特許事務
2020年版|コロナによる特許事務の転職難易度や転職市場を解説

2020年版|コロナによる特許事務の転職難易度や転職市場を解説

by LEGAL JOB BOARD 三島善太

コンサルタント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者
2020年版|コロナによる特許事務の転職難易度や転職市場を解説

こんにちは。特許事務専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。

今回は「コロナによる特許事務の転職市場への影響」に関する直近の情報について共有します。

「コロナ禍にある中で転職活動を始めてもいいのだろうか?」「コロナの影響で転職の難易度は上がっているのか?」「コロナ禍でも採用される傾向にある弁理士の特徴を知りたい」といった疑問やお悩みをお持ちの方は必見です。

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コロナ発生から現時点までの特許事務の「求人数」の変化

まずは、コロナによる特許事務の求人数への影響から解説します。

特許事務の求人数は完全に回復した

弊社リーガルジョブボードに掲載されている特許事務の求人数は、弁理士の求人同様、緊急事態宣言が出た2020年4月から5月末にかけて大きく減りました。

しかし、2020年6月から現時点にかけて求人数は増え続け、求人数自体はコロナ前の時期と同じ求人数に戻りました。完全回復です。

ただし、求人の「募集条件」には変化が現れています。

「未経験採用の求人」が減り「経験者採用の求人」が増えている

求人数はコロナショック前後で変わりませんが、「経験者を歓迎する特許事務の求人」の割合は増えています。

そのため、特許事務の実務経験がない求職者様にとっては、以前よりも転職ハードルが上がっている状況です。

未経験者の採用が減っているのは、コロナによる経営面への不安や懸念が大きく影響していると予測されます。未経験者の育成より、経験者による内部強化をまず優先し、その上で育成に注力していく経営プランを考えている事務所が多いようです。

もちろん、未経験者を歓迎する特許事務の求人が全くないわけではありませんが、割合が少ない状態です。

特段、転職を急かすわけではありませんが、実務未経験者で特許事務として就業を検討されている方は、求人が現状取り合い状態となっているので、興味のある求人が見つかり次第早めにご応募いただくことを推奨いたします

特許事務は経験者・未経験者ともに「英語力」が求められている

特許事務を志望する方には「英語力」が求められます。

他の職種は若手人材が優遇されますが、特許事務の場合、英語力があれば年齢はほとんど関係なく採用の対象となります。

コロナショック前から英語力については求められておりましたが、現在は、特許事務所のより強い要望に変わってきました。

ここでの「英語力」とは「読み書きができるかどうか」です。「会話」「話す」といったスピーキング力はあまり求められません。とにかく大事なのは英語による読み書きです。

また、知財系の職種で一般的に求められる英語力の基準は「TOEIC700点~800点以上」であることがありますが、どちらかというと「実務英語」ができるかどうか見られています。

  • 英語を書くことや読むことに抵抗はないか
  • これまでの実務経験の中で、英語の読み書きを含んだ経験があるか

上記の経験があれば歓迎されるでしょう。

現在、英語力を求める求人が、特許事務の求人全体の8割を占めています。ただし、英語力を問わない即戦力や未経験でも若手の人材を求めているケースもあります。

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特許事務の転職成功の鍵は「書類選考」

特許事務は、書類選考後の内定率が他の職種に比べて「高い」傾向にあります。

弊社リーガルジョブボードの登録者様ベースの話ですが、弁理士・特許技術者の方よりも、特許事務の方の書類選考通過後の内定率は10%程高いことが分かりました。(弁理士・特許技術者の内定率40%に対して特許事務は50%)

そのため、面接に進めるかどうかが決まる「書類選考」が非常に大切です。

英語力を求めている事務所へ就業を希望する場合、英語力が身についていることを履歴書・職務経歴書で十分にアピールできるかどうかが選考通過の鍵を握ります。せっかく英語力があっても、それが職務経歴書で伝わらなければ落ちてしまいます。

英語力を求めない採用であったとしても、「どれぐらいの事務能力があるか」「マルチタスクがどれぐらいできるか」「誤字脱字がないか」「ちゃんとした文章を使っているか」などを、職務経歴書で判断をされるケースもあり得ます。

一度落ちた特許事務所には、改めて応募することが難しくなってしまうので、書類対策は必ずやらなければなりません。一度でも対策を行えば、その書類は今後の転職活動の武器となります。

書類作成でお困りの方、書類添削をご希望の方は、特許事務専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にお気軽にご相談ください。

コロナ発生前後で求職者の「転職理由」が変化している

コロナ発生前後の求職者数の変化

コロナショック前は、特許事務の求職者様からは以下のような転職理由をお聞きすることが多かったです。

  • 育児が落ち着いてきたので復職したい
  • 年収が上がる職場に転職したい
  • 人間関係が悪いので環境を変えたい

しかしコロナ禍にある現在では、以下のような転職理由が多いです。

  • リモートワークができない今の職場から転職したい
  • 今の事務所の経営状況に不安を感じる

コロナによる身の危険を感じている方が増えている状況であり、以前よりも深刻な理由で転職活動をする方も増えてきている状況です。

「情報収集」を目的に転職サイトへ登録する求職者が増えている

またコロナ禍における最近では、「良いところがあれば転職も考えてみたい」という、転職に慎重になっている求職者様も増えました。

今すぐ転職したいのではなく、あくまで「情報収集」を目的に転職サイトに登録する方も多くなっているようです。

上記のような方々がいつ転職活動を行うか読めない状況ではあり、尚且つ、求人数自体はコロナショック前とそこまで変わらない状況でもあるため、第一志望の求人先の募集が急に終了してしまうことが今後予測されるため注意が必要です。

転職を少しでも検討している方は、お気軽にご相談ください!

エージェント写真

もし少しでも「他の職場の様子を見てみたい」「今よりも良いところがあれば、求人情報だけでも知りたい」とお考えの方は、特許事務専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。

また、コロナの影響に限らず、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?

  • 人間関係が良好、残業少なめなど、働きやすい環境で働きたい
  • 在宅勤務や時短勤務など、フレックスな働き方ができる職場に転職したい
  • 頑張りに見合った給与がもらえる求人を知りたい

これらのお悩みは、特許事務専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロが、あなたの転職活動を全面的にサポートいたします。

エージェントを利用するメリットとして、

  • 自身に適したスケジュールで転職活動が進められる
  • 希望に沿った求人の紹介、書類添削、面接対策などが受けられる
  • 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
  • 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる

などがあります。転職活動に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けたい方は、ぜひご活用ください!

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