約1,300名の転職相談実績!弁理士・知財職種の専門転職エージェント「森田」さんにインタビュー
by 株式会社WILLCO 宮宇地
ライター
こんにちは。知財部の転職・求人サイト「リーガルジョブボード」の宮宇地です。
転職活動で「エージェントサービス」を利用するとき、
「自分の担当者はどういう人なんだろう?」
「信用できる人物なのだろうか?」
と不安に思うことはありませんか?
SNSなどでは「一部の転職エージェントは売上のために、求職者の要望を無視した求人を強引に紹介してくる」といった投稿が見受けられることもあり、転職エージェントに対して悪い印象を持たれる方が一定数いらっしゃるのは事実。
そこで私は、リーガルジョブボードの転職エージェントを利用してくださる方がより安心して利用していただけるよう、転職エージェントが抱える想いや価値観をできるだけみなさんにお伝えしたいと思い、本記事を執筆するに至りました。
今回ご紹介させていただく転職エージェントは、弁理士や知的財産の職種を担当に持つ「森田」さん。
森田さんは約1,300名の転職相談実績を持ち、数多くの弁理士や知財部の転職を実現してきました。知財業界に詳しく、現状の転職市場や業界事情を踏まえた「キャリアプランの策定」や「その人に合った適切な職場の選び方」を得意としています。
本記事を通して、森田さんの人間味や人材紹介に対する想いが伝われば幸いです。
※この記事はインタビュー実施時点での情報であり、2022年8月より森田は他部門へ異動しております。
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この記事の目次
転職エージェントにキャリアチェンジした理由
宮宇地:今回は、約1,300名の転職相談実績がある知財専門転職エージェント森田さんにお話をお伺いします!本日はよろしくお願いします。
森田:よろしくお願いします。この記事を見ている求職者のみなさまに「私が転職支援で大事にしていること」「求職者さまに絶対に伝えたいこと」を、思う存分に伝えたいです。
人材×職場のマッチングの重要性を身をもって実感した。
宮宇地:早速ですが、森田さんが転職エージェントになった理由を教えてください。
森田:一つ目の理由は、「ハイスペックの人が存分に活躍できる職場を見つけてあげたい」と思ったからです。
森田:新卒当初に働いた企業が人材業界で、身を置くに連れていろんなご経歴の方と出会いました。自身の能力をはるかに超える方々が、世の中にはごまんといることを実感したんです。
森田:同時に、「職場と人材のマッチング次第で、人材紹介サービスの質がいかようにも変化する」ことも学びました。どんなに能力が高くても、ミスマッチな職場に転職すればまったく力を発揮できずに退職になってしまう。そんなケースを目の当たりにするたび「適切なマッチング」の大切さを知ったのです。
宮宇地:人材紹介サービスは、ただ職場を紹介すればいいわけではないということですね。あくまで、その人に合った職場をエージェントが見出せなければいけない、と。
森田:そうです。価値ある能力を持った方が適切に力を発揮できる職場環境を提供でき、気持ちよく働いていただく喜びと楽しさを知ったんです。その原体験から、今後も人材業界にてキャリアを築いていきたいと考えたのが一つ目の理由です。
宮宇地:人材業界の面白みに触れたんですね!
「終身雇用×安定」は消滅しつつある。今、スキルを高める重要性を求職者の方々に伝えたいと思った。
森田:転職エージェントになった二つ目の理由は「自分自身のスキルを高め続けていくことの重要性」に気づいたからです。
森田:これもまた新卒時代の話になるのですが、当時いた会社で「社員総数の3分の2が離職する」事件がありまして…
宮宇地:え、3分の2もですか?
森田:そうなんですよ(苦笑)
森田:以前の私はお気楽主義で、「この会社で長く勤め続ければ安泰だ」と信じていました。でも先輩たちが一斉に辞表を出していきながら、次第に「自分や残ったメンバーだけでやっていけるのか..?」と不安になったんです。
宮宇地:突然、残された人たちで会社を支えなくてはならなくなったわけですね。
森田:そうです。そんな自信、なかったんですよ。そこで痛感しました。「あ、自分には自信を持てるスキルがないんだ..」と。
森田:だから、もし私がいざ退職に追い込まれたら「転職」という道は選べないとも思ったんですよね。
森田:誇れるスキルがなければ、転職の面接でアピールできる強みもないですから。
宮宇地:なるほど、そしてどんどん不安が大きくなってしまったと。
森田:仕事帰りにカフェで泣いてしまったこともありましたね(笑)それくらいの不安を感じながら、同時に「私は今まで先輩に頼りきりだったんだ」とも反省したんです。
森田:結局、勤め人は働く環境や状況が急激に変化する可能性があり、その窮地で頼れるのは自分自身なんだと感じました。だからどんな状況になっても身の振り方を選択できるように、日々スキルを磨くことが重要なんです。
森田:自身のスキルを高め続ける努力をしなければ、社会に置いてかれる。この事実を、できるだけ多くの方々に伝えたいと思っています。
宮宇地:ただ転職先を紹介するだけではなく、これから大切になる生き方・働き方も発信していきたいと。そう思ったわけですね。
担当エージェントによる当たり外れは、あります。
宮宇地:ちなみに森田さん自身は転職エージェントを利用したことはありますか?
