
弁理士試験合格者が語る、短答式試験の受験者に知ってほしいこととは

by LEGAL JOB BOARD 正田
キャリアアドバイザー
- 担当職種:

弁理士試験を受験される方に向けて、3部構成で各試験に向けたお役立ち情報をお届けしてまいります。本記事では「短答式筆記試験」を中心に解説します。
動画のプレゼントも行っておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
▼本記事はこんな方におすすめです
・短答式試験を受ける前に、当日の雰囲気や流れを知っておきたい
・今からでも出来ることがあれば知りたい
・昨年の合格者の勉強方法を知りたい
この記事の目次
お話をお伺いした弁理士試験合格者の方

柿原さん(専門分野:化学・バイオ)

鈴木さん(専門分野:化学・バイオ)
・化学メーカーの知財部に在籍。知財業務全般に従事

それではまず簡単に自己紹介をお願いいたします。


弁理士試験合格者が実際にしていた、合格できる勉強方法


模試も受験していましたが、振り返りは2日程度で済ませてすぐに過去問集に戻っていました。1つの問題に対しての論点を書き込むなど過去問集に情報を集約しつつ、手を動かして過去問を解いていました。

読み込むことで、断片的な言葉だけでなくその前後の文脈・単語も記憶できていたので良かったかなと思っています。
その他にも、講義の音声を聞いていました。書いたのは条文集に情報をまとめる時くらいで、ほとんど聞いて、見て勉強していました。


ですが、どこか1ヶ所に情報をまとめて、使う教材は少なくするというのは共通しているのかなと思います。




一方で、短答式の後の論文式や口述のことも考えると、短答式試験に向けた勉強の時から少しずつ条文は読んでおいた方が良かったかなと思います。
ゴールデンウィーク中の過ごし方


- 1日8時間は勉強する
- あまり人と会わない
- 睡眠時間は確保する
- 過去問を繰り返し解く
- 苦手科目はまとまった時間をとって勉強する



柿原さんはいかがでしたか?

ゴールデンウィークに開催されていた予備校の直前講座には参加し、その講座の復習をしていました。鈴木さんと同じで、睡眠時間は確保するようにしていましたね。
また、情報を一元化していた条文集の中でもまだ不安なところに付箋を貼り、ゴールデンウィーク以降は付箋を貼った場所を中心に勉強していました。
弁理士試験会場のリアルな雰囲気


私は会場近くに前泊していたので、ホテルで勉強していきました。会場ではあまり集中して勉強できないと思っていたので、事前に情報をまとめたシートを軽く眺めるくらいにしていました。

会場付近のカフェなどである程度勉強をしてから会場に行くというのも1つの手かなと思います。


- 本番で使うのと同じ筆記用具を使用
- 予備校の校舎に実際に行く
- 本番と同じ時間配分

私は別の予備校の答練も受けに行っていました。普段通っている予備校ですと、周囲の人が同じであったり普段講義を受けている席で受験することもあります。別の予備校の答練は、普段とは違った雰囲気や緊張感を感じられるので良かったです。


弁理士試験当日、予想していなかったこととは?


ハンカチの裏表を確認されたり…
ここまで確認するのかと少し面食らってしまいました。


今までのお話からも試験前の厳かな雰囲気を感じ取れますが、試験中の雰囲気はいかがでしたか?

またこれは会場によるとは思うのですが、自分の机と前の方の椅子が繋がっているタイプだったので、試験中も前の方が動くと自分の机も揺れるということがありました。


私は事前に「会場内はすごく寒いから上着を持って行った方が良い」と聞きパーカーを持参していたのですが、前を閉めても寒くて困りました。
膝掛けを持ってきている方もいらっしゃるくらいには会場内は冷房が効いています。


模試の時から周りの人の動きが気になってしまっていたので、メガネを使ってあえて視界を狭くしていました。ちなみに耳栓は許可を得ないと使用できないので、気をつけてくださいね。
弁理士試験当日にやったこととは


試験当日はすごく緊張していて食欲がなかったのですが、ゼリーなど食べやすいものをお腹に入れておいたことが良かったなと思います。

私の場合ですが、試験1時間前に軽くパンを食べて30分前に糖分補給のアーモンドチョコを食べました。

それでは続いて、試験本番中に大切にしていたことはありますか?


あとは問題の解き方として悩んでも3分までで分からなければ次の問題に行くことを大切にしていました。
1問に5分かけて取る1点よりもその後にある点数が取れる問題に進んだ方が良いと思います。
直前期の不安を乗り越えるコツ


ですが、私も直前期うまくいかなくても合格できました。全員が全員順調に勉強が進んでいるわけではないということを心に留めておくと精神衛生上良いのかなと思います。短答式は1日の勉強でも点数は上がるので、諦めずに最後まで勉強を続けることが大切です。
また試験1週間前までは趣味の時間をとっていました。追い込みすぎないことも大切だと思います。

ずっと走り続けるのは難しいと思います。試験当日の12時30分〜16時の時に知識と集中力が最高の状態に持っていければ良いと考えてあまり重く考えすぎないようにしていました。
短答式試験終了後の流れ


解答速報が出るのが結構遅くて、試験当日の21時とかだと思います。それまでは家で開放感を味わいながらゆっくり過ごしていました。

予備校の解答速報が出ても現実と向き合うのが怖く、自己採点をしたのは夜中の2時や3時くらいだったと思います。それまではずっとゲームをやっていました。

短答式試験の後は論文式試験になると思うのですが、すぐに対策は始めたのですか?

短答式試験受験日の翌日に予備校の説明会に行き、火曜日からは論文式試験対策の講座を受けていました。



頭の中にはずっと試験のことがある状態ではありましたが、半年くらいは本格的な勉強はお休みしていました。

私は心が折れてしまって短答式試験の勉強に専念しましたが、短答式試験の結果が振るわなかったとしても論文式試験の勉強も始めるのが理想だと思います。
弁理士試験を受験される方への応援メッセージ


今少し落ち込んでいる方も本当に諦めずに最後まで粘って欲しいなと思います。心から応援していますので頑張ってください!

ですが、短答式試験は勉強を重ねれば必ず伸びていくものだと思います。自分を信じて頑張って、ぜひ合格を勝ち取っていただければと思います。私も応援しています!
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・法律事務所にて特許技術者として勤務
・特許出願、中間対応、外内業務、翻訳などに従事