「測量士やめとけ」は嘘!やめとけと言われる理由5つと本当はおすすめできる理由や実態を解説
by LEGAL JOB BOARD 堀内
コンサルタント
- 担当職種:
こんにちは。測量士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の堀内です。
今回は、「測量士はやめとけと言われる理由と本当はおすすめできる理由」について解説します。
「測量業界気になっているけど、挑戦するのが心配」「やめとけなんて言われるけど、実際どうなの?」
そんな疑問を持っているかたはぜひ本記事をお読み下さい。
具体的には、
- 測量士はやめとけと言われる理由
- 本当はおすすめできる理由
- 測量士に向いている人やスキル
といった内容をまとめています。
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測量士とは
測量士は、土地や建物の測量を行う専門家です。国家資格で、測量業者は測量士資格保有者の配置が義務づけられています。
地理的な位置情報や測量技術を用いて、正確に土地・建物の大きさや場所を測量し、解析・提供することで工事や地図作成等に貢献しています。
街中はもちろん、工事現場や土木現場でも活躍をしています。
工事を行う際には必ず測量が必要になるため、必要不可欠な職種と言えます。
測量士の仕事内容など、詳しくは下記の記事で解説しています。
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「測量士はやめとけ」といわれる理由5選
では、次に「測量士はやめとけ」と言われる理由についてお話ししていきます。
①働く環境が過酷!基本的に外での仕事
測量士の仕事は工事が予定されているときの座標や高さ、面積などを測定することから始まります。外での作業が大半になってくる事務所も多いです。
屋外なので天候など関係なしに測定を行わなければならないため、急な雷雨や寒さに見舞われたり夏の日差しが暑い日中長時間で作業をすることはよくあります。
悪環境の中、仕事が続くため体力的にもきついと感じます。
とはいえ、その測量こそが測量士の醍醐味と楽しんで現場で活躍している方がほとんどです。自分が測量を楽しんで出来るのか、過酷で続けるのは難しいと思うかは実際経験してみて判断しても遅くはありません。
②拘束時間が長く、ワークライフバランスを整えにくい
地域密着型の事務所でない場合、測量場所が出張を伴う遠方になる案件も多いです。
その場合、移動に何時間もかかることもあります。また現場はトラブルやイレギュラーがつきものです。
そういった背景から、仕事が終わり帰宅する時間が読めないため、ワークライフバランスが整えにくいと言われています。
しかし、近年働き方を見直す職場が増えており、弊社独自の調査では、残業時間は月平均10~20時間未満の方が最多でした。
詳しい測量士の勤務実態は下記の記事をご覧ください。
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③膨大なデータを扱う内勤業務
測量士は外での仕事が多いイメージですが、内勤での業務も多くあります。
計測データをもとに現状図面などを作成する際、使用するデータは膨大な量になり長時間のデスクワークになることもあります。
また、作図ソフト・申請ソフト・業務管理ソフト等の様々なソフトを使用しなければならないため知識はもちろん技術も必要で、その作業量がきついと感じる方もいます。
しかし、AIの進化によりその業務も簡易化がすすんでおり、業務は日々最適化が進んでいるのが現状です。
④AIに仕事を取られて、将来性がないと言われている
AI技術の進歩により、測量業務も内勤業務もAIが出来るようになると言われています。
しかしこれは「技術が発展し、測量士の仕事がなくなる」というより、「今まで行ってきた仕事が簡略化され、測量士が働きやすくなる」ということでもあります。
実際は、測量士の代名詞である「測量」はAIにすべてを任せることはできない為、職種がなくなることはなく、むしろ働きやすい職種になっていくのです。
⑤女性が活躍しづらい
測量士は外勤が多く体力勝負であるため、男性が圧倒的に多い職種です。
職場はまだ女性には働きにくく活躍しづらいため、興味があっても「やめとけ」と言われた経験がある女性もいるかもしれません。
確かに、測量現場が山や森などであればトイレ問題や、やぶ蚊などの害虫対策など、女性にとって男性以上に気をつかう場面があるのは事実です。
しかし実際は、現場にでて測量をしている女性技術者も多くいらっしゃいます。
また内勤メインのCADオペレーターという働き方もいますので、女性が活躍しづらいということはありません。