森田:ありますよ。何社かエージェントサービスに登録をして、大小さまざまなエージェントに出会いました。
森田:転職エージェントになった今でも、お客様目線を忘れないよう、実際に他社のエージェントを利用してみることもあります。
宮宇地:そうなんですね。他社の転職エージェントを利用してみて、どうですか?
森田:お手本になるエージェントもいれば、反面教師として思い出すエージェントもいるなぁ…という感じです。
宮宇地:エージェント利用経験者の中には、SNSなどで「転職エージェントは嫌い」と公言している方もいらっしゃいますよね。世の中、質の高いエージェントばかりではないということでしょうか。
森田:残念ながらそうですね。はっきり言って、転職エージェントの質や業界に対しての思いは、バラバラだと感じています。
宮宇地:エージェントによる当たり外れは、やはりあると?
森田:はい。だから転職エージェントで失敗する人を一人でも減らしたいと思っていて、そういった経験をした自分だからこそ、安心して転職を任せられるエージェントに私はなれる、という自信もあります。
宮宇地:(森田さん、担当のエージェントになったらめちゃくちゃ心強そう…)
目指すは、知財業界のスペシャリスト。
宮宇地:森田さんはよく求職者の方々から「森田さんが担当で良かった」とお声をいただくことが多いですよね。森田さんが転職支援をする上で心がけていることって、何かあるんですか?
森田:転職エージェントがもっと「身近で、頼れる存在」になれるよう、常に心がけています。
森田:先ほどもお話しした通り、転職エージェントの当たり外れはどの業界でも課題となっています。それはその人の性格や対応によって大きく左右されますが、紹介する職種や業界に対しての理解や知識がないという部分も大きいと感じています。
宮宇地:紹介しようとしている職種の仕事内容や業界の知識がない転職エージェントって、存在するんですか..?
森田:します。
宮宇地:それだと転職エージェントが間に入っている意味、ないですよね…
森田:そう思います。
森田:私は、現在担当している「知財業界」に関してはスペシャリストになりたいので、常に本を読んだりニュースを調べたりと、倍速でインプット×アウトプットし続けています。知財業界の転職ノウハウを独自に集めたりもしていますね。
宮宇地:私がもし転職活動するなら、そういう専門性の高い転職エージェントに担当してもらいたいです。
森田:専門性の高い転職エージェントにならないと、当然、求職者さまから頼られることはありませんし、そうすると冒頭でお話しした「身近な存在」になんて、絶対になれません。
宮宇地:だからこそ森田さんは、転職エージェントとして知財業界のスペシャリストを目指しているわけですね。
リーガルジョブボードの転職エージェントの質が高い理由
森田:補足ですが、一般的に転職エージェントは「離職率が高い職種」と言われています。
森田:でも、株式会社WILLCO(リーガルジョブボード)は離職率が圧倒的に低いので、転職エージェントの質も高いんです。
宮宇地:「転職エージェントの離職率が低い会社(求人サイト)は、質が高い」ということですか。それはなぜでしょう?
森田:離職率が高いと、組織内で転職ノウハウが溜まりにくくなるからです。そうすると転職エージェント全体の質が落ち、結果的に大勢の求職者さまに迷惑をかけると考えています。
宮宇地:なるほど。
森田:特に専門性の高い知財領域においては致命傷です。マイナーな職種であればあるほど、業界事情や転職ノウハウをインプット・アップデートするのは難しくなりますから。
森田:ただし弊社の場合、幸いにもエージェントの離職率が低く、チーム間の連携もできる環境にあります。だから私もどんどん成長できていると感じています。
宮宇地:森田さんが転職エージェントとして成長しているのは、リーガルジョブボードの環境に恵まれている部分もあるから、ということなんですね。
森田:そうです。お互いの知識を共有し合うことによって、チーム全体で成長して変化し続けられるよう努力し続けたいですね。
転職エージェントの難しさと、その先にあるやりがい
宮宇地:森田さんが感じる「転職エージェントの難しさ・苦悩」ってありますか?
