー研修も取り入れています。入所20年近くの所員がマナー研修を担当をしており、特許事務所ならではの電話応対やお客様応対をケーススタディを通して学んでいただきます。
あとはメンター制度を取り入れており、新人の方が仕事をする上で困らないような体制を整えています。
採用について
―どのような方に事務所に入ってもらいたいと感じますか?
素直で明るい方で実務能力がある方ですね。この2つの要素のバランスが大事かなと思っています。
採用の面談の際には試験や応募者との会話の中で適性を見極めていきたいと思っています。
前田先生からのメッセージ
―最後に転職を考えている読者に一言お願いします!
日本の特許出願件数が減っているという点から、明るい業界ではないかもしれませんが、知財で日本の企業を元気にしていくことができると思います。
そういう重要な知財業務に関わっていただける新しい力を常に求めています。
われわれも教育を含め、あらゆることにさらに力を入れていくので、意欲のある方はぜひご応募ください!
―貴重なお話をありがとうございました!
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