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測量士がおすすめである理由
性に合うかどうかはあるものの、測量士はおすすめの仕事と言えます。下記ではそのおすすめの理由をお話ししていきます。
将来性がある仕事
測量士は土地や建物の測量を行う専門家です。
測量業者は測量士資格保有者の配置が義務づけられています。そのため、業務独占資格で工事を行う際には必ず測量が必要です。
高速道路の開通工事・電柱の地中化計画・高度経済成長期に建てられた建物の補修点検・DX化に伴う地図を用いたアプリの開発等の世間で話題の出来事も測量業界には追い風となるのです。
今後、AIの進化で大半の仕事が取って代わられると言われていますが、測量士は今後もなくならない職種と言えます。
高収入を狙える
測量業界は年収幅が大きく、実務経験によってかなり左右されます。
地域によって差はありますが、
- 1~2年:300~350万円前後
- 5~10年(チームリーダー、主任技術者):500万円
- 10年以上(複数支店を構える企業においての支店長クラス):700〜800万円
が目安となっています。
もちろん、新人のころは高収入とは言えませんが、経験を積むにつれ安定した収入を得られます。
独立開業が出来る資格
測量士は比較的独立しやすい職種です。
資格を目指す段階で将来は開業しようと考える方も多いほどです。
そのため、将来自分で事業がしたい方やより高収入を狙いたい方にも特におすすめの職種と言えます。
規模感の大きな仕事に関われてやりがいを感じる
測量士は建築工事では必ず必要不可欠な職種です。特に公共事業であるトンネルや道路の工事という場面で活躍します。
自分が携わった現場が何十年と利用され、人々の生活を支えて社会貢献が出来ることがやりがいに繋がっている方も多いようです。
トンネル・道路・建物と仕事の成果が形になり目に見えやすい形で残るところもモチベーションが上がるポイントです。
また、測量士の場合、国と協力して仕事ができるところも魅力の一つです。一般的な業種だとなかなか一緒に仕事はできない相手です。
そういった他ではできない経験が出来るところもやりがいにつながります。
測量士に向いている人や必要なスキル
測量士や測量士補に向いている人や必要なスキルについて解説します。
几帳面で真面目!正確な方、手先が器用な方
測量士には、几帳面で真面目な方が向いているでしょう。
理由として、測量には正確性が求められます。また、図面作成や集計などのデスクワークも多いため、真面目にコツコツと作業ができる方に向いています。
測量士が作成した図面をもとに工程が進むため間違いが許されず、正確性や真面目さが必要です。
チームのマネジメントが得意
測量士の業務では、移動も合わせて1日中一緒に行動することもあるため、チームワークが大切です。
2~5名ほどのチームで測量を行うケースが多く、チームで足並みを合わせ協力しながら業務を行う必要があります。
限られた人数で協力しながら、効率的かつ正確に測量をすることが重要です。
コミュニケーション能力が高い
測量や内業など、測量士の業務は人との関わりが少ないように感じるかもしれません。
しかし、測量士にはコミュニケーション能力が必要です。
現場を共にする同じ社内の方々はもちろんですが、建設現場には施工管理の方や設計職の方等、様々な関係者がいるのでその方々とのコミュニケーションも常に取りながらの業務が求められます。
コミュニケーションはチーム内のマネジメントにも影響する、重要なスキルです。
体力・忍耐力がある人
天候や気温に関係なく、外業を行わなければならないことがあります。
現場への移動で長時間拘束になり、家に帰るのが遅くなることもあるようです。
また、内業を外業の合間に行うため、繁忙期などは作業量が増えて残業が続くことも。
そのため、体力がもたなくてつらいと感じる方もいるのが事実です。
計画通りに進まないことも少なくないため、そうした状況でも冷静に対応できる方が向いています。
最新の技術やツールに興味がある人や知的好奇心が強い人
測量の分野は、ドローン技術やGISなどの新しい技術が次々と導入されています。
新しい技術に適応し、それを活用できることが測量の魅力でもあります。
そのため、最新技術やツールに興味があったり、最新情報をピックアップできる能力がある人は測量士にぴったりと言えます。
測量士への就職・転職はリーガルジョブボードにご相談ください
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また、転職エージェントを利用した方が良い理由は、以下の記事で解説しています。
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