森田:「私の意思だけでは、状況をコントロールできない場面が多々ある」という部分が難しいと感じますね。
宮宇地:コントロールできないというのは、具体的にどういった場面ですか?
森田:例えば採用側から、予期せぬ組織体制の変化があり、最終面接に進んでいた候補者がいらっしゃったのにも関わらず、急に採用終了になってしまったことがありました。
宮宇地:確かにこればかりはコントロールできないですね..
「信頼」していただくことの難しさ。
森田:あとは、求職者さまからの厚い信頼を得るのも永遠の課題となっています。
宮宇地:これだけ人材紹介業とストイックに向き合っている森田さんでも、信頼を得るのは苦労されているんですね。
森田:まだまだだと思います。
森田:今の私のやっている行為は本当に求職者の方々から信頼を得られるのか?そうでないのならどう軌道修正をすべきなのか?また反対に省略できることはないのか?は、常に考え続けています。
宮宇地:専門職ならではの難しさですね。そういえば森田さんは、もともと知財に何か馴染みがあったりしましたか?
森田:いえ、正直知財の「ち」の字も知らないほどでしたよ。知財という概念も知らなかったですし、知財というものに特別な親しみを感じていませんでした。
森田:だから専門性の高い知財職種の求職者の方々から信頼を勝ち取るには、知財業界に対する理解度をもっともっと深めないといけないです。
森田:なのでPDCAの高速循環と、書籍・動画の乱読や、セミナーの参加を通して、知財業界の知識をひたすらインプットしてきました。
宮宇地:転職エージェントをしながら、知財の知識を勉強していく…なかなかハードですね。そんな中、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
森田:面白いと感じるのは、間接的にではありますが、私の紹介により、紹介先の法人の事業規模が大きくなっていると感じた時ですね。
森田:そして、転職後、担当した方が比例して成長を遂げていて、転職の目的を叶えている姿を伺い知れることがやりがいにつながっています。
森田さんの強みはずばり「原体験」。
宮宇地:森田さんのエージェントとしての強みを教えてください!
森田:私自身の転職経験が強みです。転職回数がそれなりにあるので、同世代の中では転職における酸いも甘いも経験をしていると自負しています。
森田:『転職は必ずしもバラ色ではない』ことを実感しており、それでも、転職活動を通して、なりたい自分に近づけるための処方箋を伝えるようにしています。
宮宇地:処方箋!いいですね!転職は不安なことが多いので、助言をもらえることは励みになると思います。
森田:はい!あと、これは結果的な話ですが、法人営業やコンサルティングの経験があることも強みです。
森田:求職者さまに満足いただくために必要なのは、実は「法人との強いパイプ作り」だと日毎に実感をしています。法人を深く知れば知るほど、求職者さまとの相性も浮き彫りになりますし、そうすると良質なマッチングを生み出せるようになりますから。
活躍する弁理士の特徴やキャリアアップするコツ
宮宇地:ちょっと話題を変えます。
宮宇地:転職エージェントとして知財業界を見た時、活躍する弁理士や引く手あまたになる人材の特徴ってありますか?
森田:よく採用側の弁理士さんと話していて感じるのは、所属組織がどこであれ、「知財はサービス業であること」「知財というものがビジネスゴールを到達するための手段であること」が本質的に捉えられている方は活躍すると思っています。
宮宇地:その「弁理士の本質」とは、具体的にどういったことでしょうか?
森田:弁理士業務は「知財に関して困っているお客さまがいないと成り立たない商売である」ということですね。
森田:特許をやりたい方は、「法律が好き」「製品を特許出願化させてビジネス上に有利に持っていくことで産業を強くしたい」といった想いを持っている方が多いです。でもここで「お客さま視点」が抜けてはいけません。
宮宇地:あくまでお客さまがいらっしゃるからこそ、弁理士業が存在するのだと。
森田:そうです。製品がないと始まらない商売なので、それを理解しておく必要があります。
宮宇地:「弁理士の仕事は<クライアントワーク>である」ことを理解している弁理士が、活躍していくのですね!
宮宇地:「活躍」についておうかがいしたいのですが、ずばり知財業界でキャリアアップするコツはありますか?
森田:やはりコツコツと愚直に量をこなしていて、スピード力を持って業務があたれる方は、どの事務所・企業も歓迎されます。まずはこういった行動が先決だと思います。
森田:また、先ほど話したように弁理士はお客さまありきの仕事なので、そのお客さまと対等な立ち位置で関われるようコミュニケーション能力も必要です。
宮宇地:「弁理士」というと「専門業」を連想するので、あまり「コミュニケーション能力」は関係してこないと感じてしまいましたが、そうではないんですね。
森田:実際に活躍しているパートナークラスの弁理士の方は、お堅いイメージというよりは柔軟なコミュニケーションが取れる方が多い印象ですよ。
森田:あとは、経営に関する知識・センスを磨いておくといいと思っています。クライアントへの経営や収益改善をアドバイスできるようにすると、より付加価値がついて弁理士として活躍できると感じます。
森田:またお客様の悩みを知財という領域で解決するために考えながら提案、実行できるように、型にはまらず知識を仕入れ続けていく。こういった方は、多方面で活躍していますよ。
チームメンバーから見た森田さん
ここで同じチームのエージェントに、森田さんはどんな方なのかをおうかがいしてみました。
【言うべきことはしっかり言う!愚直で信頼できるエージェント】
森田さんは、いつもノートパソコンの上でマウスを使いながら、小さくまとまって、黙々とやるべきことを進めているイメージです。
ひとたび求職者の方との電話が始まると、エネルギッシュで明るい!専門知識の塊とも言える様な、弁理士の先生方の掴むべきポイントをしっかり掴み、アンケートでの感謝のお言葉も非常に多くもらっている印象です。
気を遣いながらも、言うべきことは言うタイプなので、多くの方から信頼を得ているのだと思います。
転職エージェント島田
【一人一人に合った転職支援!鋭い視点で的確にアドバイスをする頼れるエージェント】
森田さんは、その求職者の方にはどんなアドバイスや情報が必要なのかを一人一人丁寧に考えています。どんな場合も忖度せず、ズバッというべきことはいう。だけど、問題解決のため一緒になって考え、サポートしていく頼れるエージェントです。
また、私が困って質問すると、プラスαの回答が返ってきて毎回助かっています。実は仕事面だけでなく、波乱万丈な経験をたくさんしていますので、プライベートの話もとても面白いですよ!
転職エージェント大澤
転職を考えている方へのメッセージ
宮宇地:では、最後に現在転職を考えている方や既に転職活動をしている方へメッセージをお願いします。
森田:はい!知財の転職はお任せください。
主に弁理士(特許技術者)や企業知財部スタッフといった、知財職種の方の転職の支援をしております。
知財職種は、技術領域や、経験の有無・内容・程度により、活躍できる就業先が大きく異なるため、型にはまらない柔軟な転職サポートが必要であると常日頃感じています。
知財職種の専門エージェントとして、1つでも、今まで知らなかった・気づけなかった、魅力あるお仕事に出会えるよう、そして、皆様と採用法人のよい架け橋となり、知財業界全体の活性化に貢献できるように、今後も精進してまいります。
また、所属しているチームは、メンバー1人1人が、どうやったら目の前のあなたが、働くことで幸せになれるかと思いを巡らせながら提案しています。
頼れるエージェントたちなので、ぜひ安心してご相談ください!
森田さんプロフィール
本日インタビューをした、知財職種専門転職エージェントの森田さんのプロフィールです。
所属チーム | LEGAL HR事業部 弁護士・知財チーム |
好きなこと | お茶、洋楽、甘くないお菓子 |
嫌いなこと | ゴルフ(ただしできた方が人生の幅が広がると考えているため、練習中!) |
趣味・特技、休日の過ごし方 | 電車の旅(無人駅めぐり)、カラオケ、サイクリング、読書、地域密着のランチの開拓、歴史探索(近現代史に限る)、半日以上寝る |
性格や特性 | 他者評価→真面目、フットワークが軽い 自己評価→大器晩成、物事を突き詰めたがり |
座右の銘 | 想定は悲観的に行ったのであれば、行動は楽観的に。 |
※この記事はインタビュー実施時点での情報であり、2022年8月より森田は他部門へ異動しております。
リーガルジョブボードでは毎日転職相談を実施!
森田さんが転職サポートを行っているLEGAL JOB BOARD(リーガルジョブボード)では、転職活動のご支援だけでなく、以下のようなお悩みのご相談も承っております。
- 自分の市場価値を知りたい
- 私の給料は平均値なのか?
- 仮に転職できるとしたらどこに行けるか?
- どのようなキャリアステップを踏めば良いか分からない
ちなみに森田さんがリーガルジョブボードで推しているサービスは
『転職エージェントによる書類添削や面接対策』
書類添削や面接対策をご希望の方。本気の対策をしましょう!
とのことです!転職やキャリア関連について少しでもお悩みの方は、以下のボタンからご登録いただければすぐに知財専門の転職エージェントがご相談に乗らせていただきます。お気軽にご利用くださいませ。